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第1章グレン編
第一部・王都 1話
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薄暗い室内を照らす幾つものモニター。それらは何時間も同じ映像を流し続け、映像を見守り続ける人物に対し、変わることのない結果を見せつけ続けていた。
映像を見ていた人物である女性が、流れ続ける映像を見ながら愚痴る。
「ちっ、また失敗だよ。どうしてもここでおじゃんになる」
今にも画面を叩き割りそうな形相をしながら、女性は背後に立つ同業者の男性に声をかけた。
「なあキング。こいつはあたしの頭じゃ厳しそうだね」
「知っている。先ほどから提案だけすればいいと言っているだろう」
声をかけられた男性が苛立ちを隠さずに吐き捨てる。
「お前の脳みそではこの計画には本来邪魔なだけだ。何故ここにいるのかを考えろ」
「はいはい。で、早速提案。あの熊ちゃんを使ったら?どうせあんたのことだから隠し種の一つや二つはあるんでしょう」
おどけた風を装いながら女性が口を開く。だが男性は渋い表情をし、女性の提案を却下した。
「じゃあどうするんだい?このままじゃこの世界も終わりだ。それこそあの誰かが人外の力でも使えない限りね」
「すでにあの子供がそうだ。だが、それをもってしても今回ばかりは不可能なのだ。・・・機械上はな」
そう言って、含みのある笑みを浮かべる男性。
「ふーん。ま、こちらとしては成果さえ上がればあとはもみ消せる。好きにしなよ」
そう言い残し、女性はその場を後にした。
頬を優しく撫でる微風が六歳の少年を捉え、どこかへと通り過ぎていく。風が吹く度に少年の青みを帯びた黒髪が揺れ、それを見守るように空から降り注ぐ暖かな日差しは、彼の少女のような顔立ちを明るく照らしていた。
彼が住んでいた故郷を失ってから約三カ月。長いような、短いような。それでも流れるように過ぎ去っていった日々。間違いなく幸せだった日常から離れ、わずか六歳の少年が旅に出た理由。それは、少年が死んだ母親に交わした約束を果たすためであった。
そうして旅に出た少年のそばを歩くのは、その美しさが目を引く漆黒の闇のような黒い毛並み。体長三メートルはある、巨大な熊型の魔獣・シャドウベアのふぐおであった。
さらに、彼らのそばを共に歩くのは少年を保護した冒険者集団「大鷲の翼」の面々と、リオの三歳年上であり、藍白の髪、黄玉のような透き通った瞳が特徴の少年・レーベ。
七人と一頭が近くの町であるミストを出たのは、つい一週間前。北へと続く街道を通り、王都を目指したのである。
そして彼らの視界には、非常に高い城壁と、十メートル近くはありそうな深い堀があった。
「ほれ、あれがエストラーダ皇国の中心部。国王も住んでる王都だ」
視界に映った都市を軽く説明するジン。深紅の鎧に身を包んだ彼は、身の丈ほどもある巨大な大剣を背中に差しながら、集団の先頭を歩いていた。
今回、彼らの目的地はグレンと呼ばれる国境沿いにある要塞都市であった。ミストからグレンに向かうには、王都を経由するルートが一番近道になるのだが、今回彼らが王都へ寄ったのはそれだけではない。明日十歳となるレーベが正式に冒険者となる手続きのためである。
「ミストを出た時も説明したが、俺たちの目的地は機械魔導連邦との国境沿いの都市・グレンだ。王都には長くても三日ほどの滞在になる」
ジンが背後を振り返りながら、これからの予定を足早に確認していき、確認の終わったジンは全員の顔を順番に見回す。
対する他の面々は小さく頷いていく。
やがて、王都の城門まで辿り着いたジンたちは、王都の近衛兵たちに身分を確認されていた。
ジンの見せた通行証を確認した近衛兵が、彼の背後にいた少年二人と魔獣に向けられる。
「確かに確認しました。それで、そちらの子供たちは・・・」
「ああ、俺たちが冒険者として鍛えている子供達だ。こっちはこの子に懐いている魔獣だ。使役もしてある」
ジンからの説明を聞いた近衛兵が、隣に立つ別の近衛兵に確認するように合図する。合図を受けた近衛兵が即座に奥へと消えると、しばらくし水晶を片手に戻ってくる。
水晶を受けとった近衛兵がふぐおの額にそっと近づける。すると、水晶が淡く輝き出す。
「確認しました。それではどうぞ、「大鷲の翼」の皆さま」
「おお、すごい人だぜ、リオ!」
皇国の王都の城内に入るやいなや、レーベが王都を行きかう人の数に驚いた声を上げる。隣を歩く少年・リオも、ミストとは比べ物にならない人の数に圧倒される。
先を歩くジンがそんな二人を見ながら苦笑する。
「お前ら、さすがにはぐれたら探せないぞ?」
ジンの隣を歩く銀髪のモヒカン頭の男性・アッガスがリオ達に声をかける。
「やべ、急ごうぜリオ」
「うん。はぐれたら大変だしね」
二人が話しながら早足に歩きはじめる。
彼らがジンたちに追いついたのは、王都のギルドの前だった。
ミストのギルドは木造の建物だったが、王都のギルドは大理石を使用した石造りの豪華な建物であり、多くの冒険者らしき人々が出入りしていた。
ギルドの中に入ったリオ達はまっすぐ職員のいるカウンターへ向かう。
「ようこそ、皇国ギルド・王都本部へ。ご用件はなんでしょうか」
リオ達の姿を見て応対を始めるギルドの職員。そんな職員に、ジンが要件を説明する。
要件を聞いた職員は、奥にいる別の職員の元へ向かい、書類らしき紙の束を持って戻ってくる。
「それでは、こちらに必要事項を」
「レーベ、ほら」
職員から渡された書類をレーベに渡すジン。書類を受け取ったレーベは、隣に立つアッガスに確認しながら記入していく。
やがて、書類を書き終えたレーベが職員に書類を手渡す。
「はい、それではこちらへどうぞ」
書類を確認した職員が、レーベを伴ってどこかへ去っていき、残されるリオ達。
「よっし、俺たちは王都に繰り出すか」
レーベを見送った後、アッガスが唐突に声をあげる。
だが、面々の反応はまちまちで――
「私はパス」「僕は行こうかなー」「俺とオーガスは先に宿を確保する」
と、バラバラの台詞が返ってくる。
「アッガスさんと一緒に行こうかな」
残るリオはそう呟いた。
「リオ君が行くなら私も行くわ。アッガスとミリーじゃ収拾がつかなくなりそうだし」
リオの台詞を聞いて心変わりするエレナ。自由奔放なミリーと悪ふざけの過ぎるアッガス。この二人に甥を任せるのは、いささか不安だったようだ。
エレナの発言に対して二人が文句を言う。
「エレナ、それはどういう意味だ?」
「そうだよ。アッガスっちはともかく、僕は変なことしないよ?」
「お前に言われたかねーよ!」
ミリーの発言につっかかるアッガス。だがミリーは、気にする様子は一切なく、エレナとリオの手を取って外へ繰り出そうとしていた。
「待てお前ら。先に宿の場所くらい覚えていけ」
今にも駆けだしそうな四人に対し、ジンが注意するのだった。
映像を見ていた人物である女性が、流れ続ける映像を見ながら愚痴る。
「ちっ、また失敗だよ。どうしてもここでおじゃんになる」
今にも画面を叩き割りそうな形相をしながら、女性は背後に立つ同業者の男性に声をかけた。
「なあキング。こいつはあたしの頭じゃ厳しそうだね」
「知っている。先ほどから提案だけすればいいと言っているだろう」
声をかけられた男性が苛立ちを隠さずに吐き捨てる。
「お前の脳みそではこの計画には本来邪魔なだけだ。何故ここにいるのかを考えろ」
「はいはい。で、早速提案。あの熊ちゃんを使ったら?どうせあんたのことだから隠し種の一つや二つはあるんでしょう」
おどけた風を装いながら女性が口を開く。だが男性は渋い表情をし、女性の提案を却下した。
「じゃあどうするんだい?このままじゃこの世界も終わりだ。それこそあの誰かが人外の力でも使えない限りね」
「すでにあの子供がそうだ。だが、それをもってしても今回ばかりは不可能なのだ。・・・機械上はな」
そう言って、含みのある笑みを浮かべる男性。
「ふーん。ま、こちらとしては成果さえ上がればあとはもみ消せる。好きにしなよ」
そう言い残し、女性はその場を後にした。
頬を優しく撫でる微風が六歳の少年を捉え、どこかへと通り過ぎていく。風が吹く度に少年の青みを帯びた黒髪が揺れ、それを見守るように空から降り注ぐ暖かな日差しは、彼の少女のような顔立ちを明るく照らしていた。
彼が住んでいた故郷を失ってから約三カ月。長いような、短いような。それでも流れるように過ぎ去っていった日々。間違いなく幸せだった日常から離れ、わずか六歳の少年が旅に出た理由。それは、少年が死んだ母親に交わした約束を果たすためであった。
そうして旅に出た少年のそばを歩くのは、その美しさが目を引く漆黒の闇のような黒い毛並み。体長三メートルはある、巨大な熊型の魔獣・シャドウベアのふぐおであった。
さらに、彼らのそばを共に歩くのは少年を保護した冒険者集団「大鷲の翼」の面々と、リオの三歳年上であり、藍白の髪、黄玉のような透き通った瞳が特徴の少年・レーベ。
七人と一頭が近くの町であるミストを出たのは、つい一週間前。北へと続く街道を通り、王都を目指したのである。
そして彼らの視界には、非常に高い城壁と、十メートル近くはありそうな深い堀があった。
「ほれ、あれがエストラーダ皇国の中心部。国王も住んでる王都だ」
視界に映った都市を軽く説明するジン。深紅の鎧に身を包んだ彼は、身の丈ほどもある巨大な大剣を背中に差しながら、集団の先頭を歩いていた。
今回、彼らの目的地はグレンと呼ばれる国境沿いにある要塞都市であった。ミストからグレンに向かうには、王都を経由するルートが一番近道になるのだが、今回彼らが王都へ寄ったのはそれだけではない。明日十歳となるレーベが正式に冒険者となる手続きのためである。
「ミストを出た時も説明したが、俺たちの目的地は機械魔導連邦との国境沿いの都市・グレンだ。王都には長くても三日ほどの滞在になる」
ジンが背後を振り返りながら、これからの予定を足早に確認していき、確認の終わったジンは全員の顔を順番に見回す。
対する他の面々は小さく頷いていく。
やがて、王都の城門まで辿り着いたジンたちは、王都の近衛兵たちに身分を確認されていた。
ジンの見せた通行証を確認した近衛兵が、彼の背後にいた少年二人と魔獣に向けられる。
「確かに確認しました。それで、そちらの子供たちは・・・」
「ああ、俺たちが冒険者として鍛えている子供達だ。こっちはこの子に懐いている魔獣だ。使役もしてある」
ジンからの説明を聞いた近衛兵が、隣に立つ別の近衛兵に確認するように合図する。合図を受けた近衛兵が即座に奥へと消えると、しばらくし水晶を片手に戻ってくる。
水晶を受けとった近衛兵がふぐおの額にそっと近づける。すると、水晶が淡く輝き出す。
「確認しました。それではどうぞ、「大鷲の翼」の皆さま」
「おお、すごい人だぜ、リオ!」
皇国の王都の城内に入るやいなや、レーベが王都を行きかう人の数に驚いた声を上げる。隣を歩く少年・リオも、ミストとは比べ物にならない人の数に圧倒される。
先を歩くジンがそんな二人を見ながら苦笑する。
「お前ら、さすがにはぐれたら探せないぞ?」
ジンの隣を歩く銀髪のモヒカン頭の男性・アッガスがリオ達に声をかける。
「やべ、急ごうぜリオ」
「うん。はぐれたら大変だしね」
二人が話しながら早足に歩きはじめる。
彼らがジンたちに追いついたのは、王都のギルドの前だった。
ミストのギルドは木造の建物だったが、王都のギルドは大理石を使用した石造りの豪華な建物であり、多くの冒険者らしき人々が出入りしていた。
ギルドの中に入ったリオ達はまっすぐ職員のいるカウンターへ向かう。
「ようこそ、皇国ギルド・王都本部へ。ご用件はなんでしょうか」
リオ達の姿を見て応対を始めるギルドの職員。そんな職員に、ジンが要件を説明する。
要件を聞いた職員は、奥にいる別の職員の元へ向かい、書類らしき紙の束を持って戻ってくる。
「それでは、こちらに必要事項を」
「レーベ、ほら」
職員から渡された書類をレーベに渡すジン。書類を受け取ったレーベは、隣に立つアッガスに確認しながら記入していく。
やがて、書類を書き終えたレーベが職員に書類を手渡す。
「はい、それではこちらへどうぞ」
書類を確認した職員が、レーベを伴ってどこかへ去っていき、残されるリオ達。
「よっし、俺たちは王都に繰り出すか」
レーベを見送った後、アッガスが唐突に声をあげる。
だが、面々の反応はまちまちで――
「私はパス」「僕は行こうかなー」「俺とオーガスは先に宿を確保する」
と、バラバラの台詞が返ってくる。
「アッガスさんと一緒に行こうかな」
残るリオはそう呟いた。
「リオ君が行くなら私も行くわ。アッガスとミリーじゃ収拾がつかなくなりそうだし」
リオの台詞を聞いて心変わりするエレナ。自由奔放なミリーと悪ふざけの過ぎるアッガス。この二人に甥を任せるのは、いささか不安だったようだ。
エレナの発言に対して二人が文句を言う。
「エレナ、それはどういう意味だ?」
「そうだよ。アッガスっちはともかく、僕は変なことしないよ?」
「お前に言われたかねーよ!」
ミリーの発言につっかかるアッガス。だがミリーは、気にする様子は一切なく、エレナとリオの手を取って外へ繰り出そうとしていた。
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