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第1章ミスト編
第四部・旅立ち 5話
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リオが「大鷲の翼」と過ごし始めてから、一ヶ月が経った頃。
リオはいつものようにミスト郊外の草原にいた。
「わ、ふぐお、待って」
「フグウ~」
約二ヶ月ぶりの草木の匂いに、テンションが上がるふぐお。森を出てミストに着いてからは、街中ですら満足に歩き回れなかったため、久しぶりに思いっきり体を動かしていた。
その巨体に似合わず軽快に走り回るふぐお。そしてリオは、走り回るふぐおの後を追いかけていた。
しばらく駆け回っていた二人だったが、やがてリオがふぐおの背中に飛びつく。
「――捕まえた!」
「フグオ」
追いつかれるとは思っていなかった様子のふぐおが、驚いた鳴き声を上げる。驚くふぐおをよそに、リオは背中に跨る。
すると、今度はふぐおがリオを振り下ろそうと不規則な動きを始める。
粘るリオに、少しずつ激しさを増していくふぐお。
「ほ、ほ、わ、わわわっ」
「フグ、フグ!」
ふぐおがぐるぐると回転しながらジャンプする。そしてそのまま、空中で体をひねらせさらに数回、回転を加える。
その動きは予想外だったのか、リオがふぐおの背中から投げ出された。
「とと。ふぐお、そんなこともできるの?」
なんとか受け身をとったリオが、驚愕の表情を浮かべながら声をかける。空中に浮かんだ状態で回転するなど、人間はおろか、鳥類でもなければ到底不可能な動きをしたのだ。驚かない方が無理というものだろう。
対するふぐおは、自慢げに仁王立ちしながら、一声鳴いた。
「・・・あの、ジンさん。あの子達がしていることって・・・」
「俺にも理解はできませんけど、多分じゃれあってるだけかと」
近くにある木陰から「大鷲の翼」の面々と、リオの義両親のティアナ、サミュエルがリオとふぐおの様子を眺めていた。
「・・・僕にはリオが巨大な熊と格闘しているようにしか」
「奇遇ですね、俺もです」
義父・サミュエルが素直な感想を呟くと、ジンが苦笑しながら同意する。
彼らの言う通り、リオとふぐおの「じゃれあい」は遊んでいるようには見えず、弱者である人間のリオが強者であるシャドウベアと戦っているようにしか見えない。
時折、互いに魔法が飛んでいるというのも一つの原因だろう。そのせいか、彼らの周囲には何か所か地面が抉られた跡があった。
「あの、止めなくていいんですか?訓練だったらジンさん達でも・・・」
「それは無理ですね。リオの奴、もう俺らと変わらないくらいにはなってますから」
ジンの言葉に、空いた口が塞がらないティアナとサミュエル。現役の冒険者が自分たちと大差が無いという。それは、言い方を変えれば冒険者として十分に戦えるという裏付けでもあった。
「リオっちは覚えるのも早いしね。僕の技術もほとんど覚えちゃったし」
「俺のもだな。剣での魔法の相殺や戦況の把握の仕方まで理解してしまわれたら、もう何も教えられん」
「盾までマスターしやがったしな。おまけにエレナの基礎魔法学も」
「基礎どころか、上級にまで片足突っ込んでるわよ。・・・教える側としてはとてもやりやすい子ではあるけれど」
ほかの四人もそれぞれ口を開き、リオに教えたことを口にしていく。
それを聞いた夫妻は、口が塞がらないどころか目が点になる。
「――最後で非常に言いずらいんだが、リオの奴、エンチャントまでできるぞ」
エンチャント。異世界バトル系の作品では切っても切り離せない存在だろう。だが、この世界でのエンチャントは単純に魔法や属性、能力を付与するだけでなく、物体そのものの強度を上げることも指す。剣や防具、それから建物にまで幅広く行われるため、庶民には名称は知られていないが、かなり馴染みのある存在である。
エンチャントという聞き慣れない単語が出たせいか、ようやく夫妻の表情が奇怪な状態から通常に戻る。
「エンチャントっていうのは、例えば、この木の枝に――」
エレナが近くに落ちていた木の棒を手にし、夫妻によく見えるように持つ。
そして木の枝に魔力を流し込んでいく。
「こんな風に魔力っていう力を使って、何か効果をつけることなの。ちなみに、今は炎の魔法をエンチャントしたわ」
エレナが分かりやすいように、魔力に色を付けて木の枝に魔力を流す。
そしてエンチャントが完了した木の棒をエレナが振ると、斬跡に炎が噴き上げる。
「・・・間違って燃えたりはしないのかい?」
サミュエルがまず思いつくであろう疑問を口にする。
「エンチャントされた物っていうのは、それに付いたエンチャントの効果は受けないの。だから――」
そう言って、エレナが再び枝を振るい、噴き出す炎に木の枝を突っ込む。
「本当だ、燃えてない」
噴き上げる炎が収まった後には、焦げ目すらない木の枝があった。それを見たエレナが説明を続ける。
「それで、このエンチャントっていうのにもいくらか種類があって、今みたいに属性と呼ばれるものを付与するもの。属性っていうのは、簡単に言うと水や火、光とか闇ね」
説明をするエレナを見ながらミリーが隣にいるオーガスと話し出す。
「エレナっち、先生みたいだね」
「元々は魔法の講師を目指した訳だしな」
「二人共、俺達にもためになる話だ。しっかり聞いとけ」
ひそひそと話す二人にジンが声をかけると、二人は静かになりエレナの説明に耳を傾ける。
「それで魔法を付与するタイプは、基本は属性を付与するのと変わらないの。けど、こっちはもっと高度で、水を凍らせて矢みたいに飛ばしたり、炎を一定の方向に吹き出させたり。――要は、付与した属性を好き勝手に操作できるの」
さすがにある程度の制限はあるけど――
そう言いながら、エレナが木の棒にエンチャントをし、振る。
すると、先ほどは斬跡から炎が噴き出し、炎が小さな杖を形取る。すると、炎で出来た杖が、ティアナの目の前にふよふよと漂いながら辿り着く。
「持ってみて。大丈夫、見た目みたいに熱くないから」
「こ、これを!?」
ティアナがエレナの台詞に仰天する。常人であれば燃え盛る炎を触るなどしないからだ。だが、エレナが炎で出来た杖に触れる。
「お姉ちゃん!?」
ティアナが絶叫する。エレナの手が燃える未来を想像したからだろう。だが、エレナの手は燃えるどころか、杖を掴んでいた。
「ほら、大丈夫でしょ?・・・なんならそこのアッガスで試してもいいわよ」
「俺を巻き込むな!燃えないとわかってても結構怖いんだぞ!つか、一回俺を燃やしたよな!?」
アッガスが泡を食って叫ぶ。
「あら。あれはアッガスが私に失礼なことを言ったからでしょ?あと、見た目だけで焦がしてはないはずよ?その証拠に、すこし熱い程度で済んだでしょう」
さらっと恐ろしい発言をするエレナ。
「何が「少し熱い程度」だよ!こっちは溶けるかと思ったんだぞ!?確かに火傷すらなかったが!」
「いや、普段はもっと優しいだろう」
「いや、オーガス?一体どこがだよ?お前らはあれを受けたことがないからそう言えるんだ!」
エレナの地獄の所業を口走るアッガスだが、無論、普段であればそこまではしない。行き過ぎても大量の冷や汗をかく程度である。・・・それでも十分やりすぎだとは思うが、燃やされた時、彼は一体何をしでかしたのだろうか。
「じゃあミリーでもいいわ」
「オッケー。・・・アッガスじゃないから無いとは思うけど、ああいうのはアッガスだけにしてね」
「もちろんよ」
なにやら闇が深そうな会話だったが、ミリーは躊躇もせずに炎で出来た杖を掴む。
「本当に燃えないのね」
結果を見たティアナが感心したように呟き、ミリーから杖を受け取る。
「・・・全く熱くない。なんだか不思議な気分ね」
杖を手にしたティアナが呟く。
そんな彼女を見て、興味をそそられたようにサミュエルが手を出す。
「本当だ。見た目はとても危ないのに」
杖の先にそっと触れたサミュエルが感想を口にする。
そうしている一同の元へ――
「みんなよけてー!」
ふぐおと共にリオが突っ込んできた。
リオはいつものようにミスト郊外の草原にいた。
「わ、ふぐお、待って」
「フグウ~」
約二ヶ月ぶりの草木の匂いに、テンションが上がるふぐお。森を出てミストに着いてからは、街中ですら満足に歩き回れなかったため、久しぶりに思いっきり体を動かしていた。
その巨体に似合わず軽快に走り回るふぐお。そしてリオは、走り回るふぐおの後を追いかけていた。
しばらく駆け回っていた二人だったが、やがてリオがふぐおの背中に飛びつく。
「――捕まえた!」
「フグオ」
追いつかれるとは思っていなかった様子のふぐおが、驚いた鳴き声を上げる。驚くふぐおをよそに、リオは背中に跨る。
すると、今度はふぐおがリオを振り下ろそうと不規則な動きを始める。
粘るリオに、少しずつ激しさを増していくふぐお。
「ほ、ほ、わ、わわわっ」
「フグ、フグ!」
ふぐおがぐるぐると回転しながらジャンプする。そしてそのまま、空中で体をひねらせさらに数回、回転を加える。
その動きは予想外だったのか、リオがふぐおの背中から投げ出された。
「とと。ふぐお、そんなこともできるの?」
なんとか受け身をとったリオが、驚愕の表情を浮かべながら声をかける。空中に浮かんだ状態で回転するなど、人間はおろか、鳥類でもなければ到底不可能な動きをしたのだ。驚かない方が無理というものだろう。
対するふぐおは、自慢げに仁王立ちしながら、一声鳴いた。
「・・・あの、ジンさん。あの子達がしていることって・・・」
「俺にも理解はできませんけど、多分じゃれあってるだけかと」
近くにある木陰から「大鷲の翼」の面々と、リオの義両親のティアナ、サミュエルがリオとふぐおの様子を眺めていた。
「・・・僕にはリオが巨大な熊と格闘しているようにしか」
「奇遇ですね、俺もです」
義父・サミュエルが素直な感想を呟くと、ジンが苦笑しながら同意する。
彼らの言う通り、リオとふぐおの「じゃれあい」は遊んでいるようには見えず、弱者である人間のリオが強者であるシャドウベアと戦っているようにしか見えない。
時折、互いに魔法が飛んでいるというのも一つの原因だろう。そのせいか、彼らの周囲には何か所か地面が抉られた跡があった。
「あの、止めなくていいんですか?訓練だったらジンさん達でも・・・」
「それは無理ですね。リオの奴、もう俺らと変わらないくらいにはなってますから」
ジンの言葉に、空いた口が塞がらないティアナとサミュエル。現役の冒険者が自分たちと大差が無いという。それは、言い方を変えれば冒険者として十分に戦えるという裏付けでもあった。
「リオっちは覚えるのも早いしね。僕の技術もほとんど覚えちゃったし」
「俺のもだな。剣での魔法の相殺や戦況の把握の仕方まで理解してしまわれたら、もう何も教えられん」
「盾までマスターしやがったしな。おまけにエレナの基礎魔法学も」
「基礎どころか、上級にまで片足突っ込んでるわよ。・・・教える側としてはとてもやりやすい子ではあるけれど」
ほかの四人もそれぞれ口を開き、リオに教えたことを口にしていく。
それを聞いた夫妻は、口が塞がらないどころか目が点になる。
「――最後で非常に言いずらいんだが、リオの奴、エンチャントまでできるぞ」
エンチャント。異世界バトル系の作品では切っても切り離せない存在だろう。だが、この世界でのエンチャントは単純に魔法や属性、能力を付与するだけでなく、物体そのものの強度を上げることも指す。剣や防具、それから建物にまで幅広く行われるため、庶民には名称は知られていないが、かなり馴染みのある存在である。
エンチャントという聞き慣れない単語が出たせいか、ようやく夫妻の表情が奇怪な状態から通常に戻る。
「エンチャントっていうのは、例えば、この木の枝に――」
エレナが近くに落ちていた木の棒を手にし、夫妻によく見えるように持つ。
そして木の枝に魔力を流し込んでいく。
「こんな風に魔力っていう力を使って、何か効果をつけることなの。ちなみに、今は炎の魔法をエンチャントしたわ」
エレナが分かりやすいように、魔力に色を付けて木の枝に魔力を流す。
そしてエンチャントが完了した木の棒をエレナが振ると、斬跡に炎が噴き上げる。
「・・・間違って燃えたりはしないのかい?」
サミュエルがまず思いつくであろう疑問を口にする。
「エンチャントされた物っていうのは、それに付いたエンチャントの効果は受けないの。だから――」
そう言って、エレナが再び枝を振るい、噴き出す炎に木の枝を突っ込む。
「本当だ、燃えてない」
噴き上げる炎が収まった後には、焦げ目すらない木の枝があった。それを見たエレナが説明を続ける。
「それで、このエンチャントっていうのにもいくらか種類があって、今みたいに属性と呼ばれるものを付与するもの。属性っていうのは、簡単に言うと水や火、光とか闇ね」
説明をするエレナを見ながらミリーが隣にいるオーガスと話し出す。
「エレナっち、先生みたいだね」
「元々は魔法の講師を目指した訳だしな」
「二人共、俺達にもためになる話だ。しっかり聞いとけ」
ひそひそと話す二人にジンが声をかけると、二人は静かになりエレナの説明に耳を傾ける。
「それで魔法を付与するタイプは、基本は属性を付与するのと変わらないの。けど、こっちはもっと高度で、水を凍らせて矢みたいに飛ばしたり、炎を一定の方向に吹き出させたり。――要は、付与した属性を好き勝手に操作できるの」
さすがにある程度の制限はあるけど――
そう言いながら、エレナが木の棒にエンチャントをし、振る。
すると、先ほどは斬跡から炎が噴き出し、炎が小さな杖を形取る。すると、炎で出来た杖が、ティアナの目の前にふよふよと漂いながら辿り着く。
「持ってみて。大丈夫、見た目みたいに熱くないから」
「こ、これを!?」
ティアナがエレナの台詞に仰天する。常人であれば燃え盛る炎を触るなどしないからだ。だが、エレナが炎で出来た杖に触れる。
「お姉ちゃん!?」
ティアナが絶叫する。エレナの手が燃える未来を想像したからだろう。だが、エレナの手は燃えるどころか、杖を掴んでいた。
「ほら、大丈夫でしょ?・・・なんならそこのアッガスで試してもいいわよ」
「俺を巻き込むな!燃えないとわかってても結構怖いんだぞ!つか、一回俺を燃やしたよな!?」
アッガスが泡を食って叫ぶ。
「あら。あれはアッガスが私に失礼なことを言ったからでしょ?あと、見た目だけで焦がしてはないはずよ?その証拠に、すこし熱い程度で済んだでしょう」
さらっと恐ろしい発言をするエレナ。
「何が「少し熱い程度」だよ!こっちは溶けるかと思ったんだぞ!?確かに火傷すらなかったが!」
「いや、普段はもっと優しいだろう」
「いや、オーガス?一体どこがだよ?お前らはあれを受けたことがないからそう言えるんだ!」
エレナの地獄の所業を口走るアッガスだが、無論、普段であればそこまではしない。行き過ぎても大量の冷や汗をかく程度である。・・・それでも十分やりすぎだとは思うが、燃やされた時、彼は一体何をしでかしたのだろうか。
「じゃあミリーでもいいわ」
「オッケー。・・・アッガスじゃないから無いとは思うけど、ああいうのはアッガスだけにしてね」
「もちろんよ」
なにやら闇が深そうな会話だったが、ミリーは躊躇もせずに炎で出来た杖を掴む。
「本当に燃えないのね」
結果を見たティアナが感心したように呟き、ミリーから杖を受け取る。
「・・・全く熱くない。なんだか不思議な気分ね」
杖を手にしたティアナが呟く。
そんな彼女を見て、興味をそそられたようにサミュエルが手を出す。
「本当だ。見た目はとても危ないのに」
杖の先にそっと触れたサミュエルが感想を口にする。
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