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8.時の流れ
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「寂しかったよ~…」
「んーそうか」
「えっ、何それ!冬夜は寂しくなかったの!?」
まぁ、つまらなかったな、
でも
「うん、桜が毎日来てくれたから。」
「えへへっ」
「何照れてんだよ!」
俺は桜の額にデコピンをした。
「イテッ」
「あ、そういえば明日からまた学校行けるの?」
「うん、一応な。」
「やったぁー!」
「だから、今日は早く寝ような。」
「うん。」
(今日、冬夜が睨んだ時…。
何となくあの人に似てた……ような気がする。
まぁ、気のせいだよね。)
「おい、桜、朝飯できたぞ。」
「んっ…。ん?キャァー!」
!!!!?
「おっ、おい?桜?」
「はぁっ、なんだビックリした
冬夜か良かった。」
…何だ?悪い夢でも見たのかな。
「朝飯だぞ!早く起きないと朝飯抜きな。」
「えっ!はいっ、はい!起きます!」
「いっただっきまぁーす!」
「いただきます。」
「あっ、この漬け物美味しい!」
「だろ?近所のおばさんからもらったんだ。」
「えっ!もうご近所さんと仲良くなったの!?」
「もうって、もう一ヶ月以上になるんだぞ。」「そっかぁ、早いね。」
最近、時間の進みが早い気がして少し怖い。
…手術したとして成功するかはからない。
…けど、生きたいって、生きるって決めたんだ。
「いってきまぁーす!」
「いってきます。」
頑張ろう、今日も1日が始まる。
「おはよー」
「おはよ…。」
「ん?何、冬夜なんか怒ってる?」
「まぁ、怒ってる…かな。」
「俺なんかしたかな…。」
「ほら、俺が入院してる時桜と出かけただろ。」
「…うーん…」
「はぁ、自覚がないのが一番悪いんだよ
拓也…。」
「桜をおいてお前ナンパしてきた女に
着いてっただろ。」
「あぁー…。」
「お前が居なくなって桜に何かあったら
どうすんるんだ?」
「まぁ、実際に何かあったわけじゃないんだからいいじゃん?」
「あったから言ってんだよ!
別に俺は何かなくても言ってたかもしれないけどさぁ。」
「へぇー…そんな好きなんだ。」
「拓也、ちゃかすな!」
「あの辺は変な奴がいるのお前も知ってたろ!」
「まぁね」
なんかまわりがざわざわしはじめた。
女子たちだ。
「お前そんな事言ってていいのか?」
「何が?」
「お前を見に女子達が集まってきてるぞ。」
「…いいんじゃない?勝手に来てるだけだし。」
「おまっ!?それは人としてどうかと思うぞ。」
よく目の前で言えるな…。
「まぁ、これからはそのへんよく考えろよ。」
「冬夜…。」
桜が申し訳なさそうな顔で俺の顔を見つめる。
「へぇ、冬夜くんって言うんだ。」
「拓也の友達?優しいんだね。」
拓也の追っかけ達が俺に集まって来る
その隙に拓也は教室から出て行った。
「あっ、ちょっ拓也!」
結局、ダメだったなぁ。
「むぅんー……。」
「どうした?桜」
「別にぃー…。」
「鈍感だな。」
俺と桜の間にいきなりひょこっとあらわれた。
「うわぁ!?うさぎ?」
「桜、嫉妬だよなぁ?」
「なっ!ななななんで!違うよ」
「嫉妬ぉー?何で俺に桜が」
「そうだよ。」
「「ねぇ?」」
「うわぁ、めっちゃそろってる…。」
「っでさぁ、いつも思うんだけど、
冬夜ってさ結構病院にかよってんじゃん?
なんか病気なの?」
「……うん。」
「どんなの?大丈夫なのか?」
「うん、多分大丈夫」
「冬夜?」
「そっかぁ、よかった」
少し胸が痛む。でも別に嘘をついた
訳じゃないんだ。じゃあなんでこんなに俺は…!!
そうだ俺は……。
この病気が治るって信じてないんだ。
治したい。手術をすれば治るんだ、
でも手術をして、手術が失敗したらどうなる?
心臓だぞ?どうなるかわからない。
治ると信じたいでもそんなの…わかる訳がない。
「んーそうか」
「えっ、何それ!冬夜は寂しくなかったの!?」
まぁ、つまらなかったな、
でも
「うん、桜が毎日来てくれたから。」
「えへへっ」
「何照れてんだよ!」
俺は桜の額にデコピンをした。
「イテッ」
「あ、そういえば明日からまた学校行けるの?」
「うん、一応な。」
「やったぁー!」
「だから、今日は早く寝ような。」
「うん。」
(今日、冬夜が睨んだ時…。
何となくあの人に似てた……ような気がする。
まぁ、気のせいだよね。)
「おい、桜、朝飯できたぞ。」
「んっ…。ん?キャァー!」
!!!!?
「おっ、おい?桜?」
「はぁっ、なんだビックリした
冬夜か良かった。」
…何だ?悪い夢でも見たのかな。
「朝飯だぞ!早く起きないと朝飯抜きな。」
「えっ!はいっ、はい!起きます!」
「いっただっきまぁーす!」
「いただきます。」
「あっ、この漬け物美味しい!」
「だろ?近所のおばさんからもらったんだ。」
「えっ!もうご近所さんと仲良くなったの!?」
「もうって、もう一ヶ月以上になるんだぞ。」「そっかぁ、早いね。」
最近、時間の進みが早い気がして少し怖い。
…手術したとして成功するかはからない。
…けど、生きたいって、生きるって決めたんだ。
「いってきまぁーす!」
「いってきます。」
頑張ろう、今日も1日が始まる。
「おはよー」
「おはよ…。」
「ん?何、冬夜なんか怒ってる?」
「まぁ、怒ってる…かな。」
「俺なんかしたかな…。」
「ほら、俺が入院してる時桜と出かけただろ。」
「…うーん…」
「はぁ、自覚がないのが一番悪いんだよ
拓也…。」
「桜をおいてお前ナンパしてきた女に
着いてっただろ。」
「あぁー…。」
「お前が居なくなって桜に何かあったら
どうすんるんだ?」
「まぁ、実際に何かあったわけじゃないんだからいいじゃん?」
「あったから言ってんだよ!
別に俺は何かなくても言ってたかもしれないけどさぁ。」
「へぇー…そんな好きなんだ。」
「拓也、ちゃかすな!」
「あの辺は変な奴がいるのお前も知ってたろ!」
「まぁね」
なんかまわりがざわざわしはじめた。
女子たちだ。
「お前そんな事言ってていいのか?」
「何が?」
「お前を見に女子達が集まってきてるぞ。」
「…いいんじゃない?勝手に来てるだけだし。」
「おまっ!?それは人としてどうかと思うぞ。」
よく目の前で言えるな…。
「まぁ、これからはそのへんよく考えろよ。」
「冬夜…。」
桜が申し訳なさそうな顔で俺の顔を見つめる。
「へぇ、冬夜くんって言うんだ。」
「拓也の友達?優しいんだね。」
拓也の追っかけ達が俺に集まって来る
その隙に拓也は教室から出て行った。
「あっ、ちょっ拓也!」
結局、ダメだったなぁ。
「むぅんー……。」
「どうした?桜」
「別にぃー…。」
「鈍感だな。」
俺と桜の間にいきなりひょこっとあらわれた。
「うわぁ!?うさぎ?」
「桜、嫉妬だよなぁ?」
「なっ!ななななんで!違うよ」
「嫉妬ぉー?何で俺に桜が」
「そうだよ。」
「「ねぇ?」」
「うわぁ、めっちゃそろってる…。」
「っでさぁ、いつも思うんだけど、
冬夜ってさ結構病院にかよってんじゃん?
なんか病気なの?」
「……うん。」
「どんなの?大丈夫なのか?」
「うん、多分大丈夫」
「冬夜?」
「そっかぁ、よかった」
少し胸が痛む。でも別に嘘をついた
訳じゃないんだ。じゃあなんでこんなに俺は…!!
そうだ俺は……。
この病気が治るって信じてないんだ。
治したい。手術をすれば治るんだ、
でも手術をして、手術が失敗したらどうなる?
心臓だぞ?どうなるかわからない。
治ると信じたいでもそんなの…わかる訳がない。
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