茜さす

横山美香

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 返せぬ借りばかりが日に日に増えて行く気がしないでもないが、忠雅に頼んで御見の方と話す場を設けてもらうこと自体は簡単にできた。
 こんな時、本来ならば武士の正装である羽織袴となるのだろうが、そんなものは持っていない。湯屋に行き、久しぶりに髪結い床にも行って、手持ちの着物の中で一番まともそうなものを着こんで正室の居室である奥座敷に行った時、御見の方は部屋の人払いを済ませ、優雅に脇息に持たれて雅勝を待っていた。
「――忠雅から聞いた。なんぞ、わらわに話があるそうじゃな、雅勝」
 季節は夏の盛りを迎え、空は青く、海の方角には入道雲が見える。開け放たれた障子の向こうの緑が濃い。素人の雅勝や小坊主達が枝を刈っている法勝寺とは違い、いつ見ても趣味の良い庭だ。そのまま屏風絵にでもなりそうな気がする。
 御見の方はかつて清水家の嫡男に嫁いでいた。前夫を亡くして領主の正室となってからも忠雅を義弟として可愛がっており、そのおこぼれで雅勝も大分恩義を受けている。食料や薬もそうだし、法勝寺で暮らすようになる前、忠雅と一緒に住んでいたのは彼女の実家である川口家のかつての別宅だった。
 御見の方の支援がなければ、雅勝はこの年齢まで影衆と生き残ってはいなかったのではないか。恩義はある。彼女の人となりは信頼しているし、尊敬もしている。――だがこれまでずっと、この女性を恐ろしいと感じていた。
 長い付き合いである忠雅にはこの心情は筒抜けだったらしい。以前、呆れ口調で「別にあの人、お前を取って喰いやしないぞ」と言われたことがある。もちろん、雅勝とて御見の方がそんなことをするとは思っていない。しかしそれでも何故か恐ろしい。もしかしたらこの感覚は、男が成人後も母親を恐れる感情に似ているのではないかと思う。
「ちょうどよい。わらわもそなたに話があったのじゃ」
 美貌の正室は持たれていた脇息から身を起こし、懐から扇を取り出して自らの首筋を仰いでいる。夏真っただ中なのだから暑いのは当然なのだが、やはり多少緊張しているのか、雅勝はまるで暑さを感じなかった。
 話をしたいと場を設けてもらったのはこちらだが、無論、目下のものから話し出すわけにはいかない。それに御見の方がわざわざ話したいこととは何なのだろう。ひたすらかしこまって次の言葉を待っていた時、艶やかな唇から、酷く下世話な場所の名が転がり出た。
「――檜下の出合い茶屋」
 一瞬、動揺した。それは以前、雅勝がこの奥座敷の庭で斬られた際、るいに傷の手当てをしてもらった場所だ。出合い茶屋を出合い茶屋として使わなかったとも言わない。だが何故、それを御見の方が知っているのか。前から薄々勘付いてはいた。――明野領主の正室は彼女の手の内に独自の隠密を飼っている。
 江戸城の大奥であれ、明野領の陣屋であれ、奥向きは女の世界であり、その場所を統べる正室が己の手足となる隠密を持っていても不思議はない。しかし雅勝は彼女の夫の隠密であり、しかも最年長として明野領における影の世界には精通している。その雅勝にすら姿形を掴ませず、しかもこちらの動きを探っていたのだとしたら。
 まったく、忠雅はこの恐ろしい女性を何故仔犬のように尻尾を振って慕うことができるか。奴の心情の方がわからない。
「よくもまあ、わらわの可愛いおるいを、そんな安っぽい場所に連れ込んでくれたものだな。――まさか、自分の妻にしたいなどと言い出す気ではあるまいな?」
「既に猪瀬の熊殿には、お許しをいただいておりまする」
 ようやく言葉が口から出た。そうだ、それを言いに来たのだと改めて思い出す。大体、それほど大事な娘ならば何故、大して年齢の変わらない男と二人きりで旅に出したりしたのだ。今更言っても詮無いことではあるが、あの旅がなければ雅勝がるいと今のような仲になることはなかった。明野領であれ本領であれ、通常、夫婦でもない男女が二人きりで遠出などしない。そのようなことを安易に命じるあたり、御見の方もまたそれだけ影衆を人として見ていなかったということだろう。
「熊殿に?雅勝、もしや今日のそなたの話というのはそれか?」
「――は」
 衣擦れの音がしたと思った次の瞬間には、強烈な平手打ちが飛んで来た。女の細腕とはいえ、こちらは座っていて、あちらは立っているので相当な衝撃だ。しかも身分の差があり過ぎる。やろうと思えば避けることも掴み取ることもできたが、そのまま受け止めるしかなかった。
 かろうじて倒れることは堪えたものの、衝撃で唇の端が切れたらしい。口の中に鉄の味が広がって行く。この状況で許しを得ずに面を上げるのは無礼だろうが、顔を伏せては負けだという気がした。武士の意地ではない。男の意地でさえない。――人の意地だ。
「猪瀬の里で祝言を挙げ申した。あれは――るいは既に我が妻でございまする」
 恐らく、この時の雅勝の目は睨みつけるような眼差しであったことだろう。立ったままこちらを見下ろす御見の方の目が険しく眇められる。明野領でもっとも高貴な女性は、自分が怒りを見せた際に怯えてひれ伏されたことはあっても、歯向かわれたことなどないのではないか。怒りに震えた正室の手には、鞘を抜いた小太刀が握られていた。
「雅勝、お前、影の分際で――」
 ――やはり、こうなるか。
 初めから、無謀な賭けだと知っていた。
 身分の高い人間にとって、目下の者が満ち足りて生きることは、それ自体が罪深いことなのだ。
 自分も相手も何一つ不足なく持っていて、それでも相手より優位に立とうと思えば奪い取るしかない。現実問題として生家は食い詰めていたので、人間は食うことさえ足りれば満ち足りるような気がしていた雅勝は、明野領にやってきて初めて、衣食住満たされながらもただ自分の優位をひけらかす為だけに、他者から奪い取って恥じない人間の習性を知った。
 忠雅の理想に共感はしたものの、さほど真剣になれなかったのはその所為だ。影衆が武智家の家臣になったところで、恐らく何も変わりはしない。身分の低い人間が人として幸福に生きるということは、目上の――己が目上だと信じている人間にとって、途方もなく失礼な行いなのだから。
 そのような存在に自身の所有物を奪われることは、御見の方にとって著しく自尊心を傷つけられることであろう。この恐ろしい女性であれば雅勝など、一太刀で息の根を絶たずに笑いながら一寸刻みに切り刻んで行くのではないか。それならそれでもいい。目など逸らしてやるものか。一寸刻みの肉の塊になっても、息絶える最後の瞬間まで睨みつけてやる。
 どれくらいそうして睨み合ったままでいただろうか。奥座敷の襖が開く音がして、そこから誰かが入ってきた。今この状況に臆せず部屋に入ることのできる人間など、この世にただ一人しかいない。しかも雅勝はそれが誰であるのか、眼で見ずとも気配だけでわかるようになっていた。
「るい、来るな!」
 相当険しい声が出たはずだが、るいは立ち止まらなかった。近づいてきた衣擦れの音と足音が、雅勝のちょうど半歩後ろの位置で停止する。
「お方様。雅勝殿をお斬りになるのでしたら、わたしも一緒にお斬り下さい」
 絶対に視線を逸らすまいと思っていたのに、静かな決意を湛えた声音を聞いて、思わず肩越しに振り返ってしまった。雅勝の半歩後ろの位置で三つ指を突き、完璧な武家の女の作法で、るいは首を垂れていた。
 正直なところ、雅勝は自分が死ぬことはさほど怖くない。だけどこの娘が死ぬのは嫌だ。理屈も理論も超越したところで、ただ本能的に嫌だ。そんな闇雲で強烈な感情が己の内にあることは、この娘と出会って初めて知った。
 いくら身分の差があっても、御見の方は女である。こちらがその気になれば、刀を奪うことも命を奪うことも難しくはない。だがそうなれば奥座敷に控える女子衆が黙っているはずもなく、正規の家臣も影衆達もやってくる。そのすべてと斬り結んでるいを守ることは、いかに雅勝であっても不可能だ。
 もうどうしようもなく、せめてもの時間稼ぎに自分が前に出る。御見の方が雅勝を切り刻んでいる間に、気が変わって逃げてくれればそれでいい。ここで共に斬られたとしても、散々手を血で汚した雅勝の行く先は地獄だ。後の世でるいと出会うことは絶対にない。――だからどうしても今生での幸せが欲しかった。
「そなたら……」
 しばし無言で雅勝とるいを見下ろしていた御見の方の唇から、深い息が吐き出された。まるで魂まで吐き出そうと言わんばかりの深い深いため息だった。
 かつりと小さな音がして、抜身の小太刀が鞘に収まる。何がどう作用したのかは知れないが、御見の方――お紫乃の方の中で、確実に何かが変わったか動いたのかしたらしい。その瞬間、悟った。これまではただ何となく闇雲に恐れていただけだったが、彼女は言葉の通じない、得体の知れない化け物ではない。――この人もまた人なのだと。
「……そなたら、しばらく忍び会うなよ」
 やはり相当気を張りつめていたのだろう。まるで暑さを感じていなかったのに背中が汗でじっとり濡れていた。とりあえず、今すぐここで肉の塊にされることはなさそうだが、さりとてあっさり認めてもらえるとも思えない。この先は何をどうしたらよいか。一瞬、気が抜け過ぎて呆けかけた雅勝の耳に、凛とした正室の声が響いた。
「わらわからも殿に話を通しておこう。――祝言までに腹が膨れてきてはことじゃ」
 さすがにこの展開で、腹が膨れるというのが腹いっぱい食らうという意味でないことは理解できる。しかし祝言とは誰と誰の祝言だ……と考えた時、雅勝のすぐ後で顔を上げたるいが言葉を発した。
「――ありがとうございます、お方様」
 ――上手くいった……のか?
 確かに猪瀬の里で仮祝言は挙げたが、本祝言を挙げたわけではない。それでも一度は祝言したわけだし、二度もしなくていいのではないかと言った時、自分はあれは嘘だと思っていたのだから、ささやかでもいいので本祝言をしたいと言われたことも覚えてはいる。
 しかし本当に上手くいったのだろうか。――こんな何の策もない、破れかぶれの正面突破が?
 いっぺん顔を上げ、そしてまたひれ伏していたるいが再び顔を上げた。目の縁に涙が浮かべて大輪の花が咲くように笑っている。その笑顔を見て、じわじわと実感がこみ上げてきた。
 明野領の奥向きについて御見の方の権力は絶大だ。彼女の許しを得たということは、正式な許嫁として認められたに等しい。となればこないだのように、るいに他の縁談が持ち込まれることはなくなる。――それだけでも相当ありがたい。
 無意識のうちに、しばらくお互いの顔を見合っていたらしい。一瞬、存在を忘れかけていた御見の方の放った扇子が、雅勝の後頭部を直撃した。
「痛っ……」
「阿呆、そこで二人だけの世界に入るな!雅勝、この先、るいを泣かせたらわらわが許さぬからな。覚悟しておくがよい」
 先ほどの平手打ちに比べれば撫でられたようなものだが、完全に油断していたので、結構、痛かった。
 慌てて二人でその場に平伏した時、こちらを見下ろして笑った正室の顔はとても美しかった。


 夏の盛りが来る前に一度暑くなった所為か、今年の夏はそれほど暑さが厳しくないようだ。それともこれから、残暑と呼べる時期になって急激に暑くなるのだろうか。それくらいならば夏とは暑いものなのだから、きちんと今のうちに暑くなっておいてほしいものである。
 数日前に手習い所の子ども達と居候の若者とで草を刈って枝を落としたので、法勝寺の庭は前より見晴らしがよくなった。子ども達が帰った後の手習い所の片づけをしていた慈円は、庭の片隅に見慣れぬ姿を見つけて縁側から外に降りた。
 見慣れぬ人間は質素な夏物の着物を身にまとい、頭に頭巾をかぶっている。これは武家の妻女のいで立ちだが、武家の子は他に手跡指南所があるので、この寺の手習い所にやってくることはない。
「もし。――どなた様か?この寺になんぞご用か」
 近づいて行った慈円を見て女が頭巾を取る。彼女からは時々季節の品やら紙やら銭やらが届いていたが、これまで本人がこの寺にやって来たことは一度もない。あまりに驚いたので、思わず昔の名前で呼んでしまった。
「紫乃……」
 明野領主武智雅久の正室・御見の方はその名を紫乃という。紫乃という名前自体は領内でも知られているが、無論、今の彼女の名を呼ぶ人間など、夫の雅久か実父の川口忠道くらいのものであろう。慈円が彼女の名を親しく呼んでいたのはもうずっと昔、彼がまだ俗世に身を置いていた頃のことだ。
「久しぶりだな。――広道」
 紫乃もまた慈円を昔の名で呼んだ。最後にその声で名を呼ばれたのは、今から十七年前――彼女が彼と暮らしていた家から連れ戻されて、実家に戻った時以来のことだ。
 その昔、川口家の十六歳の長女が病と称して、一時期、明野領を離れていた時期があった。
 今では当時のことを知る者はほとんどいない。暇を出されたり、あるいは口を塞がれたりして徹底的に隠ぺいされたので、もし知っている者がいても口に出すことはできないのではないか。
 筆頭家老川口家の長女――現明野領主の正室が、過去に決して口に出すことのできない身分の男と逃げ出して、夫婦のように暮らしていたなどということは。
「今日、雅勝が陣屋に来た。るいを妻に娶りたいそうじゃ」
 雅勝とは三年前からこの寺に居候している若者の名である。影衆の最年長として隠密の活動を取り仕切る傍ら、この寺で手習い所の師匠をしている。その若者がいつになく緊張した面持ちで出かけて行ったのは知っていたので、多分、そんなことだろうと考えてはいた。
 ちなみにるいという娘は、紫乃が実家を出ていた間に、筆頭家老川口忠道が邸に勤めていた女中を犯して出来た子だ。身ごもった女中が井戸に身を投げて自害しかける騒ぎとなったので、慈円の記憶にも残っている。当時、自分の娘に奥向きを管理されていないと年端もいかない女中を強姦する男が筆頭家老とはいかがなものかと思ったし、それは今もそう思っているのだが、それでも筆頭家老を続けているあたり、そんな男であっても何かしら明野領にとって役立つこともあるのだろう。
「あの頃、そなたはわらわを連れて逃げてはくれたが……言ってはくれなんだ。父に、わらわを妻にしたいとは」
「それは……」
 あの頃、川口家の長女は次席家老の清水家の嫡男と縁談がまとまり、嫁ぐ寸前だった。そもそも武家の婚姻とは家が決めるものであって、本人同士の感情を斟酌しない。地位も身分もないどころか、人から蔑まれる立場の男が彼女を妻にしたいなどとは、口が裂けても言える状況ではなかった。
「……だが、わらわも言わなんだ。そなたと共に斬ってくれとはな」
 もしもあの頃そう言っていたならば、今頃、何かが違っていたのだろうか。
 今、影衆の若者と年の離れた異母妹が恋仲にあると知って、彼女の脳裏に昔のことが過ったのは間違いない。もちろん、今さらどうにもならないことくらいわかっている。――何しろ、十七年も昔のことだ。
「るいは川口の娘ではなく、猪瀬の熊殿の娘として嫁ぎたいそうだからな。慈円、ささやかでいい。この寺で祝言の準備をしてやってくれないか」
 それでは、あの二人の仲は認められたのか。
 以前、雅勝が毒虫の熱で寝込んでいた時、るいはこの寺に通って来て傍目にもわかるほど献身的に介抱していた。雅勝の側はるいより立場をわきまえていたようだが、それでもその後も彼女を積極的に拒まなかったあたり、憎からず思ってはいたのだろう。最近では御役目でもないのに出歩いていたり、夏祭りの夜に帰って来なかったりしたのは――まあ、そういうことなのだろう。
 若者の一途な情熱は、時に己や周囲を激しく傷つけることがある。しかしその情熱をなくせば、若者は若者でなくなってしまう。そして一度出来てしまった人の世の誤った仕組みを変えられるのもまた、若者の情熱だけなのだ。
「御見の方様。あいつに……雅勝に代わって礼を言います。ありがとうございます」
 かつての慈円と紫乃の情熱は、何も変えることができなかったと思っていた。だがもしかしたら違ったのかもしれない。十七年の歳月を経て、今確かに別の若者達の未来という形で何かを変えることができたのだとしたら。
 慈円が頭を上げる前に、御見の方は自らの足で寺を去っていった。夏の遅い日暮れが法勝寺の庭木の先端を橙色に染め上げている。その下に伸びる長い影を見送りながら、慈円は今ようやく、遠い日の記憶が過去となって通り過ぎて行ったことを知った。
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