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76.反論どうぞ

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《もう一つのメリットの素材だが、錬金や鍛冶、調合には当然素材が必要になるわけだが、正体をバラさなかった場合それをどこから調達する?》

〉そんなのモンスターを倒して自力で調達すればいいだけの話だろ?
〉鉱石とかは山に掘りにいけばいいだろうし
〉調合に使う薬草なんかも山で取れるだろ
〉たったそれだけのことで素材が手に入るんだから簡単じゃん

《はぁ》

 何もわかっていないリスナー達に自然とため息が出た。

〉うわっ
〉思いっきりため息吐かれた
〉あれ?俺達おかしなこと言ったか?
〉いや。何もおかしくなかったぞ
〉じゃあなんでため息吐かれてるの?

《お前達が馬鹿ばっかりだからだよ》

〉俺達のどこが馬鹿だっていうんだ!
〉心外よ!
〉訂正しなさい!
〉俺達はバカじゃない!
〉バカじゃないぞー!

 そこまで言うならしっかりとバカだということを理解してもらおう。

《じゃあ、お前達がいかに馬鹿なのか一つずつ説明してやるからよく聞けよ》

〉おう聞かせてもらおうか
〉俺達を納得させるだけの説明ができるかな?

《まず一つ目の問題は時間だ。
 正体をバラさない場合、当然コソコソ隠れてバレないように素材を取りにいかないといけなくなる。そうなると素材を取りにいける時間はごく僅かだ。そんな僅かな時間の中欲しい素材を見つけて集めるなんてできると思うか?
 次に二つ目の問題はモンスターだ。
 当然だがモンスターと戦うことは危険なことだ。怪我をすることもあれば最悪死ぬことだってある。そんな危険な戦いを時間を気にしながらしたいと思うか?もし怪我したらその時の言い訳はどうする?しかもだ。モンスターなんてどこにいるかわからないのに時間内に探せると思うか?
 と、問題点をあげたわけだが、これを聞いてもお前達が馬鹿じゃないと言えるのなら反論どうぞ》

〉………
〉………
〉………

 リスナー達は見事に黙り込んだので俺は内心ニヤリと笑った。

《そんな問題点がある素材集めも正体をバラすことで曾祖父さんを頼ることが出来るから安全に素材を集めることが出来るわけだ。
 というわけで、正体をバラすメリットの説明終了》

 しかし、説明を終えてもリスナー達の反応はないのでもうひと眠りすることにしよう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

天使「レインの説明で作者もバカだと証明されましたね」
神「なんでそうなる!?」
天使「作者はリスナー以下ですから」
神「いや!俺はこの作品内で最高の存在だぞ!」
天使「ふっ」
神「鼻で笑われた!?」
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