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第3章皇国編
第五部・不協和音 1話
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それはリオとアリシアが再会してから一ヶ月が過ぎたある日のこと。その日グレンは、東より来襲した軍勢と、対抗するグレンの兵士たちによって騒然としていた。
隊列の整った、総勢で二万は超えるであろう軍隊。見えるだけでも二十両はある、鋼鉄を身に纏った魔導式戦車(タンク)と共に進撃する彼らは、エストラーダ皇国の隣国である機械魔導連邦の兵士たちだ。
「てー!」
土煙と共に近づいていく連邦軍。それに対抗するように、皇国側からも弓矢による牽制がなされた。だがそれらは、自走式大砲の外殻によって弾かれるか、その遥か手前で地面に落ちた。
「進め進めー!」
連邦軍の部隊長らしき兵士が叫ぶ。彼らは鋼鉄の壁である魔導式戦車の背後に隠れながら、着実にグレンの城壁へと迫っていく。
魔導式戦車の移動速度は、人間の歩く速度より少し遅い程度であるため、その歩みは非常に遅い。戦闘開始から十分以上が経過した今でも、両軍の間にはおおよそ三百メートルの距離があった。
「魔法部隊、薙ぎ払え!」
数分後、皇国軍の指揮官が叫ぶ。
直後、グレンの城壁の上からいくつもの火球が飛んでいく。その目標は、どれも等しく機械魔導連邦軍だ。対する連邦軍はというと、有効射程距離にまで近づいた魔導式戦車から砲撃が行われた。
両軍の攻撃は城壁を抉り、地面を焼き、兵器を破壊し、人を殺していく。彼我の距離はすでに百メートルを切ろうとしていた。
エストラーダ皇国と機械魔導連邦の間で戦争が勃発する半月前。
グレン北部に広がる森林地帯。そこでリオ達は、異形というべき魔物と相対していた。
「これも魔物なのですか……」
魔物を目の前にしたアリシアが零した。
リオ達の目の前にいるのは、リオのことを追い回していた獅子の頭と蛇の頭を持つ魔物だ。
魔物の肢体は非常に洗練されており、一切の無駄が無いように感じられる。
「グルアアアァァァ……」
魔物がリオを睨む。
「ミーシャ、左から回り込め。少年、右から頼むぞ」
魔物がわずかに作った時間を活かすように、リオの背後にいたアルベラから指示が飛んだ。
「「了解」」
次の瞬間、ミーシャとリオが互いに得物を構え、左右に分かれて魔物へ肉薄する。
左右から迫る剣戟に、魔物は三足分後方へ飛びのくことで回避する。
空を切るリオとミーシャの得物。だがそれを予期していたのか、その場で留まったミーシャと魔物とは対照的に、リオはさらに一歩踏み込む。
(届く)
次の瞬間、リオの握っていた片手剣が大剣に変わる。左腕で薙ぎ払うように振るわれたそれは、倍近い射程となったその身を怯むことなく振るわれた。
数秒後、地面に着地する音がした。果たしてそれは、リオの立てた音か、それとも魔物の立てた音か――その答えはすぐに分かった。
(今のを避けたんだ)
リオが無傷で佇む魔物を睨む。
――二倍近くに伸びた剣跡を初見で躱した――
その事実はリオにとって、非常に厄介な出来事だった。
「なんでただの依頼でこうなってるのー!?」
ミーシャの声が響く。
元々リオ達が受けた依頼は、グレン北部に出没するという魔物の調査だった。依頼内容としては、強力そうな魔物について報告すること。ただそれだけだ。
それにも関わらず戦闘になっていたのは、単にリオが魔物に狙われる対象だっただけのことなのだが、彼らはそれを知らない。
「嘆く暇があるなら動いてくれ」
「でもあいつ、リオ君を執拗に狙ってます!」
「なら少年の手助けをするべきだろう」
リオを援護するべくミーシャとアルベラが駆け出した。
対する魔物は、どうやらリオ以外は眼中に無いようで、ただひたすらにリオだけを狙っていた。
上段から振り下ろされた魔物の腕とリオの得物がぶつかり合う。
ギイイイィィィィィィン――――!!
直後、辺りへ金属音が響く。
リオの得物と魔物の爪によって起きた金属音が鳴りやんだ直後、ミーシャとアルベラが魔物へと斬りかかった。
「はあああああぁぁぁぁ!!」
上段から振り下ろされたアルベラの長剣が魔物を切った。直後、切り傷から大量の魔力が溢れ出す。
「でやぁ!」
それとほぼ同時に、ミーシャの得物である長剣が宙を舞う。
「え?」
振るった長剣が空を切ったことを認識したのは、ミーシャが得物を振るってから数秒経った時だった。そして――
「「ミーシャさん!」」
「ミーシャ!」
彼女の視界に血飛沫が舞ったのも、同じタイミングだった。
瞬間、ふわりとミーシャの体が宙に浮いた。
(なに? どうして浮いてるの?)
刹那ごとに落下していくミーシャ。それを実感する前に、彼女の体は地面に叩きつけられた。
全身に響いた、痺れるような痛み。あまりにも現実離れした出来事に、ミーシャの脳はパンク寸前だった。
(痛い、痛いよ……! だれか、助けて……!)
ふとミーシャの瞳から、はらりと雫が落ちた。段々と無くなっていく全身の感覚から逃れるように、右腕を揚げる。
直後、空へと掲げた右手を掴まれる感触がした。アリシアだ。
「ミーシャさん! 今すぐ治癒しますわ!」
アリシアの声と共に、ミーシャの体が温かな光に包まれていく。
(アリシアちゃん……)
全身がぽかぽかとした温かさに包まれたミーシャは、これで助かるという安心感と共に意識を手放した。
「少年、ミーシャの治癒が終わるまで時間を稼ぐぞ」
「言われなくても」
一方で、魔物と相対するリオとアルベラは得物を油断なく構え、対する魔物も攻撃のタイミングを窺っているのか、姿勢を低くしながらリオ達を睨みつけていた。
その光景を視界に収めながら、アリシアはミーシャの容体に寒気を覚えていた。
(なんて酷い傷……)
腹部に出来た三筋の大きな傷跡。そこからどくどくと溢れてくる鮮血は、まるで決壊した河川のようだった。このままでは治癒が完了するよりも早くミーシャは命を落としてしまうだろう。
(どうしてこういう時に限ってあれ{あれ}が使えないの)
アリシアが自由に使えない自分の力を恨む。
(いいえ、使えないものに頼る時間があるのなら、やるべきことをやるべきね)
だが恨んだところで現状が変わる訳でないことは、アリシア自身がよく分かっていた。
いま私が出来る事を確実にこなす。
深呼吸と共に意識を改めたアリシアは、ミーシャの治癒に意識を集中させた。
隊列の整った、総勢で二万は超えるであろう軍隊。見えるだけでも二十両はある、鋼鉄を身に纏った魔導式戦車(タンク)と共に進撃する彼らは、エストラーダ皇国の隣国である機械魔導連邦の兵士たちだ。
「てー!」
土煙と共に近づいていく連邦軍。それに対抗するように、皇国側からも弓矢による牽制がなされた。だがそれらは、自走式大砲の外殻によって弾かれるか、その遥か手前で地面に落ちた。
「進め進めー!」
連邦軍の部隊長らしき兵士が叫ぶ。彼らは鋼鉄の壁である魔導式戦車の背後に隠れながら、着実にグレンの城壁へと迫っていく。
魔導式戦車の移動速度は、人間の歩く速度より少し遅い程度であるため、その歩みは非常に遅い。戦闘開始から十分以上が経過した今でも、両軍の間にはおおよそ三百メートルの距離があった。
「魔法部隊、薙ぎ払え!」
数分後、皇国軍の指揮官が叫ぶ。
直後、グレンの城壁の上からいくつもの火球が飛んでいく。その目標は、どれも等しく機械魔導連邦軍だ。対する連邦軍はというと、有効射程距離にまで近づいた魔導式戦車から砲撃が行われた。
両軍の攻撃は城壁を抉り、地面を焼き、兵器を破壊し、人を殺していく。彼我の距離はすでに百メートルを切ろうとしていた。
エストラーダ皇国と機械魔導連邦の間で戦争が勃発する半月前。
グレン北部に広がる森林地帯。そこでリオ達は、異形というべき魔物と相対していた。
「これも魔物なのですか……」
魔物を目の前にしたアリシアが零した。
リオ達の目の前にいるのは、リオのことを追い回していた獅子の頭と蛇の頭を持つ魔物だ。
魔物の肢体は非常に洗練されており、一切の無駄が無いように感じられる。
「グルアアアァァァ……」
魔物がリオを睨む。
「ミーシャ、左から回り込め。少年、右から頼むぞ」
魔物がわずかに作った時間を活かすように、リオの背後にいたアルベラから指示が飛んだ。
「「了解」」
次の瞬間、ミーシャとリオが互いに得物を構え、左右に分かれて魔物へ肉薄する。
左右から迫る剣戟に、魔物は三足分後方へ飛びのくことで回避する。
空を切るリオとミーシャの得物。だがそれを予期していたのか、その場で留まったミーシャと魔物とは対照的に、リオはさらに一歩踏み込む。
(届く)
次の瞬間、リオの握っていた片手剣が大剣に変わる。左腕で薙ぎ払うように振るわれたそれは、倍近い射程となったその身を怯むことなく振るわれた。
数秒後、地面に着地する音がした。果たしてそれは、リオの立てた音か、それとも魔物の立てた音か――その答えはすぐに分かった。
(今のを避けたんだ)
リオが無傷で佇む魔物を睨む。
――二倍近くに伸びた剣跡を初見で躱した――
その事実はリオにとって、非常に厄介な出来事だった。
「なんでただの依頼でこうなってるのー!?」
ミーシャの声が響く。
元々リオ達が受けた依頼は、グレン北部に出没するという魔物の調査だった。依頼内容としては、強力そうな魔物について報告すること。ただそれだけだ。
それにも関わらず戦闘になっていたのは、単にリオが魔物に狙われる対象だっただけのことなのだが、彼らはそれを知らない。
「嘆く暇があるなら動いてくれ」
「でもあいつ、リオ君を執拗に狙ってます!」
「なら少年の手助けをするべきだろう」
リオを援護するべくミーシャとアルベラが駆け出した。
対する魔物は、どうやらリオ以外は眼中に無いようで、ただひたすらにリオだけを狙っていた。
上段から振り下ろされた魔物の腕とリオの得物がぶつかり合う。
ギイイイィィィィィィン――――!!
直後、辺りへ金属音が響く。
リオの得物と魔物の爪によって起きた金属音が鳴りやんだ直後、ミーシャとアルベラが魔物へと斬りかかった。
「はあああああぁぁぁぁ!!」
上段から振り下ろされたアルベラの長剣が魔物を切った。直後、切り傷から大量の魔力が溢れ出す。
「でやぁ!」
それとほぼ同時に、ミーシャの得物である長剣が宙を舞う。
「え?」
振るった長剣が空を切ったことを認識したのは、ミーシャが得物を振るってから数秒経った時だった。そして――
「「ミーシャさん!」」
「ミーシャ!」
彼女の視界に血飛沫が舞ったのも、同じタイミングだった。
瞬間、ふわりとミーシャの体が宙に浮いた。
(なに? どうして浮いてるの?)
刹那ごとに落下していくミーシャ。それを実感する前に、彼女の体は地面に叩きつけられた。
全身に響いた、痺れるような痛み。あまりにも現実離れした出来事に、ミーシャの脳はパンク寸前だった。
(痛い、痛いよ……! だれか、助けて……!)
ふとミーシャの瞳から、はらりと雫が落ちた。段々と無くなっていく全身の感覚から逃れるように、右腕を揚げる。
直後、空へと掲げた右手を掴まれる感触がした。アリシアだ。
「ミーシャさん! 今すぐ治癒しますわ!」
アリシアの声と共に、ミーシャの体が温かな光に包まれていく。
(アリシアちゃん……)
全身がぽかぽかとした温かさに包まれたミーシャは、これで助かるという安心感と共に意識を手放した。
「少年、ミーシャの治癒が終わるまで時間を稼ぐぞ」
「言われなくても」
一方で、魔物と相対するリオとアルベラは得物を油断なく構え、対する魔物も攻撃のタイミングを窺っているのか、姿勢を低くしながらリオ達を睨みつけていた。
その光景を視界に収めながら、アリシアはミーシャの容体に寒気を覚えていた。
(なんて酷い傷……)
腹部に出来た三筋の大きな傷跡。そこからどくどくと溢れてくる鮮血は、まるで決壊した河川のようだった。このままでは治癒が完了するよりも早くミーシャは命を落としてしまうだろう。
(どうしてこういう時に限ってあれ{あれ}が使えないの)
アリシアが自由に使えない自分の力を恨む。
(いいえ、使えないものに頼る時間があるのなら、やるべきことをやるべきね)
だが恨んだところで現状が変わる訳でないことは、アリシア自身がよく分かっていた。
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