35 / 41
35話 ファーストコンタクトを阻止せよ
しおりを挟む
「当日で、あってる?」
円花さんが周囲をきょろきょろと見渡す。僕らがやって来たのは、例の横断歩道。どうしてここなんだろう。
「わかんないけど、たぶん合ってるんじゃないかな。何時に話しかけられたの?」
「練習後だから、夕方たぶん4時ぐらいだったと思う」
「今、何時だろう」
円花さんがスマホを触っている人のところに行って、覗き込むと戻って来た。
「日にちあってるよ。時間はもうじき3時になるとこ」
「話しかけられる場所は?」
「小学校の近く。もうじき練習終わるころだから、私はクラブに行ってるね」
「ん、じゃあ円花さんの体が無事に家に着いたら、僕ん家で待ってて」
「わかった。あとでね」
手を振り合って円花さんと別れ、僕は谷恭也の家に行ってみる。
谷恭也は不在だった。大学に行っているのか、すでにどこかで円花さんを待ち伏せしているのかもしれない。
僕は空中を移動し、恭也の姿を捜しながら円花さんがいるはずのクラブに立ち寄った。
透明な円花さんと、過去の円花さんが一緒に踊っている。僕の目には双子が完璧なシンクロで踊っているようにみえた。同一人物だから、当たり前なんだけど。
もっと見ていたいけど見惚れている場合じゃないなと気がつき、後ろ髪を引かれながらクラブを出た。
声を掛けられたという小学校のある地域を飛び回っていると、第一中学の敷地内にいる恭也を見つけた。
「何をやってるんだ?」
体育館の外で、腹ばいになって換気窓から中を覗きこんでいる。
「完全に変態だな」
同性から見てもあまりにも愚かで、情けない姿。しかもスマホを手にしてるから、撮影しているんだろう。
取り上げたいけど、この姿ではどうすることもできない。急いで帰宅して、自分の体で戻ってきても、学校には入れない。通報したくても、恭也がいることを確認してからでないとイタズラだと疑われるだろう。
生身の肉体がない状態は、自由に動けて便利ではあるけれど、現実と連絡が取れないのは不便でもあった。
体に入ってから探した方が良かったかもしれない。
でも今日はたぶん時間がない。このまま恭也を監視しよう。
しばらくして満足したのか、恭也はフェンス越しに移動して、周囲を見渡してからすっと正門を出た。
何もなかったような顔をして、北に向かって歩いて行く。このまま行くと小学校だ。
僕は途中で道を替え、円花さんを捜した。
円花さんはスポーツバッグを肩にかけ、横断歩道を渡ったところだった。
仲間なのだろう、バイバイと二人に手を振って、一人になった。
「円花さん」
中に未来の円花さんが入っている可能性を信じて声をかけると、
「あ、ユージくん」
僕に気がついて、ぱっと笑顔になった。
うわー、円花さんが生きてる。
透けていない円花さんが、僕を見て明るい笑顔を見せてくれた。
感動して、しばらく魅入っていると、
「どうしたの?」
円花さんが怪訝そうな顔をした。
僕はわざとだとバレる咳払いをしてごまかして、谷恭也の現在地を教えた。
「一中から小学校の道だね。OK。道替えるね」
逆に南に向かい、一中を大回りして自宅に戻ると言う。
僕は谷恭也のその後の行方を追った。
小学校まで来ると、恭也は東に足を向けていた。そのまま行くとあの横断歩道に出る。
円花さんが道を替えていなければ、出くわしていた。回避できたことにほっとする。
しばらく恭也の動きを見張っていたけれど、今日はもう大丈夫だろうと思い、僕は自宅に戻った。
透明の円花さんは家に上がらず、美容室のドアの前で待っていた。
「どうしたの? 上がってていいのに」
「だって、ユージくん私が見えるでしょう? まずいかなあと思って」
「あ、そっか。この頃の僕は、円花さんを知らないんだったよ。うっかりしてた」
僕が過去の僕の中に入っていれば問題ないけど、入っているかどうか見た目からはわからない。
気づいてくれた円花さんに感謝だ。
「まずは一つ目クリアだな。この次は?」
「一週間後ぐらいだったと思う。それから週一ぐらいで声をかけられて――。たぶんどこかで見張ってたんだと思う」
円花さんの瞳が不安そうに揺れる。
見張られていたら、回避は難しい。
中学校に侵入していた谷恭也を思い出して、ぞっとした。
「ここから先は僕が体に入って、注意を逸らすようにしてみるよ」
「危なくない? 過去のユージくんに何かあったら、未来のユージくんに影響出ないかな?」
「影響はあるかもだけど、気をつけるしかない、かな」
僕は最初から自分の体に入って阻止するつもりだったから、怖気づく気持ちなんかない。
だけど、円花さんが僕を心配してくれる気持ちはわかる。谷恭也の変態性は、気持ち悪かった。逆上して危害を加えられる可能性も考えられる。
「ねえ、ユージくん。あの事故の日に行かない?」
「その間がどうなってるのかわからなくなるけど、いいの? 話しかけられてるかもしれないのに」
「何度もうまくいくかわからないよ? ユージくんがケガとかしたら嫌だ」
僕を心配してくれるのは嬉しいけど、円花さんを助けるために戻ってきたんだから。
「チャンスは一度だけだよ。谷恭也を怖がらない未来があれば、事故に遭う可能性も下がると思うんだ」
納得できない顔をしながらも、僕の説得に円花さんは頷いて、人差し指を立てた。
「じゃあ、一度だけ。一度だけ回避して欲しい。そしたら、事故の日に行こう」
「わかった。円花さんがいいなら」
根負けした僕は了承した。間に何があったとしても、事故を回避することが目的なんだから、やることは変わらない。
円花さんの手を取り、僕たちは二回目のコンタクトの日に跳んだ。
円花さんが周囲をきょろきょろと見渡す。僕らがやって来たのは、例の横断歩道。どうしてここなんだろう。
「わかんないけど、たぶん合ってるんじゃないかな。何時に話しかけられたの?」
「練習後だから、夕方たぶん4時ぐらいだったと思う」
「今、何時だろう」
円花さんがスマホを触っている人のところに行って、覗き込むと戻って来た。
「日にちあってるよ。時間はもうじき3時になるとこ」
「話しかけられる場所は?」
「小学校の近く。もうじき練習終わるころだから、私はクラブに行ってるね」
「ん、じゃあ円花さんの体が無事に家に着いたら、僕ん家で待ってて」
「わかった。あとでね」
手を振り合って円花さんと別れ、僕は谷恭也の家に行ってみる。
谷恭也は不在だった。大学に行っているのか、すでにどこかで円花さんを待ち伏せしているのかもしれない。
僕は空中を移動し、恭也の姿を捜しながら円花さんがいるはずのクラブに立ち寄った。
透明な円花さんと、過去の円花さんが一緒に踊っている。僕の目には双子が完璧なシンクロで踊っているようにみえた。同一人物だから、当たり前なんだけど。
もっと見ていたいけど見惚れている場合じゃないなと気がつき、後ろ髪を引かれながらクラブを出た。
声を掛けられたという小学校のある地域を飛び回っていると、第一中学の敷地内にいる恭也を見つけた。
「何をやってるんだ?」
体育館の外で、腹ばいになって換気窓から中を覗きこんでいる。
「完全に変態だな」
同性から見てもあまりにも愚かで、情けない姿。しかもスマホを手にしてるから、撮影しているんだろう。
取り上げたいけど、この姿ではどうすることもできない。急いで帰宅して、自分の体で戻ってきても、学校には入れない。通報したくても、恭也がいることを確認してからでないとイタズラだと疑われるだろう。
生身の肉体がない状態は、自由に動けて便利ではあるけれど、現実と連絡が取れないのは不便でもあった。
体に入ってから探した方が良かったかもしれない。
でも今日はたぶん時間がない。このまま恭也を監視しよう。
しばらくして満足したのか、恭也はフェンス越しに移動して、周囲を見渡してからすっと正門を出た。
何もなかったような顔をして、北に向かって歩いて行く。このまま行くと小学校だ。
僕は途中で道を替え、円花さんを捜した。
円花さんはスポーツバッグを肩にかけ、横断歩道を渡ったところだった。
仲間なのだろう、バイバイと二人に手を振って、一人になった。
「円花さん」
中に未来の円花さんが入っている可能性を信じて声をかけると、
「あ、ユージくん」
僕に気がついて、ぱっと笑顔になった。
うわー、円花さんが生きてる。
透けていない円花さんが、僕を見て明るい笑顔を見せてくれた。
感動して、しばらく魅入っていると、
「どうしたの?」
円花さんが怪訝そうな顔をした。
僕はわざとだとバレる咳払いをしてごまかして、谷恭也の現在地を教えた。
「一中から小学校の道だね。OK。道替えるね」
逆に南に向かい、一中を大回りして自宅に戻ると言う。
僕は谷恭也のその後の行方を追った。
小学校まで来ると、恭也は東に足を向けていた。そのまま行くとあの横断歩道に出る。
円花さんが道を替えていなければ、出くわしていた。回避できたことにほっとする。
しばらく恭也の動きを見張っていたけれど、今日はもう大丈夫だろうと思い、僕は自宅に戻った。
透明の円花さんは家に上がらず、美容室のドアの前で待っていた。
「どうしたの? 上がってていいのに」
「だって、ユージくん私が見えるでしょう? まずいかなあと思って」
「あ、そっか。この頃の僕は、円花さんを知らないんだったよ。うっかりしてた」
僕が過去の僕の中に入っていれば問題ないけど、入っているかどうか見た目からはわからない。
気づいてくれた円花さんに感謝だ。
「まずは一つ目クリアだな。この次は?」
「一週間後ぐらいだったと思う。それから週一ぐらいで声をかけられて――。たぶんどこかで見張ってたんだと思う」
円花さんの瞳が不安そうに揺れる。
見張られていたら、回避は難しい。
中学校に侵入していた谷恭也を思い出して、ぞっとした。
「ここから先は僕が体に入って、注意を逸らすようにしてみるよ」
「危なくない? 過去のユージくんに何かあったら、未来のユージくんに影響出ないかな?」
「影響はあるかもだけど、気をつけるしかない、かな」
僕は最初から自分の体に入って阻止するつもりだったから、怖気づく気持ちなんかない。
だけど、円花さんが僕を心配してくれる気持ちはわかる。谷恭也の変態性は、気持ち悪かった。逆上して危害を加えられる可能性も考えられる。
「ねえ、ユージくん。あの事故の日に行かない?」
「その間がどうなってるのかわからなくなるけど、いいの? 話しかけられてるかもしれないのに」
「何度もうまくいくかわからないよ? ユージくんがケガとかしたら嫌だ」
僕を心配してくれるのは嬉しいけど、円花さんを助けるために戻ってきたんだから。
「チャンスは一度だけだよ。谷恭也を怖がらない未来があれば、事故に遭う可能性も下がると思うんだ」
納得できない顔をしながらも、僕の説得に円花さんは頷いて、人差し指を立てた。
「じゃあ、一度だけ。一度だけ回避して欲しい。そしたら、事故の日に行こう」
「わかった。円花さんがいいなら」
根負けした僕は了承した。間に何があったとしても、事故を回避することが目的なんだから、やることは変わらない。
円花さんの手を取り、僕たちは二回目のコンタクトの日に跳んだ。
21
読みに来てくださいまして、ありがとうございます。青春ボカロカップにエントリーしています。お気に入り登録、BET頂けますと嬉しいです。よろしくお願いします。 別作品で、きずな文庫大賞にエントリーしています。良かったら、そちらもご一読いただけるとありがたいです。
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
俺は彼女に養われたい
のあはむら
恋愛
働かずに楽して生きる――それが主人公・桐崎霧の昔からの夢。幼い頃から貧しい家庭で育った霧は、「将来はお金持ちの女性と結婚してヒモになる」という不純極まりない目標を胸に抱いていた。だが、その夢を実現するためには、まず金持ちの女性と出会わなければならない。
そこで霧が目をつけたのは、大金持ちしか通えない超名門校「桜華院学園」。家庭の経済状況では到底通えないはずだったが、死に物狂いで勉強を重ね、特待生として入学を勝ち取った。
ところが、いざ入学してみるとそこはセレブだらけの異世界。性格のクセが強く一筋縄ではいかない相手ばかりだ。おまけに霧を敵視する女子も出現し、霧の前途は波乱だらけ!
「ヒモになるのも楽じゃない……!」
果たして桐崎はお金持ち女子と付き合い、夢のヒモライフを手に入れられるのか?
※他のサイトでも掲載しています。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ヤマネ姫の幸福論
ふくろう
青春
秋の長野行き中央本線、特急あずさの座席に座る一組の男女。
一見、恋人同士に見えるが、これが最初で最後の二人の旅行になるかもしれない。
彼らは霧ヶ峰高原に、「森の妖精」と呼ばれる小動物の棲み家を訪ね、夢のように楽しい二日間を過ごす。
しかし、運命の時は、刻一刻と迫っていた。
主人公達の恋の行方、霧ヶ峰の生き物のお話に添えて、世界中で愛されてきた好編「幸福論」を交え、お読みいただける方に、少しでも清々しく、優しい気持ちになっていただけますよう、精一杯、書いてます!
どうぞ、よろしくお願いいたします!
独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立
水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~
第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。
◇◇◇◇
飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。
仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。
退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。
他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。
おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる