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夏休み直前で浮き足だったクラスメイトたちを眺めながら大翔は重い溜息をついた。
受験生といってもまだ7月で危機感を持っている生徒もあまりおらず、夏休みにテンションが上がっている生徒が多い中、大翔はあまり嬉しそうではない。
それはそのはず大翔は授業後に職員室へ呼び出しを受けていたのだ。
しかも呼び出した教師は生徒指導兼数学教師の一条という教師で大翔が苦手とする人物だった。
甘いマスクの持ち主で女子生徒から人気なものの大翔は一条の自分を見る目つきにぞわりとしたものを感じることがあった。
あまり関わりたくはなかったものの、数学の時間に居眠りをしてしまったのと提出物を家に忘れ出せなかったことで呼び出しを受けてしまったのだ。
「あーだるすぎ。行きたくねー」
と大翔が呟くと前の席だった快斗が振り向き
「お疲れ~、なに言われたか報告待ってますわ」
と戯けたように言った。
怒りながら返事を返しながらも大翔は快斗との話題が増えたことで一条からの呼び出しも悪くなかったかもと思った。
受験生といってもまだ7月で危機感を持っている生徒もあまりおらず、夏休みにテンションが上がっている生徒が多い中、大翔はあまり嬉しそうではない。
それはそのはず大翔は授業後に職員室へ呼び出しを受けていたのだ。
しかも呼び出した教師は生徒指導兼数学教師の一条という教師で大翔が苦手とする人物だった。
甘いマスクの持ち主で女子生徒から人気なものの大翔は一条の自分を見る目つきにぞわりとしたものを感じることがあった。
あまり関わりたくはなかったものの、数学の時間に居眠りをしてしまったのと提出物を家に忘れ出せなかったことで呼び出しを受けてしまったのだ。
「あーだるすぎ。行きたくねー」
と大翔が呟くと前の席だった快斗が振り向き
「お疲れ~、なに言われたか報告待ってますわ」
と戯けたように言った。
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