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66.先程以上に

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 納得するように頷いているみんなを見て、次の方法へといく。

「二つ目はサイコキネシスです」
「サイコキネシスとは?」
「別の言い方をすれば念動力といって、見えない力に引っ張られる感じですね」
「ふむ。想像がつかんな」

〉サイコキネシスを知らない人からすれば想像なんてつくはずないよね
〉反応を見る限りこちらの世界ではそういった類の魔法はないんだろうな
〉似た魔法もないなら余計想像つくはずないよな
〉どうするんだ、レイン

《そんなの実演するしかないだろが》

 なので、

「曾お祖父様。手を握手するように前へ出してくれませんか」
「こうか」

 曾祖父さんが指示通りに手を出してくれたので、俺はサイコキネシスを発動させてその手を軽く握った。

「おぉ!なにもないはずなのに握手されているぞ!」

 興奮している曾祖父さんの横ですでに手を前に出している曾お祖母さん。

「レイン」

〉笑顔の圧力がwww
〉私にもって顔に書いてあるwww
〉ってか、周りのみんなも期待してる顔してるしwww
〉やってもらいたくてウズウズしてるwww

「してほしい人は手を出してください」

 すると、全員が手を出してきた。

〉はやっ!
〉待ってたからなwww
〉当然の反応だろうなwww
〉わかっていたことだなwww

 ホントにわかっていたことなので、早速全員とサイコキネシスで握手をかわしました。

「確かになにもないなに握手していますね」
「先程以上に不思議ですね」
「わけがわかりません」
「何がどうなっているのでしょうか?」
「理屈は説明出来ないので、そういうものだと思っていてください」

〉お客様の中にサイコキネシスの理屈を説明出来る方は居られませんか~!
〉サイコキネシスの理屈は………
〉私文系だから………
〉いや、サイコキネシスに文系も理系も関係ないからな!
〉はい!
〉えっ?まさかお前
〉説明出来るのか?
〉サイコキネシスとは超能力である
〉アホか!
〉それは理屈じゃねーよ!
〉誰かー!このバカ治せる人いませんか!
〉誰がバカだ!
〉お前だよ!

 リスナー達が漫才を始めている間も曾祖父さん達はサイコキネシスとの握手を続けていたので、サイコキネシスをやめて説明の続きを始めた。

「これがサイコキネシスで、この力で身体を浮かせることが出来れば空も飛ぶことが出来ると思います」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

神「そもそも超能力の理屈を説明が出来る人がいるわけないだろ」
天使「そうですね。それが出来たら超能力なんて言われていませんでしょうしね」
神「誰も説明出来ない不思議なことなんだから超能力なんだよ。それがわからないリスナー達はホントにバカだな~」
天使「それをわかったうえでワザと漫才みたいに騒いでいるってことを理解していない作者のほうがもっとバカですけどね」
神「なんか言ったか?」
天使「バカ」
神「シンプルな罵倒が来た!」
天使「いつも通りじゃないですか」
神「こんないつも通りなんてイヤだー!」
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