僕の大好きな旦那様は後悔する

小町

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後悔 (攻め視点)

後悔 4

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そこに居たのは、ワーズベル伯爵本人だった。後ろには夫人、伯爵家長男カル鄉と続く。
 
 怒りに染まった伯爵家は、いつもの穏やかな雰囲気はどこにもない。伯爵は唇を震わせなにか叫びながらこちらに近づいて来る。今にも殴りかかりそうな雰囲気で。私は何をする気力も起きず、ただ、護衛が伯爵達を抑えていのを眺める。伯爵は涙を流しながら大声をあげる。
 
「エルに、!!会わせてくれ!!エルを、、、返してくれ、、、!」
 
「伯爵達を客間へ通しておけ」
 
 そう護衛に命令し、ペンダントに向き直る。
 護衛に半ば引き摺られるように伯爵が出ていった後、また部屋に静寂が訪れる。
 
 
ペンダントの中には、瑞々しい花が入っていた。花言葉は「無事を祈る」
 
 受け取った時の己を殴りたい。「媚び売りか」そう言った時、エルは顔を歪ませ、泣きそうになっていた。今なら分かる。エルは心の底から、私を心配してくれていた。それなのに、私は、、、
 
「クソッ!クソッ!」
 
 エルとの過去に思いを馳せれば馳せるほど後悔が湧き上がってくる。
 
今の私に エルなしの世界は考えれなかった

 

 
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