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第二部4
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先日の対面の結果があまりにも酷かったので、丁重に謝罪した上で、今度はこちらから招待した。忠雅がこないだの件について回答したいと告げると、飯野成之は再び一人で清水の邸にやって来た。
昨日の夜には一雨あったが、今日は朝からうららかな小春日和の空が広がっている。鮮やかに色づいた庭木の葉が陽の光に濡れて輝き、春や夏の朝露とは一味違う艶やかな風情を醸し出していた。
考えていることがあるので、部屋に通した後も、酒も茶も水も出さなかった。まあ、さすがに昼日中のこの時刻に酒は所望しないだろうが、茶の一つも運ばれてこないことを訝しく思った風はなかった。前回と同じ座敷で、君水藩明野領次席家老として、忠雅は葉隠衆を統括する飯野家の三男と対面していた。
「清水家の書庫を開放はしない。それがこちらの回答だ」
「清水殿」
「ただし、そちらの言うことにも理はある。確かに一つの藩に二つの隠密は不要だ。よって向こう三年の間に――影衆は解散する」
それが代々影衆を統括する清水家の家長としての忠雅の決断だった。
現在の領主は武智行久ではあるものの、現実問題として狂人の行久には明野領の政を取り仕切ることができない。この三年間の明野領の政は、藩主の指示の上ですべて忠雅が執り行ってきた。藩主・武智雅久は明野領の事情に明るいので、それでまったく問題は起こっていない。それは初代藩主・武智智久候から四代を経てようやく、君水藩本領と飛び地領の政が一つになったということでもある。
これまで明野領の隠密である影衆にとって最も重要な御役目は、本領との争いだった。今の藩主は元明野領主なのだから、頑迷な老臣達もさすがに現藩主を追い落とせとは言って来ないだろう。一つの藩に二つの隠密は不要――ならば消えるのは影衆の側だ。
明野領主・武智雅久が本領入りしてこの三年間、影衆では新たな影子の買い入れを停止していた。年長者は櫛の歯が欠けるように減って行っているので、今いる影衆・影子の人数は、さほど多くはない。今の人数であれば――皆それぞれに新たな生計の道を見つけてやることも、やってできなくはないはずだ。
影衆に売られる子どもの運命は過酷だが、良い事がまるでないわけではない。食い詰めた親に売られて来た子どもは明野領にやってくると、まずは年長者から一通りの読み書きと算盤を習う。無料で手習い所に通っているようなものだ。身軽な者は鳶や火消しに――手先の器用なものは職人の親方に預けてもいいだろう。清水の家督を継いで六年、守り切れなかった者達への忠雅のせめてもの罪滅ぼしのつもりだった。
無論、まだ影衆となっていない影子はともかく、隠密として――刺客として手を血に染めた者が本当に市井に馴染めるのか。隠密とすべく金で買った者達を開放することを明野領の家臣達にどうやって認めさせるか。困難な道のりであることは重々承知している。だがもう腹は括った。誰が何と言おうが、今、俺の代でやり遂げて見せる。
忠雅の回答に、向かい合った相手は愕然としたようだった。
「清水殿、貴公は正気か。殿の命でもなく、そのような勝手な振る舞いが許されるはずもなかろうが」
前回、この男は影衆と葉隠衆を統一すると言ったが、その内容は事実上、影衆が葉隠衆に吸収されるというものだった。しかも今後も隠密として使いたい人間は葉隠衆に入れて、そうでない人間は処分するなど、身勝手にも程がある事を言っていた。
「影衆は藩士にあらず。勝手な振る舞いも何も、そもそも藩のいかなる法度にも縛られていない。それは飯野殿とて存じておられよう」
人の正気を疑う前に、お前、少しは自分の頭で物を考えろよ……と口に出して言いそうになって、その言葉を飲み込んだ。それは忠雅を含む表の人間が、影衆から――いや、末端の武士からも徹底的に奪ってきたものの考え方だった。
ひとたび死ねと命じられれば、恨みも辛さも口にせず、潔く定めを受け入れる。それこそが武士の誇りであり、美徳である。美辞麗句で飾り立て、縛り上げ、人を死に追いやってきた。忠雅の抗いなど、文字通り井の中の蛙――明野領の影衆という限定された組織の中だけのことだ。この国はこれからも美辞麗句を錦の御旗に仕立て上げ、人を死に追いやり続けるのだろう。
だけどそれでも変えられることがあるはずだ。誰もが皆、自分ができることを積み重ねて行けば、いずれは人の世の間違った仕組みも変えられる。そう考えるのは甘すぎるだろうか。
「――失礼いたします」
話が終わる時を見計らって入ってくるようにと言ってあったので、襖の影でやりとりを聞いていたのだろう。奥の襖が開いて盆を持ったおるいが部屋に入ってきた。さすがは御見の方に躾けられただけのことはある。完璧に作法通りに膝をついて一礼し、茶を置いたおるいと成之の目が合う。その瞬間、彼女が微かに息を呑み、目を見開いたのを忠雅は見逃さなかった。
以前、菊乃が言っていた。女ならば、年月が流れ、愛しい男の見た目がどれほど変わろうが必ず本人とわかると。
白い頬が仄かに染まり、双眸が潤む。気の所為だろうか。この短い時間で肌や唇まで艶を増したように見える。
――やはり、そうなのか。
忠雅が確信を持てずに揺れ動いていた男の正体を、おるいは一目で見抜いたのか。
ならば男はどうなのだろうか。本気で惚れて、子まで成した女を目の前にして、いささかの揺らぎもないのだろうか。
一瞬、時間が止まったように思った。そう感じてしまうくらいの重たい静寂が、忠雅とおるい、そして成之の間を漂っている。おるいを見て、わずかに眉を寄せ押し黙った表情が、はっとするくらい、忠雅のよく知る雅勝の表情によく似ていた。
沈黙を破ったのは陶器の音だった。男の手から落ちた湯呑が部屋を転がって、沓脱石の上で砕けて割れている。
「――おい、大丈夫か!」
湯呑を落とした男は胸を押さえて、身体を二つ折りにして呻いている。近づくと、目が異常なくらい目が血走っているのがわかった。呼吸も不自然に荒い。以前、武家屋敷の続く道で倒れた時と似た症状だが、あの時はまだ呼びかければ反応はあったし、肩を貸せば自力で歩いて邸にたどり着いた。今回は前回より、症状が重たいように見える。
やがて全身が瘧でも患っているかのように震え出したので、少し、慌てた。医術というほどではないが、影衆は怪我や病への対処の方法を経験から学ぶ。意識のないまま身体が痙攣すると、舌を噛み切る危険がある。
忠雅が何か言う前におるいが手拭いを差し出してきたので、急いで男の口の中に押し込んだ。やはり、彼女は聡い人間だ。今、何をすべきか正確に理解して動くことが出来る。
「――おるい、悪いが、人を呼んで来てくれ」
「はい!」
何か持病があるのかもしれないが、これはどう考えても異常だ。医者が必要だろうし、そうでなくとも飯野の邸に遣いを出した方がいい。
ほとんど意識を失くした男の腕が動いた。空を掴み、やがて力を失って畳の上に落ちた拳は、忠雅の目に、立ち上がって駆け出したおるいの背に向かって伸ばされたように見えた。
昨日の夜には一雨あったが、今日は朝からうららかな小春日和の空が広がっている。鮮やかに色づいた庭木の葉が陽の光に濡れて輝き、春や夏の朝露とは一味違う艶やかな風情を醸し出していた。
考えていることがあるので、部屋に通した後も、酒も茶も水も出さなかった。まあ、さすがに昼日中のこの時刻に酒は所望しないだろうが、茶の一つも運ばれてこないことを訝しく思った風はなかった。前回と同じ座敷で、君水藩明野領次席家老として、忠雅は葉隠衆を統括する飯野家の三男と対面していた。
「清水家の書庫を開放はしない。それがこちらの回答だ」
「清水殿」
「ただし、そちらの言うことにも理はある。確かに一つの藩に二つの隠密は不要だ。よって向こう三年の間に――影衆は解散する」
それが代々影衆を統括する清水家の家長としての忠雅の決断だった。
現在の領主は武智行久ではあるものの、現実問題として狂人の行久には明野領の政を取り仕切ることができない。この三年間の明野領の政は、藩主の指示の上ですべて忠雅が執り行ってきた。藩主・武智雅久は明野領の事情に明るいので、それでまったく問題は起こっていない。それは初代藩主・武智智久候から四代を経てようやく、君水藩本領と飛び地領の政が一つになったということでもある。
これまで明野領の隠密である影衆にとって最も重要な御役目は、本領との争いだった。今の藩主は元明野領主なのだから、頑迷な老臣達もさすがに現藩主を追い落とせとは言って来ないだろう。一つの藩に二つの隠密は不要――ならば消えるのは影衆の側だ。
明野領主・武智雅久が本領入りしてこの三年間、影衆では新たな影子の買い入れを停止していた。年長者は櫛の歯が欠けるように減って行っているので、今いる影衆・影子の人数は、さほど多くはない。今の人数であれば――皆それぞれに新たな生計の道を見つけてやることも、やってできなくはないはずだ。
影衆に売られる子どもの運命は過酷だが、良い事がまるでないわけではない。食い詰めた親に売られて来た子どもは明野領にやってくると、まずは年長者から一通りの読み書きと算盤を習う。無料で手習い所に通っているようなものだ。身軽な者は鳶や火消しに――手先の器用なものは職人の親方に預けてもいいだろう。清水の家督を継いで六年、守り切れなかった者達への忠雅のせめてもの罪滅ぼしのつもりだった。
無論、まだ影衆となっていない影子はともかく、隠密として――刺客として手を血に染めた者が本当に市井に馴染めるのか。隠密とすべく金で買った者達を開放することを明野領の家臣達にどうやって認めさせるか。困難な道のりであることは重々承知している。だがもう腹は括った。誰が何と言おうが、今、俺の代でやり遂げて見せる。
忠雅の回答に、向かい合った相手は愕然としたようだった。
「清水殿、貴公は正気か。殿の命でもなく、そのような勝手な振る舞いが許されるはずもなかろうが」
前回、この男は影衆と葉隠衆を統一すると言ったが、その内容は事実上、影衆が葉隠衆に吸収されるというものだった。しかも今後も隠密として使いたい人間は葉隠衆に入れて、そうでない人間は処分するなど、身勝手にも程がある事を言っていた。
「影衆は藩士にあらず。勝手な振る舞いも何も、そもそも藩のいかなる法度にも縛られていない。それは飯野殿とて存じておられよう」
人の正気を疑う前に、お前、少しは自分の頭で物を考えろよ……と口に出して言いそうになって、その言葉を飲み込んだ。それは忠雅を含む表の人間が、影衆から――いや、末端の武士からも徹底的に奪ってきたものの考え方だった。
ひとたび死ねと命じられれば、恨みも辛さも口にせず、潔く定めを受け入れる。それこそが武士の誇りであり、美徳である。美辞麗句で飾り立て、縛り上げ、人を死に追いやってきた。忠雅の抗いなど、文字通り井の中の蛙――明野領の影衆という限定された組織の中だけのことだ。この国はこれからも美辞麗句を錦の御旗に仕立て上げ、人を死に追いやり続けるのだろう。
だけどそれでも変えられることがあるはずだ。誰もが皆、自分ができることを積み重ねて行けば、いずれは人の世の間違った仕組みも変えられる。そう考えるのは甘すぎるだろうか。
「――失礼いたします」
話が終わる時を見計らって入ってくるようにと言ってあったので、襖の影でやりとりを聞いていたのだろう。奥の襖が開いて盆を持ったおるいが部屋に入ってきた。さすがは御見の方に躾けられただけのことはある。完璧に作法通りに膝をついて一礼し、茶を置いたおるいと成之の目が合う。その瞬間、彼女が微かに息を呑み、目を見開いたのを忠雅は見逃さなかった。
以前、菊乃が言っていた。女ならば、年月が流れ、愛しい男の見た目がどれほど変わろうが必ず本人とわかると。
白い頬が仄かに染まり、双眸が潤む。気の所為だろうか。この短い時間で肌や唇まで艶を増したように見える。
――やはり、そうなのか。
忠雅が確信を持てずに揺れ動いていた男の正体を、おるいは一目で見抜いたのか。
ならば男はどうなのだろうか。本気で惚れて、子まで成した女を目の前にして、いささかの揺らぎもないのだろうか。
一瞬、時間が止まったように思った。そう感じてしまうくらいの重たい静寂が、忠雅とおるい、そして成之の間を漂っている。おるいを見て、わずかに眉を寄せ押し黙った表情が、はっとするくらい、忠雅のよく知る雅勝の表情によく似ていた。
沈黙を破ったのは陶器の音だった。男の手から落ちた湯呑が部屋を転がって、沓脱石の上で砕けて割れている。
「――おい、大丈夫か!」
湯呑を落とした男は胸を押さえて、身体を二つ折りにして呻いている。近づくと、目が異常なくらい目が血走っているのがわかった。呼吸も不自然に荒い。以前、武家屋敷の続く道で倒れた時と似た症状だが、あの時はまだ呼びかければ反応はあったし、肩を貸せば自力で歩いて邸にたどり着いた。今回は前回より、症状が重たいように見える。
やがて全身が瘧でも患っているかのように震え出したので、少し、慌てた。医術というほどではないが、影衆は怪我や病への対処の方法を経験から学ぶ。意識のないまま身体が痙攣すると、舌を噛み切る危険がある。
忠雅が何か言う前におるいが手拭いを差し出してきたので、急いで男の口の中に押し込んだ。やはり、彼女は聡い人間だ。今、何をすべきか正確に理解して動くことが出来る。
「――おるい、悪いが、人を呼んで来てくれ」
「はい!」
何か持病があるのかもしれないが、これはどう考えても異常だ。医者が必要だろうし、そうでなくとも飯野の邸に遣いを出した方がいい。
ほとんど意識を失くした男の腕が動いた。空を掴み、やがて力を失って畳の上に落ちた拳は、忠雅の目に、立ち上がって駆け出したおるいの背に向かって伸ばされたように見えた。
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