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第2章ミルテア国編
第二部・告白 1話
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フリエト村でのリオの秘密がばらされてから数日後。
レーベの「お世話になった人に出ていく挨拶をしたい」という提案の元、王都の東門を出てしばらく歩いていたリオ達は、とある平屋の民家の前に居た。
そんな中、レーベを除く10人と1頭の内、リオとふぐおだけが以前目にしたことのある建物に対して驚愕した表情を浮かべていた。
「レーベ、ここってメインの伯母さんの住んでる・・・」
「ん、リオも来たことがあったのか。・・・まだ出て行ってなければメインが居るはずだ」
1年近く前に見たことのある平屋の住民の名前を口にするリオに対し、レーベが意外そうな表情を浮かべる。
「それじゃあ、行ってみようかな」
レーベの口にした台詞に反応を示すリオ。そんな彼に対してアリシアが反抗心を剥き出しにしながら尋ねる。
「リオ様、メインというのは女の子の名前ですか?」
「?・・・そうだけど、僕よりも6歳くらい年下だよ?」
すると、アリシアの恋心を踏み潰すような発言をするリオ。
そんな彼に対し、アリシアとミーシャを除く面々が天を仰ぐような溜息を吐いたのだが、なぜそんな溜息を吐いたのか理解できなかったリオは、しばらくそれでいじられることになるのだった。――なお、アリシアとミーシャがリオの台詞を聞いて安堵したのは余談である。
それから数日後。
レーベと共に王都へとやってきていたミーシャ達をパーティに引き入れたリオは、王都の城壁がぎりぎり見える街道の上に居た。
左右に平原の続くその場所で、リオ達はいくつかのグループに分かれ稽古を行っていた。
「お前ら、その程度か?」
その内の1つである、前衛のメンバーばかりを束ねるアルベラの元では、現役の兵士並みの訓練が行われていた。
「あの、そろそろ限界・・・」
「何?少年とアリシア様に似合う存在になるにはこの程度では足りないぞ?」
互いに長剣を手にし、アルベラと対峙するショウとエドワードの2人。
だがアルベラにはそんなことは関係ないらしく、得物である長剣を構えながらショウとエドワードの2人に接近していく。
「ちょ、ま!」
「あ~れ~」
直後、アルベラの剣を受けた2人が宙を舞った。
「容赦ないね」
「ええ、アルベラは冷徹な司令官としても有名なのです。おそらく、王都の近衛兵たちはせいせいしていることでしょう」
「へ、へぇ、そうなんだ・・・」
アリシアの口にした内容に苦笑いを零すリオ。
「早く起きろ!その程度では少年とアリシア様を守る騎士にはなれんぞ!」
「「はい!」」
アルベラの言う「少年」をリオと認識しているショウとエドワードが、得物を杖代わりにしながら立ち上がり得物を構えなおす。だがその直後、再度宙を舞うショウとエドワード。
「ぐぇ」「ぶふぉ」
ショウが頭部から、エドワードが背中から地面に落ち、それぞれ痛みに声を上げる。
「・・・アルベラさん、2人の武器ってどう決めたの?」
その光景を見たリオが、耐えかねたようにアルベラに声をかける。
「む?戦うなら長剣だろう?」
「あー・・・冒険者は長剣だけを扱う訳じゃないよ。場合によっては違う武器も使うし」
「何?冒険者も皆王都から武器を支給されるのではないのか?」
リオから告げられた衝撃の事実に困惑した表情を浮かべるアルベラ。
余談にはなるが、リオ達「冒険者」や「傭兵」と呼ばれる存在は、自前且つ複数の武器を持つことが普通である。
一番わかりやすい例はマックスだろう。彼は盾の裏側に暗器であるダガーの類(たぐい)を収納している。
「いや、兵士の人みたいに1種類の武器で戦える状況はむしろ少ないから・・・」
「何?ということは、私も別の近接武器を扱えるようにならねばいけないのか?」
「ええっと、平たく言えばそう、かな」
冒険者や傭兵は最悪1人で様々な場面に対処する必要がある。そのため、複数の武器を持つことは、常に複数人で対処に当たることが当たり前の兵士たちにとって一般的にも暗黙的にも「非常識」に当たる行為だった。
だがアルベラは、近衛兵を辞め冒険者となったアリシアの付き添いになった人間である。
「王族」という、どこまでもつきまとってくる肩書とは異なり、兵士という職は辞めれば貴族平民関わらずそれまでである。そのため今までの「兵士としての普通」は通じない。
そしてそれはアルベラも理解しているらしく、考え込みながらも自身に合いそうな武器を考え始める。
「長剣・・・なら大剣や片手剣の類が扱いやすいのか?」
やがて自身が扱いやすそうな武器の形式を口にするアルベラ。だがリオはそうは思っていないらしく――
「アルベラさんは多分、魔法の方が扱いやすいんじゃないかな?近接メインの魔法アタッカー、みたいな」
アルベラに対して新たな道となる助言をする。
「魔法・・・か。だが――」
実は兵士として使える者たちのほとんどは「魔法の適性が無いため」選ばれた者ばかりである。
そしてアルベラは、魔法を扱えない人間として現在の近衛兵に抜擢されたという過去がある。そのため、自身が魔法を使えないと思っている存在の1人であった。
だが魔法自体は「魔力の流れ」さえ掴めれば誰にでも発動できるものである。
「多分大丈夫。アリシア様の魔法を一番近くで体感した人だし、すぐに掴めると思う」
そう口にしながらアルベラの手を握るリオ。そしてそのままアルベラに魔力を流すと――
「・・・!?これが魔力というものか?」
アルベラが体に流れ込んできた、今までとは大きく異なる感覚にむずがゆそうな表情を浮かべる。
「そう。それで、アルベラさんは自分や味方を強化することに長けてる・・・と思う。試しにほかの人が強くなる姿を思い描いてみて」
「なるほど「玄武団」の輩を思い浮かべろと。――今エドワードに力を授けてみたが、どうだ?」
リオの助言によっていとも簡単にエドワードへとバフをかけるアルベラ。そしてバフを受けたエドワードが不思議そうな表情を浮かべる。
「・・・あまり力が強くなった気はしないけれども・・・とりあえず、ショウ、一発受けてみて」
エドワードの言葉に長剣を構えるショウ。それを確認したエドワードが得物を振るうと、エドワードの振るった長剣がショウの長剣を粉砕した上でショウへと直撃してしまう。
そのまま数メートルほど吹き飛ばされるショウ。
「・・・っ、あっぶねえな!」
吹き飛ばされたショウがそのまま悪態をつきながら、自身を吹き飛ばした張本人であるエドワードを睨みつける。
「魔法の強化ってこんなに違うんだ」
対するエドワードは、今までの彼では考えられなかった威力に目を白黒させながらそう口にする。
そして元々の元凶である、エドワードに対して強化をかけたアルベラはというと――
「なんだ、今のは・・・?」
1人目の前で起きた出来事に対処できずにいた。
レーベの「お世話になった人に出ていく挨拶をしたい」という提案の元、王都の東門を出てしばらく歩いていたリオ達は、とある平屋の民家の前に居た。
そんな中、レーベを除く10人と1頭の内、リオとふぐおだけが以前目にしたことのある建物に対して驚愕した表情を浮かべていた。
「レーベ、ここってメインの伯母さんの住んでる・・・」
「ん、リオも来たことがあったのか。・・・まだ出て行ってなければメインが居るはずだ」
1年近く前に見たことのある平屋の住民の名前を口にするリオに対し、レーベが意外そうな表情を浮かべる。
「それじゃあ、行ってみようかな」
レーベの口にした台詞に反応を示すリオ。そんな彼に対してアリシアが反抗心を剥き出しにしながら尋ねる。
「リオ様、メインというのは女の子の名前ですか?」
「?・・・そうだけど、僕よりも6歳くらい年下だよ?」
すると、アリシアの恋心を踏み潰すような発言をするリオ。
そんな彼に対し、アリシアとミーシャを除く面々が天を仰ぐような溜息を吐いたのだが、なぜそんな溜息を吐いたのか理解できなかったリオは、しばらくそれでいじられることになるのだった。――なお、アリシアとミーシャがリオの台詞を聞いて安堵したのは余談である。
それから数日後。
レーベと共に王都へとやってきていたミーシャ達をパーティに引き入れたリオは、王都の城壁がぎりぎり見える街道の上に居た。
左右に平原の続くその場所で、リオ達はいくつかのグループに分かれ稽古を行っていた。
「お前ら、その程度か?」
その内の1つである、前衛のメンバーばかりを束ねるアルベラの元では、現役の兵士並みの訓練が行われていた。
「あの、そろそろ限界・・・」
「何?少年とアリシア様に似合う存在になるにはこの程度では足りないぞ?」
互いに長剣を手にし、アルベラと対峙するショウとエドワードの2人。
だがアルベラにはそんなことは関係ないらしく、得物である長剣を構えながらショウとエドワードの2人に接近していく。
「ちょ、ま!」
「あ~れ~」
直後、アルベラの剣を受けた2人が宙を舞った。
「容赦ないね」
「ええ、アルベラは冷徹な司令官としても有名なのです。おそらく、王都の近衛兵たちはせいせいしていることでしょう」
「へ、へぇ、そうなんだ・・・」
アリシアの口にした内容に苦笑いを零すリオ。
「早く起きろ!その程度では少年とアリシア様を守る騎士にはなれんぞ!」
「「はい!」」
アルベラの言う「少年」をリオと認識しているショウとエドワードが、得物を杖代わりにしながら立ち上がり得物を構えなおす。だがその直後、再度宙を舞うショウとエドワード。
「ぐぇ」「ぶふぉ」
ショウが頭部から、エドワードが背中から地面に落ち、それぞれ痛みに声を上げる。
「・・・アルベラさん、2人の武器ってどう決めたの?」
その光景を見たリオが、耐えかねたようにアルベラに声をかける。
「む?戦うなら長剣だろう?」
「あー・・・冒険者は長剣だけを扱う訳じゃないよ。場合によっては違う武器も使うし」
「何?冒険者も皆王都から武器を支給されるのではないのか?」
リオから告げられた衝撃の事実に困惑した表情を浮かべるアルベラ。
余談にはなるが、リオ達「冒険者」や「傭兵」と呼ばれる存在は、自前且つ複数の武器を持つことが普通である。
一番わかりやすい例はマックスだろう。彼は盾の裏側に暗器であるダガーの類(たぐい)を収納している。
「いや、兵士の人みたいに1種類の武器で戦える状況はむしろ少ないから・・・」
「何?ということは、私も別の近接武器を扱えるようにならねばいけないのか?」
「ええっと、平たく言えばそう、かな」
冒険者や傭兵は最悪1人で様々な場面に対処する必要がある。そのため、複数の武器を持つことは、常に複数人で対処に当たることが当たり前の兵士たちにとって一般的にも暗黙的にも「非常識」に当たる行為だった。
だがアルベラは、近衛兵を辞め冒険者となったアリシアの付き添いになった人間である。
「王族」という、どこまでもつきまとってくる肩書とは異なり、兵士という職は辞めれば貴族平民関わらずそれまでである。そのため今までの「兵士としての普通」は通じない。
そしてそれはアルベラも理解しているらしく、考え込みながらも自身に合いそうな武器を考え始める。
「長剣・・・なら大剣や片手剣の類が扱いやすいのか?」
やがて自身が扱いやすそうな武器の形式を口にするアルベラ。だがリオはそうは思っていないらしく――
「アルベラさんは多分、魔法の方が扱いやすいんじゃないかな?近接メインの魔法アタッカー、みたいな」
アルベラに対して新たな道となる助言をする。
「魔法・・・か。だが――」
実は兵士として使える者たちのほとんどは「魔法の適性が無いため」選ばれた者ばかりである。
そしてアルベラは、魔法を扱えない人間として現在の近衛兵に抜擢されたという過去がある。そのため、自身が魔法を使えないと思っている存在の1人であった。
だが魔法自体は「魔力の流れ」さえ掴めれば誰にでも発動できるものである。
「多分大丈夫。アリシア様の魔法を一番近くで体感した人だし、すぐに掴めると思う」
そう口にしながらアルベラの手を握るリオ。そしてそのままアルベラに魔力を流すと――
「・・・!?これが魔力というものか?」
アルベラが体に流れ込んできた、今までとは大きく異なる感覚にむずがゆそうな表情を浮かべる。
「そう。それで、アルベラさんは自分や味方を強化することに長けてる・・・と思う。試しにほかの人が強くなる姿を思い描いてみて」
「なるほど「玄武団」の輩を思い浮かべろと。――今エドワードに力を授けてみたが、どうだ?」
リオの助言によっていとも簡単にエドワードへとバフをかけるアルベラ。そしてバフを受けたエドワードが不思議そうな表情を浮かべる。
「・・・あまり力が強くなった気はしないけれども・・・とりあえず、ショウ、一発受けてみて」
エドワードの言葉に長剣を構えるショウ。それを確認したエドワードが得物を振るうと、エドワードの振るった長剣がショウの長剣を粉砕した上でショウへと直撃してしまう。
そのまま数メートルほど吹き飛ばされるショウ。
「・・・っ、あっぶねえな!」
吹き飛ばされたショウがそのまま悪態をつきながら、自身を吹き飛ばした張本人であるエドワードを睨みつける。
「魔法の強化ってこんなに違うんだ」
対するエドワードは、今までの彼では考えられなかった威力に目を白黒させながらそう口にする。
そして元々の元凶である、エドワードに対して強化をかけたアルベラはというと――
「なんだ、今のは・・・?」
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