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蜂と戦っている最中。

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「見えて来たわね。あの森よ」
「そうだな」
 二人は降りる前に蜂に変身した。
「あれっ。そう言えば俺蜂なのに箒が体に付いている」
「そりゃあそうでしょう。箒がないとあなたは空が飛べないんだから」
「ちょっと待って、君も前変身した時、箒に乗った蜂だったの?」
「ええ、そうよ」
「それじゃないの? 蜂に追いかけられた原因って」
「あっ」
「あっ、って。君は天然だなあ。それに良く見たら俺のこの蜂の体の下に箒があるという違和感が半端ない」
「でも今の私は箒からの脱却を果たしたから問題ないわよ」
「君はね。でも俺はそうじゃない。つまり蜂から見たら完全なる侵略者というわけだ」
 魔男が言った刹那、蜂が巣からわんさか出て来て魔男へと向かって行った。
「動かないで、私が何とかする」
 鼻水の巣から出てきた蜂の進路を予測して罠を仕掛ける魔女、具体的な罠の内容は網を使って一網打尽って感じで網を広げて捕縛する魔法で、その網には溶ける魔法が掛けられていてそれで羽根を溶かして地面にぼたぼた落として戦力を落とす魔法で、それはここに来る前に二人で考えた魔法の一つであり、落ちた蜂にとどめを差すのが旦那の役割である。
「こいつら連れて帰って家畜にしたいんだが」
「無理言わないで、どこにそんな余裕があるって言うの? ほらまたどこからやって来たのか、どこの馬の骨だかも知らない奴らがここへと向かってくるわ」
「いや、同じ蜂だろ」
「そうね。でももしかしたら同じ種族の蜂でも中身は違うかもしれないじゃない、階級があるかもしれないし」
「それはそうだな。見た目ももしかしたら違うかもしれないしな」
「そうでしょ。だから連れて帰るとするならば戦いが安定して、私達が死なないと確実になってからじゃないとだめよ」
「自分達の安全安心が第一だな」
「そう言う事。だから迷わず鬼畜になって駆逐しましょう。死魔しょう」
「夜露死九的な?」
「そんな感じ」
 二人による蜂殺戮ショーの始まりである。
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