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明野領主武智雅久の弟・武智行久は変人として知られている。
領主と十歳差の異母弟であり、千代丸君が生まれるまでは後継者筆頭であったにも係らず、いつも陣屋の一角にある自室に引きこもり、公式の場所に一切出ない。千代丸君が生まれた今は公式の場どころか親族の席にも一切顔を出さず、実際に姿を見かけたのは忠雅がほんの数回程度、雅勝に至っては、存在は知っていても一度も姿を見たことがない。
影衆とは別の意味で影の存在であった行久の存在がにわかに脚光を浴びたのは、嫡子千代丸君の本家への養子縁組が現実味を帯び始めた頃のことだった。
千代丸君が本家の養子となり、その後しばらくは現領主雅久が明野領を治めるにしても、行く行くは明野領自体の後継者が問題となる。御見の方はまだ子どもを望めない年齢ではないし、年若い側室を迎えれば雅久にはいくらでも男子誕生の可能性はあるが、現時点で最も後継者に近いのは行久である。二十歳を過ぎてまだ独り身の行久の縁談をまとめる為に奔走していた御見の方に行久本人から妻とする女の希望が伝えられたという話を雅勝が聞いたのは、葉隠衆の襲撃から十日ほどたった後、清水家の邸でのことだった。
その日、久しぶりに友の邸を訪れた雅勝に、忠雅は貰いものの桃を勧めてきた。許嫁の菊乃が持ってきてくれたものだという。一つ手に取ってかぶりついてみると歯ごたえがあってみずみずしくて美味い。桃のような水菓子など、雅勝や他の影衆の普段の生活では滅多にお目にかかれるものではない。忠雅は意識して成長期の若い影子や影衆達に食料を与えているようだし、雅勝自身もずっと寺の食事だけでは足りないので、たまにこうして清水の邸で食べさせてもらえることは非常にありがたくもあった。
もっとも今日は飯をたかりに来たわけではなく、次席家老殿に嫡子千代丸君を襲った襲撃者を調べた結果を持って来たのだ。本領から来たことは人別張や往来手形からも明らかであり、彼らが暮らしていた長屋の一室には隠密が使う隠し道具や薬草も見つかったので、葉隠の人間であることは間違いない。あの日、腕ごと斬り落とした手甲鉤も証拠になるだろう。本領と飛び地領の主が正式に養子縁組の話し合いをしている最中に、本領の隠密が後継者となる千代丸君を襲ったのだ。――この事実を交渉に使うか脅しに使うか、使い方を決めるのは忠雅を含む表の人間の仕事である。
「……なるほど、確かにこれは使えるかもしれないな」
雅勝に桃を勧めた後、眉を寄せて報告書を呼んでいた忠雅の口からうめくような声が漏れる。一応、忠雅の許可を得た上で調べたのだが、これは正式に上から下りてきた御役目ではない。雅勝は影衆の任務にまったく誇りもやりがいも持っていないので、これまでほとんど自主的に動いてこなかった。しかし今は自分自身の今後の為にも、そして影衆の弟達の為にも、養子縁組が無事にまとまるようにできることはしようと思う。
「わかった。使い方はこちらで考えよう。――しかし、また少しややこしいことになったよな」
「何の話だ?」
雅道・雅明・雅規の三人からは定期的に報告が来ているし、些細な小競り合いはあったようだが、今のところ、雅勝がすぐに本領に飛んで行ってやらねばならないような大きな問題は起きていないらしい。正直、何かあればすぐに出立できるように用意しておいた旅の支度をそろそろ仕舞ってもいいかと思い始めていた。
「あれ、雅勝お前、おるいから聞いてないのか?」
笑った顔も抱き締めた身体の柔らかさもはっきり覚えているのだが、最後に会ったのは襲撃があった日の夕刻のことだから、十日以上、話をするどころか顔も見てもいない。そもそも奥座敷に勤める侍女を影衆が呼び出すことはできないので、雅勝から会おう思えば以前一度やったように、何か理由をこさえて言伝を頼むか手紙でも渡すしかない。るいの側が法勝寺に来てくれれば会うことはできるのだが、この十日間、雅勝は手習い所に出ずにずっと出歩いていたので、顔を合わせる機会がなかった。
「るいがどうかしたのか?」
「行久様がついに妻を娶るそうだ」
「……へえ、そうか」
武智行久は現領主雅久の実弟であり、明野領の影衆ですらその実態を知らない謎の人物でもある。通常ならば武家の次男以下は元服すると養子に出るのが常だが、変人として名高い行久は元服後もずっと部屋住みを続けていた。それが今になって妻帯するとは、千代丸君の養子縁組が現実的となった証左だろう。それが何故厄介なのか。そもそもこちらと何の関係があるのか。まったく話の展開が読めずにもう一個桃をもらおうかと手を伸ばしかけた雅勝の目の前で、忠雅は懐手をして息を吐き出した。
「で、御見の方に言ったんだそうだ。御見の方付の侍女のおるいを妻にもらいたいって」
「……は?」
まったく想像もしていなかった展開に、掴みかけていた桃が皿の上に落ちた。るいは御見の方や千代丸君のすぐ側に仕えているので、行久の目に留まることがあったとしても不思議ではない。だが側室ならばともかく、仮にも領主の弟が山里出身の侍女を正室に迎えることなどないだろう。
「あれ、お前知らないのか?……おるいは御見の方の異母妹だぞ」
るいの母は今から十七年前、筆頭家老川口家の邸で女中をしていた。川口家の当主である川口忠道は早くに正室を亡くし、川口家の奥向きは長女の紫乃姫――後の御見の方が仕切っていたのだが、一時期、彼女が病で別宅に籠っていた時期があった。その時期に忠道が手をつけた女中がるいの母であり、身ごもった彼女は当時川口家で働いていた猪瀬の熊吉の妻となって娘を生んだ。その娘が、雅勝が夫婦約束をし、既に仮祝言まで挙げた娘であると忠雅は言った。
手が付いたといえば聞こえはいいが、この場合、どう考えても手籠めにされたというのが実情だろう。こちらも男の身ではあるが、地位や力を利用して女に無体を働く男の気は理解ができない。どうやらこの時、雅勝はよほど混乱していたらしい。何だその酷い話は……と口に出して言いそうになって、それが他でもない目の前の男の生い立ちとそっくり同じであることに気付いて口をつぐんだ。もっとも生まれた後もこの邸に留め置かれて悲惨な育ち方をした忠雅に比べれば、あの取り残されたような山里で熊殿と優しい人間達に囲まれて育ったるいは、はるかに幸せな暮らしをしていたのだろうが。
しかし、いくら何でもこれは――。
「忠雅、俺、前にるいの素性を探ってくれって頼んだよな?」
「ああ。だから探って知らせただろう。――あれ、あの時、言わなかったっけか?」
「聞いてない。お前、何だってそんな一番重要なことを言い忘れるんだよ!」
あの時に聞いていれば彼女と今のような仲になっているはずもないので、絶対に言われていないことだけは自信があった。雅勝があの娘と所帯を持ちたいと告げた時、忠雅が一番の問題は御見の方だと言っていたことを今更ながら思い出す。あの時は単に正室所有の侍女を影衆が求めることだけが問題なのだと思っていた。それがまさか、こんな想像もしていなかった事情が隠されていたとは。
「いや、確かに俺は言い忘れたのかもしれないけどさ。だけど所帯を持つ約束をした仲なら、普通、聞いてるだろう。――本人から」
雅勝が取り落した桃を着物の袖で拭って、忠雅はしゃりしゃりと美味そうに頬張っている。確かに今回ばかりはこいつの言うことが正しいことは認めざるをえない。何だってそんな大事なことをずっと彼女は雅勝に黙っていたのか。
ほんの少し前まで、確かに掴みかけていた何かが突然遠くに離れていった気がして、一瞬、目の前が暗くなりかけた。
領主と十歳差の異母弟であり、千代丸君が生まれるまでは後継者筆頭であったにも係らず、いつも陣屋の一角にある自室に引きこもり、公式の場所に一切出ない。千代丸君が生まれた今は公式の場どころか親族の席にも一切顔を出さず、実際に姿を見かけたのは忠雅がほんの数回程度、雅勝に至っては、存在は知っていても一度も姿を見たことがない。
影衆とは別の意味で影の存在であった行久の存在がにわかに脚光を浴びたのは、嫡子千代丸君の本家への養子縁組が現実味を帯び始めた頃のことだった。
千代丸君が本家の養子となり、その後しばらくは現領主雅久が明野領を治めるにしても、行く行くは明野領自体の後継者が問題となる。御見の方はまだ子どもを望めない年齢ではないし、年若い側室を迎えれば雅久にはいくらでも男子誕生の可能性はあるが、現時点で最も後継者に近いのは行久である。二十歳を過ぎてまだ独り身の行久の縁談をまとめる為に奔走していた御見の方に行久本人から妻とする女の希望が伝えられたという話を雅勝が聞いたのは、葉隠衆の襲撃から十日ほどたった後、清水家の邸でのことだった。
その日、久しぶりに友の邸を訪れた雅勝に、忠雅は貰いものの桃を勧めてきた。許嫁の菊乃が持ってきてくれたものだという。一つ手に取ってかぶりついてみると歯ごたえがあってみずみずしくて美味い。桃のような水菓子など、雅勝や他の影衆の普段の生活では滅多にお目にかかれるものではない。忠雅は意識して成長期の若い影子や影衆達に食料を与えているようだし、雅勝自身もずっと寺の食事だけでは足りないので、たまにこうして清水の邸で食べさせてもらえることは非常にありがたくもあった。
もっとも今日は飯をたかりに来たわけではなく、次席家老殿に嫡子千代丸君を襲った襲撃者を調べた結果を持って来たのだ。本領から来たことは人別張や往来手形からも明らかであり、彼らが暮らしていた長屋の一室には隠密が使う隠し道具や薬草も見つかったので、葉隠の人間であることは間違いない。あの日、腕ごと斬り落とした手甲鉤も証拠になるだろう。本領と飛び地領の主が正式に養子縁組の話し合いをしている最中に、本領の隠密が後継者となる千代丸君を襲ったのだ。――この事実を交渉に使うか脅しに使うか、使い方を決めるのは忠雅を含む表の人間の仕事である。
「……なるほど、確かにこれは使えるかもしれないな」
雅勝に桃を勧めた後、眉を寄せて報告書を呼んでいた忠雅の口からうめくような声が漏れる。一応、忠雅の許可を得た上で調べたのだが、これは正式に上から下りてきた御役目ではない。雅勝は影衆の任務にまったく誇りもやりがいも持っていないので、これまでほとんど自主的に動いてこなかった。しかし今は自分自身の今後の為にも、そして影衆の弟達の為にも、養子縁組が無事にまとまるようにできることはしようと思う。
「わかった。使い方はこちらで考えよう。――しかし、また少しややこしいことになったよな」
「何の話だ?」
雅道・雅明・雅規の三人からは定期的に報告が来ているし、些細な小競り合いはあったようだが、今のところ、雅勝がすぐに本領に飛んで行ってやらねばならないような大きな問題は起きていないらしい。正直、何かあればすぐに出立できるように用意しておいた旅の支度をそろそろ仕舞ってもいいかと思い始めていた。
「あれ、雅勝お前、おるいから聞いてないのか?」
笑った顔も抱き締めた身体の柔らかさもはっきり覚えているのだが、最後に会ったのは襲撃があった日の夕刻のことだから、十日以上、話をするどころか顔も見てもいない。そもそも奥座敷に勤める侍女を影衆が呼び出すことはできないので、雅勝から会おう思えば以前一度やったように、何か理由をこさえて言伝を頼むか手紙でも渡すしかない。るいの側が法勝寺に来てくれれば会うことはできるのだが、この十日間、雅勝は手習い所に出ずにずっと出歩いていたので、顔を合わせる機会がなかった。
「るいがどうかしたのか?」
「行久様がついに妻を娶るそうだ」
「……へえ、そうか」
武智行久は現領主雅久の実弟であり、明野領の影衆ですらその実態を知らない謎の人物でもある。通常ならば武家の次男以下は元服すると養子に出るのが常だが、変人として名高い行久は元服後もずっと部屋住みを続けていた。それが今になって妻帯するとは、千代丸君の養子縁組が現実的となった証左だろう。それが何故厄介なのか。そもそもこちらと何の関係があるのか。まったく話の展開が読めずにもう一個桃をもらおうかと手を伸ばしかけた雅勝の目の前で、忠雅は懐手をして息を吐き出した。
「で、御見の方に言ったんだそうだ。御見の方付の侍女のおるいを妻にもらいたいって」
「……は?」
まったく想像もしていなかった展開に、掴みかけていた桃が皿の上に落ちた。るいは御見の方や千代丸君のすぐ側に仕えているので、行久の目に留まることがあったとしても不思議ではない。だが側室ならばともかく、仮にも領主の弟が山里出身の侍女を正室に迎えることなどないだろう。
「あれ、お前知らないのか?……おるいは御見の方の異母妹だぞ」
るいの母は今から十七年前、筆頭家老川口家の邸で女中をしていた。川口家の当主である川口忠道は早くに正室を亡くし、川口家の奥向きは長女の紫乃姫――後の御見の方が仕切っていたのだが、一時期、彼女が病で別宅に籠っていた時期があった。その時期に忠道が手をつけた女中がるいの母であり、身ごもった彼女は当時川口家で働いていた猪瀬の熊吉の妻となって娘を生んだ。その娘が、雅勝が夫婦約束をし、既に仮祝言まで挙げた娘であると忠雅は言った。
手が付いたといえば聞こえはいいが、この場合、どう考えても手籠めにされたというのが実情だろう。こちらも男の身ではあるが、地位や力を利用して女に無体を働く男の気は理解ができない。どうやらこの時、雅勝はよほど混乱していたらしい。何だその酷い話は……と口に出して言いそうになって、それが他でもない目の前の男の生い立ちとそっくり同じであることに気付いて口をつぐんだ。もっとも生まれた後もこの邸に留め置かれて悲惨な育ち方をした忠雅に比べれば、あの取り残されたような山里で熊殿と優しい人間達に囲まれて育ったるいは、はるかに幸せな暮らしをしていたのだろうが。
しかし、いくら何でもこれは――。
「忠雅、俺、前にるいの素性を探ってくれって頼んだよな?」
「ああ。だから探って知らせただろう。――あれ、あの時、言わなかったっけか?」
「聞いてない。お前、何だってそんな一番重要なことを言い忘れるんだよ!」
あの時に聞いていれば彼女と今のような仲になっているはずもないので、絶対に言われていないことだけは自信があった。雅勝があの娘と所帯を持ちたいと告げた時、忠雅が一番の問題は御見の方だと言っていたことを今更ながら思い出す。あの時は単に正室所有の侍女を影衆が求めることだけが問題なのだと思っていた。それがまさか、こんな想像もしていなかった事情が隠されていたとは。
「いや、確かに俺は言い忘れたのかもしれないけどさ。だけど所帯を持つ約束をした仲なら、普通、聞いてるだろう。――本人から」
雅勝が取り落した桃を着物の袖で拭って、忠雅はしゃりしゃりと美味そうに頬張っている。確かに今回ばかりはこいつの言うことが正しいことは認めざるをえない。何だってそんな大事なことをずっと彼女は雅勝に黙っていたのか。
ほんの少し前まで、確かに掴みかけていた何かが突然遠くに離れていった気がして、一瞬、目の前が暗くなりかけた。
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