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57. 産みのご両親のこと
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小野のお父様に連絡を取ってもらい、俊介さんと血の繋がった親戚に会いに行ったのは10月末のこと。
夜しか外出できない旨を伝えると、家にいらしてくださいと、気軽に誘ってくださったらしい。
俊介さんのご両親の墓石は屋外にあるため、冬になってからお参りさせてもらうことにし、誘ってくださったご自宅に上がらせてもらった。
「松原植物園に建っていた日本家屋に似ています。規模は松原さんほどではないですが」
玄関のチャイムを鳴らして待っている時、俊介さんがそう呟いた。
格子状の扉をスライドして出てきた人物は、産みのお母様の妹に当たる人物だった。
「この家は、私たち姉妹の実家なんです。古くて恥ずかしいのですけれど、思い出がたくさんありましてね」
通してくださった和室にはお仏壇があり、私たちはお供え物をお渡ししてから、お線香を上げさせてもらった。
お仏壇の横の鴨居に遺影写真が飾ってあった。ご年配の男女がお二人と、俊介さんのご両親。
「私の両親と、姉夫婦です。俊介さんの祖父母と、実の親になりますね」
座布団に正座し、どうぞ足は崩してくださいね、と言ってもらって遠慮なく足を崩して、横座りをした。
出してくださったお茶とお茶請けを頂きながら、話を聞かせてもらう。
俊介さんの父親は横井大吾。文豪に憧れた純文学作家だった。
「あまり売れてはいなかったようで、姉と両親が養っていました」
産みのお母様は旧姓太田絵美子。20代で一度結婚したものの、離婚し、出版社で事務の仕事を始めた。
「私は小学校の教師をしていて、実家を離れていましたので、どうやって二人が知り合ったのかは知りません。が、略奪愛だったことは確かです」
ただ、二人が情熱的に想い合っていたのも、事実です。と続けた。
「小野さんにお渡しした写真、ご覧になりまして? あの写真を撮ったのは私です。夏祭りの日に、縁側で花火を見ている二人を収めたんです。それまで、私は二人の結婚に反対していました。子どももいる、離婚も成立していない不誠実な人なんてと。けれど、あれを見て、反対するのをやめたんです」
「仲睦まじい、良い写真でした」
私が言うと、叔母様はうふふと嬉しそうに微笑んだ。
絵美子さんは離婚が成立して何年もたっていた。
大吾さんは子どもが2人いたけれど、夫婦の仲は破綻していた。
「理由は、生活の困窮です。義兄は創作に関してはプライドの高い人物でした」
と大吾さんについて話してくれた。
納得のいく作品が出来上がらないと編集者に原稿を渡さない人だった。月刊誌への短編掲載で原稿料をもらっていたが、家族四人を食べさせる金額には足らず、専業主婦だった前妻が、働きに出ていた。
そして発覚した不倫に、妻は激怒した。
「あたりまえですよね。支えていた妻を労わることもなく、外に女を作っていたなんて」
大吾さん夫婦はすぐに離婚したが、慰謝料と養育費としてまとまった金額を渡した。大吾さんにはお金はない。
「姉と、父が用意したんです。そして大吾さんを家に入れた。とんでもない親バカですよ」
「そこまでしたのは、どうしてですか」
口を挟まなかった俊介さんが質問をした。
「姉の最初の結婚相手は、父の知り合いだったんです。きれいな姉を見初めてお見合いを申し込まれて。ひとまわり年の離れた相手に姉は気が進まなかったんですが、父が進めてしまって。でも5年ほどで浮気をされ、子どもにも恵まれず、あちらのご両親ともうまくいっていなかったので、離婚させたんです。父は申し訳ないと思っていたんでしょうね。姉の想いを遂げさせてやりたいと。こういういきさつです」
そして大吾さんと絵美子さんは、晴れて夫婦となった。
大吾さんは太田家で創作活動に打ち込み、絵美子さんは出版社で働いて、生活を支えた。
「姉が最初に身ごもったのは、結婚して3年ほどがたった頃でした」
けれど、その子は流れてしまいました。と眉を寄せた。
妊娠しづらい体質だったことから、子どもは諦めていた。そんな中での妊娠に、夫婦も両親も喜んだ。
「それだけに流産した時の姉の落ち込みようは、見ていられないほどでした。親でさも狼狽している状況で、憔悴した姉を支えたのは義兄でした。ずっとそばに寄り添い、見守っていました。二人の絆がより強まったように感じました」
二度目の妊娠がわかった時、絵美子さんは42歳になっていた。まさかの妊娠だったが、喜べる体の状態ではなかった。
「胃がんでした。ステージ3で転移もありました。姉は治療をせず、出産以外の選択をしませんでした」
「その赤ちゃんが、僕ですか?」
俊介さんの声が少し震えていた。
叔母様が頷くのを見てから、顔を下ろした。気持ちを落ち着けようとしているのか、瞼を閉じている。
私は思わず、俊介さんの手を握った。その手も震えている。
手を握り返してくれた時、俊介さんは顔を上げていた。目が少し潤んでいたけれど、続きを促した。
「ぎりぎりまで母体で育て、帝王切開で出産しましたが、まもなく亡くなりました。治療に耐えられる体力は残っていなかったんです」
享年43歳。愛する人の子どもを産んで、絵美子さんは旅立った。
叔母様は、白いハンカチで目尻を押さえた。
次回⇒59. 同じ場所で
夜しか外出できない旨を伝えると、家にいらしてくださいと、気軽に誘ってくださったらしい。
俊介さんのご両親の墓石は屋外にあるため、冬になってからお参りさせてもらうことにし、誘ってくださったご自宅に上がらせてもらった。
「松原植物園に建っていた日本家屋に似ています。規模は松原さんほどではないですが」
玄関のチャイムを鳴らして待っている時、俊介さんがそう呟いた。
格子状の扉をスライドして出てきた人物は、産みのお母様の妹に当たる人物だった。
「この家は、私たち姉妹の実家なんです。古くて恥ずかしいのですけれど、思い出がたくさんありましてね」
通してくださった和室にはお仏壇があり、私たちはお供え物をお渡ししてから、お線香を上げさせてもらった。
お仏壇の横の鴨居に遺影写真が飾ってあった。ご年配の男女がお二人と、俊介さんのご両親。
「私の両親と、姉夫婦です。俊介さんの祖父母と、実の親になりますね」
座布団に正座し、どうぞ足は崩してくださいね、と言ってもらって遠慮なく足を崩して、横座りをした。
出してくださったお茶とお茶請けを頂きながら、話を聞かせてもらう。
俊介さんの父親は横井大吾。文豪に憧れた純文学作家だった。
「あまり売れてはいなかったようで、姉と両親が養っていました」
産みのお母様は旧姓太田絵美子。20代で一度結婚したものの、離婚し、出版社で事務の仕事を始めた。
「私は小学校の教師をしていて、実家を離れていましたので、どうやって二人が知り合ったのかは知りません。が、略奪愛だったことは確かです」
ただ、二人が情熱的に想い合っていたのも、事実です。と続けた。
「小野さんにお渡しした写真、ご覧になりまして? あの写真を撮ったのは私です。夏祭りの日に、縁側で花火を見ている二人を収めたんです。それまで、私は二人の結婚に反対していました。子どももいる、離婚も成立していない不誠実な人なんてと。けれど、あれを見て、反対するのをやめたんです」
「仲睦まじい、良い写真でした」
私が言うと、叔母様はうふふと嬉しそうに微笑んだ。
絵美子さんは離婚が成立して何年もたっていた。
大吾さんは子どもが2人いたけれど、夫婦の仲は破綻していた。
「理由は、生活の困窮です。義兄は創作に関してはプライドの高い人物でした」
と大吾さんについて話してくれた。
納得のいく作品が出来上がらないと編集者に原稿を渡さない人だった。月刊誌への短編掲載で原稿料をもらっていたが、家族四人を食べさせる金額には足らず、専業主婦だった前妻が、働きに出ていた。
そして発覚した不倫に、妻は激怒した。
「あたりまえですよね。支えていた妻を労わることもなく、外に女を作っていたなんて」
大吾さん夫婦はすぐに離婚したが、慰謝料と養育費としてまとまった金額を渡した。大吾さんにはお金はない。
「姉と、父が用意したんです。そして大吾さんを家に入れた。とんでもない親バカですよ」
「そこまでしたのは、どうしてですか」
口を挟まなかった俊介さんが質問をした。
「姉の最初の結婚相手は、父の知り合いだったんです。きれいな姉を見初めてお見合いを申し込まれて。ひとまわり年の離れた相手に姉は気が進まなかったんですが、父が進めてしまって。でも5年ほどで浮気をされ、子どもにも恵まれず、あちらのご両親ともうまくいっていなかったので、離婚させたんです。父は申し訳ないと思っていたんでしょうね。姉の想いを遂げさせてやりたいと。こういういきさつです」
そして大吾さんと絵美子さんは、晴れて夫婦となった。
大吾さんは太田家で創作活動に打ち込み、絵美子さんは出版社で働いて、生活を支えた。
「姉が最初に身ごもったのは、結婚して3年ほどがたった頃でした」
けれど、その子は流れてしまいました。と眉を寄せた。
妊娠しづらい体質だったことから、子どもは諦めていた。そんな中での妊娠に、夫婦も両親も喜んだ。
「それだけに流産した時の姉の落ち込みようは、見ていられないほどでした。親でさも狼狽している状況で、憔悴した姉を支えたのは義兄でした。ずっとそばに寄り添い、見守っていました。二人の絆がより強まったように感じました」
二度目の妊娠がわかった時、絵美子さんは42歳になっていた。まさかの妊娠だったが、喜べる体の状態ではなかった。
「胃がんでした。ステージ3で転移もありました。姉は治療をせず、出産以外の選択をしませんでした」
「その赤ちゃんが、僕ですか?」
俊介さんの声が少し震えていた。
叔母様が頷くのを見てから、顔を下ろした。気持ちを落ち着けようとしているのか、瞼を閉じている。
私は思わず、俊介さんの手を握った。その手も震えている。
手を握り返してくれた時、俊介さんは顔を上げていた。目が少し潤んでいたけれど、続きを促した。
「ぎりぎりまで母体で育て、帝王切開で出産しましたが、まもなく亡くなりました。治療に耐えられる体力は残っていなかったんです」
享年43歳。愛する人の子どもを産んで、絵美子さんは旅立った。
叔母様は、白いハンカチで目尻を押さえた。
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