89 / 331
これからどうするかの話し合いをした。
しおりを挟む
「じゃあ、話しも纏まった事だし早くここから抜け出しましょう?」
「そうだな」
掘り起こした地下の更に地下に眠る聖剣が見つからない様に、穴を元通り埋める穴埋め魔法を魔女は唱えてダンジョンから全員が抜け出した。
「久方ぶりの地上だな」
小人鬼と融合している地縛霊が言うと、その直後同じ口から同じ声で今度は小人鬼が「良かったな」と言ったので、それを見ていた魔女はまるで自問自答をしているようなその光景に何とも言えないひきつったような笑ったような表情をしていた。
「それで今度はどこのダンジョンに向かう?」
「どこにダンジョンがあるのか私は知らないの。無知なのよ。でも鞭で叩かないで」
「どんなギャグだよ。えっと、そうだな。ここから近いダンジョンはいくつかあるけど、全て国指定のダンジョンだった気がする。指定されていない誰でも入れるダンジョンは多分ここからだと千キロぐらい離れた場所にあるな」
「千キロかまあ近いわね」
「ち、近いか? 千キロ」
ぎょっとした様子で小人鬼が言う。
「近いわよ。だって空飛んでぴゅーっと、ひとっ飛びじゃない」
「いや、それ言い方次第だよ」
小人鬼が呆れたように言う。
「実際問題そんなに遠くはないわよ。眠りながら飛んで行けばまあ明日には着くわ」
「そんな鳥みたいな器用な事出来るのか?」
「鳥に出来て魔女に出来ないわけないじゃない。魔女は鳥の上位互換なのよ」
「その表現は多分間違っていると思う」
「まあ、良いわ。どちらにせよ。皆に任せるわ。千キロ離れたダンジョンに行くか、それとも近場のダンジョンに行くか。でも国の指定のダンジョンだから冒険者登録をしなくちゃいけないのよね」
「まあ、そうなるな」
「さあ、話し合いを始めましょう?」
そう言って魔女は物質化魔法で机と椅子を物質化し、椅子に腰かけた。
「そうだな」
掘り起こした地下の更に地下に眠る聖剣が見つからない様に、穴を元通り埋める穴埋め魔法を魔女は唱えてダンジョンから全員が抜け出した。
「久方ぶりの地上だな」
小人鬼と融合している地縛霊が言うと、その直後同じ口から同じ声で今度は小人鬼が「良かったな」と言ったので、それを見ていた魔女はまるで自問自答をしているようなその光景に何とも言えないひきつったような笑ったような表情をしていた。
「それで今度はどこのダンジョンに向かう?」
「どこにダンジョンがあるのか私は知らないの。無知なのよ。でも鞭で叩かないで」
「どんなギャグだよ。えっと、そうだな。ここから近いダンジョンはいくつかあるけど、全て国指定のダンジョンだった気がする。指定されていない誰でも入れるダンジョンは多分ここからだと千キロぐらい離れた場所にあるな」
「千キロかまあ近いわね」
「ち、近いか? 千キロ」
ぎょっとした様子で小人鬼が言う。
「近いわよ。だって空飛んでぴゅーっと、ひとっ飛びじゃない」
「いや、それ言い方次第だよ」
小人鬼が呆れたように言う。
「実際問題そんなに遠くはないわよ。眠りながら飛んで行けばまあ明日には着くわ」
「そんな鳥みたいな器用な事出来るのか?」
「鳥に出来て魔女に出来ないわけないじゃない。魔女は鳥の上位互換なのよ」
「その表現は多分間違っていると思う」
「まあ、良いわ。どちらにせよ。皆に任せるわ。千キロ離れたダンジョンに行くか、それとも近場のダンジョンに行くか。でも国の指定のダンジョンだから冒険者登録をしなくちゃいけないのよね」
「まあ、そうなるな」
「さあ、話し合いを始めましょう?」
そう言って魔女は物質化魔法で机と椅子を物質化し、椅子に腰かけた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
後悔と快感の中で
なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私
快感に溺れてしまってる私
なつきの体験談かも知れないです
もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう
もっと後悔して
もっと溺れてしまうかも
※感想を聞かせてもらえたらうれしいです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる