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五話 ルークスとお散歩
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「神社で神様にあいさつしよっか」
マンションを出た美弥はどこから行こうかな、と考えて、朝下りてきた坂道をまた上った。ルークスと出会わせてくれた神様にお礼をいっておこうと考えた。
綴喜神社は小高い丘の一番上にある。周りは森みたいに木がたくさん生い茂っている。
石段を挟んで駐車場があって、今日もたくさん車が止まっている。
五十段ある石段の右側は登り専用、左側は下り専用に分かれている。
のっしのっしと登るラブラドールに続いて、美弥も石段を上がる。
小型犬を抱っこした人、キャリーバッグを抱えている人、飼い主さんの真横にぴたりとついていく中型犬や大型犬が降りてくる。
チワワ、プードル、ミニチュアダックス、ビーグル、ゴールデン、ポメラニアン、パグ、マルチーズ、シェルティ。
どのイヌもかわいくて、美弥はにこにこする。
でもやっぱりルークスが一番だ。
きっとどの飼い主さんも、自分の子が一番と思っているはず。
石段を上がりきると、鳥居をくぐる前に一礼をする。
伯父さんに教えてもらってから、来るときはちゃんと礼をするけれど、帰るときはうっかり忘れてしまう。
参道をまっすぐ奥に行くと社殿がある。
参道は神様が通る道だから、真ん中をよけて通る。
参道の左はルークスが帰ってきた石象がたくさんあるところ。
向こうにおみくじやお守り、絵馬を買う社務所があって、伯父さんや巫女さんたちは普段ここにいる。
社殿に一番近いところに絵馬やおみくじを結ぶところがある。
参道の右にはペット用の納骨堂と火葬場がある。
ルークスのお骨はこの納骨堂に納めた。
中はたくさんのペットたちの骨壺と位牌と写真が保管されている。
楽しい思い出と、お別れの悲しみが溢れている場所。
美弥は参道をまっすぐに進んだ。
拝殿の左右で、狛犬がにらみをきかせている。牙を出して怖い顔だけど、邪気を祓うと聞いてから、怖くなくなった。
参拝の列に並んで、順番を待つ。
飼い主さんと順番を待つ柴犬。なにかに気を取られて列を外れようとして飼い主さんにリードを引っ張られるジャックラッセル。
個性豊かでおもしろい。
ルークスは美弥の横について、興味深そうに他のイヌを眺めていた。
順番が回ってきた。お賽銭を五円入れて、二回お辞儀、二回手を叩いて、一回お辞儀。
参拝のやり方も伯父さんから教わった。
「ルークスを帰してくれて、ありがとうございます。できればパパにも会いたいです」
美弥は小さな声で呟いて、参拝を終えた。
神社を出る。
「どこに行こうか」
バスに乗ると少し離れたところに動物園と大きな公園、図書館と音楽堂がある。今のルークスは美弥以外の人に見えていないから、一緒に入れる。
動物園には何度か連れて行ってもらった。佳嗣伯父さんの子供たち、兄の智嗣、弟の兼嗣と一緒に。
智嗣は美弥の四歳年下、兼嗣は六歳年下だから、美弥がお姉ちゃんになって二人のお世話を手伝った。
手をつないで一緒に見て回ったり、トイレに連れて行ったり、迷子にならないように目を光らせたり。
ハラハラの連続だったから、美弥はゆっくり楽しめなかった。
また行きたいなと思っていたけど、さすがに一人で動物園まで行くには遠い。
ルークスと一緒に行くのはとても楽しそう。だけど、もう少し大きくなって、バスに一人で乗れるようになって、ママがいいよといってくれるまでの楽しみにとっておこう。
今日動物園や図書館に行くのは諦めて、自宅マンションの周辺を歩こうかなと考えたところで、
(みやちゃんのしょうがっこうはどこ? ぼくもいきたい)
ルークスから行きたいところの要望があった。
「小学校は、スーパーの近くにあるよ」
美弥は目の前の道路を挟んだ、反対側の街並みを指差した。丘になっているので、校舎と校庭がわずかに見える。
二学期が始まって一週間。美弥としては、あまり行きたい場所ではなかった。
まだ仲の良い子はいないし、意地悪してくる子もいるから。
(ぼくにはみえないや)
美弥が指差す先を見ていたルークスが、残念そうな声を上げた。
犬の視力は悪くて、ぼんやりとしか見えていないんだよ、とパパが教えてくれたことを思い出す。
そのぶん、鼻と耳がとても優れているんだよと。
「行ってみる?」
ルークスが一緒ならいいかな。日曜日に学校に来ている子はいないだろうし。
と美弥は勇気をだしてみた。
(うん、いく)
目を合わせたルークスの目が、きらきらと輝いていた。
マンション前の横断歩道を使って道路を渡る。スーパーの横の細い道を進むと、校庭が見えてきた。
前の学校と造りはあまり変わらない。
校舎が二棟と、体育館とプール。
正門は校庭の横の道をずっと行って、左に曲がったところにある。
(みやちゃんは、ここでおべんきょうしているんだね。たのしそう)
ルークスは気楽でいいなあ、と美弥は思う。
学校にいるみんながみんな優しいわけじゃない。勇気を振りしぼって声をかけてみたけど、困った顔をされると話しづらくなる。
イントネーションが違うといって、笑ってくる子もいるのだから。
明日からの学校が少し嫌だなあと、暗い気分になりながら、学校の周りをぐるっと歩く。
(ぼくもいっしょにいくね)
「うん。教室も一緒に入れるよ」
(いっていいの?)
「だって誰にも見えてないんやもん」
(そっか。ぼくもいっしょに、おべんきょうできるんだね)
嬉しそうに尻尾を振って歩いているルークスのおかげで、少し気持ちが晴れた。正門でバイバイじゃなくて、教室でも一緒にいられると想像して、心強かった。
「だけど、学校やと話しかけられへんね。声に出さずにお話できないんかな?」
(やってみてよ、みやちゃん)
「え? テレパシーなんてできひんよ」
(テレパシーって、なんだろう?)
「ええと、心と心で会話する感じかなあ」
(やってみよう。やってみようよ)
遊びをせがむときみたいに、前脚を持ち上げてルークスがぴょんとぴょんとはねる。
美弥は声にださずに『おすわり』とルークスに心で伝えてみた。
はねまわっていたルークスが、ぴたっと動きを止めて、すとんとお尻を地面におろした。
「すっごーい」
美弥は興奮して、拍手した。
「おやつあげられへんのが残念や」
美弥は心から残念に思った。
(みやちゃん、口をうごかさないで)
つい忘れて声に出してしまった。ルークスに話すように頭で考える。
『そうやった。テレパシーやった』
(うん。きこえてるよ)
心での会話が成功した。
ルークスに話しかけるのは自分の部屋だけにして、部屋以外では心でルークスに話しかけようと決めた。
マンションを出た美弥はどこから行こうかな、と考えて、朝下りてきた坂道をまた上った。ルークスと出会わせてくれた神様にお礼をいっておこうと考えた。
綴喜神社は小高い丘の一番上にある。周りは森みたいに木がたくさん生い茂っている。
石段を挟んで駐車場があって、今日もたくさん車が止まっている。
五十段ある石段の右側は登り専用、左側は下り専用に分かれている。
のっしのっしと登るラブラドールに続いて、美弥も石段を上がる。
小型犬を抱っこした人、キャリーバッグを抱えている人、飼い主さんの真横にぴたりとついていく中型犬や大型犬が降りてくる。
チワワ、プードル、ミニチュアダックス、ビーグル、ゴールデン、ポメラニアン、パグ、マルチーズ、シェルティ。
どのイヌもかわいくて、美弥はにこにこする。
でもやっぱりルークスが一番だ。
きっとどの飼い主さんも、自分の子が一番と思っているはず。
石段を上がりきると、鳥居をくぐる前に一礼をする。
伯父さんに教えてもらってから、来るときはちゃんと礼をするけれど、帰るときはうっかり忘れてしまう。
参道をまっすぐ奥に行くと社殿がある。
参道は神様が通る道だから、真ん中をよけて通る。
参道の左はルークスが帰ってきた石象がたくさんあるところ。
向こうにおみくじやお守り、絵馬を買う社務所があって、伯父さんや巫女さんたちは普段ここにいる。
社殿に一番近いところに絵馬やおみくじを結ぶところがある。
参道の右にはペット用の納骨堂と火葬場がある。
ルークスのお骨はこの納骨堂に納めた。
中はたくさんのペットたちの骨壺と位牌と写真が保管されている。
楽しい思い出と、お別れの悲しみが溢れている場所。
美弥は参道をまっすぐに進んだ。
拝殿の左右で、狛犬がにらみをきかせている。牙を出して怖い顔だけど、邪気を祓うと聞いてから、怖くなくなった。
参拝の列に並んで、順番を待つ。
飼い主さんと順番を待つ柴犬。なにかに気を取られて列を外れようとして飼い主さんにリードを引っ張られるジャックラッセル。
個性豊かでおもしろい。
ルークスは美弥の横について、興味深そうに他のイヌを眺めていた。
順番が回ってきた。お賽銭を五円入れて、二回お辞儀、二回手を叩いて、一回お辞儀。
参拝のやり方も伯父さんから教わった。
「ルークスを帰してくれて、ありがとうございます。できればパパにも会いたいです」
美弥は小さな声で呟いて、参拝を終えた。
神社を出る。
「どこに行こうか」
バスに乗ると少し離れたところに動物園と大きな公園、図書館と音楽堂がある。今のルークスは美弥以外の人に見えていないから、一緒に入れる。
動物園には何度か連れて行ってもらった。佳嗣伯父さんの子供たち、兄の智嗣、弟の兼嗣と一緒に。
智嗣は美弥の四歳年下、兼嗣は六歳年下だから、美弥がお姉ちゃんになって二人のお世話を手伝った。
手をつないで一緒に見て回ったり、トイレに連れて行ったり、迷子にならないように目を光らせたり。
ハラハラの連続だったから、美弥はゆっくり楽しめなかった。
また行きたいなと思っていたけど、さすがに一人で動物園まで行くには遠い。
ルークスと一緒に行くのはとても楽しそう。だけど、もう少し大きくなって、バスに一人で乗れるようになって、ママがいいよといってくれるまでの楽しみにとっておこう。
今日動物園や図書館に行くのは諦めて、自宅マンションの周辺を歩こうかなと考えたところで、
(みやちゃんのしょうがっこうはどこ? ぼくもいきたい)
ルークスから行きたいところの要望があった。
「小学校は、スーパーの近くにあるよ」
美弥は目の前の道路を挟んだ、反対側の街並みを指差した。丘になっているので、校舎と校庭がわずかに見える。
二学期が始まって一週間。美弥としては、あまり行きたい場所ではなかった。
まだ仲の良い子はいないし、意地悪してくる子もいるから。
(ぼくにはみえないや)
美弥が指差す先を見ていたルークスが、残念そうな声を上げた。
犬の視力は悪くて、ぼんやりとしか見えていないんだよ、とパパが教えてくれたことを思い出す。
そのぶん、鼻と耳がとても優れているんだよと。
「行ってみる?」
ルークスが一緒ならいいかな。日曜日に学校に来ている子はいないだろうし。
と美弥は勇気をだしてみた。
(うん、いく)
目を合わせたルークスの目が、きらきらと輝いていた。
マンション前の横断歩道を使って道路を渡る。スーパーの横の細い道を進むと、校庭が見えてきた。
前の学校と造りはあまり変わらない。
校舎が二棟と、体育館とプール。
正門は校庭の横の道をずっと行って、左に曲がったところにある。
(みやちゃんは、ここでおべんきょうしているんだね。たのしそう)
ルークスは気楽でいいなあ、と美弥は思う。
学校にいるみんながみんな優しいわけじゃない。勇気を振りしぼって声をかけてみたけど、困った顔をされると話しづらくなる。
イントネーションが違うといって、笑ってくる子もいるのだから。
明日からの学校が少し嫌だなあと、暗い気分になりながら、学校の周りをぐるっと歩く。
(ぼくもいっしょにいくね)
「うん。教室も一緒に入れるよ」
(いっていいの?)
「だって誰にも見えてないんやもん」
(そっか。ぼくもいっしょに、おべんきょうできるんだね)
嬉しそうに尻尾を振って歩いているルークスのおかげで、少し気持ちが晴れた。正門でバイバイじゃなくて、教室でも一緒にいられると想像して、心強かった。
「だけど、学校やと話しかけられへんね。声に出さずにお話できないんかな?」
(やってみてよ、みやちゃん)
「え? テレパシーなんてできひんよ」
(テレパシーって、なんだろう?)
「ええと、心と心で会話する感じかなあ」
(やってみよう。やってみようよ)
遊びをせがむときみたいに、前脚を持ち上げてルークスがぴょんとぴょんとはねる。
美弥は声にださずに『おすわり』とルークスに心で伝えてみた。
はねまわっていたルークスが、ぴたっと動きを止めて、すとんとお尻を地面におろした。
「すっごーい」
美弥は興奮して、拍手した。
「おやつあげられへんのが残念や」
美弥は心から残念に思った。
(みやちゃん、口をうごかさないで)
つい忘れて声に出してしまった。ルークスに話すように頭で考える。
『そうやった。テレパシーやった』
(うん。きこえてるよ)
心での会話が成功した。
ルークスに話しかけるのは自分の部屋だけにして、部屋以外では心でルークスに話しかけようと決めた。
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