僕の大好きな旦那様は後悔する

小町

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公爵家にやってきた

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     レイン様、レオン様、、、間違えてました、、
 また間違えるかもしれませんので、あたたかーーーい目で見て貰えればです!お願いします!!



 


  「ようこそおいでくださいました。」

 馬車から降りるとタキシード姿に身を固めた男性が。
 僕も慌てて挨拶をする。

 「は、初め、、お、お初目にかかります。ワーズベル家次男、ワーズベル・エルと申します。きょ、今日からよろしくお願い致します。」
 
 作法も挨拶も緊張でまともにできなかった。僕は恥ずかしくて、顔を俯けたまま執事さんの後に続く。
 無礼で教養のない奴だとは思われたくはなかったが、この調子だと最早それは夢のまた夢にへとなりそうだ。
 
 執事さんが重厚な扉を開け、公爵家の中へと入って行く。中は落ち着いたモノトーンで揃えられ、レイン様とマッチしそうな物ばかりだった。僕はこの落ち着いた雰囲気を一目で気に入り、思わず呟く。

 「、、、すごい、、、」
 
 その小さな声に執事さんが反応し、こちらにチラリと視線を移した。僕はその視線に耐えられず慌てて口を噤む。粗相のない奴だと思われたのか、執事さんはそれ以上何も言わずにまた歩き出した。僕の好感度は今の所マイナスに動いているようだ。

「こちらが奥様のお部屋になります。何かあれば中に呼び鈴がございますのでそちらを鳴らして頂ければ直ぐにこの家の者が参りますので。では、失礼致します。」

 自室と充てられた部屋の前に着くと執事さんはそう言いよそよそしく去っていった。好感度マイナスでは仕方ないか。と割り切り部屋へと入っていく。
 部屋は先程のホールと同じようにモノトーンで落ち着いた雰囲気だった。しかも、実家の自室よりも倍の広さ。僕は改めてすごい所に嫁いできたのだと実感した。荷物は事前に運び込まれていたため、何もすることがなく夕食まで暇を持て余すしかなかった。
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