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なんか僕の周りには男が多い気がする。32
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兎角先生と柏先生が教育実習の期間を終えてもう1ヶ月が過ぎようとしている。
季節は夏真っ只中だ。
キーンコーンカーンコーン
「…ふぅ、」
チャイムギリギリ。
なんとか席に着くことができ、一安心。
もう既に早く帰りたいと思いつつ、今日もまたいつもの学校生活が幕を開ける…
と思っていたのだが………
「こらー!遅刻するわよー!!」
「分かってるって!!」
「もう!毎朝毎朝、遊佐くんに起こしてもらってるっていうのに、なんでいつもギリギリなのかしら、」
「最初の頃はこんなギリギリじゃなかったのに……」
「昔の話はいいから!!」
「じゃ、行ってきます!!」
「はーい、行ってらっしゃーい!」
トットット…
「やっば、これ遅れるかも……」
(いやでも、徹夜してまで観る価値あったなぁ……)
(やっぱり彼方の〇〇トラは何度観ても良きだ……)
「っと、まじこれやばいかも…!!」
ガラッ
ダッダッダ
キーンコーンカーンコーン
「……ふぅ、」
(間に合った~!!!)
(僕凄い!マジですごい!)
「おぉ、…薄井、お前ギリギリだったな」
「いや、先生!僕今回遅刻してません!!」
「分かってるよ、」
「いやぁ、でももう少し遅かったら遅刻の累計回数10回だったのになぁ、惜しいわぁ」
「惜しくないです!!」
この人は僕の担任の幸崎先生。
実は一回、僕はこの先生に襲われた(襲われかけた)?ことがある。
大丈夫かって?
うん、大丈夫。
先生にも辛い過去があったみたいだし、めちゃくちゃ反省してるから、もうあんなことはしないと思う。その辺はちゃんとしてるから、あの人。
あとまぁ、実際起こったことがめちゃくちゃ二次元だったから、なんとかアニメの世界体験できたな…という風に捉えることができたってのもでかいかな。
まぁ、起こったことは気にしない!
(悠斗にはこの考え危険!って怒られたけど……)
ま、ポジティブのがいいじゃん?
と、開き直った僕であった。
「今日も相変わらず遅いね~」
「うっせ!」
こいつが僕の親友&隣の席の悠斗。さっきちょっと話したやつ。
親の都合でよく海外に行くが、最近はあまり行っていない。なんでも、早めにやっておかないといけないことがあるというのだ(凌君へのアタック)。
あと顔がいい。
キーンコーンカーンコーン
「はーい、じゃあ今日も授業頑張って~」
「日直号令~」
「起立、礼!」
ペコッ
「…なぁ、最初の授業ってなんだったっけ?」
「数学だよ」
「げぇ、マジかよ…」
「凌、数学苦手だもんねぇ~」
「僕は全教科苦手なんだよ!!!」
「ワロタ」
「笑うなよ!」
「ねぇ、凌くん」
「おっ!さくじゃん!」
この子はさく。本名は川柳 遊佐。
僕は何故かさくの事をこいつ呼ばわりができない。
何故だろう。同い年のはずなのに「こいつ」ではなく「この子」と呼んでしまう。
それはきっと、この子、さくの容姿が幼く見えるのが原因だろう。
僕より身長が低いメガネ男子(コンタクトの日もある)。
うん、やっぱり容姿のせいだろう。
ちなみに、悠斗は僕よりも身長が高いので、幼く見えず、「こいつ」呼ばわりをしている(先生も)。
「ねぇ、今度さ、一緒に本屋行かない?」
「海も新作買いたいって言ってたし、」
「えっ!まじ!?」
「え、どうする?今日行く?」
「えっ!ほんと!?」
「行こっ!」
「じゃあ僕、この事海に知らせてくるね!!」
ちなみに「海」というのは、さくの親友兼、僕の漫画仲間だ。
「……」
「?」
「どうした、悠斗?おっかない顔して」
「いや、なんでも」
「っていうかさ、本屋行くの?」
「俺さ、最近漫画読み始めてさ、だから今日、一緒に行っていい?」
「えっ!?」
「悠斗漫画読んでるの!!?」
「一緒に行こっ!!」
「うん!」
「さくー!!」
「本屋、悠斗も行くってー!!![クソデカボイス]」
(えぇ…)
スゥゥ
「……分かった!!!」
「!!!」
「よしっ!これで悠斗も、一緒に本屋、行けるね!!」
「うん」
(あぁ~凌ぜってぇ気づいてねぇんだろうなぁ……)
(俺が本屋についてく大元の理由があいつと凌の恋を進展させない為ってこと。)
ヴーヴーヴ[スマホの音]
「!!!」
「あっ!悠斗、それ!!」
「誰ですか!今、スマホの音が聞こえましたよ!!」
(やっばぁ…)
(普段電話なんて滅多にかかってこないから、マナーにするの忘れてた……)
「電源切り忘れですか!?」
「誰です、一体!?」
シーン……
「…ったく、次はありませんよ、」
(ふぅ、先生が優しい人で助かった……)
(にしても…一体誰が電話を……)
「!?!?」
「いやぁ、危なかったな、悠斗」
「って、どうかした?」
「いや、その……」
「!?!?!」
(まじかよ……)
「悠斗?」
「……に」
「に?」
「兄さんが…帰ってくる…!!!」
【あとがき】
いやぁ、すみませんね、少し遅れました。
いよいよ、「悠斗編」が始まりますね。
ということで、今日はもうゆっくりしたいので、この辺で。
それでは!
季節は夏真っ只中だ。
キーンコーンカーンコーン
「…ふぅ、」
チャイムギリギリ。
なんとか席に着くことができ、一安心。
もう既に早く帰りたいと思いつつ、今日もまたいつもの学校生活が幕を開ける…
と思っていたのだが………
「こらー!遅刻するわよー!!」
「分かってるって!!」
「もう!毎朝毎朝、遊佐くんに起こしてもらってるっていうのに、なんでいつもギリギリなのかしら、」
「最初の頃はこんなギリギリじゃなかったのに……」
「昔の話はいいから!!」
「じゃ、行ってきます!!」
「はーい、行ってらっしゃーい!」
トットット…
「やっば、これ遅れるかも……」
(いやでも、徹夜してまで観る価値あったなぁ……)
(やっぱり彼方の〇〇トラは何度観ても良きだ……)
「っと、まじこれやばいかも…!!」
ガラッ
ダッダッダ
キーンコーンカーンコーン
「……ふぅ、」
(間に合った~!!!)
(僕凄い!マジですごい!)
「おぉ、…薄井、お前ギリギリだったな」
「いや、先生!僕今回遅刻してません!!」
「分かってるよ、」
「いやぁ、でももう少し遅かったら遅刻の累計回数10回だったのになぁ、惜しいわぁ」
「惜しくないです!!」
この人は僕の担任の幸崎先生。
実は一回、僕はこの先生に襲われた(襲われかけた)?ことがある。
大丈夫かって?
うん、大丈夫。
先生にも辛い過去があったみたいだし、めちゃくちゃ反省してるから、もうあんなことはしないと思う。その辺はちゃんとしてるから、あの人。
あとまぁ、実際起こったことがめちゃくちゃ二次元だったから、なんとかアニメの世界体験できたな…という風に捉えることができたってのもでかいかな。
まぁ、起こったことは気にしない!
(悠斗にはこの考え危険!って怒られたけど……)
ま、ポジティブのがいいじゃん?
と、開き直った僕であった。
「今日も相変わらず遅いね~」
「うっせ!」
こいつが僕の親友&隣の席の悠斗。さっきちょっと話したやつ。
親の都合でよく海外に行くが、最近はあまり行っていない。なんでも、早めにやっておかないといけないことがあるというのだ(凌君へのアタック)。
あと顔がいい。
キーンコーンカーンコーン
「はーい、じゃあ今日も授業頑張って~」
「日直号令~」
「起立、礼!」
ペコッ
「…なぁ、最初の授業ってなんだったっけ?」
「数学だよ」
「げぇ、マジかよ…」
「凌、数学苦手だもんねぇ~」
「僕は全教科苦手なんだよ!!!」
「ワロタ」
「笑うなよ!」
「ねぇ、凌くん」
「おっ!さくじゃん!」
この子はさく。本名は川柳 遊佐。
僕は何故かさくの事をこいつ呼ばわりができない。
何故だろう。同い年のはずなのに「こいつ」ではなく「この子」と呼んでしまう。
それはきっと、この子、さくの容姿が幼く見えるのが原因だろう。
僕より身長が低いメガネ男子(コンタクトの日もある)。
うん、やっぱり容姿のせいだろう。
ちなみに、悠斗は僕よりも身長が高いので、幼く見えず、「こいつ」呼ばわりをしている(先生も)。
「ねぇ、今度さ、一緒に本屋行かない?」
「海も新作買いたいって言ってたし、」
「えっ!まじ!?」
「え、どうする?今日行く?」
「えっ!ほんと!?」
「行こっ!」
「じゃあ僕、この事海に知らせてくるね!!」
ちなみに「海」というのは、さくの親友兼、僕の漫画仲間だ。
「……」
「?」
「どうした、悠斗?おっかない顔して」
「いや、なんでも」
「っていうかさ、本屋行くの?」
「俺さ、最近漫画読み始めてさ、だから今日、一緒に行っていい?」
「えっ!?」
「悠斗漫画読んでるの!!?」
「一緒に行こっ!!」
「うん!」
「さくー!!」
「本屋、悠斗も行くってー!!![クソデカボイス]」
(えぇ…)
スゥゥ
「……分かった!!!」
「!!!」
「よしっ!これで悠斗も、一緒に本屋、行けるね!!」
「うん」
(あぁ~凌ぜってぇ気づいてねぇんだろうなぁ……)
(俺が本屋についてく大元の理由があいつと凌の恋を進展させない為ってこと。)
ヴーヴーヴ[スマホの音]
「!!!」
「あっ!悠斗、それ!!」
「誰ですか!今、スマホの音が聞こえましたよ!!」
(やっばぁ…)
(普段電話なんて滅多にかかってこないから、マナーにするの忘れてた……)
「電源切り忘れですか!?」
「誰です、一体!?」
シーン……
「…ったく、次はありませんよ、」
(ふぅ、先生が優しい人で助かった……)
(にしても…一体誰が電話を……)
「!?!?」
「いやぁ、危なかったな、悠斗」
「って、どうかした?」
「いや、その……」
「!?!?!」
(まじかよ……)
「悠斗?」
「……に」
「に?」
「兄さんが…帰ってくる…!!!」
【あとがき】
いやぁ、すみませんね、少し遅れました。
いよいよ、「悠斗編」が始まりますね。
ということで、今日はもうゆっくりしたいので、この辺で。
それでは!
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