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第3章機械魔道連邦編
第一部・ヴァリアント 1話
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エストラーダ皇国東の隣国・機械魔導連邦。
大小11か国が同盟を結び、ローレシア大陸南部における最大級の国土を形成しているその国家は、周辺国家では機械工学・魔法技術双方において最高クラスの実力を有しており、それらによる軍事力・経済力は、ローレシア大陸中央部にある大国たちにも引けを取らないと言われていた。
その技術の粋を集め、国民にすら公表されずに建造された建物。それがヴァリアント刑務所である。
20メートルを誇る石造りの外壁。その周囲に展開されている、警報機能のついた照明型の魔道具。
そして周囲を背の高い木々で隠されているその建造物は、周辺国はおろか、大陸中にあるどの国家よりも厳重な監視体制が敷かれており、一部の国家からは秘密裏に囚人が移送されてくることすらあるほどであった。
その中の囚人区域には、主に死刑囚や長期間の刑期を言い渡された囚人が入るスペースがあった。独房である。
床は申し訳程度に均された丸石が敷き詰められており、寝床らしき場所には乱雑に広げられた藁。そしてその向かい側には和式の便所があり、そこを隠すように、ささくれの目立つボロボロの机と椅子が設置されていた。
そんな刑務所内でも最底辺の環境となっているその場所に、機械魔導連邦の国都で死刑を言い渡された11歳の少年・リオが、寝床である藁のベッドに横たわる姿があった。
リオの髪は、壁に設置されている採光用の鉄格子から差し込んできた光によって青海のある灰色に輝いていた、
不意にリオが寝返りを打ち、地面に敷き詰められた丸石が擦れる音を立てる。
(これの中身・・・一体何なんだろう?)
リオは看守たちから渡された小さな木箱を眺める。
振ったり叩いたりと試すリオ。だが中からは、何かが擦れるような音と、何か硬い物が木箱とぶつかったらしき音しか聞こえてこなかった。
やがて諦めたのか、それとも飽きたのか――リオが木箱を枕代わりにして眠り始める。だが――
「・・・硬い」
ほどなくして枕にした木箱の感触に文句を口にしたリオが起き上がり、机の陰へと向かう。
そこで木箱を通路から見えない物陰に隠したリオは、ふと看守たちの口にしていた言葉を思い出した。
(そういえば、形だけの死刑って言ってたけど、ここの人は魔人の協力者じゃないのかな?)
彼らの口調や仕草からそう推察するリオ。
なぜリオがそう考えたのか。その理由は、もしリオの居る刑務所の人間が魔人の協力者であれば、1週間を待たずに刑を執行し、1週間後に「刑を執行した」と報告する方が確実だからだ。
だがリオの居るヴァリアント刑務所の看守たちはリオを生き長らえさせようとしている言動をしていた。さらには名目上は囚人であるリオに対し「看守たちから」安全となる場所を提供しようとしてきた。
そのためリオは、刑務所内に居る人間――特に、看守長である男性とその周囲の人間は、自身を攫った人物の協力者ではない可能性が高いと踏んだのである。
だがそこで、リオには新たな疑問が浮かんだようで――
(なら、なんでここに僕は送られたんだろう・・・?)
さすがに魔人の協力者である人物が刑務所の内情を把握しているとは思えなかったリオだったが、それでも自身がわざわざここへ送られた理由が分からなかった。
以前も機械魔導連邦とエストラーダ皇国は互いに緊張関係にあると記したが、機械魔導連邦は西側の国境を接するエストラーダ皇国だけでなく、東側の国境を接するキリスラム神聖国とも不仲な関係であった。――つまるところ、機械魔導連邦という国家は国の左右を同程度の大国に挟まれている国家なのだ。そのため、機械魔導連邦が軍事力を蓄えるのは自然な行為といえた。
それらの緊張関係は3国とも大国が故ともいえるが、その中でも最も軍事力が強大な国家が機械魔導連邦だからというのが一番の理由であった。ちなみに、両国は両国で下手に軍事力を蓄えることのできない理由があるのだが、それは割愛する。
さらには周辺の国家も2大国同様に機械魔導連邦へ警戒する素振りを見せており、同国には各国から頻繁に密偵や偵察を行う暗部の人間が数多く派遣されていた。
ここで機械魔導連邦の軍事力に関しての簡単な解説を行いたい。
機械魔導連邦は、陸軍は現代でいう第一次世界大戦期に近い武装。海軍においては江戸時代末期から明治時代初期頃の武装を基本とした艦艇群を所有している。
周辺の国家が中世から近現代に近い程度である。鋼鉄製の艦船は、ローレシア大陸南部においては一部の例外を除き存在せず、それらすべてが中世の軍艦のような両舷への砲門配置となっている。
そして現在、エストラーダ皇国のあるローレシア大陸南部で、一部の例外たる鋼鉄製の軍艦を所有している国家は、大陸中央部に跨るタシュケニア帝国。そして大陸南部にある海洋国家・インドルア海洋国。そしてジパング海戦から数年後に鋼鉄製艦船を戦力化した機械魔導連邦の3国家だけであった。
話を戻そう。
独房内で思考を巡らせていたリオは、自身がここに居る理由を考えるよりも「誰がここまで連れて来る指示を出したのか」について考え始めたらしく、次第に自身をここへ連れて来た人物に対する疑問を浮かべ始めていた。
(あの時の人は、かみさまの協力者じゃないのかな・・・?)
なお、魔人の協力者である人物にとって「他国が警戒する国家で邪魔な存在を消し去る」という点においては、リオを消し去りたい存在からは情勢的にも最も楽であり、さらなる混乱を生むことのできる最適な策であった。
(僕のことを「邪魔な存在」って言ってたよね・・・でも、何が邪魔なんだろう・・・?)
リオが気絶する直前に耳にした言葉を反芻する。だがそれと同時に、以前ジンがガレイで口にしていた言葉も思い浮かんだらしく――
(そうか、神様が邪魔に思っているんだ・・・・・・でも、それならなんで僕を生かしているの・・・?)
最大の矛盾に関して頭を悩ませた。その答えは「割合でいえば」出ていたのだが、リオ自身にはどちらが正しいかは全く分からない状態だった。
邪魔なら即始末すればいい。そして邪魔でないのならば即座に釈放すればいい。だが自分は今、生きていて、現に刑務所に自分がいる。
その状況がリオの判断力を鈍らせた。
寝床から立ち上がったリオは、机の物陰に木箱を置いたままの姿勢で、先ほど物陰へと置いた木箱を再度手にする。
(――これを開ければ、ここから逃げ出せる・・・?)
看守たちの話では、これを開けなければ自身の身はとりあえず安全と告げられた。
しかし、リオにとっては看守たちの発言を鵜呑みにして助かるという保証はどこにもないのが現実だった。
だが、この先の情報収集に関する点を考慮した上で、リオは手にした木箱を元の場所へと戻す。
(おそらくあの人たちは、今は僕に危害を加える気は無いみたい。でも「今は」というだけで、結果的に危害を加えない訳じゃないんだよね)
再度木箱を物陰へ戻したリオが、物陰へと隠した木箱を目にしながら内心で呟く。
だがその答えは、情報の少ないリオには導けないものであった。
やがてリオは、ある1つの考えに至る。
――ヴァリアント刑務所の看守たちは、暗に自分を死刑にさせないように動いているのではないか――
そう考えたリオが、それを確かめるために行動を始めたのは、翌日のことであった。
大小11か国が同盟を結び、ローレシア大陸南部における最大級の国土を形成しているその国家は、周辺国家では機械工学・魔法技術双方において最高クラスの実力を有しており、それらによる軍事力・経済力は、ローレシア大陸中央部にある大国たちにも引けを取らないと言われていた。
その技術の粋を集め、国民にすら公表されずに建造された建物。それがヴァリアント刑務所である。
20メートルを誇る石造りの外壁。その周囲に展開されている、警報機能のついた照明型の魔道具。
そして周囲を背の高い木々で隠されているその建造物は、周辺国はおろか、大陸中にあるどの国家よりも厳重な監視体制が敷かれており、一部の国家からは秘密裏に囚人が移送されてくることすらあるほどであった。
その中の囚人区域には、主に死刑囚や長期間の刑期を言い渡された囚人が入るスペースがあった。独房である。
床は申し訳程度に均された丸石が敷き詰められており、寝床らしき場所には乱雑に広げられた藁。そしてその向かい側には和式の便所があり、そこを隠すように、ささくれの目立つボロボロの机と椅子が設置されていた。
そんな刑務所内でも最底辺の環境となっているその場所に、機械魔導連邦の国都で死刑を言い渡された11歳の少年・リオが、寝床である藁のベッドに横たわる姿があった。
リオの髪は、壁に設置されている採光用の鉄格子から差し込んできた光によって青海のある灰色に輝いていた、
不意にリオが寝返りを打ち、地面に敷き詰められた丸石が擦れる音を立てる。
(これの中身・・・一体何なんだろう?)
リオは看守たちから渡された小さな木箱を眺める。
振ったり叩いたりと試すリオ。だが中からは、何かが擦れるような音と、何か硬い物が木箱とぶつかったらしき音しか聞こえてこなかった。
やがて諦めたのか、それとも飽きたのか――リオが木箱を枕代わりにして眠り始める。だが――
「・・・硬い」
ほどなくして枕にした木箱の感触に文句を口にしたリオが起き上がり、机の陰へと向かう。
そこで木箱を通路から見えない物陰に隠したリオは、ふと看守たちの口にしていた言葉を思い出した。
(そういえば、形だけの死刑って言ってたけど、ここの人は魔人の協力者じゃないのかな?)
彼らの口調や仕草からそう推察するリオ。
なぜリオがそう考えたのか。その理由は、もしリオの居る刑務所の人間が魔人の協力者であれば、1週間を待たずに刑を執行し、1週間後に「刑を執行した」と報告する方が確実だからだ。
だがリオの居るヴァリアント刑務所の看守たちはリオを生き長らえさせようとしている言動をしていた。さらには名目上は囚人であるリオに対し「看守たちから」安全となる場所を提供しようとしてきた。
そのためリオは、刑務所内に居る人間――特に、看守長である男性とその周囲の人間は、自身を攫った人物の協力者ではない可能性が高いと踏んだのである。
だがそこで、リオには新たな疑問が浮かんだようで――
(なら、なんでここに僕は送られたんだろう・・・?)
さすがに魔人の協力者である人物が刑務所の内情を把握しているとは思えなかったリオだったが、それでも自身がわざわざここへ送られた理由が分からなかった。
以前も機械魔導連邦とエストラーダ皇国は互いに緊張関係にあると記したが、機械魔導連邦は西側の国境を接するエストラーダ皇国だけでなく、東側の国境を接するキリスラム神聖国とも不仲な関係であった。――つまるところ、機械魔導連邦という国家は国の左右を同程度の大国に挟まれている国家なのだ。そのため、機械魔導連邦が軍事力を蓄えるのは自然な行為といえた。
それらの緊張関係は3国とも大国が故ともいえるが、その中でも最も軍事力が強大な国家が機械魔導連邦だからというのが一番の理由であった。ちなみに、両国は両国で下手に軍事力を蓄えることのできない理由があるのだが、それは割愛する。
さらには周辺の国家も2大国同様に機械魔導連邦へ警戒する素振りを見せており、同国には各国から頻繁に密偵や偵察を行う暗部の人間が数多く派遣されていた。
ここで機械魔導連邦の軍事力に関しての簡単な解説を行いたい。
機械魔導連邦は、陸軍は現代でいう第一次世界大戦期に近い武装。海軍においては江戸時代末期から明治時代初期頃の武装を基本とした艦艇群を所有している。
周辺の国家が中世から近現代に近い程度である。鋼鉄製の艦船は、ローレシア大陸南部においては一部の例外を除き存在せず、それらすべてが中世の軍艦のような両舷への砲門配置となっている。
そして現在、エストラーダ皇国のあるローレシア大陸南部で、一部の例外たる鋼鉄製の軍艦を所有している国家は、大陸中央部に跨るタシュケニア帝国。そして大陸南部にある海洋国家・インドルア海洋国。そしてジパング海戦から数年後に鋼鉄製艦船を戦力化した機械魔導連邦の3国家だけであった。
話を戻そう。
独房内で思考を巡らせていたリオは、自身がここに居る理由を考えるよりも「誰がここまで連れて来る指示を出したのか」について考え始めたらしく、次第に自身をここへ連れて来た人物に対する疑問を浮かべ始めていた。
(あの時の人は、かみさまの協力者じゃないのかな・・・?)
なお、魔人の協力者である人物にとって「他国が警戒する国家で邪魔な存在を消し去る」という点においては、リオを消し去りたい存在からは情勢的にも最も楽であり、さらなる混乱を生むことのできる最適な策であった。
(僕のことを「邪魔な存在」って言ってたよね・・・でも、何が邪魔なんだろう・・・?)
リオが気絶する直前に耳にした言葉を反芻する。だがそれと同時に、以前ジンがガレイで口にしていた言葉も思い浮かんだらしく――
(そうか、神様が邪魔に思っているんだ・・・・・・でも、それならなんで僕を生かしているの・・・?)
最大の矛盾に関して頭を悩ませた。その答えは「割合でいえば」出ていたのだが、リオ自身にはどちらが正しいかは全く分からない状態だった。
邪魔なら即始末すればいい。そして邪魔でないのならば即座に釈放すればいい。だが自分は今、生きていて、現に刑務所に自分がいる。
その状況がリオの判断力を鈍らせた。
寝床から立ち上がったリオは、机の物陰に木箱を置いたままの姿勢で、先ほど物陰へと置いた木箱を再度手にする。
(――これを開ければ、ここから逃げ出せる・・・?)
看守たちの話では、これを開けなければ自身の身はとりあえず安全と告げられた。
しかし、リオにとっては看守たちの発言を鵜呑みにして助かるという保証はどこにもないのが現実だった。
だが、この先の情報収集に関する点を考慮した上で、リオは手にした木箱を元の場所へと戻す。
(おそらくあの人たちは、今は僕に危害を加える気は無いみたい。でも「今は」というだけで、結果的に危害を加えない訳じゃないんだよね)
再度木箱を物陰へ戻したリオが、物陰へと隠した木箱を目にしながら内心で呟く。
だがその答えは、情報の少ないリオには導けないものであった。
やがてリオは、ある1つの考えに至る。
――ヴァリアント刑務所の看守たちは、暗に自分を死刑にさせないように動いているのではないか――
そう考えたリオが、それを確かめるために行動を始めたのは、翌日のことであった。
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