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明野領主・武智雅久は、先代領主・武智広久の長男として生まれた。初代道久候から続く明野領武智家の三代目である。
藩主の嫡男である武智嗣久とは五歳違いのはとこにあたり、物心ついた時から、多くのことで比べられてきた。
――嗣久殿は身体が弱い。嗣久殿は馬に乗れない。嗣久殿は武術が駄目だ。嗣久殿は……。
見たことも会ったこともないはとこ殿の話題を聞くたびに、もういい加減にしてくれと怒鳴り散らしたくなった。病弱と評判の嗣久がいきなり本復して、素晴らしい嫡男っぷりを見せつけてはくれないかと祈ったこともある。祈るのにも疲れた十代の頃には襖や壁を殴ったり、言動が荒れたりしたので、雅久の方が乱暴者との評を得たこともあった。
雅久が健康なのは別に雅久の努力の賜物ではないし、武家の子として生まれて健康である以上、乗馬や剣術を学ぶのは当然のことである。自分の目で見ても、決して人並み外れた馬術でも武術でもないのに、ただ藩主の嫡男と比べられ、嫡男を貶める為だけに褒め称えられるのだから、正直、たまったものではなかった。
――そなたは阿呆か。何故、わざわざ誰と比べる必要がある。誰が何と言おうと、そなたはそなたであろう、雅久。
そう言ってくれたのは、筆頭家老家の長女であり、二つ年上の幼馴染みである紫乃だけだった。
雅久はずっと紫乃が好きだった。だから彼女が雅久の父の隠密と駆け落ちする時には手を貸したし、連れ戻された紫乃が清水家に嫁ぎ、夫に先立たれた際には自分の妻として迎え入れた。小藩とはいえ藩主の正室に家臣の娘がなることはない。その為、雅久の父は生涯正室を持たなかったのだが、雅久は敢えて彼女を正室とした。明野領主が藩主になる意思はないのだと、雅久なりの意思表示のつもりであったのだ。
その夜、自室で休んでいた雅久は、不意に誰かの気配を感じて目を開けた。
既に夜半を過ぎており、室内はしんと静まり返っている。どこかに側仕えの者がいるはずだが、元々雅久はあまり周囲に人がいることを好まないので、最低限の人員しか配置していない。しかも今入ってきたのは、雅久がいつでもこの部屋に通すことを許している人物なので、側仕えの人間がいたとしても黙って彼女を中に入れたかもしれない。
「……紫乃」
今宵の月は半月だが、障子の向こうから仄かにもれる光で、その姿を確認するには十分だった。
彼女は雅久の正室なので、無論、これまで何度も共寝をしている。千代丸が生まれた後は小さな布団を真ん中にして、三人で川の字になって寝たりもしたのだが、千代丸が逝ってしまった後は、雅久が紫乃と夜を共に過ごすことはなくなっていた。
「お前、何を……」
今宵、久しぶりに夫の部屋を訪れた妻の手には抜き身の小太刀が握られていた。
若い頃、紫乃の小太刀の腕前は君水藩一と言われていた。何度か実際振るうところを目にしたことがあるが、腕に自信のない男などあっという間になぎ倒すほどの腕前だった。雅久の剣の腕前は、はっきり言ってさほどのものではない。紫乃が本気で雅久に襲い掛かったなら、うまくいっても相討ちだろう。もっとも今、腕を伸ばせば届く位置に刀に手はあるが、雅久に抗う気は毛頭なかった。
紫乃が共に死んでくれというのなら、喜んで一緒に旅立とう。何しろあちらには、先に逝ってしまった千代丸が待っているのだ。この世でそうしていたように、向こうでまた家族三人仲良く暮らせるのであれば、死ぬことなど何も恐ろしくない。
夜具の上に半身だけ起こした状態で、過去に何度もそうしたように、雅久は妻を抱き寄せようとした。彼女の小太刀がこの胸を切り裂き、愛しい女の腕の中で息絶える瞬間を本気で希った。
しかし、望んだ瞬間は訪れなかった。小太刀を雅久の枕元に突き立てて、紫乃はその場に膝を突いた。
「……雅久、そなたの所為じゃ」
「紫乃?」
「何が三代の悲願だ。そんなものの為に雅勝が死んで、るいは壊れて――千代丸まで死んでしもうたではないか!」
雅勝というのは明野領主に仕える隠密――影衆の最年長であった男だ。紫乃の異母妹と恋仲であったという。舅・川口忠道からその男を使って藩主を暗殺する計画を聞かされた時、雅久はそれほど興味を持たなかったが、それで口煩い忠道が黙ってくれるのならばと許可を出した。正直、成功の見込みは薄いと思っていたのだが、失敗しても影衆が一人減るだけなのでさほど実害はない。それが見事に成功したと聞いて、それほど優秀な男であれば生かしおいて使うべきであったかとちらりと考えはしたが、当人の首と胴が離れた後ではもうどうしようもない。
「嬉しいか、雅久。我が子の屍を踏みしめて座る藩主の座は、さぞかし座り心地もよかろうの」
「紫乃、俺は……」
これまで散々周囲に藩主になれと言われ続けた雅久は、自ら藩主になりたいと思ったことは一度もない。無論、千代丸に死んで欲しいなどとは微塵も思っていなかった。それは他ならぬ紫乃ならば、当然、知っていたことではなかったか。
何故なのだろうか。ほんの少し前まで、夫婦の心は確かに通い合っていた。それなのに何故今、千代丸を亡くした哀しみを二人で分かち合うことさえできないのか。
「……殿?どうかされましたか?」
座敷の不穏な気配をようやく察知したらしい。襖を開けた側仕えの人間の顔色が変わった。それはそうだろう。そこにいるはずのない正室。枕もとに刺さったままの小太刀。――事は正室による領主の暗殺未遂事件だ。
「――御見の方様、何をなさっているのです!」
周囲が急に騒がしくなって、領主に仕える武士達が部屋になだれ込んできた。これはもう無理だ。川口忠道が千代丸を殺した時には何とか庇い通したが、今回ばかりは庇えない。彼女は髪を下ろして仏門に入り――雅久と紫乃の縁はそこで終わる。
これが明野領三代の悲願の成就だ。つい先日、五大家老家の一つである佐竹家の姫が親の許しもなく突然、髪を下ろして出家するという事態が起きた。彼女の許嫁であった次席家老・清水忠雅は死んだ影衆と竹馬の友だった。友の死により婚約を破棄され、他の男に嫁がされるくらいならと自ら髪を下ろしたらしい。
雅久と紫乃――るいと雅勝、そして菊乃と忠雅の幸福を壊した破片の上に一人で立って、雅久は君水藩主となる。
「呪ってやる。わらわはそなたを永遠に許さぬぞ。そなたなんぞ地獄に落ちるがよいのじゃ、雅久!」
家臣達に羽交い絞めにされた妻の唇から、呪いの言葉が吐き出される。
最愛の妻からの呪いの言葉が、これから君水藩主となる雅久への最大の賛辞だった。
君水藩主・武智雅久は傍系から藩主を継いだもののわずか三年で病没した。
雅久が藩主となった後も妻を娶らず、後継を定めなかった為、君水藩の所領は親戚筋にあたる高濱藩に引き継がれ、君水藩の名は残らなかった。
君水藩の飛び地領であった明野領は、雅久の弟・行久が継いだものの行久もまた生涯妻帯しなかった為、行久の死と共にその所領は隣接する生野藩に引き継がれた。
君水藩武智家の名と血脈は、結局、後の世に残ることはなかった。
藩主の嫡男である武智嗣久とは五歳違いのはとこにあたり、物心ついた時から、多くのことで比べられてきた。
――嗣久殿は身体が弱い。嗣久殿は馬に乗れない。嗣久殿は武術が駄目だ。嗣久殿は……。
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雅久が健康なのは別に雅久の努力の賜物ではないし、武家の子として生まれて健康である以上、乗馬や剣術を学ぶのは当然のことである。自分の目で見ても、決して人並み外れた馬術でも武術でもないのに、ただ藩主の嫡男と比べられ、嫡男を貶める為だけに褒め称えられるのだから、正直、たまったものではなかった。
――そなたは阿呆か。何故、わざわざ誰と比べる必要がある。誰が何と言おうと、そなたはそなたであろう、雅久。
そう言ってくれたのは、筆頭家老家の長女であり、二つ年上の幼馴染みである紫乃だけだった。
雅久はずっと紫乃が好きだった。だから彼女が雅久の父の隠密と駆け落ちする時には手を貸したし、連れ戻された紫乃が清水家に嫁ぎ、夫に先立たれた際には自分の妻として迎え入れた。小藩とはいえ藩主の正室に家臣の娘がなることはない。その為、雅久の父は生涯正室を持たなかったのだが、雅久は敢えて彼女を正室とした。明野領主が藩主になる意思はないのだと、雅久なりの意思表示のつもりであったのだ。
その夜、自室で休んでいた雅久は、不意に誰かの気配を感じて目を開けた。
既に夜半を過ぎており、室内はしんと静まり返っている。どこかに側仕えの者がいるはずだが、元々雅久はあまり周囲に人がいることを好まないので、最低限の人員しか配置していない。しかも今入ってきたのは、雅久がいつでもこの部屋に通すことを許している人物なので、側仕えの人間がいたとしても黙って彼女を中に入れたかもしれない。
「……紫乃」
今宵の月は半月だが、障子の向こうから仄かにもれる光で、その姿を確認するには十分だった。
彼女は雅久の正室なので、無論、これまで何度も共寝をしている。千代丸が生まれた後は小さな布団を真ん中にして、三人で川の字になって寝たりもしたのだが、千代丸が逝ってしまった後は、雅久が紫乃と夜を共に過ごすことはなくなっていた。
「お前、何を……」
今宵、久しぶりに夫の部屋を訪れた妻の手には抜き身の小太刀が握られていた。
若い頃、紫乃の小太刀の腕前は君水藩一と言われていた。何度か実際振るうところを目にしたことがあるが、腕に自信のない男などあっという間になぎ倒すほどの腕前だった。雅久の剣の腕前は、はっきり言ってさほどのものではない。紫乃が本気で雅久に襲い掛かったなら、うまくいっても相討ちだろう。もっとも今、腕を伸ばせば届く位置に刀に手はあるが、雅久に抗う気は毛頭なかった。
紫乃が共に死んでくれというのなら、喜んで一緒に旅立とう。何しろあちらには、先に逝ってしまった千代丸が待っているのだ。この世でそうしていたように、向こうでまた家族三人仲良く暮らせるのであれば、死ぬことなど何も恐ろしくない。
夜具の上に半身だけ起こした状態で、過去に何度もそうしたように、雅久は妻を抱き寄せようとした。彼女の小太刀がこの胸を切り裂き、愛しい女の腕の中で息絶える瞬間を本気で希った。
しかし、望んだ瞬間は訪れなかった。小太刀を雅久の枕元に突き立てて、紫乃はその場に膝を突いた。
「……雅久、そなたの所為じゃ」
「紫乃?」
「何が三代の悲願だ。そんなものの為に雅勝が死んで、るいは壊れて――千代丸まで死んでしもうたではないか!」
雅勝というのは明野領主に仕える隠密――影衆の最年長であった男だ。紫乃の異母妹と恋仲であったという。舅・川口忠道からその男を使って藩主を暗殺する計画を聞かされた時、雅久はそれほど興味を持たなかったが、それで口煩い忠道が黙ってくれるのならばと許可を出した。正直、成功の見込みは薄いと思っていたのだが、失敗しても影衆が一人減るだけなのでさほど実害はない。それが見事に成功したと聞いて、それほど優秀な男であれば生かしおいて使うべきであったかとちらりと考えはしたが、当人の首と胴が離れた後ではもうどうしようもない。
「嬉しいか、雅久。我が子の屍を踏みしめて座る藩主の座は、さぞかし座り心地もよかろうの」
「紫乃、俺は……」
これまで散々周囲に藩主になれと言われ続けた雅久は、自ら藩主になりたいと思ったことは一度もない。無論、千代丸に死んで欲しいなどとは微塵も思っていなかった。それは他ならぬ紫乃ならば、当然、知っていたことではなかったか。
何故なのだろうか。ほんの少し前まで、夫婦の心は確かに通い合っていた。それなのに何故今、千代丸を亡くした哀しみを二人で分かち合うことさえできないのか。
「……殿?どうかされましたか?」
座敷の不穏な気配をようやく察知したらしい。襖を開けた側仕えの人間の顔色が変わった。それはそうだろう。そこにいるはずのない正室。枕もとに刺さったままの小太刀。――事は正室による領主の暗殺未遂事件だ。
「――御見の方様、何をなさっているのです!」
周囲が急に騒がしくなって、領主に仕える武士達が部屋になだれ込んできた。これはもう無理だ。川口忠道が千代丸を殺した時には何とか庇い通したが、今回ばかりは庇えない。彼女は髪を下ろして仏門に入り――雅久と紫乃の縁はそこで終わる。
これが明野領三代の悲願の成就だ。つい先日、五大家老家の一つである佐竹家の姫が親の許しもなく突然、髪を下ろして出家するという事態が起きた。彼女の許嫁であった次席家老・清水忠雅は死んだ影衆と竹馬の友だった。友の死により婚約を破棄され、他の男に嫁がされるくらいならと自ら髪を下ろしたらしい。
雅久と紫乃――るいと雅勝、そして菊乃と忠雅の幸福を壊した破片の上に一人で立って、雅久は君水藩主となる。
「呪ってやる。わらわはそなたを永遠に許さぬぞ。そなたなんぞ地獄に落ちるがよいのじゃ、雅久!」
家臣達に羽交い絞めにされた妻の唇から、呪いの言葉が吐き出される。
最愛の妻からの呪いの言葉が、これから君水藩主となる雅久への最大の賛辞だった。
君水藩主・武智雅久は傍系から藩主を継いだもののわずか三年で病没した。
雅久が藩主となった後も妻を娶らず、後継を定めなかった為、君水藩の所領は親戚筋にあたる高濱藩に引き継がれ、君水藩の名は残らなかった。
君水藩の飛び地領であった明野領は、雅久の弟・行久が継いだものの行久もまた生涯妻帯しなかった為、行久の死と共にその所領は隣接する生野藩に引き継がれた。
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