53 / 231
第1章グレン編
第四部・魔人 1話
しおりを挟む
グレン北部にある森から無事脱出できたリオ達は、その数日後にギルドから呼び出しを受けていた。
リオ達の他にも、同様にギルドから呼び出しを受けたらしき冒険者たちが、職員の話に耳を傾ける。
「――以上が今回の調査による概要になります」
職員が話を終え、全体を見回す。職員の話はリオ達の報告をもとにしていたため、リオ達にとっては驚くことではなかったが、他の冒険者たちにとってはそうではなかった。
その証拠に、職員の話を聞いて数名の冒険者がひそひそと声を上げ始める。
「魔人が2体って・・・」「「大鷲の翼」でも逃げ帰ってきたんだろう?そんな奴ら、相手にできんのかよ」「おまけに魔物がうじゃうじゃいるとか」
ひそひそと話し始める冒険者たちを見ながら、ミリーが溜息をつく。
「僕ら、魔人と戦ったわけじゃないんだけどなー」
正確には魔人同士が同士討ちを始めたため撤退したのだが、職員としてはその辺りは伏せておいた方がいいと判断したようだった。
確かに彼らの常識からすれば、標的を目の前にして仲間内で戦い始める魔人など聞いたこともないからである。――その理由はとても単純なことなのだが。
「まあ、あのまま戦っててもここに全員いられる保証はなかったけどな」
「それはそうだけど」
撤退した一番の理由であるジンの方を見ながら呟くアッガスに、ミリーが不承不承と言ったふうに同意する。
当のジンも、その自覚があるため何も言わずにただ腕を組んだまま頷いた。
「むしろ眠っていたリオが安眠を妨害されてキレてくれれば楽だったんだがな」
そんなジンの隣に立つオーガスが冗談を口にするが、彼の台詞を本気にしたミリーとエレナに睨まれ口をつぐむ。そして名前を出されたリオの方は、何のことか分からずに首を傾げていた。
そんなリオに対し、レーベが簡単に説明してやると――
「僕、そんな危ない子じゃないよ?」
どこかのぷよぷよした存在が口にしそうなセリフを口にする。
「自覚無しってこえーな」
そんなリオを見ながら呟くレーベ。すると、そんな彼らを何人かの冒険者が眺めていることに気づく。リオ以外の面々もそれに気づいたようで、視線の主を探し始める。
そして程なく。先ほどひそひそと声を上げていた冒険者たちが、ジンたちの視線に気づいたのか、彼らの元へ歩いてくる。
やがてリオ達の前で立ち止まる冒険者たち。そんな彼らの瞳には攻撃的な様子が浮かんでいた。
「何か用か?」
そんな彼らに対しジンが尋ねると、冒険者たちのリーダーであろう男性が口を開いた。
「あんたら、よくそんなへらへらした表情が出来るよな?あんたらのせいでこっちまで巻き添えくってんだぞ?」
男性の台詞に、彼に付き従う冒険者たちが続々と声を上げ始める。
そんな彼らを見ながら、エレナが憐れむような視線を向けた。
「なんだよ、あんた。そのゴミを見るような目はよ」
「別に。逆恨みもほどほどにしてほしいって思っただけよ。・・・まあ、喧嘩を売るって言うなら買うけど?」
エレナが男性に対し挑発する。その彼女の行動を見て、ジンが頭を抱えるのだが、彼らはそのことを知らない。
「ほう?女に喧嘩を売る趣味はねえが、買うっていうからには覚悟はできてんだろうな、えぇ!?」
ドスの効いた声を上げる男性。その声に周囲にいた冒険者たちも反応したようで、彼らの方へと視線を向け始める。
対するエレナは、飄々とした様子でさらに男性の神経を逆なでし始める。
「あら。なら買おうかしら。あなたこそ、今から負けた時の言い訳でも考えておいた方がいいわよ」
「てめえ・・・後悔するぜ?」
エレナを睨みながらついて来いとハンドサインする男性。対するエレナも黙ってついて行き、ギルドの外へと出て行った。
「あーあ、あいつ死んだな」
「だね。オーガスっち、早く証拠隠滅しといた方がよくない?」
エレナと共に出て行った男性に対し、同情するアッガス。そんな彼に同意したミリーが、残る冒険者を見ながらにやりと口元を曲げる。そんな彼女の姿を見た冒険者たちから小さく悲鳴が上がった。
「待てミリー。やるならエレナ1人にやってもらう。・・・どうやらもう終わったようだからな」
そう言いながら建物の入り口を見やるオーガス。するとそこには、一撃でのされた様子の男性がエレナに引きずられながら戻って来ていた。
「なによこいつ。口ほどにもなかったわ。・・・次はだれがやるの?」
引きずってきた男性を放り出すと、残る冒険者たちに視線を向けるエレナ。対する冒険者たちは誰1人としてエレナと顔を合わせようとしない。むしろ、その表情には恐怖の感情が見え隠れしていた。
「はいはい、そこまでだ、エレナ。お前たちも恐怖を煽るような言動はするな」
このままでは収拾がつかなくなりそうな気がしたのか、そこでジンが間に割って入る。
「あんたらもあいつみたいになりたくなかったらさっさと失せろ」
そう言いながら、なぜか倒れた男性ではなくアッガスを指さすジン。その行動に悪寒が走ったアッガスが、次に来るであろう必殺の攻撃を躱そうと試みるが――
「なんで見世物は俺なんだよーー!」
残念ながら回避することはできなかったようで、エレナの魔法により黒墨のように黒焦げにされたのだった。
「おい、ジン。今度はお前が見世物だからな」
冒険者たちに絡まれてから10分後。彼らに無事(?)お引き取り願ったリオ達は、何事もなかったかのようにグレンの街中を歩いていた。
「ジンじゃリアクションが薄いもの。――これはあなたにしかできない仕事よ、アッガス」
「なに、そうなのか。じゃあ仕方ない・・・わけねーだろ!なんだ、俺は絡まれるたびに黒焦げになれってか!?」
「ええ、そうよ」
黒焦げにした張本人であるエレナの発言にノリツッコミをかますアッガス。対するエレナは本気のようで、ツッコミを入れたアッガスに対して冷静に言葉を返していた。
そんなやり取りを見ながら一行が歩いていると、正面にフーとデーンの姿を見つける。フーはグレンにある高級宿の跡取り娘であり、デーンはその婚約者の男性である。
フー達もリオ達の姿に気づいたようで、リオ達の元へと歩いてくる。
「お、ジン達か。こんなところで会うなんて奇遇だね」
「ああ、そうだな。・・・で、あんた達は何を?」
「森に行くことになったからね。その準備さ。・・・ところで、なんで1人だけ真っ黒なんだい?」
大分触れようか迷った様子のフーが、決意を決めたように尋ねる。
「マイブームらしいわ」
それに対し、エレナが飄々と答える。そんな彼女にアッガスが食って掛かるが――
「ちげーよ!お前が黒焦げにしたんだろうが!」
「そういう趣味なのよ、彼。だから触れないでくれると嬉しいわ」
エレナがそう口にする。
「そうそう、趣味――って、趣味じゃねーよ!俺は見世物にされたんだよ!」
思わずボケをかましそうになったアッガスだったが、否定した後に簡単にギルドであったことを話す。
「・・・それは災難だったね。いやー、ぜひともその光景を見てみたかったよ」
「フー、それなら今やってもらえば・・・」
「やらないからな?絶対にやらないからな!・・・エレナ、準備しなくていい!」
デーンの台詞に覆いかぶせるように叫ぶアッガス。そんな彼らを放置し、フーがジンにある提案をする。
「そうだ、ジン。せっかくなんだし、アタイらと一緒に森に行かないかい?正直、2人だけじゃ不安でね。頼むよ」
フーの提案に対し、早速思考に入るジン。そうして少しすると、フーに対して了承する旨を伝える。
「決まりだね。それじゃあ、明日の朝出発でいいかい?」
「ああ、いいぜ。おい、そこで遊んでる2人。明日また森に行くからな」
ジンが騒ぐアッガスとエレナに対し声をかけると、2人は手を上げることで了解した合図を送り騒ぎ続ける。
そんな彼らを見ながら苦笑いするフー。そしてジンの方は、額を手で押さえながら呻くのだった。
リオ達の他にも、同様にギルドから呼び出しを受けたらしき冒険者たちが、職員の話に耳を傾ける。
「――以上が今回の調査による概要になります」
職員が話を終え、全体を見回す。職員の話はリオ達の報告をもとにしていたため、リオ達にとっては驚くことではなかったが、他の冒険者たちにとってはそうではなかった。
その証拠に、職員の話を聞いて数名の冒険者がひそひそと声を上げ始める。
「魔人が2体って・・・」「「大鷲の翼」でも逃げ帰ってきたんだろう?そんな奴ら、相手にできんのかよ」「おまけに魔物がうじゃうじゃいるとか」
ひそひそと話し始める冒険者たちを見ながら、ミリーが溜息をつく。
「僕ら、魔人と戦ったわけじゃないんだけどなー」
正確には魔人同士が同士討ちを始めたため撤退したのだが、職員としてはその辺りは伏せておいた方がいいと判断したようだった。
確かに彼らの常識からすれば、標的を目の前にして仲間内で戦い始める魔人など聞いたこともないからである。――その理由はとても単純なことなのだが。
「まあ、あのまま戦っててもここに全員いられる保証はなかったけどな」
「それはそうだけど」
撤退した一番の理由であるジンの方を見ながら呟くアッガスに、ミリーが不承不承と言ったふうに同意する。
当のジンも、その自覚があるため何も言わずにただ腕を組んだまま頷いた。
「むしろ眠っていたリオが安眠を妨害されてキレてくれれば楽だったんだがな」
そんなジンの隣に立つオーガスが冗談を口にするが、彼の台詞を本気にしたミリーとエレナに睨まれ口をつぐむ。そして名前を出されたリオの方は、何のことか分からずに首を傾げていた。
そんなリオに対し、レーベが簡単に説明してやると――
「僕、そんな危ない子じゃないよ?」
どこかのぷよぷよした存在が口にしそうなセリフを口にする。
「自覚無しってこえーな」
そんなリオを見ながら呟くレーベ。すると、そんな彼らを何人かの冒険者が眺めていることに気づく。リオ以外の面々もそれに気づいたようで、視線の主を探し始める。
そして程なく。先ほどひそひそと声を上げていた冒険者たちが、ジンたちの視線に気づいたのか、彼らの元へ歩いてくる。
やがてリオ達の前で立ち止まる冒険者たち。そんな彼らの瞳には攻撃的な様子が浮かんでいた。
「何か用か?」
そんな彼らに対しジンが尋ねると、冒険者たちのリーダーであろう男性が口を開いた。
「あんたら、よくそんなへらへらした表情が出来るよな?あんたらのせいでこっちまで巻き添えくってんだぞ?」
男性の台詞に、彼に付き従う冒険者たちが続々と声を上げ始める。
そんな彼らを見ながら、エレナが憐れむような視線を向けた。
「なんだよ、あんた。そのゴミを見るような目はよ」
「別に。逆恨みもほどほどにしてほしいって思っただけよ。・・・まあ、喧嘩を売るって言うなら買うけど?」
エレナが男性に対し挑発する。その彼女の行動を見て、ジンが頭を抱えるのだが、彼らはそのことを知らない。
「ほう?女に喧嘩を売る趣味はねえが、買うっていうからには覚悟はできてんだろうな、えぇ!?」
ドスの効いた声を上げる男性。その声に周囲にいた冒険者たちも反応したようで、彼らの方へと視線を向け始める。
対するエレナは、飄々とした様子でさらに男性の神経を逆なでし始める。
「あら。なら買おうかしら。あなたこそ、今から負けた時の言い訳でも考えておいた方がいいわよ」
「てめえ・・・後悔するぜ?」
エレナを睨みながらついて来いとハンドサインする男性。対するエレナも黙ってついて行き、ギルドの外へと出て行った。
「あーあ、あいつ死んだな」
「だね。オーガスっち、早く証拠隠滅しといた方がよくない?」
エレナと共に出て行った男性に対し、同情するアッガス。そんな彼に同意したミリーが、残る冒険者を見ながらにやりと口元を曲げる。そんな彼女の姿を見た冒険者たちから小さく悲鳴が上がった。
「待てミリー。やるならエレナ1人にやってもらう。・・・どうやらもう終わったようだからな」
そう言いながら建物の入り口を見やるオーガス。するとそこには、一撃でのされた様子の男性がエレナに引きずられながら戻って来ていた。
「なによこいつ。口ほどにもなかったわ。・・・次はだれがやるの?」
引きずってきた男性を放り出すと、残る冒険者たちに視線を向けるエレナ。対する冒険者たちは誰1人としてエレナと顔を合わせようとしない。むしろ、その表情には恐怖の感情が見え隠れしていた。
「はいはい、そこまでだ、エレナ。お前たちも恐怖を煽るような言動はするな」
このままでは収拾がつかなくなりそうな気がしたのか、そこでジンが間に割って入る。
「あんたらもあいつみたいになりたくなかったらさっさと失せろ」
そう言いながら、なぜか倒れた男性ではなくアッガスを指さすジン。その行動に悪寒が走ったアッガスが、次に来るであろう必殺の攻撃を躱そうと試みるが――
「なんで見世物は俺なんだよーー!」
残念ながら回避することはできなかったようで、エレナの魔法により黒墨のように黒焦げにされたのだった。
「おい、ジン。今度はお前が見世物だからな」
冒険者たちに絡まれてから10分後。彼らに無事(?)お引き取り願ったリオ達は、何事もなかったかのようにグレンの街中を歩いていた。
「ジンじゃリアクションが薄いもの。――これはあなたにしかできない仕事よ、アッガス」
「なに、そうなのか。じゃあ仕方ない・・・わけねーだろ!なんだ、俺は絡まれるたびに黒焦げになれってか!?」
「ええ、そうよ」
黒焦げにした張本人であるエレナの発言にノリツッコミをかますアッガス。対するエレナは本気のようで、ツッコミを入れたアッガスに対して冷静に言葉を返していた。
そんなやり取りを見ながら一行が歩いていると、正面にフーとデーンの姿を見つける。フーはグレンにある高級宿の跡取り娘であり、デーンはその婚約者の男性である。
フー達もリオ達の姿に気づいたようで、リオ達の元へと歩いてくる。
「お、ジン達か。こんなところで会うなんて奇遇だね」
「ああ、そうだな。・・・で、あんた達は何を?」
「森に行くことになったからね。その準備さ。・・・ところで、なんで1人だけ真っ黒なんだい?」
大分触れようか迷った様子のフーが、決意を決めたように尋ねる。
「マイブームらしいわ」
それに対し、エレナが飄々と答える。そんな彼女にアッガスが食って掛かるが――
「ちげーよ!お前が黒焦げにしたんだろうが!」
「そういう趣味なのよ、彼。だから触れないでくれると嬉しいわ」
エレナがそう口にする。
「そうそう、趣味――って、趣味じゃねーよ!俺は見世物にされたんだよ!」
思わずボケをかましそうになったアッガスだったが、否定した後に簡単にギルドであったことを話す。
「・・・それは災難だったね。いやー、ぜひともその光景を見てみたかったよ」
「フー、それなら今やってもらえば・・・」
「やらないからな?絶対にやらないからな!・・・エレナ、準備しなくていい!」
デーンの台詞に覆いかぶせるように叫ぶアッガス。そんな彼らを放置し、フーがジンにある提案をする。
「そうだ、ジン。せっかくなんだし、アタイらと一緒に森に行かないかい?正直、2人だけじゃ不安でね。頼むよ」
フーの提案に対し、早速思考に入るジン。そうして少しすると、フーに対して了承する旨を伝える。
「決まりだね。それじゃあ、明日の朝出発でいいかい?」
「ああ、いいぜ。おい、そこで遊んでる2人。明日また森に行くからな」
ジンが騒ぐアッガスとエレナに対し声をかけると、2人は手を上げることで了解した合図を送り騒ぎ続ける。
そんな彼らを見ながら苦笑いするフー。そしてジンの方は、額を手で押さえながら呻くのだった。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる