16 / 65
【特別編】【遊佐くんの心情】第2話のやつ
しおりを挟む
こちらは【特別編】【遊佐くんの心情】の、第2話でございます。第1話から見てもいいですし、ここだけ見る、でもいいと思います。
ですが、詳しい説明は第1話の方に書いてますので、第1話から見た方がいいかもしれません。やっぱ、ここだけ見る、でもいいと思い……………
簡単な説明・・・情緒のおかしい遊佐くんが見れます。
遊佐くんの情緒・・・《》
それでは、どうぞ!
キーンコーンカーンコーン
「やっと昼休憩だぁ~~~」
「よっ」
「うわっ!」
「って、さくかよぉ」
「って、おぉ~い、、」
「………うわぉ、想像してたよりも大きいリアクションで逆に僕が固まってしまったよ。」
《なんなんだよ「うわっ!」って、なんなんだよほんと、、可愛すぎかよ、くそぉ!》
「いやなんでだよ。」
「……?」
「あれっ、凌くんの前の席の男の人は?」
《あれ、今日はいないのかな?ラッキー♪》
「「男の人」って、、」
「友達だろ?名前で呼ばないのか?」
「友達じゃないよ」
《誰が「友達」だよ!》
「え?あんなに話してたじゃん」
「それは、凌くん、が………」
《凌くんがモテるのが悪いんだからね!》
「ううん、やっぱなんでもない。で、どこに行ったの?」
「ええと、確か今日は由奈ちゃんと昼食べるって言ってたよ」
「由奈ちゃん?……って、あの人彼女いんの!?」
《はあ!?相手がいるんだったら、僕の邪魔しないでよ!》
「違う違う、妹だよ妹。高1で………だから僕たちの1個下だな。」
「ふーん、あの人妹いるんだ。」
《へー、彼女じゃないんだ、はぁ、この一度降参してきた敵が仕返しに来る感じ、嫌だなぁ、》
「その由奈って子はかわいいの?」
「うん!この前悠斗と一緒に廊下歩いてたらばったり会ったんだ。」
「悠斗に似て、髪もすげぇ綺麗な黒だし、顔も整ってて凄くかわいかったよ!」
「っ…」
「……もしかして、その子のこと好きになったりした?」
《………そうだった、そもそも凌くん、ノンケの可能性、あるんだった……》
「ううん」
「え?」
「そっていうか由奈ちゃん、もう付き合ってる人いるし、すっごくかわいいからといって、僕が見てるの中身だからさ!」
「!!」
「な、なら、お………」
(男は ?って聞くとこだった。だめだよね、そんな事聞いちゃ。凌くんに僕の泣いてる、かっこわるいとこ見せたくないもの。)
「……お?」
「どうした?急に固まって。」
「な、なんでもない!」
「そっそんなことよりも、一緒にお昼ご飯食べようよ!」
「!」
「うん!」
「でも、どこで食べようか?」
「屋上はどうだ?」
「でも結構人いそうじゃない?」
「うう、確かに。」
「あ、でもいい場所があるぞ!人も少ないし、ここからなら屋上よりも近い!」
「?」
「それっていったい………」
「まぁ、行ってみてのお楽しみだ!」
「はぐれるなよ、さく」
「う、うん!」
《ま、今はまだ、言うには早いかな!》
「で、こ、ここって………」
「ん?来たことあるだろ?」
「体育館裏だ。」
「いやいやいや、普通来ないって」
《凌くんってこういうとこあるんだよなぁ、まぁ、そこがいいんですけどね!!!》
「そーかー?」
「でもまあ、ここ椅子もあるし、悠斗と結構来てるけど、別に怒られたこともないから、大丈夫でしょ」
「いや、椅子って。」
「入口前の段差じゃんそれ。」
「………ってあの人と来たことあんの!?」
《はぁっ!?いつの間に!?》
「ん?そうだけど」
「2人で?」
「おう!」
「………」
(こんな人気(ひとけ)のない場所に2人っきりって………あの悠斗って人、明らか凌くんの事好き(?)そうだったし(まあ恋愛の方かは分からないけど)、もしかして、何かあったんじゃ……)
「ん?どおした、さく」
「い、いや、えっと、ここで何か、その、悠斗って人としたり…した?」
《凌くんって、結構鈍感だからな……》
「?」
「するも何も、ただ普通に弁当食ってただけだぞ。」
「ふーん、そうなんだ」
(ほっ……)
「………それにしても凌くん、ひとつ聞いていい?」
「ん?今度はどうした?」
「あの、移動する時からずっと気になってたんだけど、なんでカバンごと持ってきてるの?」
「ん?あ、ほんとだ、今日はいらなかったのにな!」
「今日は?」
「いつもは必要なの?」
「うーん、そういう日もある!」
「いやぁ、ここは人があまり通んないだろ?だから先生にバレずに課題終わらすのにすっげぇ最適な場所なんだ!」
「へぇ、課題のためなんだ」
《確かに、凌くんが教室で課題やってるの、あんま見ないな》
「おう!」
「まあ、今から至福の時間ですので、課題の話は一旦やめて、弁当をおいしくいただきましょう!」
「うん、そうだね!」
「じゃあ、いただきます!」
「……………」
「ん?どうかしたの、凌くん」
「べ………」
「べ?」
「弁当忘れたー!!!!!」
「えぇ!?」
「持ってくる時気づかなかったの?」
「弁当、いつも、カバン、入れてる。」
「今日、カバン、ごと、持って、きて、しまっ、た。」
「だか、ら、今、まで、気づけ、なかっ、た……」
「えぇぇ」
(なんでカタコト?)
「………」
「うーん、」
「ねぇ凌くん、僕の、半分あげるよ」
「!」
「いいの!?」
「うん」
「今日は、朝ごはんいつもより多めに食べてきてて、あまりお腹減ってなかったから、あげるよ」
《りょ、凌くんがぼぼ、僕の弁当を……!?》
「ありがとう、さくー!!!」
「別にいいよ」
《でもなぁ…》
(本当は食べて欲しくなかったなぁ。だってこの弁当………)
「いっただっきまーす!」
パクッ
「……う…」
「う?」
「うまっ、なんだこれ、うますぎだろぉ!」
「えっ」
《!!!》
「これ作ってるのさくのお母さんか?すげぇな、まじでうまい!」
「本当…?」
《う、うううううまいって、うまいって、凌くんが!!!》
「おう!」
「じ、実はそれ、作ってるの僕なんだ。」
「母さんの負担を少しでも減らしたくて、弁当は自分で作るようにしてるんだ。」
「………まじかよ」
「う、うん」
《あ、も、もしかして、男なのにとかって思われちゃうかな……》
「さく、お前すっげえなぁ!」
「!」
「料理が上手いっていっても、ぼ、僕、男だよ?」
「料理上手いに男女関係ないだろ。」
「で、でも味付けとかほんと僕好みのやつだから………」
「そうなのか?すごく僕好みだったからてっきり、僕用に作られてきたものかと思ったよ」
ヘヘ…
《まぁ、そりゃあねぇ、だって僕にはあの日記が……》
「!」
(なんなの、その照れた顔!ほんと、やめて欲しい、心臓もたない、割と、ガチで!!)
「クウッ………」
「?」
「どした?うめき声上げて」
「なんでもない!っていうか、うめき声なんてあげてないし!」
「ははっ」
「!」
「笑うなぁ!」
「ねぇねぇ、お兄ちゃん」
「ん?」
「どうした、由奈?」
「あの、体育館裏にいるのって…」
「?」
「………!」
「凌!!」
「やっぱり?私って、目、良いんだよね♪」
「って、聞いてる?お兄ちゃん?」
「っ………」
「ごちそうさまでしたぁ!」
「ふぅー、うまかったぁ」
「ふふっ、そんなに美味しかったんなら毎日凌くんのぶんも作ってこようか?」
《それで、お昼は一緒に食べるの♪》
「えぇ!?」
「それは悪いよ、っていうか僕には母さんのべn」
「君のためなら、僕はこれからもずっと、ご飯作ってあげるけど?」
「えっ……?」
「なんてじょーだん、じょーだん!」
「食べ終わったんなら、弁当箱ちょうだい」
「う、うん………」
《あぁ、戸惑ってた顔も可愛い~!!!》
キーンコーンカーンコーン
「あっ!もうこんな時間!?」
「早く教室戻らないと!」
「行こうぜ!さく!」
「うん♪」
《急いでる顔も可愛い~!!!》
タッタッタッタ………
「さっきのチャイムって、授業の5分前になるやつだよね?」
「そっ…そうだと思…うよ」
「………っていうかさ、凌くん走るの遅いね」
《ギャップ萌え♡》
「うっ…るさい!」
「しょうがないだろ、今日荷物多いんだよ!」
「チャック空いてる!見えるだろ、中身!」
「うわぁ、教科書びっしり…よく入ったね、その量。」
《でも荷物しょってても凌くんって足遅いよねって、って言ったら、凌くん、怒るかな?いや、怒るか。》
「っていうか、なんでそんな荷物多いのに気づかないの?」
「………」
「もしかしなくても、凌くんって結構、おっちょこちょい?」
《か、可愛いなぁ~、ほんと!》
「っ……」
「るっせぇー!」
「はぁ、はぁ……」
(にしても、さっきのさくの言葉って一体……って、今はこっち優先だ!)
「ふぅ、」
(いやぁ、とりあえず、弁当が凌くんの口に合って良かったよ。僕好みの味付けにしてたから、美味しくないとか言われたらって思っちゃった。)
「はぁ、はぁ、っちょ、さく、足早…!」
「……ふふっ」
(にしても、凌くんの照れ顔可愛かったなぁ。また絵に書いて保存しなきゃ。)
「っちょ、待ってよ、さくっ」
「もぅ、しょうがないなぁ」
「っていうか、もう僕がカバン持つよ。」
「!」
「いいのか?」
「別に、これくらい大したことないし」
《ほんと、僕がいないとダメだなぁ、凌くんは♡》
「へへっ、そっか、ありがとな!」
「!」
「なんだよ、その顔……!!!」
《くぅぅぅぅ……さっきの笑顔は、反則だろ!!!》
「ん?なんか言ったか?」
「なんでもない!」
タッタッタッタ………
「凌のやつ、まだ戻ってこないなぁ」
(遊佐もまだ帰ってきてないな。)
タッタッタッタ…
「外から走ってる音が………」
「!」
「ふっ…ふふっ……」
(2人とも、すごい勢いで走ってる……間に合うのかな)
「ええっと、まだ2人来てないようですね。もうすぐ授業が始まるっていうのに。誰かおふたりから何か聞いてませんか?」
(おお、あと1分。さて、果たして2人は授業に間に合うのでしょうか)
「!」
「………ちっ」
(遊佐のあの顔………)
(はぁ、やっぱり急いで弁当食って凌のとこ行けばよかった。)
「はぁ、遊佐に先越されたかもな………」
ですが、詳しい説明は第1話の方に書いてますので、第1話から見た方がいいかもしれません。やっぱ、ここだけ見る、でもいいと思い……………
簡単な説明・・・情緒のおかしい遊佐くんが見れます。
遊佐くんの情緒・・・《》
それでは、どうぞ!
キーンコーンカーンコーン
「やっと昼休憩だぁ~~~」
「よっ」
「うわっ!」
「って、さくかよぉ」
「って、おぉ~い、、」
「………うわぉ、想像してたよりも大きいリアクションで逆に僕が固まってしまったよ。」
《なんなんだよ「うわっ!」って、なんなんだよほんと、、可愛すぎかよ、くそぉ!》
「いやなんでだよ。」
「……?」
「あれっ、凌くんの前の席の男の人は?」
《あれ、今日はいないのかな?ラッキー♪》
「「男の人」って、、」
「友達だろ?名前で呼ばないのか?」
「友達じゃないよ」
《誰が「友達」だよ!》
「え?あんなに話してたじゃん」
「それは、凌くん、が………」
《凌くんがモテるのが悪いんだからね!》
「ううん、やっぱなんでもない。で、どこに行ったの?」
「ええと、確か今日は由奈ちゃんと昼食べるって言ってたよ」
「由奈ちゃん?……って、あの人彼女いんの!?」
《はあ!?相手がいるんだったら、僕の邪魔しないでよ!》
「違う違う、妹だよ妹。高1で………だから僕たちの1個下だな。」
「ふーん、あの人妹いるんだ。」
《へー、彼女じゃないんだ、はぁ、この一度降参してきた敵が仕返しに来る感じ、嫌だなぁ、》
「その由奈って子はかわいいの?」
「うん!この前悠斗と一緒に廊下歩いてたらばったり会ったんだ。」
「悠斗に似て、髪もすげぇ綺麗な黒だし、顔も整ってて凄くかわいかったよ!」
「っ…」
「……もしかして、その子のこと好きになったりした?」
《………そうだった、そもそも凌くん、ノンケの可能性、あるんだった……》
「ううん」
「え?」
「そっていうか由奈ちゃん、もう付き合ってる人いるし、すっごくかわいいからといって、僕が見てるの中身だからさ!」
「!!」
「な、なら、お………」
(男は ?って聞くとこだった。だめだよね、そんな事聞いちゃ。凌くんに僕の泣いてる、かっこわるいとこ見せたくないもの。)
「……お?」
「どうした?急に固まって。」
「な、なんでもない!」
「そっそんなことよりも、一緒にお昼ご飯食べようよ!」
「!」
「うん!」
「でも、どこで食べようか?」
「屋上はどうだ?」
「でも結構人いそうじゃない?」
「うう、確かに。」
「あ、でもいい場所があるぞ!人も少ないし、ここからなら屋上よりも近い!」
「?」
「それっていったい………」
「まぁ、行ってみてのお楽しみだ!」
「はぐれるなよ、さく」
「う、うん!」
《ま、今はまだ、言うには早いかな!》
「で、こ、ここって………」
「ん?来たことあるだろ?」
「体育館裏だ。」
「いやいやいや、普通来ないって」
《凌くんってこういうとこあるんだよなぁ、まぁ、そこがいいんですけどね!!!》
「そーかー?」
「でもまあ、ここ椅子もあるし、悠斗と結構来てるけど、別に怒られたこともないから、大丈夫でしょ」
「いや、椅子って。」
「入口前の段差じゃんそれ。」
「………ってあの人と来たことあんの!?」
《はぁっ!?いつの間に!?》
「ん?そうだけど」
「2人で?」
「おう!」
「………」
(こんな人気(ひとけ)のない場所に2人っきりって………あの悠斗って人、明らか凌くんの事好き(?)そうだったし(まあ恋愛の方かは分からないけど)、もしかして、何かあったんじゃ……)
「ん?どおした、さく」
「い、いや、えっと、ここで何か、その、悠斗って人としたり…した?」
《凌くんって、結構鈍感だからな……》
「?」
「するも何も、ただ普通に弁当食ってただけだぞ。」
「ふーん、そうなんだ」
(ほっ……)
「………それにしても凌くん、ひとつ聞いていい?」
「ん?今度はどうした?」
「あの、移動する時からずっと気になってたんだけど、なんでカバンごと持ってきてるの?」
「ん?あ、ほんとだ、今日はいらなかったのにな!」
「今日は?」
「いつもは必要なの?」
「うーん、そういう日もある!」
「いやぁ、ここは人があまり通んないだろ?だから先生にバレずに課題終わらすのにすっげぇ最適な場所なんだ!」
「へぇ、課題のためなんだ」
《確かに、凌くんが教室で課題やってるの、あんま見ないな》
「おう!」
「まあ、今から至福の時間ですので、課題の話は一旦やめて、弁当をおいしくいただきましょう!」
「うん、そうだね!」
「じゃあ、いただきます!」
「……………」
「ん?どうかしたの、凌くん」
「べ………」
「べ?」
「弁当忘れたー!!!!!」
「えぇ!?」
「持ってくる時気づかなかったの?」
「弁当、いつも、カバン、入れてる。」
「今日、カバン、ごと、持って、きて、しまっ、た。」
「だか、ら、今、まで、気づけ、なかっ、た……」
「えぇぇ」
(なんでカタコト?)
「………」
「うーん、」
「ねぇ凌くん、僕の、半分あげるよ」
「!」
「いいの!?」
「うん」
「今日は、朝ごはんいつもより多めに食べてきてて、あまりお腹減ってなかったから、あげるよ」
《りょ、凌くんがぼぼ、僕の弁当を……!?》
「ありがとう、さくー!!!」
「別にいいよ」
《でもなぁ…》
(本当は食べて欲しくなかったなぁ。だってこの弁当………)
「いっただっきまーす!」
パクッ
「……う…」
「う?」
「うまっ、なんだこれ、うますぎだろぉ!」
「えっ」
《!!!》
「これ作ってるのさくのお母さんか?すげぇな、まじでうまい!」
「本当…?」
《う、うううううまいって、うまいって、凌くんが!!!》
「おう!」
「じ、実はそれ、作ってるの僕なんだ。」
「母さんの負担を少しでも減らしたくて、弁当は自分で作るようにしてるんだ。」
「………まじかよ」
「う、うん」
《あ、も、もしかして、男なのにとかって思われちゃうかな……》
「さく、お前すっげえなぁ!」
「!」
「料理が上手いっていっても、ぼ、僕、男だよ?」
「料理上手いに男女関係ないだろ。」
「で、でも味付けとかほんと僕好みのやつだから………」
「そうなのか?すごく僕好みだったからてっきり、僕用に作られてきたものかと思ったよ」
ヘヘ…
《まぁ、そりゃあねぇ、だって僕にはあの日記が……》
「!」
(なんなの、その照れた顔!ほんと、やめて欲しい、心臓もたない、割と、ガチで!!)
「クウッ………」
「?」
「どした?うめき声上げて」
「なんでもない!っていうか、うめき声なんてあげてないし!」
「ははっ」
「!」
「笑うなぁ!」
「ねぇねぇ、お兄ちゃん」
「ん?」
「どうした、由奈?」
「あの、体育館裏にいるのって…」
「?」
「………!」
「凌!!」
「やっぱり?私って、目、良いんだよね♪」
「って、聞いてる?お兄ちゃん?」
「っ………」
「ごちそうさまでしたぁ!」
「ふぅー、うまかったぁ」
「ふふっ、そんなに美味しかったんなら毎日凌くんのぶんも作ってこようか?」
《それで、お昼は一緒に食べるの♪》
「えぇ!?」
「それは悪いよ、っていうか僕には母さんのべn」
「君のためなら、僕はこれからもずっと、ご飯作ってあげるけど?」
「えっ……?」
「なんてじょーだん、じょーだん!」
「食べ終わったんなら、弁当箱ちょうだい」
「う、うん………」
《あぁ、戸惑ってた顔も可愛い~!!!》
キーンコーンカーンコーン
「あっ!もうこんな時間!?」
「早く教室戻らないと!」
「行こうぜ!さく!」
「うん♪」
《急いでる顔も可愛い~!!!》
タッタッタッタ………
「さっきのチャイムって、授業の5分前になるやつだよね?」
「そっ…そうだと思…うよ」
「………っていうかさ、凌くん走るの遅いね」
《ギャップ萌え♡》
「うっ…るさい!」
「しょうがないだろ、今日荷物多いんだよ!」
「チャック空いてる!見えるだろ、中身!」
「うわぁ、教科書びっしり…よく入ったね、その量。」
《でも荷物しょってても凌くんって足遅いよねって、って言ったら、凌くん、怒るかな?いや、怒るか。》
「っていうか、なんでそんな荷物多いのに気づかないの?」
「………」
「もしかしなくても、凌くんって結構、おっちょこちょい?」
《か、可愛いなぁ~、ほんと!》
「っ……」
「るっせぇー!」
「はぁ、はぁ……」
(にしても、さっきのさくの言葉って一体……って、今はこっち優先だ!)
「ふぅ、」
(いやぁ、とりあえず、弁当が凌くんの口に合って良かったよ。僕好みの味付けにしてたから、美味しくないとか言われたらって思っちゃった。)
「はぁ、はぁ、っちょ、さく、足早…!」
「……ふふっ」
(にしても、凌くんの照れ顔可愛かったなぁ。また絵に書いて保存しなきゃ。)
「っちょ、待ってよ、さくっ」
「もぅ、しょうがないなぁ」
「っていうか、もう僕がカバン持つよ。」
「!」
「いいのか?」
「別に、これくらい大したことないし」
《ほんと、僕がいないとダメだなぁ、凌くんは♡》
「へへっ、そっか、ありがとな!」
「!」
「なんだよ、その顔……!!!」
《くぅぅぅぅ……さっきの笑顔は、反則だろ!!!》
「ん?なんか言ったか?」
「なんでもない!」
タッタッタッタ………
「凌のやつ、まだ戻ってこないなぁ」
(遊佐もまだ帰ってきてないな。)
タッタッタッタ…
「外から走ってる音が………」
「!」
「ふっ…ふふっ……」
(2人とも、すごい勢いで走ってる……間に合うのかな)
「ええっと、まだ2人来てないようですね。もうすぐ授業が始まるっていうのに。誰かおふたりから何か聞いてませんか?」
(おお、あと1分。さて、果たして2人は授業に間に合うのでしょうか)
「!」
「………ちっ」
(遊佐のあの顔………)
(はぁ、やっぱり急いで弁当食って凌のとこ行けばよかった。)
「はぁ、遊佐に先越されたかもな………」
0
お気に入りに追加
136
あなたにおすすめの小説

アルファな俺が最推しを救う話〜どうして俺が受けなんだ?!〜
車不
BL
5歳の誕生日に階段から落ちて頭を打った主人公は、自身がオメガバースの世界を舞台にしたBLゲームに転生したことに気づく。「よりにもよってレオンハルトに転生なんて…悪役じゃねぇか!!待てよ、もしかしたらゲームで死んだ最推しの異母兄を助けられるかもしれない…」これは第二の性により人々の人生や生活が左右される世界に疑問を持った主人公が、最推しの死を阻止するために奮闘する物語である。

眠り姫
虹月
BL
そんな眠り姫を起こす王子様は、僕じゃない。
ただ眠ることが好きな凛月は、四月から全寮制の名門男子校、天彗学園に入学することになる。そこで待ち受けていたのは、色々な問題を抱えた男子生徒達。そんな男子生徒と関わり合い、凛月が与え、与えられたものとは――。

不良高校に転校したら溺愛されて思ってたのと違う
らる
BL
幸せな家庭ですくすくと育ち普通の高校に通い楽しく毎日を過ごしている七瀬透。
唯一普通じゃない所は人たらしなふわふわ天然男子である。
そんな透は本で見た不良に憧れ、勢いで日本一と言われる不良学園に転校。
いったいどうなる!?
[強くて怖い生徒会長]×[天然ふわふわボーイ]固定です。
※更新頻度遅め。一日一話を目標にしてます。
※誤字脱字は見つけ次第時間のある時修正します。それまではご了承ください。
バッドエンドの異世界に悪役転生した僕は、全力でハッピーエンドを目指します!
あ
BL
16才の初川終(はつかわ しゅう)は先天性の心臓の病気だった。一縷の望みで、成功率が低い手術に挑む終だったが……。
僕は気付くと両親の泣いている風景を空から眺めていた。それから、遠くで光り輝くなにかにすごい力で引き寄せられて。
目覚めれば、そこは子どもの頃に毎日読んでいた大好きなファンタジー小説の世界だったんだ。でも、僕は呪いの悪役の10才の公爵三男エディに転生しちゃったみたい!
しかも、この世界ってバッドエンドじゃなかったっけ?
バッドエンドをハッピーエンドにする為に、僕は頑張る!
でも、本の世界と少しずつ変わってきた異世界は……ひみつが多くて?
嫌われ悪役の子どもが、愛されに変わる物語。ほのぼの日常が多いです。
◎体格差、年の差カップル
※てんぱる様の表紙をお借りしました。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

転生先がBLの世界とか…俺、聞いてないんですけどぉ〜?
彩ノ華
BL
何も知らないままBLの世界へと転生させられた主人公…。
彼の言動によって知らないうちに皆の好感度を爆上げしていってしまう…。
主人公総受けの話です!((ちなみに無自覚…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる