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今日は金曜日
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※蒼花→蒼「~」
フィン・レオン→フ「~」
蒼「フィンさん………」
僕がそう言うと、フィンさんは真っ黒の高級車を校門付近の学校内にある駐車場に停め、車から降り、僕のもとへ駆け寄ってきた。
フ「蒼!久しぶり!僕のことは覚えてる?」
うるうるとした目とハキハキした大声で僕に問いかけてくる。
(フィンさん声デカすぎ!!!もうちょっと下げて!!!)
しょうがなく僕はフィンさんのもとへ行き、小声で話すよう言った。
蒼
「フィンさん、朝会ったばっかでしょ。朝ご飯も一緒に食べたし。」
フ
「会ったって言ってもリモートじゃん!朝ごはんも周りから見ればパソコン前でただご飯食べてる人だったじゃん!」
蒼
「リモートでも会ったことと一緒に食べたことは変わりません。」
フ「ぶー、蒼のケチ」
蒼
「はいはい、、、っていうかフィンさん今日朝から仕事があったって話してなかった?」
フ「蒼のところに来たかったから来た!」
撫でて欲しそうな顔をしてそう言ったフィンさんを見て僕は、
蒼「なんなんですか~!!!」
と、つい大声で言ってしまった。
……………………………
で、現在に至る。
今は授業中。ニ時間目。数学の授業だ。
数学、好きではあるし、むしろ得意な方だが、苦手だ。先生が少し苦手。
途中式とか問題の解き方とか全部「こうしろ」「ああしろ」って言ってこっちの意見を聞いちゃくれない。
(絶対こっちのやり方の方がやりやすいのに……)
と思ってしまう。
そういう、どうにもならないようなことを考えてしまいそうになる時はいつも頭の中で妄想をしている。
「素数ってなんで割り切れないんだろう」とか、「フェルマーの最終定理ってどんなやつなんだろ」とか、僕が考えて答えが出るような内容じゃないものを毎時間考えている。
これは他の授業の時もそうだ。
一回、授業中にノートに落書きをしたことがある。
その時は見事にバレたものだから、安全な妄想へとレールを変えた。
蒼「ふぅ」
(フィンさん、何してるんだろうな。仕事だろうが、きちんとやっているだろうか。朝は本当に大変だったからな、仕事に向かわせるの。最終的には車に押し込むような形だったし、、、)
…………………
(今日帰ったらフィンさんの家行って、ご飯でも作ってやるか。親の了承はもちろん得てな。
っていうか別にそのまま泊まってもなんとも言われないんだろうが。)
僕とフィンさんの仲というのは結構良い。決して近所と言うほど家が近い訳では無いが、よく家に遊びに行っている。
(今思ったが、そういえば一回もフィンさん、僕の家に入ったことないんじゃないか?僕ん家の庭にフィンさんの高級車(さっきのじゃないやつ)が来ることはあるが。)
フィンさんの家は超がつくほど豪邸だ。
僕やフィンさんが住んでいるのは東京。結構人がいて、「都会」とも言われている。そんな都会でもこんな豪邸見たことないってほどの豪邸だ。
(アニメでも見た事ない………)
(っていうか今考えたら結構やばいよな、あの大きさ……木、めっちゃ植えられてるし。しかもあれで住んでるのがフィンさんだけって………)
フィンさんは一人暮らしだ。だからいつでも、どんな時でもフィンさんの家に行くことができる。フィンさんがそれを許してくれるんだったらね。
でもまあ僕は、平日は、あまりフィンさんの家には行かない。
普通に僕の家から距離あるし平日だから泊まれないし。次の日が休みとかの金曜日とかだったら別だけど。
(でも今日は金曜日!行ってご飯作って即帰るってのもなぁ、、、ってことで、今日はもう泊まろう!で、帰りは車で送ってもらお)
そう考えながら僕は授業へと意識を切りかえた。
フィン・レオン→フ「~」
蒼「フィンさん………」
僕がそう言うと、フィンさんは真っ黒の高級車を校門付近の学校内にある駐車場に停め、車から降り、僕のもとへ駆け寄ってきた。
フ「蒼!久しぶり!僕のことは覚えてる?」
うるうるとした目とハキハキした大声で僕に問いかけてくる。
(フィンさん声デカすぎ!!!もうちょっと下げて!!!)
しょうがなく僕はフィンさんのもとへ行き、小声で話すよう言った。
蒼
「フィンさん、朝会ったばっかでしょ。朝ご飯も一緒に食べたし。」
フ
「会ったって言ってもリモートじゃん!朝ごはんも周りから見ればパソコン前でただご飯食べてる人だったじゃん!」
蒼
「リモートでも会ったことと一緒に食べたことは変わりません。」
フ「ぶー、蒼のケチ」
蒼
「はいはい、、、っていうかフィンさん今日朝から仕事があったって話してなかった?」
フ「蒼のところに来たかったから来た!」
撫でて欲しそうな顔をしてそう言ったフィンさんを見て僕は、
蒼「なんなんですか~!!!」
と、つい大声で言ってしまった。
……………………………
で、現在に至る。
今は授業中。ニ時間目。数学の授業だ。
数学、好きではあるし、むしろ得意な方だが、苦手だ。先生が少し苦手。
途中式とか問題の解き方とか全部「こうしろ」「ああしろ」って言ってこっちの意見を聞いちゃくれない。
(絶対こっちのやり方の方がやりやすいのに……)
と思ってしまう。
そういう、どうにもならないようなことを考えてしまいそうになる時はいつも頭の中で妄想をしている。
「素数ってなんで割り切れないんだろう」とか、「フェルマーの最終定理ってどんなやつなんだろ」とか、僕が考えて答えが出るような内容じゃないものを毎時間考えている。
これは他の授業の時もそうだ。
一回、授業中にノートに落書きをしたことがある。
その時は見事にバレたものだから、安全な妄想へとレールを変えた。
蒼「ふぅ」
(フィンさん、何してるんだろうな。仕事だろうが、きちんとやっているだろうか。朝は本当に大変だったからな、仕事に向かわせるの。最終的には車に押し込むような形だったし、、、)
…………………
(今日帰ったらフィンさんの家行って、ご飯でも作ってやるか。親の了承はもちろん得てな。
っていうか別にそのまま泊まってもなんとも言われないんだろうが。)
僕とフィンさんの仲というのは結構良い。決して近所と言うほど家が近い訳では無いが、よく家に遊びに行っている。
(今思ったが、そういえば一回もフィンさん、僕の家に入ったことないんじゃないか?僕ん家の庭にフィンさんの高級車(さっきのじゃないやつ)が来ることはあるが。)
フィンさんの家は超がつくほど豪邸だ。
僕やフィンさんが住んでいるのは東京。結構人がいて、「都会」とも言われている。そんな都会でもこんな豪邸見たことないってほどの豪邸だ。
(アニメでも見た事ない………)
(っていうか今考えたら結構やばいよな、あの大きさ……木、めっちゃ植えられてるし。しかもあれで住んでるのがフィンさんだけって………)
フィンさんは一人暮らしだ。だからいつでも、どんな時でもフィンさんの家に行くことができる。フィンさんがそれを許してくれるんだったらね。
でもまあ僕は、平日は、あまりフィンさんの家には行かない。
普通に僕の家から距離あるし平日だから泊まれないし。次の日が休みとかの金曜日とかだったら別だけど。
(でも今日は金曜日!行ってご飯作って即帰るってのもなぁ、、、ってことで、今日はもう泊まろう!で、帰りは車で送ってもらお)
そう考えながら僕は授業へと意識を切りかえた。
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