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なんか、僕の周りには男が多い気がする。
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僕の名前は薄井 凌(うすい りょう)。
アニメ・漫画をこよなく愛し、毎日を推しで乗り越えているヲタク男子だ。
しかし、ただのヲタク男子だと思われては困る。
僕の入ったスポーツチーム、例えば、サッカーだったり野球だったりは余裕で県トップになったし、水泳も学校代表として全国大会へと行ったくらい、スポーツ万能男子でもあるのだ!
おまけに、普通の人よりも頭が良いときた。
「いや~、毎日自分の才能に惚れ惚れするよぉ~」という時期もあったが、自分の才能に触れすぎてそういう風に思うことは無くなった。
スポーツ万能で頭も良い、そしてヲタク。
ヲタクという事で、クラス内のヲタク友達も沢山できたし、自分の才能に謙虚な所もあったからか、僕はクラスではムードメーカー、いわゆる陽キャとなっていた。
「こぉら~、遅刻するわよ凌ちゃん」
「はぁーい、今行くー」
「今日の朝ごはんは、母さん特製のたまごサンドイッチ、キャベツ特盛入りよ」
「うぉっ、最高」
「ふふ、沢山食べてね」
「うん!」
「でも、もう家出ないと遅刻しちゃうわよ」
「あっ!何でそれもっと早く言ってくれないんだよ~」
「行ってきまーす!」
「気をつけてねー、って、凌ちゃんったらお弁当忘れてるー!」
キーンコーンカーンコーン
「っ、はぁ、はぁ、ま、間に合っt」
「ってない。」
コツ
「ちょっ、先生、まだチャイム鳴り終わってないんだけど!」
「言っただろ、俺の場合チャイム鳴ったら即遅刻扱いって。月曜から何遅刻してんだよ。」
「遥香(はるか)先生はそうじゃなかった」
「あのなぁー、遥香先生と俺は違う。っていうかあの先生は生徒に甘すぎるんだ。」
「ぶーぶー、颯(そう)先生は厳しすぎるんだ」
「はいはい、いいから席に着け、ったく………」
この、遅刻に妙に厳しい先生は俺の担任の幸崎 颯(さいざき りょう)。
遅刻したらいつもバインダー攻撃してくるから裏ではバインダー先生と呼ばれている。厳しいからだよ!ばーかばーか!!
「よっ!今日もバインダー攻撃くらったなぁ」
「嬉しくてくらってるわけじゃねえよ。あぁー、早く遥香先生戻ってこないかなぁ」
「遥香先生って、確か妊娠してたよな、なら結構戻ってくるの遅くなるんじゃね?」
「確かって、前から先生言ってたじゃねぇか」
「えぇ?ああ、そういえば俺、そん時海外居たわ」
「あぁー、そういえばそうだっけ。親の都合だろ?」
「まぁな」
こいつは僕の前の席に座ってる高校初の友達、青崎 悠斗(あおざき ゆうと)。高校で初めて会ったが、すごく馬が合う。もっと前から会いたかったと思うほどだ。こいつの親はどっかの社長らしく、親の都合で海外に行くこともあるんだとか。
「おーい、そこ、ちゃんと話聞けよ。」
「うぉっ、俺らバインダー先生に指名されてるぞ」
「ははっ、ほんとだ。」
「ったく、ちゃんと話聞いとけよ。」
「ええっと、来週から大学生が教育実習でこのクラスに来るから、みんな、仲良くするように」
「はーい」
「あぁ、あと凌。お前は遅刻5回目だからこの後、前来いよ」
「ええっ!?」
「日直、号令!」
「ええっと、気をつけ、礼!」
「ありがとうございましたぁ」
「っちょ、先生……僕まだ遅刻3回目のはずですが。」
「5回目だ、5回目。」
「え、だって僕、先生が担任になってまだ…」
「あほか、なんで担任変わったら遅刻回数もリセットされるんだよ。遥香先生の時の遅刻回数も足して5回だ。」
「っていうか、3回もちょっと、怪しいがな。」
「えぇー、先生って、ほんと遅刻にだけは厳しいよねぇ」
「だけは余計だ」
「ったく、放課後、生徒指導室に来いよ」
「えぇぇー!」
「それって絶対ですか!?」
「絶対だ、絶対。」
「しょうがないだろ、そういう校則があるんだから。っていうか、逆に俺が生徒指導担当で良かったと思えよ。」
「えぇぇ、そんなぁ。
「僕本当に朝苦手なんですよ」
「なんとかしろ」
「なんとかって言われても、、、」
「ほら、お前友達多いだろ。だから友達に朝電話頼むとかして起きたらいいだけじゃねえのか。」
「えぇ、そんな事頼めるやつなんていないっt」
「凌くん、その役、僕が引き受けようか?」
「さく…」
「凌くん、いい…かな?」
「もっちろん!てかそれ僕が聞く側!!」
「ってことで、朝起きられない問題は解決!だから先生、凌くん貰っていきますね♪」
「っ…、ほんと仲良いよな、お前ら」
「それほどでも♪」
「じゃぁ先生、失礼します♪」
「べー」
「ちょっと凌くん、そんな顔したらいけないよ。もともと遅刻は凌くんの責任だしね」
「へーい」
ペコッ
タッタッタッタ………
「放課後、絶対来いよー」
ッスウ
「遊佐……か」
「ふう、助かったぜ、さく。危うく朝のホームルーム後の休憩時間が先生とのおっもしろくない雑談に潰されるとこだったぜ。」
「ふふ、それはそれでおもしろかったのに、やっぱ割り込みするんじゃなかったかも。」
「!」
「いやいやいや、今後もよろしくお願いしますよ、ほんと!」
「うーん、どうだろ」
「えぇ!」
この小悪魔系男子みたいな感じのこの子(?)は川柳 遊佐(せんりゅう ゆさ)。
中学校からの友達で、僕が「さく」って呼んでる子だ。ちなみに「さく」ってのは「遊佐くん」って言い方が長いと感じた僕の考えから生まれたあだ名だ。まぁこう読んでるのは僕だけのようだが。
「おーい」
「!?」
「まだ寝ぼけてるの?」
「いっ、いや、大丈夫。」
「そう、」
「あっ、今日は眼鏡かけてないんだな。」
「うん、今日はコンタクトの気分だったから。」
「ふーん、でもいつものアンダー……リム…?のやつもいいと思うよ。知的な感じがして、さくにピッタリだし!」
「!」
「そういってもらえて嬉しいよ♪」
「あ、そうそう凌くん」
「ん?」
「次の体育って、確かペアでやるやつだよね。だから一緒に組もうよ」
「あぁ、それなんだけd」
「悪いな、遊佐。こいつは俺と組むんだ」
「悠斗!?お前、いつの間に」
「っそ、ざんねーん。」
「っていうか何で僕なんだよ。いつも仲良くしてるか…い…?はどうした?」
「本宮 海(ほんみや かい)、だよ。」
「海(かい)は今日風邪でお休みなんだー」
「そうなのか、お大事に」
「まあでも、お前なら俺と違って凌以外にもいっぱい友達いるから大丈夫だろ。」
「手で数えれるぐらいしか友達がいない誰かさんとは違ってね」
「はいはい、お前とは違って、俺は一人一人と大切に向き合ってるんですよー。だから友達少なくても問題ないんですー」
「っ!」
「こらこら2人とも、落ち着いて」
「さく、次の授業は一緒に組もうな」
「うん!」
「っちょ、えっ!?」
「ん?悠斗、どうかしたか」
「い、いや、なんでも」
「?」
キーンコーンカーンコーン
「やっば、着替えないと。でもまだ女子がい…ない!早いなぁ、女子達は。って、僕たち以外の男子ほぼ着替え終わってるじゃん、早!」
「僕たちが遅いんだよ。じゃあ僕、自分の席行くから」
タッタッタッ…
「なぁ凌、」
「ん?」
「いや、なんでもねぇ。早く着替えようぜ。」
「なんだよもう、気になるなぁ。」
「ってかこれ結構やばくね?」
「ほんとじゃん、くだらない話してる暇ないぞ!」
こうして今日も、ドタバタしながら、僕の一日が始まった。
アニメ・漫画をこよなく愛し、毎日を推しで乗り越えているヲタク男子だ。
しかし、ただのヲタク男子だと思われては困る。
僕の入ったスポーツチーム、例えば、サッカーだったり野球だったりは余裕で県トップになったし、水泳も学校代表として全国大会へと行ったくらい、スポーツ万能男子でもあるのだ!
おまけに、普通の人よりも頭が良いときた。
「いや~、毎日自分の才能に惚れ惚れするよぉ~」という時期もあったが、自分の才能に触れすぎてそういう風に思うことは無くなった。
スポーツ万能で頭も良い、そしてヲタク。
ヲタクという事で、クラス内のヲタク友達も沢山できたし、自分の才能に謙虚な所もあったからか、僕はクラスではムードメーカー、いわゆる陽キャとなっていた。
「こぉら~、遅刻するわよ凌ちゃん」
「はぁーい、今行くー」
「今日の朝ごはんは、母さん特製のたまごサンドイッチ、キャベツ特盛入りよ」
「うぉっ、最高」
「ふふ、沢山食べてね」
「うん!」
「でも、もう家出ないと遅刻しちゃうわよ」
「あっ!何でそれもっと早く言ってくれないんだよ~」
「行ってきまーす!」
「気をつけてねー、って、凌ちゃんったらお弁当忘れてるー!」
キーンコーンカーンコーン
「っ、はぁ、はぁ、ま、間に合っt」
「ってない。」
コツ
「ちょっ、先生、まだチャイム鳴り終わってないんだけど!」
「言っただろ、俺の場合チャイム鳴ったら即遅刻扱いって。月曜から何遅刻してんだよ。」
「遥香(はるか)先生はそうじゃなかった」
「あのなぁー、遥香先生と俺は違う。っていうかあの先生は生徒に甘すぎるんだ。」
「ぶーぶー、颯(そう)先生は厳しすぎるんだ」
「はいはい、いいから席に着け、ったく………」
この、遅刻に妙に厳しい先生は俺の担任の幸崎 颯(さいざき りょう)。
遅刻したらいつもバインダー攻撃してくるから裏ではバインダー先生と呼ばれている。厳しいからだよ!ばーかばーか!!
「よっ!今日もバインダー攻撃くらったなぁ」
「嬉しくてくらってるわけじゃねえよ。あぁー、早く遥香先生戻ってこないかなぁ」
「遥香先生って、確か妊娠してたよな、なら結構戻ってくるの遅くなるんじゃね?」
「確かって、前から先生言ってたじゃねぇか」
「えぇ?ああ、そういえば俺、そん時海外居たわ」
「あぁー、そういえばそうだっけ。親の都合だろ?」
「まぁな」
こいつは僕の前の席に座ってる高校初の友達、青崎 悠斗(あおざき ゆうと)。高校で初めて会ったが、すごく馬が合う。もっと前から会いたかったと思うほどだ。こいつの親はどっかの社長らしく、親の都合で海外に行くこともあるんだとか。
「おーい、そこ、ちゃんと話聞けよ。」
「うぉっ、俺らバインダー先生に指名されてるぞ」
「ははっ、ほんとだ。」
「ったく、ちゃんと話聞いとけよ。」
「ええっと、来週から大学生が教育実習でこのクラスに来るから、みんな、仲良くするように」
「はーい」
「あぁ、あと凌。お前は遅刻5回目だからこの後、前来いよ」
「ええっ!?」
「日直、号令!」
「ええっと、気をつけ、礼!」
「ありがとうございましたぁ」
「っちょ、先生……僕まだ遅刻3回目のはずですが。」
「5回目だ、5回目。」
「え、だって僕、先生が担任になってまだ…」
「あほか、なんで担任変わったら遅刻回数もリセットされるんだよ。遥香先生の時の遅刻回数も足して5回だ。」
「っていうか、3回もちょっと、怪しいがな。」
「えぇー、先生って、ほんと遅刻にだけは厳しいよねぇ」
「だけは余計だ」
「ったく、放課後、生徒指導室に来いよ」
「えぇぇー!」
「それって絶対ですか!?」
「絶対だ、絶対。」
「しょうがないだろ、そういう校則があるんだから。っていうか、逆に俺が生徒指導担当で良かったと思えよ。」
「えぇぇ、そんなぁ。
「僕本当に朝苦手なんですよ」
「なんとかしろ」
「なんとかって言われても、、、」
「ほら、お前友達多いだろ。だから友達に朝電話頼むとかして起きたらいいだけじゃねえのか。」
「えぇ、そんな事頼めるやつなんていないっt」
「凌くん、その役、僕が引き受けようか?」
「さく…」
「凌くん、いい…かな?」
「もっちろん!てかそれ僕が聞く側!!」
「ってことで、朝起きられない問題は解決!だから先生、凌くん貰っていきますね♪」
「っ…、ほんと仲良いよな、お前ら」
「それほどでも♪」
「じゃぁ先生、失礼します♪」
「べー」
「ちょっと凌くん、そんな顔したらいけないよ。もともと遅刻は凌くんの責任だしね」
「へーい」
ペコッ
タッタッタッタ………
「放課後、絶対来いよー」
ッスウ
「遊佐……か」
「ふう、助かったぜ、さく。危うく朝のホームルーム後の休憩時間が先生とのおっもしろくない雑談に潰されるとこだったぜ。」
「ふふ、それはそれでおもしろかったのに、やっぱ割り込みするんじゃなかったかも。」
「!」
「いやいやいや、今後もよろしくお願いしますよ、ほんと!」
「うーん、どうだろ」
「えぇ!」
この小悪魔系男子みたいな感じのこの子(?)は川柳 遊佐(せんりゅう ゆさ)。
中学校からの友達で、僕が「さく」って呼んでる子だ。ちなみに「さく」ってのは「遊佐くん」って言い方が長いと感じた僕の考えから生まれたあだ名だ。まぁこう読んでるのは僕だけのようだが。
「おーい」
「!?」
「まだ寝ぼけてるの?」
「いっ、いや、大丈夫。」
「そう、」
「あっ、今日は眼鏡かけてないんだな。」
「うん、今日はコンタクトの気分だったから。」
「ふーん、でもいつものアンダー……リム…?のやつもいいと思うよ。知的な感じがして、さくにピッタリだし!」
「!」
「そういってもらえて嬉しいよ♪」
「あ、そうそう凌くん」
「ん?」
「次の体育って、確かペアでやるやつだよね。だから一緒に組もうよ」
「あぁ、それなんだけd」
「悪いな、遊佐。こいつは俺と組むんだ」
「悠斗!?お前、いつの間に」
「っそ、ざんねーん。」
「っていうか何で僕なんだよ。いつも仲良くしてるか…い…?はどうした?」
「本宮 海(ほんみや かい)、だよ。」
「海(かい)は今日風邪でお休みなんだー」
「そうなのか、お大事に」
「まあでも、お前なら俺と違って凌以外にもいっぱい友達いるから大丈夫だろ。」
「手で数えれるぐらいしか友達がいない誰かさんとは違ってね」
「はいはい、お前とは違って、俺は一人一人と大切に向き合ってるんですよー。だから友達少なくても問題ないんですー」
「っ!」
「こらこら2人とも、落ち着いて」
「さく、次の授業は一緒に組もうな」
「うん!」
「っちょ、えっ!?」
「ん?悠斗、どうかしたか」
「い、いや、なんでも」
「?」
キーンコーンカーンコーン
「やっば、着替えないと。でもまだ女子がい…ない!早いなぁ、女子達は。って、僕たち以外の男子ほぼ着替え終わってるじゃん、早!」
「僕たちが遅いんだよ。じゃあ僕、自分の席行くから」
タッタッタッ…
「なぁ凌、」
「ん?」
「いや、なんでもねぇ。早く着替えようぜ。」
「なんだよもう、気になるなぁ。」
「ってかこれ結構やばくね?」
「ほんとじゃん、くだらない話してる暇ないぞ!」
こうして今日も、ドタバタしながら、僕の一日が始まった。
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