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ゴキブリモンスターと戦っている。

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 二足歩行のゴキブリはクラウチングスタートの構えを取った。
「く、来るわよ」
「うわっ、見た目がもうやばい」
 そしてゴキブリモンスターが走り出した。
「は、速い! い、いや。遅い?」
 二足歩行する生き物としては速いスピードなのだが、ゴキブリとして考えたら遅く感じられたので、魔男は速いのか遅いのか脳が若干混乱していた。
「多分この形態を取ったのも相手を攪乱する為かもしれない」
「その為だけに二足歩行を獲得したって言うのかよ」
「だって、狩りなんて一瞬じゃない。その一瞬が生死を分けるのよ。食うか食われるか。一点差の僅差の戦いなのよ。その一点で人生が変わるのよ」
「まあ、確かに。一瞬の判断を狂わす為だけに二足歩行でクラウチングスタートをするモンスターがいても不思議ではないか」
 魔男は納得して迫り来るゴキブリモンスターの迎撃準備を整えるのであった。
「ゴキブリホイホイ魔法!」
 魔男は床にゴキブリホイホイの巨大版を設置した。すると、ゴキブリ人間がそのゴキブリホイホイの中に吸い込まれるように入って行こうとして頭を入口にぶつけてひっくり返った。
「あっ、こいつが二足歩行なのを忘れていた」
 ひっくり返ったゴキブリモンスターを魔男はゴキブリスプレー魔法で空間から巨大スプレーを出し、攻撃した。
「このスプレーは相手を凍らせ、殺虫成分も含まれている」
「何自慢げな表情で言っているのよ」
「でも凄いだろう? この魔法!」
「そうね。いつの間にこんなに魔法のアイデアを閃くようになったのかしら。少し見直したわ」
「おお、それは嬉しい」
 魔男は目を輝かせて言った。
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