一貫性と整合性、皆無小説

巣を一つ潰した。

　まず初めに蜂に変身して、蜂の巣へと向かう。ナナに臭いを付けてもらっているのでそこら辺はぬかりない。
　警戒中の単独蜂を見つけて近寄ると、怪訝そうな雰囲気をしたけど、魔女の事はスルーだった。
　周辺探索魔法を生成しておけば良かったななんて思いながら、森のめぼしい地点へと降りて行く、すると蜂が何匹か同じ方向に飛んでいるのを見かけたので、その後を付いて行き蜂の巣を発見した。どうやら地上には鼻水を溜める巣を作っていて、地下には蜂蜜を作る巣を作っているようで分けているんだっていうのが分かった。警戒していないのを確認して魔女は蜂の背中の羽に腐食効果魔法をやんわりと放ったら、羽根が腐食して破けて操作が出来なくなった蜂が木々に勢いよくぶつかって瀕死になったので、レーザー魔法で頭を刈り取って殺した蜂は全部を収納袋に収めた。もしかしたら良い素材がゲットできるかもしれないと思ったからだ。蟻の時の様に。
　巣がもう目と鼻の先にあって、今の音を聞きつけた蜂が偵察にこちらへ大量にやって来て、チャンスと思った魔女は接着剤の糸魔法を使った。これは先ほど思いついた魔法で接着材の効果がある薄い糸を空気中に放ってそれを吸いこんだら、口の開きが悪くなって窒息死出来るかもしれないという魔法で、効果は絶大だった。七割がその魔法で死んで、でも残りは毒液で糸を払って生き延びた。そしたら蜂の視線がこちらへ向いて、多分魔法を放った時の光で魔女が仲間をやった裏切り者だと、敵だと認識判断した蜂達が、魔女の方へと一斉攻撃を仕掛けて来た。
　魔女は長い筒を作ってその中に入り、出口付近で待った。筒の強度はナナにも壊せない事を実践済みでいつやったかって言われたら飛び立つ5分前に作った魔法だけど、そして入口からこちらまでは一方通行にする事で、一対一の場面を作って全員が綺麗に一列になった所で筒の中に触手魔法を放って全員を捕縛してその後、記憶消去魔法で全匹の記憶を消して、刷り込み魔法で全員魔女が親だと思い込ませた。
「さあ、息子、娘よ。私に付いて来て」
　そんな感じで言ったけど言葉にはならなくて、でも生き残りの蜂には意図は伝わって、魔女が先頭になってい隊列を作って巣へと向かった。
「これが鼻水を溜めている巣ね」
　魔女は巣を刈り取って収集袋に入れた。体内時計魔法で今の時間を調べるすると、後少しで仕事終わりの時間になることが分かったので、もう今日は今日の仕事は終わりねって思った魔女は村へと蜂30匹ぐらいを連れて帰るのであった。