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第十六話「絵画のスケッチブック」
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―桜の下の約束―
第十六話「絵画のスケッチブック」
昨日は久しぶりにあの公園にいったな・・みちると渉と三人で。
昔の色々な出来事を思い出した。
次の日、千草は荷造りをしながら昨日の事を思い出していた・・。
「14年間住んだこの街とももうすぐお別れなんだ」そんなことを考えながら
部屋の中一面に並べられている荷物を段ボールに詰めていく
順番に荷物を詰めていく際にふと目に留まったのは一枚のスケッチブックだった。
それは去年の渉の野球部の地区大会の時に千草が渉の走る姿を絵画として
納めたくてスケッチしたものだった。
千草は風景とか人とかとにかく絵画をスケッチするのが好きで
趣味で色々なものを書いていた。
「渉・・・」そのスケッチブックは千草とって宝物だった。
しかし、その想いは渉には届かなかった。
去年の二月に振られてしまったから。それでも暫くは諦められなかった
だが、その傷も時間と共に少しずつ癒されていった。
だが、毎日学校で顔を合わせる度にやはり渉への恋慕が蘇ってきてしまう。
だが、もうそんなこともなくなるのだ・・・。
今日は金曜日・・明後日は大阪に行くのだから・・。
千草はそのスケッチブックを段ボールの中に押し込んだ。
渉にはみちるがいる。そう自分に言い聞かせていた
時計は朝のくじをすでに廻っている。
自分も昨日まで学校に居たが、今日から引っ越しの準備をしなければ
ならなかった。何しろ、急なことで時間がない。
だが、千草は父と二人暮らしなので自分の荷物がそんなにはなかった。
とりあえず必要な荷物だけ用意すればいい
持っていく荷物と送る荷物に分けて・・。
とりあえず、自分の部屋のすべてのものの整理からすることにした千草だった。
つづく
第十六話「絵画のスケッチブック」
昨日は久しぶりにあの公園にいったな・・みちると渉と三人で。
昔の色々な出来事を思い出した。
次の日、千草は荷造りをしながら昨日の事を思い出していた・・。
「14年間住んだこの街とももうすぐお別れなんだ」そんなことを考えながら
部屋の中一面に並べられている荷物を段ボールに詰めていく
順番に荷物を詰めていく際にふと目に留まったのは一枚のスケッチブックだった。
それは去年の渉の野球部の地区大会の時に千草が渉の走る姿を絵画として
納めたくてスケッチしたものだった。
千草は風景とか人とかとにかく絵画をスケッチするのが好きで
趣味で色々なものを書いていた。
「渉・・・」そのスケッチブックは千草とって宝物だった。
しかし、その想いは渉には届かなかった。
去年の二月に振られてしまったから。それでも暫くは諦められなかった
だが、その傷も時間と共に少しずつ癒されていった。
だが、毎日学校で顔を合わせる度にやはり渉への恋慕が蘇ってきてしまう。
だが、もうそんなこともなくなるのだ・・・。
今日は金曜日・・明後日は大阪に行くのだから・・。
千草はそのスケッチブックを段ボールの中に押し込んだ。
渉にはみちるがいる。そう自分に言い聞かせていた
時計は朝のくじをすでに廻っている。
自分も昨日まで学校に居たが、今日から引っ越しの準備をしなければ
ならなかった。何しろ、急なことで時間がない。
だが、千草は父と二人暮らしなので自分の荷物がそんなにはなかった。
とりあえず必要な荷物だけ用意すればいい
持っていく荷物と送る荷物に分けて・・。
とりあえず、自分の部屋のすべてのものの整理からすることにした千草だった。
つづく
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