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116.いや~

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 これで俺が出来る仕上げは本当に終わったわけで、あとはお風呂に必要な魔導具とかになるんだけど、多分作ろうと思えば作れるんだろうけど、自作するとなると調整とか色々としないといけないし、時間がかかるだろうから。

 俺はジルベイルのほうを見た。

「ジルベイル。お風呂に必要になる魔導具ってどんなのがあるの?」
「それでしたら、水の魔導具と水を温める魔導具、それにここは地下なので浄化の魔導具でしょうか」

〉つまり、水の魔導具で水を貯めて温める魔導具で温めて、使ったあとは排水出来ないから浄化の魔導具で浄化すると

《そういえば、排水について考えてなかったな》

 うっかりとしていた。

「排水出来ないから浄化でキレイに保たないといけないのか」
「はい。その通りです」
「だったら水の魔導具はいらないか」
「水の魔導具はいらないのですか?」
「うん。思いついたことがあるから」

〉思いついたことだと!?
〉またなにかやらかす気か!?
〉やめたげて!
〉もうキュリアスの精神力は0よ!
〉これ以上のトンデモ魔法には耐えられないわ!

《トンデモ魔法って。俺はただ地下室を作ってるだけだぞ》

〉そっちの世界でもありえない方法でやってるんだからトンデモ魔法だろが!
〉キュリアスの表情を視てもそれを言えるか!?

 リスナー達がそう言うのでキュリアスを見ると、虚ろな目でどこかわからない場所を見て微笑んでいた。

《ごめんなさい!でも自重しません!》

〉自分の非を認めたうえで自重しない宣言って!
〉まだやる気なのか!
〉鬼畜だな!
〉サイテーな男ね!
〉サイテーな赤ちゃんね!

《うるせー。ってか、もう半分は終わったぞ》

〉は?
〉え?
〉半分は終わった?
〉なにが?
〉どういうこと?

 訳が分からず戸惑っているリスナー達。

《こうして話している間にもこの地下一階と地上の間に貯水タンクを作ったのさ》

 貯水タンクの高さはこの地下室と地上の間のスペースがそれほどないのであまり高くはとれなかったが、その分広さはこの屋敷の広さギリギリまで取っているのでそこそこの水の量を溜めることができるだろう。もちろん地下室と同じ魔法石を使用して結界で囲っているので水が漏れる心配もなし。

〉マジか!
〉そんな片手間でしてしまうなんて………
〉しかも、見えない場所で行われたから気づくことも出来ないなんて………
〉どこまでバケモノなんだ、この赤ちゃん………
〉自重しなさすぎる………

《いや~。それほどでも》

〉褒めてない!
〉褒めてねーぞ!
〉照れるな!
〉自重しろ!
〉このバケモノ赤ちゃん!
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