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はじまりの変化3
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あたしの名前は逸矢田睦月。芸名は石田むつき。
今は仕事を休めと言われている。この前あんなことが――男に取り囲まれる事件が――あったから。
家に閉じこもっていたり、いつもの可愛い物探しに没頭したりするも、三日後には仕事をしたくなった。その方があの事を忘れられそうで。人に会う怖さを思い出したけど――でも、今はきっと勇気を出す時なんだ。
茶髪のポニテの女性スタイリストからも心配された。
「大丈夫なの? 男の人のこと怖くない?」
「そりゃ怖いけど……でも…手を出されない分には、まだ……」
「そう……くれぐれも、ナンパには気を付けてね?」
「うん」
もちろん何もしていない人を怖がる気はない。トラウマもあるから、できれば…だけど。
ある日、社長に呼び出された。ノックして社長室へと入った。
社長は、グラスに、何も持っていないはずの手から、透き通った丸い氷らしき物を入れた。そこへウイスキーみたいなものを瓶から注ぎながら、社長が言った。
「もう事件のこと、引きずってない? 大丈夫?」
「大丈夫です」
あたしが真顔でそう言うと、社長は、よく冷えているのであろうお酒を一口飲んだ。そして。
「今回のことがあってから知ったんだけど、あなた、元男なんだって?」
「……まあ肉体的には」
「それで何か言うようじゃ差別なんだけど、言われないに越したことはないから……どうせバレるならバリバリ儲けてからにしてくれない?……つまり、今はまだバレないで仕事をしてほしいのよ、イメージを損なわないように、積み上げていてほしいのよ。分かる?」
「……分かりました」
――まあ、何も言わなければ、そんな話題にならないと思うし。大丈夫。大丈夫なはず。
ある日。別の場所で撮ったあと、とある川沿いで撮ることになった日。その日はかなり多くの野次馬に囲まれていた。そんな中でレフ板やカメラを向けられている。曇り空の下で。
休憩の号令が出てから、すぐそこのカフェの野外の席で休むことにした。座ってカフェラテを一口飲んでから、ほっと一息。
「ふぅ~……」
隣にはマネージャーが座っている。四十代くらいの渋いオジサン、名は遠藤。
彼の横顔を見てふと思った。
――話は通ってるのかな。あたしのこと……知ってる?
バレてはいけないスタンスのことを、マネージャーは知っているんだろうか。とりあえず、あんな指示を受けてすぐに、家族には釘を刺しておいたけど。
カフェラテの何口目かに、マネージャーからの言葉が届いた。
「バレないようにやっていくのはそこまで大変ではないとは思うけど――」
知ってはいるみたい。
どっちにしろ、あたしの敵ではないのならそれでいい。
と、思っているところへ、続きが聞こえ始めた。
「友達は? できたの?」
何か足りないと思っていた。それだ。そうだ。それだったんだ。自分のことでいっぱいいっぱいになっていた。
「何その今気付いたみたいな顔」
「だって本当に忘れてたんだもん」
――そっか、友達だ。友達を作りたい。
「睦月ちゃんならすぐだと思うよ。恋人もすぐじゃないか?」
「社長がまだダメとか言わないかな」
「言わないと思うけどな、あの社長は」
一呼吸の間があってから、マネージャーの遠藤さんが続けて言った。
「家族には、バレないようにしていく――ってのは話した?」
「ああ、うん」
「そっか。……ねえ」遠藤さんは手をヒラヒラとさせた。
「ん? 何?」
「前の友達は……この今の睦月ちゃんを、知ってるの?」
「……」
少し黙ってしまったけれど。
「ううん。本当のあたしで迷惑を掛けたくなくて、疎遠になっちゃってるんだよね。それが水臭いぞって言われるかもしれないんだけど、でも、どうしても言えなくて。だから……今は……友達ゼロみたいな、そんな感じ」
最後の方だけ、笑ってそう言った。心配させまいとしたみたいな、よくある言い方になってしまった。でも、ありきたりな言葉が欲しい訳じゃない。空気を読んでよなんて言う気もない。
遠藤さんの言葉が聞こえたのは、しばらくしてから。
「じゃあこのSTEOP能力発現による変化は、新しいスタートのあと押しなんだね、頑張らないとだ」
「……うん」
頷いてから、見上げた。その時の空はまだ曇っていた。
「天気悪いなあ」
「俺ちょっとトイレ」
「いってらっしゃい」
マネージャーが店の奥へと見えなくなった時だ。川の方から、水の跳ねる大きな音がして、大声も――。
「人が落ちたぞ! 橋から!」
「……浮かんでこねえぞ…?」
――ウソでしょ…?
思い浮かんだ未来が現実になるのだけは嫌だ。思うとすぐに、あたしは駆け出し、飛び込んでいた。
水中に潜ると、このかなり澄んだ川の水の中で、溺れている誰かがいるのが分かった。場所は少し先。
必死に泳いで近付き、腕を引っ張ったけれど、なぜか引き上げられない。
――何かが重い…!
体勢からして靴やズボンが怪しかった。靴を水中で脱がせる。と、ビンゴだった。
――早く浮き上がらないと息が…!
溺れているのは男だった。彼の腕を引き、上へ泳いだ。
「ぷはっ!」
顔が水面より上に出ると、やっと一安心。あたしだけじゃなく彼も。
するとすぐに、なぜか、スカートが足にピッタリと強くまとわり付き、あたしを支え始めた。そしてあたしは浮き、空中を漂い、川沿いのガードレールの向こうに待機中のスタッフの前へと下ろされた。靴が脱げた彼も、同じように空を漂い、道路に下ろされたらしい。
誰かのSTEOPだ。浮遊も、靴の重りも、誰かの力のせいに違いない。
そう思うのと同時に、すぐそこに下ろされた男の顔を確認した。
どこかで見た顔だった。
すぐに思い出せた。
研究所であたしの胸を揉み性的なことをしようとした男の子。
「まったく。また誰かに恨まれたんでしょどうせ。これで懲りた? これで懲りなきゃあんた相当バカだよ」
「…………ごめん」
――沈黙が長かったけど……まあいいか。
さて。と、辺りを見回した。振り返ったところに、こちらに話し掛けたそうにしている男性がいた。
男の天使。
ふとそんな言葉が浮かんだ。正直見惚れた。見過ぎた。目を逸らせないでいた。すると。
「浮かせて助けたのは私です。赤い物なら動かせるから」
――なるほど、あの男の子は赤いシャツ、あたしは赤いスカート。だから足に絡み付いたのか。
「あ、ありがとう」
なんとなく言い難かった、その言葉を口にしたあたしに、彼――天使みたいな男はまた声を届けた。
「あの……あんまり無茶しないでください、クラブの件もそうです。心配になっちゃう…」
「…そ、そうだね…」
と、あたしは言ってから――
――ん? あれ?
「クラブ? 確か公表はされてなくて――。あれ? もしかして――!」
「あ、あの時通報したの、私です」
なんて運命なんだろう、こんな事があるだなんて。二度も助けてくれただなんて。
今を逃がすと、この繋がりは消えそうだ――途切れさせたくない――。
友達になりたい、そう思った。
そんな時に空が晴れて、光が降ってきた。
川の水に濡れたままのあたしと彼は、光の中で向き合っていた。
――本当に天使だ。舞い降りたみたい。こんな人見たことない――。
あれ? とふと思った。さっきから聞こえていた彼の声が、なんだか高かったような……。
じぃ~…っと見てしまった。
首を傾げてしまう。
――女性? 男性? ニュートラル? あたしみたいな、そういう?
あたしが不思議がっていると、目の前の天使の口が動いた。
「私、女ですよ、そこは男装カフェなんです」
「え!」
置き看板を見てみた。確かに男装とある。デカデカと。
それからあたしはまた彼女を見た。どうしてか、胸が高鳴った。
――なんでこんなにドキドキしてるんだろ、あたし…。カッコイイから? 女の子だって今知ったのに…。
そこへ声が掛かった。
「乾かすSTEOP能力、持ってる人いる~?」
カメラマンの男性の声だった。
対して、別のモデルのマネージャーであろう人が、「はい、自分が」と手を挙げた。
「じゃ、ふたりを頼むね」
「でもパリパリになって仕事にならないかも」
と、そのマネージャーは言うが、そこはあたしが何とかできそうだった。
「新品同様に戻すのはあたしができます」
あたしはそう言って、彼らの方を一度見て、「じゃあよろしく」とカメラマンさんに言われてから、男装女性に向き直った。
あたしを助けてくれた人。なんだか惹かれる人。
彼女にあたしは聞いた。
「あとで時間ありますか?」
「バイトが終わったあとなら」
「待ってもらってもいいですか…?」
「……いいですよ」
「不躾にすみません」
「いえ、構いませんよ」
あたしが一礼したあと、彼女が去って行ったから、それを少しだけ見送ってから背を向けた。
そんなところへと、マネージャーの遠藤さんが、トイレから戻りがてら、途中から駆けてきたようだった。濡れたあたしを見ると、遠藤さんは慌てた。
「どうなってんの、これ」
……そんなこんなで、こちらの仕事も終わった。さっきのが今日の最後の仕事だったので、約束した男装女性のバイトが終わるのを待った。……これもある種の憩いのひと時だった。
今は仕事を休めと言われている。この前あんなことが――男に取り囲まれる事件が――あったから。
家に閉じこもっていたり、いつもの可愛い物探しに没頭したりするも、三日後には仕事をしたくなった。その方があの事を忘れられそうで。人に会う怖さを思い出したけど――でも、今はきっと勇気を出す時なんだ。
茶髪のポニテの女性スタイリストからも心配された。
「大丈夫なの? 男の人のこと怖くない?」
「そりゃ怖いけど……でも…手を出されない分には、まだ……」
「そう……くれぐれも、ナンパには気を付けてね?」
「うん」
もちろん何もしていない人を怖がる気はない。トラウマもあるから、できれば…だけど。
ある日、社長に呼び出された。ノックして社長室へと入った。
社長は、グラスに、何も持っていないはずの手から、透き通った丸い氷らしき物を入れた。そこへウイスキーみたいなものを瓶から注ぎながら、社長が言った。
「もう事件のこと、引きずってない? 大丈夫?」
「大丈夫です」
あたしが真顔でそう言うと、社長は、よく冷えているのであろうお酒を一口飲んだ。そして。
「今回のことがあってから知ったんだけど、あなた、元男なんだって?」
「……まあ肉体的には」
「それで何か言うようじゃ差別なんだけど、言われないに越したことはないから……どうせバレるならバリバリ儲けてからにしてくれない?……つまり、今はまだバレないで仕事をしてほしいのよ、イメージを損なわないように、積み上げていてほしいのよ。分かる?」
「……分かりました」
――まあ、何も言わなければ、そんな話題にならないと思うし。大丈夫。大丈夫なはず。
ある日。別の場所で撮ったあと、とある川沿いで撮ることになった日。その日はかなり多くの野次馬に囲まれていた。そんな中でレフ板やカメラを向けられている。曇り空の下で。
休憩の号令が出てから、すぐそこのカフェの野外の席で休むことにした。座ってカフェラテを一口飲んでから、ほっと一息。
「ふぅ~……」
隣にはマネージャーが座っている。四十代くらいの渋いオジサン、名は遠藤。
彼の横顔を見てふと思った。
――話は通ってるのかな。あたしのこと……知ってる?
バレてはいけないスタンスのことを、マネージャーは知っているんだろうか。とりあえず、あんな指示を受けてすぐに、家族には釘を刺しておいたけど。
カフェラテの何口目かに、マネージャーからの言葉が届いた。
「バレないようにやっていくのはそこまで大変ではないとは思うけど――」
知ってはいるみたい。
どっちにしろ、あたしの敵ではないのならそれでいい。
と、思っているところへ、続きが聞こえ始めた。
「友達は? できたの?」
何か足りないと思っていた。それだ。そうだ。それだったんだ。自分のことでいっぱいいっぱいになっていた。
「何その今気付いたみたいな顔」
「だって本当に忘れてたんだもん」
――そっか、友達だ。友達を作りたい。
「睦月ちゃんならすぐだと思うよ。恋人もすぐじゃないか?」
「社長がまだダメとか言わないかな」
「言わないと思うけどな、あの社長は」
一呼吸の間があってから、マネージャーの遠藤さんが続けて言った。
「家族には、バレないようにしていく――ってのは話した?」
「ああ、うん」
「そっか。……ねえ」遠藤さんは手をヒラヒラとさせた。
「ん? 何?」
「前の友達は……この今の睦月ちゃんを、知ってるの?」
「……」
少し黙ってしまったけれど。
「ううん。本当のあたしで迷惑を掛けたくなくて、疎遠になっちゃってるんだよね。それが水臭いぞって言われるかもしれないんだけど、でも、どうしても言えなくて。だから……今は……友達ゼロみたいな、そんな感じ」
最後の方だけ、笑ってそう言った。心配させまいとしたみたいな、よくある言い方になってしまった。でも、ありきたりな言葉が欲しい訳じゃない。空気を読んでよなんて言う気もない。
遠藤さんの言葉が聞こえたのは、しばらくしてから。
「じゃあこのSTEOP能力発現による変化は、新しいスタートのあと押しなんだね、頑張らないとだ」
「……うん」
頷いてから、見上げた。その時の空はまだ曇っていた。
「天気悪いなあ」
「俺ちょっとトイレ」
「いってらっしゃい」
マネージャーが店の奥へと見えなくなった時だ。川の方から、水の跳ねる大きな音がして、大声も――。
「人が落ちたぞ! 橋から!」
「……浮かんでこねえぞ…?」
――ウソでしょ…?
思い浮かんだ未来が現実になるのだけは嫌だ。思うとすぐに、あたしは駆け出し、飛び込んでいた。
水中に潜ると、このかなり澄んだ川の水の中で、溺れている誰かがいるのが分かった。場所は少し先。
必死に泳いで近付き、腕を引っ張ったけれど、なぜか引き上げられない。
――何かが重い…!
体勢からして靴やズボンが怪しかった。靴を水中で脱がせる。と、ビンゴだった。
――早く浮き上がらないと息が…!
溺れているのは男だった。彼の腕を引き、上へ泳いだ。
「ぷはっ!」
顔が水面より上に出ると、やっと一安心。あたしだけじゃなく彼も。
するとすぐに、なぜか、スカートが足にピッタリと強くまとわり付き、あたしを支え始めた。そしてあたしは浮き、空中を漂い、川沿いのガードレールの向こうに待機中のスタッフの前へと下ろされた。靴が脱げた彼も、同じように空を漂い、道路に下ろされたらしい。
誰かのSTEOPだ。浮遊も、靴の重りも、誰かの力のせいに違いない。
そう思うのと同時に、すぐそこに下ろされた男の顔を確認した。
どこかで見た顔だった。
すぐに思い出せた。
研究所であたしの胸を揉み性的なことをしようとした男の子。
「まったく。また誰かに恨まれたんでしょどうせ。これで懲りた? これで懲りなきゃあんた相当バカだよ」
「…………ごめん」
――沈黙が長かったけど……まあいいか。
さて。と、辺りを見回した。振り返ったところに、こちらに話し掛けたそうにしている男性がいた。
男の天使。
ふとそんな言葉が浮かんだ。正直見惚れた。見過ぎた。目を逸らせないでいた。すると。
「浮かせて助けたのは私です。赤い物なら動かせるから」
――なるほど、あの男の子は赤いシャツ、あたしは赤いスカート。だから足に絡み付いたのか。
「あ、ありがとう」
なんとなく言い難かった、その言葉を口にしたあたしに、彼――天使みたいな男はまた声を届けた。
「あの……あんまり無茶しないでください、クラブの件もそうです。心配になっちゃう…」
「…そ、そうだね…」
と、あたしは言ってから――
――ん? あれ?
「クラブ? 確か公表はされてなくて――。あれ? もしかして――!」
「あ、あの時通報したの、私です」
なんて運命なんだろう、こんな事があるだなんて。二度も助けてくれただなんて。
今を逃がすと、この繋がりは消えそうだ――途切れさせたくない――。
友達になりたい、そう思った。
そんな時に空が晴れて、光が降ってきた。
川の水に濡れたままのあたしと彼は、光の中で向き合っていた。
――本当に天使だ。舞い降りたみたい。こんな人見たことない――。
あれ? とふと思った。さっきから聞こえていた彼の声が、なんだか高かったような……。
じぃ~…っと見てしまった。
首を傾げてしまう。
――女性? 男性? ニュートラル? あたしみたいな、そういう?
あたしが不思議がっていると、目の前の天使の口が動いた。
「私、女ですよ、そこは男装カフェなんです」
「え!」
置き看板を見てみた。確かに男装とある。デカデカと。
それからあたしはまた彼女を見た。どうしてか、胸が高鳴った。
――なんでこんなにドキドキしてるんだろ、あたし…。カッコイイから? 女の子だって今知ったのに…。
そこへ声が掛かった。
「乾かすSTEOP能力、持ってる人いる~?」
カメラマンの男性の声だった。
対して、別のモデルのマネージャーであろう人が、「はい、自分が」と手を挙げた。
「じゃ、ふたりを頼むね」
「でもパリパリになって仕事にならないかも」
と、そのマネージャーは言うが、そこはあたしが何とかできそうだった。
「新品同様に戻すのはあたしができます」
あたしはそう言って、彼らの方を一度見て、「じゃあよろしく」とカメラマンさんに言われてから、男装女性に向き直った。
あたしを助けてくれた人。なんだか惹かれる人。
彼女にあたしは聞いた。
「あとで時間ありますか?」
「バイトが終わったあとなら」
「待ってもらってもいいですか…?」
「……いいですよ」
「不躾にすみません」
「いえ、構いませんよ」
あたしが一礼したあと、彼女が去って行ったから、それを少しだけ見送ってから背を向けた。
そんなところへと、マネージャーの遠藤さんが、トイレから戻りがてら、途中から駆けてきたようだった。濡れたあたしを見ると、遠藤さんは慌てた。
「どうなってんの、これ」
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