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なんか僕の周りには男が多い気がする。8
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「まぁ、行くかっつっても、まずは鍵を開けてもらうとこからだよなぁ、」
「青崎、」
「?」
「薄井は、俺と会ってくれるだろうか…」
「!」
「いつものあの「めんどくせぇ~」って態度はどうした!俺はこんな弱いバインダー先生は知らないね!」
「………」
「っていうか、バインダー先生ってなんだ?」
(ヤベッ…)
「い、今はそんなことよりも、凌に謝るのが先だろ!」
「そ、そうだな…」
「よし……じゃあ…」
コンコンコン……
「「………」」
「グスッ……」
「「!!!」」
「おっ、おい!凌!」
「うっ、えっと、そ、その声は悠斗か?」
「お、おう!」
「な、なぁ、バイ…幸崎先生が、お前に謝りたいらしいから、あ、会ってくんないか?」
「……」
「む、無理にとは言わないが」
(どうしたんだろうな、俺ほんと。凌が嫌がりそうなことは絶対しないマンだったのに……、やっぱ俺、悲しい系の話って苦手なのかねぇ…)
「……」
「うん、いいよ」
「やっぱそうか……って、えっ、いい…のか!?」
「うん、そう言ってんじゃん」
フフッ
「今開けるね」
ガララッ
「「!」」
(目の下が赤くなってる…が、なんか、顔が……)
「ふふっ、ははっ、」
「「!」」
「どうしたんだ、凌!」
「も、もしかしてバインダー先生のせいで、頭がおかしく…!?」
「違うよ、なんか2人がすごい顔で入ってくるからさぁ、」
「凄い顔!?」
「って、凌、お前、本当に会って良かったのか!?」
「あぁ、さっきの話聞くとな……」
「なんか先生がさ、小動物みたく思えてきちゃって、悠斗と馬鹿かどうかで喧嘩してたとことか…」
「小動物ぅ!?」
「俺がか!?」
「はっ…い、そう言ったんですよ…ふふっ……」
「なっ!」
「っていうか凌、「さっきの話聞くと」って、もしかして、さっきの会話聞こえてたの?」
「うん、」
「「!」」
「なんかここの壁、異様に薄くてね、ほんと、めっちゃ聞こえたよ」
「おう、マジか…」
「先生、僕は明先生みたいに、器用でもないし、口調も優しくないし、知識の量も全然足りないよ」
「………」
「けどっ、」
「そんな僕が好きになったんでしょ?」
「あ、あぁ…」
「ま、僕は先生に好かれようが、好かれてまいが、知ったこっちゃないよ。」
「僕はただ、いつも通り、普通に接するだけだ、」
「!」
「それって……」
「許してはないよ、だってまだ謝られてないもん」
「それって、、」
「ん?」
「………う、薄井、本当に、申し訳なかった。」
「お前の心を深く傷つけてしまいそうなことを、やってしまった。」
「……いいよ、もう」
「確かにあの時の先生は怖かったよ。」「けど今こうして、泣きそうな顔して謝ってる姿見ちゃうと…ねぇ、」
「もっと怒ってもいいんだぞ!」
「やっぱ怒れないよ、悲しい話に弱いんだ、僕」
「…薄井、1ついいか?」
「はい?」
「って、その前に、その「薄井」っていうの、やめてください!」
「……えっ、」
「なんか距離感できたみたいじゃないですか!」
「僕はもう、いつも通りに接しようとしてるのに!」
「お、おう、悪かった。」
「…えっと、りょ、凌」
「はい?」
「なんでお前が、明のこと、器用だとか、口調優しいとか知ってるんだ?」
「え?ああ、明先生は、僕の、中学の時の塾の担任の先生だったんだ。」
「へぇ…えぇ!?」
「確かにあいつ、前は塾の先生してたって、自己紹介の時に言ってたな……!」
「うん、だから、明先生がいる、この学校に来たんだけど、もう…その時には……」
「………」
「明先生って、優しいけど、ちゃんとしてるから、その明先生が、心を許した…先生のことを、もう一度信じてみようかなってさ。」
「……そうなのか…」
「っていうか、お前の頭なら、他の高校にも行けたんじゃ?」
「いや、確かに、明先生が来たていうのもあるが、その他にも、この学校はいろいろ僕好みだったんだ。だからここに入ったんだ、まぁ、そのおかげで、悠斗とも出会えたわけだし、」
「りょ、凌~!」
「……そうなのか」
キーンコーンカーンコーン
「「「!!!!!」」」
「やっば、もう帰んないと!」
「あ、悠斗!部活は!?」
「だからもういいって!っていうか今から戻ったら余計に怒られる!」
「って、ほんとにやばいじゃん、時間!」
「やっべぇぇ」
「ま、少しは遅れて出てもいいぞ、今回は…その、俺の責任だし………」
「「違う!そうじゃなくて、早く帰んないと、怒られる!」」
「え?」
「僕の母さん、何故か学校の門限だけには厳しいんだよなぁ、学校の先生に迷惑がかかるって…」
「俺は姉ちゃんと今日の夜は買い物に付き合うって約束しちゃったんだよなぁ、、あぁぁ!なんで約束なんかしたんだー!!!」
「「ってことでバ…先生、さようなら!」」
「お、おう、さようならぁ………」
「って、バインダー先生って何だよ……」
(……凌は謝っても、許されないと思っていた。だいぶ酷いことをしたからな。でも、許してくれた。)
……「ふふっ、ははっ、」
「「!」」
「どうしたんだ、凌!」
「も、もしかしてバインダー先生のせいで、頭がおかしく…!?」
「違うよ、なんか2人がすごい顔で入ってくるからさぁ、」
「凄い顔!?」
「って、凌、お前、本当に会って良かったのか!?」………
(あの時、青崎は気づいてなさそうだったが、凌は、少し震えていた。まぁ、当然か。けど、会ってくれた。)
(やばいな、俺、凌の事、絶対に今回のようなことはやってはいけないって思ってんのに、もう、凌を傷つけないために、好きにならないようにしようと思ってたはずなのに、前よりもっと、好きになってしまった気がする………!!)
「青崎、」
「?」
「薄井は、俺と会ってくれるだろうか…」
「!」
「いつものあの「めんどくせぇ~」って態度はどうした!俺はこんな弱いバインダー先生は知らないね!」
「………」
「っていうか、バインダー先生ってなんだ?」
(ヤベッ…)
「い、今はそんなことよりも、凌に謝るのが先だろ!」
「そ、そうだな…」
「よし……じゃあ…」
コンコンコン……
「「………」」
「グスッ……」
「「!!!」」
「おっ、おい!凌!」
「うっ、えっと、そ、その声は悠斗か?」
「お、おう!」
「な、なぁ、バイ…幸崎先生が、お前に謝りたいらしいから、あ、会ってくんないか?」
「……」
「む、無理にとは言わないが」
(どうしたんだろうな、俺ほんと。凌が嫌がりそうなことは絶対しないマンだったのに……、やっぱ俺、悲しい系の話って苦手なのかねぇ…)
「……」
「うん、いいよ」
「やっぱそうか……って、えっ、いい…のか!?」
「うん、そう言ってんじゃん」
フフッ
「今開けるね」
ガララッ
「「!」」
(目の下が赤くなってる…が、なんか、顔が……)
「ふふっ、ははっ、」
「「!」」
「どうしたんだ、凌!」
「も、もしかしてバインダー先生のせいで、頭がおかしく…!?」
「違うよ、なんか2人がすごい顔で入ってくるからさぁ、」
「凄い顔!?」
「って、凌、お前、本当に会って良かったのか!?」
「あぁ、さっきの話聞くとな……」
「なんか先生がさ、小動物みたく思えてきちゃって、悠斗と馬鹿かどうかで喧嘩してたとことか…」
「小動物ぅ!?」
「俺がか!?」
「はっ…い、そう言ったんですよ…ふふっ……」
「なっ!」
「っていうか凌、「さっきの話聞くと」って、もしかして、さっきの会話聞こえてたの?」
「うん、」
「「!」」
「なんかここの壁、異様に薄くてね、ほんと、めっちゃ聞こえたよ」
「おう、マジか…」
「先生、僕は明先生みたいに、器用でもないし、口調も優しくないし、知識の量も全然足りないよ」
「………」
「けどっ、」
「そんな僕が好きになったんでしょ?」
「あ、あぁ…」
「ま、僕は先生に好かれようが、好かれてまいが、知ったこっちゃないよ。」
「僕はただ、いつも通り、普通に接するだけだ、」
「!」
「それって……」
「許してはないよ、だってまだ謝られてないもん」
「それって、、」
「ん?」
「………う、薄井、本当に、申し訳なかった。」
「お前の心を深く傷つけてしまいそうなことを、やってしまった。」
「……いいよ、もう」
「確かにあの時の先生は怖かったよ。」「けど今こうして、泣きそうな顔して謝ってる姿見ちゃうと…ねぇ、」
「もっと怒ってもいいんだぞ!」
「やっぱ怒れないよ、悲しい話に弱いんだ、僕」
「…薄井、1ついいか?」
「はい?」
「って、その前に、その「薄井」っていうの、やめてください!」
「……えっ、」
「なんか距離感できたみたいじゃないですか!」
「僕はもう、いつも通りに接しようとしてるのに!」
「お、おう、悪かった。」
「…えっと、りょ、凌」
「はい?」
「なんでお前が、明のこと、器用だとか、口調優しいとか知ってるんだ?」
「え?ああ、明先生は、僕の、中学の時の塾の担任の先生だったんだ。」
「へぇ…えぇ!?」
「確かにあいつ、前は塾の先生してたって、自己紹介の時に言ってたな……!」
「うん、だから、明先生がいる、この学校に来たんだけど、もう…その時には……」
「………」
「明先生って、優しいけど、ちゃんとしてるから、その明先生が、心を許した…先生のことを、もう一度信じてみようかなってさ。」
「……そうなのか…」
「っていうか、お前の頭なら、他の高校にも行けたんじゃ?」
「いや、確かに、明先生が来たていうのもあるが、その他にも、この学校はいろいろ僕好みだったんだ。だからここに入ったんだ、まぁ、そのおかげで、悠斗とも出会えたわけだし、」
「りょ、凌~!」
「……そうなのか」
キーンコーンカーンコーン
「「「!!!!!」」」
「やっば、もう帰んないと!」
「あ、悠斗!部活は!?」
「だからもういいって!っていうか今から戻ったら余計に怒られる!」
「って、ほんとにやばいじゃん、時間!」
「やっべぇぇ」
「ま、少しは遅れて出てもいいぞ、今回は…その、俺の責任だし………」
「「違う!そうじゃなくて、早く帰んないと、怒られる!」」
「え?」
「僕の母さん、何故か学校の門限だけには厳しいんだよなぁ、学校の先生に迷惑がかかるって…」
「俺は姉ちゃんと今日の夜は買い物に付き合うって約束しちゃったんだよなぁ、、あぁぁ!なんで約束なんかしたんだー!!!」
「「ってことでバ…先生、さようなら!」」
「お、おう、さようならぁ………」
「って、バインダー先生って何だよ……」
(……凌は謝っても、許されないと思っていた。だいぶ酷いことをしたからな。でも、許してくれた。)
……「ふふっ、ははっ、」
「「!」」
「どうしたんだ、凌!」
「も、もしかしてバインダー先生のせいで、頭がおかしく…!?」
「違うよ、なんか2人がすごい顔で入ってくるからさぁ、」
「凄い顔!?」
「って、凌、お前、本当に会って良かったのか!?」………
(あの時、青崎は気づいてなさそうだったが、凌は、少し震えていた。まぁ、当然か。けど、会ってくれた。)
(やばいな、俺、凌の事、絶対に今回のようなことはやってはいけないって思ってんのに、もう、凌を傷つけないために、好きにならないようにしようと思ってたはずなのに、前よりもっと、好きになってしまった気がする………!!)
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