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第九話 「思い出の場所中編」(回想編)
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—桜の下の約束―
第九話 「思い出の場所中編」(回想編)
この日はいつもより公園内は混雑していた。
屋台などもたくさん出ていた
「やっぱり一人で行かせるべきではなかった」
みちるの走り回る隣で千草のお父さんが後悔していた
「今更、そんなこと言っても仕方ないよ」みちるが励ました。
「そうですよ、とにかく手分けして探しましょう」
そうしてみんなで自動販売機のほうにも探していたが
千草はいなかった。時間だけが無常に過ぎていく中で
「どこを探してもいない、もしかして誘拐されたのかも」
千草のお父さんが青ざめた。
「私もう一度探してくる。」みちるが渉と一緒に走り出した
そのとき「まさか、あそこにいるのでは?」という思いがみちるの脳裏によぎった。
「渉は帰っていていいよ」「え?おい!!」
それだけいうとみちるは走り去っていった。
「渉、みちるちゃんは?」「なんかどこかに行った」
その言葉に親たちは愕然とした。
「やっぱり、警察に」そうみちるのお母さんが言いかけたとき
皆の視線が遠くからくる二人の姿を捉えていた。
「みちるちゃんと千草ちゃん??」
それはみちると買い物袋をぶら下げた千草の姿だった
つづく
第九話 「思い出の場所中編」(回想編)
この日はいつもより公園内は混雑していた。
屋台などもたくさん出ていた
「やっぱり一人で行かせるべきではなかった」
みちるの走り回る隣で千草のお父さんが後悔していた
「今更、そんなこと言っても仕方ないよ」みちるが励ました。
「そうですよ、とにかく手分けして探しましょう」
そうしてみんなで自動販売機のほうにも探していたが
千草はいなかった。時間だけが無常に過ぎていく中で
「どこを探してもいない、もしかして誘拐されたのかも」
千草のお父さんが青ざめた。
「私もう一度探してくる。」みちるが渉と一緒に走り出した
そのとき「まさか、あそこにいるのでは?」という思いがみちるの脳裏によぎった。
「渉は帰っていていいよ」「え?おい!!」
それだけいうとみちるは走り去っていった。
「渉、みちるちゃんは?」「なんかどこかに行った」
その言葉に親たちは愕然とした。
「やっぱり、警察に」そうみちるのお母さんが言いかけたとき
皆の視線が遠くからくる二人の姿を捉えていた。
「みちるちゃんと千草ちゃん??」
それはみちると買い物袋をぶら下げた千草の姿だった
つづく
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