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第1章ガレイ編
第二部・攻防戦 18話
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「何!?」
防戦一方となっていた魔人の背後を襲ったジンの最速の攻撃は、魔人に当たるどころか虚しく空を切る。それと同時に魔人の姿を見失うジン。
「ジンさん、後ろ!」
直後上がるリオの声を聞いて前方へ飛び退くジン。その直後、彼が立っていた場所を魔人の得物が横断する。そして次の瞬間、攻撃が避けられたことに対し驚愕の表情を浮かべる魔人。
「あっぶね・・・」
とっさに魔人の攻撃を回避したジンが零す。もしもリオが気づいていなければ、今頃ジンの体は上下で2つに分かれていただろう。
「ジンさん、大丈夫?」
魔人の攻撃を何とか回避したジンの元へ駆け寄るリオ。それに対し、ジンが立ち上がることで無事をアピールする。
「ジン、大丈夫か?」
そんな2人に合流するアッガス達。そしてすぐに2人を囲むように魔人に相対すると、臨戦態勢に入る。
「フジミ、アッガス、レーベの3人で前衛。残りは全員アタッカーだ。さっきの例もある、防御は基本的に他人に頼るな」
得物を構えながら全員へ指示を出すジン。それと同時に、リオの手に収まっていたフジミが魔人の姿へと変化する。
「自衛て・・・さすがにエレナじゃ――」
「エレナのために誰かを割いていたらあいつは倒せない」
アッガスの台詞にジンが冷静に告げる。その非情な台詞に対しアッガスが口を開く。
「だけどよ・・・」
「アッガス、そこまでよ。ジンの言う通り、私のために誰か割いている余裕はないわ。むしろ、あなた達があいつの注意を惹き続けなさいよ」
その台詞に反論しようとしたアッガスだったが、エレナに止められ口をつぐむ。
たしかに魔人の瞬間移動から繰り出される攻撃を、本来肉弾戦をしないエレナが自衛するというのはいささか無理がある話ではある。だが実際問題、移動した先へ誰かが防御に向かう方がよほど無理のある話だろう。そうなれば、それぞれが自衛した方が無理は少ない。
「・・・分かった。とりあえずあいつを抜かせなければいいって話だな」
「そうだ。・・・皆いいな?準備ができた奴から各自の判断で魔人に攻撃をかけろ」
ジンの指示に頷いたリオ達は、各自の判断で魔人に向かっていく。
「フジミ様の、お通りだぜぇ!」
一番早く魔人に接近したフジミが、魔力で精製した片手剣を手に魔人へと攻撃を加えていく。対する魔人は、大剣の腹を上手く使い、一歩も動くことなくフジミの攻撃を捌いていく。
そこへ次に加わったミリーが短剣による乱撃を叩き込んでいくが、それすらも捌いていく魔人。
「これでも駄目なんだね・・・」
「俺様も短剣で攻める。タイミングは合わせてやる」
そう口にするや否や、手にしていた片手剣を短剣へと変えるフジミ。そんな2人の元へとレーベが到着する。
「オッケー。ついでにレーベっちも来たみたいだし、3人でやっちゃおうよ」
レーベの姿を確認したミリーがそう口にした後、魔人へ向かっていく。それに続くレーベとフジミ。
対する魔人は3人も相手にするのに大剣では不利だと感じたようで、大剣を長剣へと精製し直しミリーたちを迎え撃つ。
直後、レーベの大剣が魔人へ迫り、その両脇から回り込んでいくミリーとフジミ。対する魔人はレーベの得物を長剣で明後日の方向へ受け流し数歩後退、直後ミリーの方へ得物を振るった。
魔人が得物を振るった瞬間、すぐにバックステップを踏むミリー。だが次の瞬間、その動作がフェイントだということを思い知らされるミリー。なぜなら、彼女に向けて振るわれたはずの長剣は、反対側から迫るフジミに向けて振るわれていたこあらである。
「・・・!フジミっち、下がって!」
刹那、魔人の攻撃がフジミへと向かっていく光景を見たミリーが叫ぶ。
その直後にフジミを襲う、横薙ぎに振るわれた長剣。だがその攻撃を予め予想していた様子のフジミが姿勢を低くして回避、そのまま魔人に攻撃を加えようと短剣を振るうが――
「ちっ、この障壁は厄介だな」
魔人が生成した障壁によって阻まれる。
「フジミ、どけ!」
その直後レーベが大剣を力任せに振るう。だがその攻撃すらも魔人の障壁に阻まれ、逆に長剣に狙われてしまう。
即座に後退するレーベとフジミ。そんな2人の背後からアッガスが魔人に向かい肉薄、得物であるメイスを障壁に叩きつけた。
「――これでも駄目なのかよ・・・」
だがアッガスの攻撃も魔人の障壁の前には無意味だったようで簡単に防がれてしまう。――そもそも、ジンの攻撃すら防いでしまえるほどに硬い障壁である。個人での攻撃では破壊することは不可能に近い。
「アッガス、どきなさい!」
その直後、アッガスの背後からエレナの声を共に何十発もの魔力弾が魔人に向かっていた。
エレナの声に反応したアッガスが地面を転がりながら射線から退避していき、標的である魔人は、手にした長剣で直撃するであろう魔力弾のみを的確に切り裂いていく。
「今のも防げるのかよ・・・」
弾幕の中から的確に直撃する攻撃のみを捌くという、常人では不可能な動きで防御する魔人に対し、絶望に満ちた声を上げるアッガス。
だがその光景を見たジンの方は、その魔人の行動に違和感を覚えていた。
「エレナ、ふぐお!もう一度やってみてくれ。もしかしたらあいつを倒せるかもしれない」
その違和感を確信に変えるべく、ジンがエレナとふぐおへ再度魔法による攻撃を指示する。
その指示に対し、一瞬怪訝そうな表情を浮かべたエレナだったが、再度大量の魔力弾を精製すると魔人に向けて発射する。
対する魔人は、先ほどと同じように直撃するであろう魔力弾のみを打ち落としていく。
「やっぱりか」
エレナの放った魔力弾に対する防御方法を見たジンがぼそりと零すと、すぐに魔人に肉薄していく。
「リオ、いつでも魔法を扱えるようにしておけ。エレナ、ふぐおは援護頼む」
魔人へ近づきながら2人と1頭へ指示を呼ばすジン。そんな彼に対し、2度も攻撃を防がれたエレナが声を上げる。
「ちょ、ジン!――あーもう、分かったわよ!」
だが彼女の声を聞くことなく前進していったジンに対し、自棄になったように魔力弾を精製していくエレナ。
「ふぐお、任せたよ」
「フグ」
ジンの後を追う前にふぐおへ声をかけるリオ。それに対してふぐおが鳴きながら頷いたのを確認すると、リオはジンを追って駆け出していった。
「リオ、お前はあいつが障壁を張った瞬間に障壁に向けて魔法を叩き込め。俺の予想が正しければ障壁は無効化できる」
アッガス達の元へ着いたジンが、後から来たリオへそう声をかけるとリオが頷いて返す。
「アッガス、レーベ、フジミ、ミリー。今度は5人で攻める。出来る限り魔人に肉薄してあの障壁を張らせろ」
「障壁を張らせろって・・・簡単に言ってくれるぜ」
ジンの台詞に対して呆れたような声を上げるアッガス。だがその瞳はしっかりと魔人を見据えていた。
「あの魔人が障壁を張ったのは攻撃が直撃しそうな時だけだったよね。・・・なら」
その台詞の直後に駆け出すミリー。彼女に続くように駆け出したジン達は、魔人を前後左右から取り囲むと攻撃を開始する。
ミリーとフジミが踊るように乱撃を加え、ジンとアッガスとレーベの3人がその隙間を埋めるように立ち回りながら魔人を攻め立てる。
対する魔人は得物である長剣を二振りの片手剣に変えると、あらゆる方向から飛来するジン達の攻撃を巧みに防いでいく。
魔人を中心として無数に煌めく剣閃と共に散る火花は、それだけで幻想的な光景に見えていた。
「もらった!」
だが5対1の戦闘ではさすがに防ぎ続ける事は出来なかったようで、魔人の懐へ深く飛び込んだジンが大剣を振るう。対する魔人は防御用の障壁を展開し、ジンの攻撃を防ごうとするが――
「リオ、今だ!」
ジンが叫んだ直後、ほぼ1刹那の時間差も無く魔人の障壁へと亀裂が走る。実はジンが魔人の懐に入り込んだと同時に、リオが米粒ほどの魔力弾を精製し発射していたのだ。
リオの手により超高密度の魔力の固まりとなっていたその魔力弾は、ジンの頭部の真横を通り過ぎ障壁へと亀裂を加えたのだった。
そして魔人の展開していた障壁は、リオの魔法によってできた亀裂へ触れたジンの得物により、粉々に砕け散っていく。
「終わりだ!!」
次の瞬間、ジンの大剣が魔人の脇腹へと深く食い込んでいく。それと同時に魔人の体から流れ出していく、彼を形成する魔力たち。そうして少しすると、オーガスの姿をした魔人の姿は完全に消滅したのだった。
防戦一方となっていた魔人の背後を襲ったジンの最速の攻撃は、魔人に当たるどころか虚しく空を切る。それと同時に魔人の姿を見失うジン。
「ジンさん、後ろ!」
直後上がるリオの声を聞いて前方へ飛び退くジン。その直後、彼が立っていた場所を魔人の得物が横断する。そして次の瞬間、攻撃が避けられたことに対し驚愕の表情を浮かべる魔人。
「あっぶね・・・」
とっさに魔人の攻撃を回避したジンが零す。もしもリオが気づいていなければ、今頃ジンの体は上下で2つに分かれていただろう。
「ジンさん、大丈夫?」
魔人の攻撃を何とか回避したジンの元へ駆け寄るリオ。それに対し、ジンが立ち上がることで無事をアピールする。
「ジン、大丈夫か?」
そんな2人に合流するアッガス達。そしてすぐに2人を囲むように魔人に相対すると、臨戦態勢に入る。
「フジミ、アッガス、レーベの3人で前衛。残りは全員アタッカーだ。さっきの例もある、防御は基本的に他人に頼るな」
得物を構えながら全員へ指示を出すジン。それと同時に、リオの手に収まっていたフジミが魔人の姿へと変化する。
「自衛て・・・さすがにエレナじゃ――」
「エレナのために誰かを割いていたらあいつは倒せない」
アッガスの台詞にジンが冷静に告げる。その非情な台詞に対しアッガスが口を開く。
「だけどよ・・・」
「アッガス、そこまでよ。ジンの言う通り、私のために誰か割いている余裕はないわ。むしろ、あなた達があいつの注意を惹き続けなさいよ」
その台詞に反論しようとしたアッガスだったが、エレナに止められ口をつぐむ。
たしかに魔人の瞬間移動から繰り出される攻撃を、本来肉弾戦をしないエレナが自衛するというのはいささか無理がある話ではある。だが実際問題、移動した先へ誰かが防御に向かう方がよほど無理のある話だろう。そうなれば、それぞれが自衛した方が無理は少ない。
「・・・分かった。とりあえずあいつを抜かせなければいいって話だな」
「そうだ。・・・皆いいな?準備ができた奴から各自の判断で魔人に攻撃をかけろ」
ジンの指示に頷いたリオ達は、各自の判断で魔人に向かっていく。
「フジミ様の、お通りだぜぇ!」
一番早く魔人に接近したフジミが、魔力で精製した片手剣を手に魔人へと攻撃を加えていく。対する魔人は、大剣の腹を上手く使い、一歩も動くことなくフジミの攻撃を捌いていく。
そこへ次に加わったミリーが短剣による乱撃を叩き込んでいくが、それすらも捌いていく魔人。
「これでも駄目なんだね・・・」
「俺様も短剣で攻める。タイミングは合わせてやる」
そう口にするや否や、手にしていた片手剣を短剣へと変えるフジミ。そんな2人の元へとレーベが到着する。
「オッケー。ついでにレーベっちも来たみたいだし、3人でやっちゃおうよ」
レーベの姿を確認したミリーがそう口にした後、魔人へ向かっていく。それに続くレーベとフジミ。
対する魔人は3人も相手にするのに大剣では不利だと感じたようで、大剣を長剣へと精製し直しミリーたちを迎え撃つ。
直後、レーベの大剣が魔人へ迫り、その両脇から回り込んでいくミリーとフジミ。対する魔人はレーベの得物を長剣で明後日の方向へ受け流し数歩後退、直後ミリーの方へ得物を振るった。
魔人が得物を振るった瞬間、すぐにバックステップを踏むミリー。だが次の瞬間、その動作がフェイントだということを思い知らされるミリー。なぜなら、彼女に向けて振るわれたはずの長剣は、反対側から迫るフジミに向けて振るわれていたこあらである。
「・・・!フジミっち、下がって!」
刹那、魔人の攻撃がフジミへと向かっていく光景を見たミリーが叫ぶ。
その直後にフジミを襲う、横薙ぎに振るわれた長剣。だがその攻撃を予め予想していた様子のフジミが姿勢を低くして回避、そのまま魔人に攻撃を加えようと短剣を振るうが――
「ちっ、この障壁は厄介だな」
魔人が生成した障壁によって阻まれる。
「フジミ、どけ!」
その直後レーベが大剣を力任せに振るう。だがその攻撃すらも魔人の障壁に阻まれ、逆に長剣に狙われてしまう。
即座に後退するレーベとフジミ。そんな2人の背後からアッガスが魔人に向かい肉薄、得物であるメイスを障壁に叩きつけた。
「――これでも駄目なのかよ・・・」
だがアッガスの攻撃も魔人の障壁の前には無意味だったようで簡単に防がれてしまう。――そもそも、ジンの攻撃すら防いでしまえるほどに硬い障壁である。個人での攻撃では破壊することは不可能に近い。
「アッガス、どきなさい!」
その直後、アッガスの背後からエレナの声を共に何十発もの魔力弾が魔人に向かっていた。
エレナの声に反応したアッガスが地面を転がりながら射線から退避していき、標的である魔人は、手にした長剣で直撃するであろう魔力弾のみを的確に切り裂いていく。
「今のも防げるのかよ・・・」
弾幕の中から的確に直撃する攻撃のみを捌くという、常人では不可能な動きで防御する魔人に対し、絶望に満ちた声を上げるアッガス。
だがその光景を見たジンの方は、その魔人の行動に違和感を覚えていた。
「エレナ、ふぐお!もう一度やってみてくれ。もしかしたらあいつを倒せるかもしれない」
その違和感を確信に変えるべく、ジンがエレナとふぐおへ再度魔法による攻撃を指示する。
その指示に対し、一瞬怪訝そうな表情を浮かべたエレナだったが、再度大量の魔力弾を精製すると魔人に向けて発射する。
対する魔人は、先ほどと同じように直撃するであろう魔力弾のみを打ち落としていく。
「やっぱりか」
エレナの放った魔力弾に対する防御方法を見たジンがぼそりと零すと、すぐに魔人に肉薄していく。
「リオ、いつでも魔法を扱えるようにしておけ。エレナ、ふぐおは援護頼む」
魔人へ近づきながら2人と1頭へ指示を呼ばすジン。そんな彼に対し、2度も攻撃を防がれたエレナが声を上げる。
「ちょ、ジン!――あーもう、分かったわよ!」
だが彼女の声を聞くことなく前進していったジンに対し、自棄になったように魔力弾を精製していくエレナ。
「ふぐお、任せたよ」
「フグ」
ジンの後を追う前にふぐおへ声をかけるリオ。それに対してふぐおが鳴きながら頷いたのを確認すると、リオはジンを追って駆け出していった。
「リオ、お前はあいつが障壁を張った瞬間に障壁に向けて魔法を叩き込め。俺の予想が正しければ障壁は無効化できる」
アッガス達の元へ着いたジンが、後から来たリオへそう声をかけるとリオが頷いて返す。
「アッガス、レーベ、フジミ、ミリー。今度は5人で攻める。出来る限り魔人に肉薄してあの障壁を張らせろ」
「障壁を張らせろって・・・簡単に言ってくれるぜ」
ジンの台詞に対して呆れたような声を上げるアッガス。だがその瞳はしっかりと魔人を見据えていた。
「あの魔人が障壁を張ったのは攻撃が直撃しそうな時だけだったよね。・・・なら」
その台詞の直後に駆け出すミリー。彼女に続くように駆け出したジン達は、魔人を前後左右から取り囲むと攻撃を開始する。
ミリーとフジミが踊るように乱撃を加え、ジンとアッガスとレーベの3人がその隙間を埋めるように立ち回りながら魔人を攻め立てる。
対する魔人は得物である長剣を二振りの片手剣に変えると、あらゆる方向から飛来するジン達の攻撃を巧みに防いでいく。
魔人を中心として無数に煌めく剣閃と共に散る火花は、それだけで幻想的な光景に見えていた。
「もらった!」
だが5対1の戦闘ではさすがに防ぎ続ける事は出来なかったようで、魔人の懐へ深く飛び込んだジンが大剣を振るう。対する魔人は防御用の障壁を展開し、ジンの攻撃を防ごうとするが――
「リオ、今だ!」
ジンが叫んだ直後、ほぼ1刹那の時間差も無く魔人の障壁へと亀裂が走る。実はジンが魔人の懐に入り込んだと同時に、リオが米粒ほどの魔力弾を精製し発射していたのだ。
リオの手により超高密度の魔力の固まりとなっていたその魔力弾は、ジンの頭部の真横を通り過ぎ障壁へと亀裂を加えたのだった。
そして魔人の展開していた障壁は、リオの魔法によってできた亀裂へ触れたジンの得物により、粉々に砕け散っていく。
「終わりだ!!」
次の瞬間、ジンの大剣が魔人の脇腹へと深く食い込んでいく。それと同時に魔人の体から流れ出していく、彼を形成する魔力たち。そうして少しすると、オーガスの姿をした魔人の姿は完全に消滅したのだった。
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