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とりあえず一つの集団倒した。

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 魔女が隕石をしたから発射する逆隕石魔法を使うと、蜂の集団は文字通り虫の息となった。そこに魔男がとどめを刺して、死んだ肉体の腐る前の状態からエネルギー補給で魔力を回復していく。
「ねえ、その魔法私にも教えてよ」
「別にいいけど。良いの? 俺に教わって」
「どういう意味よ」
「いや、プライド高いから俺から教わったって屈辱に思うんじゃないかと思って」
「何言ってんのよ。元々私のおかげであなたは魔男になれたんだからさ、それはつまり大本は私って事よ」
「ええと。つまり何が言いたいんだ?」
「私の血のおかげであなたが魔法を閃いたっていう事なのよ。つまりあなたが魔法を閃いたら、それは私が魔法を最初に閃いたという事なのよ。あなたはそれを自分が閃いたと思っているだけで私の血が先であなたが後なの」
「うわっ。全部自分のおかげ?」
「だって事実だもの」
「分かったよ。それで良いよ。もう」
 若干面倒くさいなあとか思いつつ、そんな負けん気の強い所も旦那は実は好きではあったのだ。
「素材はどんどん集めて今度街に売りに行きましょう」
「そうだな。買い取り屋がいるからな。珍しい物が店主は好きだったからもしかして色々素材を買い取ってくれるかも」
「そうなの? 詳しいわね」
「俺は村人だったけど、街には物を売りにいった事が何回かあるんだ」
「へえ、どんな所なの?」
「まあ、色んな種族がいるけどさ」
「ふうん。それはやっぱ今は言わないでネタバレ禁止よ」
「分かった」
「で、買い取り屋にどんな物を売ったことがあるの?」
「手芸品とか村の土とか石とかかな。家で昔作っていたんだ」
「ふうん。それは初耳ね。でも土とか石も買い取ってくれるなら蜂の素材は大丈夫かもしれないわね」
 そんな皮算用をしていたらたぬきの事を思い出して苦笑した。
「あなたの魔法は凄いんだけど、まだ細かい点が出来ていないわね。そのままたぬきさんを生き返らせたらそりゃあ襲ってくるでしょう」
「そうだな。今度召喚する時は記憶を改ざんしたたぬきさんを召喚するよ」
「お願いよ。あっ、今度はあそこの地面から蜂が出て来たわ」
「あれは、蜂蜜蜂の蜂だな」
「そうね。いよいよ蜂蜜の巣にありつけるのね」
 魔女と魔力を回復した魔男は二人を見つけて襲い掛かって来た蜂に照準を合わせた。
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