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自慰・後(※)
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――――その晩。
『さあ、直ぐにいかせて差し上げましょう、どこをどうして欲しいのですか?きちんと口で言わなければ分かりませんよ、神子様?』
『あっ、はあっ、いやっ、意地悪、しないでっ!』
『何が意地悪なものですか、さあ、素直になってご覧なさい』
『もうっ!分かった!言う、言うからぁ!これ取って!いかせて、強く擦ってぇっ!』
―――おお、何とお可愛らしい。
『一篇に言っては分かりませんよ?どこを、どうして、欲しいのですか?』
『あ、ひぃっ!』
―――小さなお口にそんなにも頬張って。意外と神子様は食いしん坊さんなのですねえ。
ああ、そんなに急がなくても、直ぐにとっておきのものを差し上げますから。そう、もっと大きなものをたっぷりとね。
神官の猛り切った雄蕊は現在、神子の胎内に収まっている玩具より更に一回りは大きい。
―――これでもう要らないと言って泣くまで存分にして差し上げます。
ですが、まだ…。神子様からもっときちんと、ご自分の口から欲しいとおっしゃって頂かないと。
時には心を鬼にして。それとも先に上のお口に入れて差し上げましょうか……?
『ああ、駄目です、まだ達してはなりません、苦しいでしょうがもう少しご辛抱ください』
自分の陰茎を神子のそれと重ね合せて陰茎の根元をきつく指の輪で縛める。
「くっ…」
そうして達けなくさせてから親指の腹で鈴口を擽るように丸く撫で…。
『うん?もう少し白っぽいのが滲んできてますね?御覧ください、おしっこが出る穴がぱくぱく開いているのがお分かりになりますか…?』
妄想の中で神子にしている行為をそのまま己が分身に施す。
「くっ、ぅ…っ!(もう少し…)」
『ああっ!やだやだっ、それしないでぇっ!やめっ、やああぁぁっ…!!』
―――もうっ、我慢ならないっ……!
神子の体を突き飛ばし、細い腰を後ろから引き寄せ、嵌っていた張り型を乱暴に取り出すと、そのまま己の剛直を宛がい、「挿れますよ」一気に秘蕾を犯した!!
「――うぅっ、く!!」
抱え込んだ毛布に陰茎を挿し入れ、背中を丸める。全身の筋肉を強張らせながら最後の一押しとばかりに腰を強く強く押し付ける。
と、太腿から足の指先までがぴんと突っ張り、思考が白く焼き切れる。
「ぁっ!はぁっ!」
詰めていた呼吸を吐き、とぷとぷと零れる吐精に合わせ、卑しい肉棒を扱き上げると、都度どろりと温い液体が被せておいた手拭い越しに手の平に当たった。
だが、一度ピークを過ぎてしまえば何て事は無い。吐精後の虚脱感の中で、後は唯只管虚しさと後悔、自己嫌悪の念に陥る。
―――ああ…、また私は何という罪深い事を……。
一時の快楽と引き換えに、しかも神に仕える神職の身でありながら。本来ならばその裳裾に接吻する事すら許されない相手に懸想し、剰え妄想の中でだけとは言え、その尊き御身に触れ穢すなど到底あってはならない事だ。
人道にも悖る行為。愚かしいにも程がある。
また、鼻に突く青臭い匂いがその想いに拍車を掛けていた。
はあっと溜息を吐く。
「情けない。何をやっているのだ、私は…」
しかも、今回のこれが初めてでは無いのだ。と言うより、ほぼ日常と化していた。
もうこんな神をも恐れぬ所業は止めなければいけない。このまま続けていればいつかきっと己が身の破滅を招く。
(きっと後悔するぞ…)
だが、それが分かっていながらも止められない。いくら己を厳しく戒め、律しようとも一度覚えてしまった快楽の味はそう簡単には忘れられない。
まるで人心を蝕む質の悪い麻薬のようだった。
(―――彼らもこうして眠れない日々を過ごしたのだろうか……)
神官の脳裏にいつの間にかいなくなっていた諸先輩方の姿が過る。
だが、そう思っている傍から彼らの姿は妖艶な神子の艶態へと変わり…。
再び体温と呼吸が上がり、腰が疼く。際限無く、それが繰り返される。
「偉大なる父よ、寛容なる母よ、どうか彷徨える子羊をお導き下さい。哀れな僕に慈悲の手を……」
空で覚えた教本の文句を頭から唱えてみるも言葉は意味を成さず、右から左にただ通り過ぎていくのみ。
「…第二十七項の二……次に主が持っていた茶色い種を畑に撒くと、そこで奇跡が起こった。人々は歓声を上げ……」
脳内にこだまする淫靡な水音。くねる腰、天上の甘やかな調べ、―――ああ、もう駄目だっ……!
「…第二十七項の三………はぁっ」
神官は熱い吐息を吐くと、先程直したばかりの下穿きを下ろした。すると、中からむわっとした汗の匂いと共にすっかり臨戦態勢を整えた陰茎が勢い良くぶるんと飛び出してくる。
それに軽く手を添えると酷く熱い。脈々と浮き立つ血管に視界が揺れた。
目を瞑り、許しを請う。神よ…。瞼裏に彼の方のご尊顔をいただきながら彼は再びゆっくりと手を上下に動かし始めた。
『さあ、直ぐにいかせて差し上げましょう、どこをどうして欲しいのですか?きちんと口で言わなければ分かりませんよ、神子様?』
『あっ、はあっ、いやっ、意地悪、しないでっ!』
『何が意地悪なものですか、さあ、素直になってご覧なさい』
『もうっ!分かった!言う、言うからぁ!これ取って!いかせて、強く擦ってぇっ!』
―――おお、何とお可愛らしい。
『一篇に言っては分かりませんよ?どこを、どうして、欲しいのですか?』
『あ、ひぃっ!』
―――小さなお口にそんなにも頬張って。意外と神子様は食いしん坊さんなのですねえ。
ああ、そんなに急がなくても、直ぐにとっておきのものを差し上げますから。そう、もっと大きなものをたっぷりとね。
神官の猛り切った雄蕊は現在、神子の胎内に収まっている玩具より更に一回りは大きい。
―――これでもう要らないと言って泣くまで存分にして差し上げます。
ですが、まだ…。神子様からもっときちんと、ご自分の口から欲しいとおっしゃって頂かないと。
時には心を鬼にして。それとも先に上のお口に入れて差し上げましょうか……?
『ああ、駄目です、まだ達してはなりません、苦しいでしょうがもう少しご辛抱ください』
自分の陰茎を神子のそれと重ね合せて陰茎の根元をきつく指の輪で縛める。
「くっ…」
そうして達けなくさせてから親指の腹で鈴口を擽るように丸く撫で…。
『うん?もう少し白っぽいのが滲んできてますね?御覧ください、おしっこが出る穴がぱくぱく開いているのがお分かりになりますか…?』
妄想の中で神子にしている行為をそのまま己が分身に施す。
「くっ、ぅ…っ!(もう少し…)」
『ああっ!やだやだっ、それしないでぇっ!やめっ、やああぁぁっ…!!』
―――もうっ、我慢ならないっ……!
神子の体を突き飛ばし、細い腰を後ろから引き寄せ、嵌っていた張り型を乱暴に取り出すと、そのまま己の剛直を宛がい、「挿れますよ」一気に秘蕾を犯した!!
「――うぅっ、く!!」
抱え込んだ毛布に陰茎を挿し入れ、背中を丸める。全身の筋肉を強張らせながら最後の一押しとばかりに腰を強く強く押し付ける。
と、太腿から足の指先までがぴんと突っ張り、思考が白く焼き切れる。
「ぁっ!はぁっ!」
詰めていた呼吸を吐き、とぷとぷと零れる吐精に合わせ、卑しい肉棒を扱き上げると、都度どろりと温い液体が被せておいた手拭い越しに手の平に当たった。
だが、一度ピークを過ぎてしまえば何て事は無い。吐精後の虚脱感の中で、後は唯只管虚しさと後悔、自己嫌悪の念に陥る。
―――ああ…、また私は何という罪深い事を……。
一時の快楽と引き換えに、しかも神に仕える神職の身でありながら。本来ならばその裳裾に接吻する事すら許されない相手に懸想し、剰え妄想の中でだけとは言え、その尊き御身に触れ穢すなど到底あってはならない事だ。
人道にも悖る行為。愚かしいにも程がある。
また、鼻に突く青臭い匂いがその想いに拍車を掛けていた。
はあっと溜息を吐く。
「情けない。何をやっているのだ、私は…」
しかも、今回のこれが初めてでは無いのだ。と言うより、ほぼ日常と化していた。
もうこんな神をも恐れぬ所業は止めなければいけない。このまま続けていればいつかきっと己が身の破滅を招く。
(きっと後悔するぞ…)
だが、それが分かっていながらも止められない。いくら己を厳しく戒め、律しようとも一度覚えてしまった快楽の味はそう簡単には忘れられない。
まるで人心を蝕む質の悪い麻薬のようだった。
(―――彼らもこうして眠れない日々を過ごしたのだろうか……)
神官の脳裏にいつの間にかいなくなっていた諸先輩方の姿が過る。
だが、そう思っている傍から彼らの姿は妖艶な神子の艶態へと変わり…。
再び体温と呼吸が上がり、腰が疼く。際限無く、それが繰り返される。
「偉大なる父よ、寛容なる母よ、どうか彷徨える子羊をお導き下さい。哀れな僕に慈悲の手を……」
空で覚えた教本の文句を頭から唱えてみるも言葉は意味を成さず、右から左にただ通り過ぎていくのみ。
「…第二十七項の二……次に主が持っていた茶色い種を畑に撒くと、そこで奇跡が起こった。人々は歓声を上げ……」
脳内にこだまする淫靡な水音。くねる腰、天上の甘やかな調べ、―――ああ、もう駄目だっ……!
「…第二十七項の三………はぁっ」
神官は熱い吐息を吐くと、先程直したばかりの下穿きを下ろした。すると、中からむわっとした汗の匂いと共にすっかり臨戦態勢を整えた陰茎が勢い良くぶるんと飛び出してくる。
それに軽く手を添えると酷く熱い。脈々と浮き立つ血管に視界が揺れた。
目を瞑り、許しを請う。神よ…。瞼裏に彼の方のご尊顔をいただきながら彼は再びゆっくりと手を上下に動かし始めた。
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