144 / 148
130.鬼教官が
しおりを挟む
「はい!みんな!練習を止めて集合!」
俺がそう声をかけるとみんな一瞬で集まってきた。
「みんな布の扱いも慣れてきたし、そろそろ飛ぶ練習でもしようか」
『うぉーーー!』
〉うおっ!
〉なんだなんだ!
〉地鳴りか!
〉み、耳が………
〉鼓膜が………
〉急な雄叫びは………
〉これは………
〉予想外………
みんなにとっては待ちに待ったことなので雄叫びをあげることは予想してたよ。だからこそ、耳栓代わりに音を遮断する結界を耳に張ったのでダメージはない。
「はいはい。嬉しいのはわかるけどまだ飛べたわけでもないし、叫ぶ前に練習するよ」
『うぉーーー!』
俺の言葉を聞いていたはずなのにまた叫びだすみんな。
《これは不治の病だったのか………》
〉また叫ばれてレインが遠い目をしてるwww
〉叫ぶ前に練習とか言ったのに叫ばれて遠い目をしてるwww
〉でも言いたいことはわかるwww
〉こうも連続で叫ばれるとなwww
〉ホントに鼓膜がヤベーよwww
〉ミミガー!
〉それは沖縄料理の豚の耳だろが!
リスナー達のボケも不治の病だろうな。
「まずは翼の形を作るところから。この時注意しないといけないのは翼の大きさだね。みんな翼は大きいほうがいいと思ってないかな?」
俺の問いに祖母様達を含むほとんどの騎士達が頷いている。
〉そりゃあ大きいほうがいいだろ?
〉大は小を兼ねるっていうだろ?
〉その方が羽ばたいた時により風を捉えて飛びやすくなるだろうからな
〉デカいは正義だぜ!
「確かに大きいほうが安定して飛べるだろうけど、翼を大きくするということはそれだけ多くの魔力を使うわけだから長く翼を維持することは出来なくなる。かといって小さすぎると飛ぶとこすら出来ない。とはいえ、俺もどれくらいの大きさの翼がベストなのか知らないし、人それぞれにあった翼の大きさがあるだろうから、それはこれから練習していって確かめていこう」
『はい!』
「それじゃあまずは伸ばした腕と同じくらいの翼を作ってみて」
『はい!』
〉えっと………
〉一糸乱れぬ返事が返ってくるって………
〉これってどこの軍隊の練習風景ですか?
〉なんかちょっと怖いんですけど………
〉もう少しにこやかに出来ませんか?
《元々騎士団の訓練の延長線上みたいなものだからしかたないだろ?》
〉そうだけど!
〉というか鬼教官のお前のせいじゃないのか!?
〉幼児が鬼教官ってwww
〉異常者だからそうなってもおかしくないかwww
〉そして鬼教官か異常者だから部下も異常者に育つ、と
〉ヤベーじゃんwww
〉ヤバすぎるなwww
何もヤバくはないというか、俺は鬼教官になったつもりもなければ騎士団を部下にしたわけでもないんだけどな。
まぁ、それを言ったところでリスナー達が止まるわけでもないしおなじみとなった無視でいいだろう。
「それじゃあ練習開始」
『はい!』
俺がそう声をかけるとみんな一瞬で集まってきた。
「みんな布の扱いも慣れてきたし、そろそろ飛ぶ練習でもしようか」
『うぉーーー!』
〉うおっ!
〉なんだなんだ!
〉地鳴りか!
〉み、耳が………
〉鼓膜が………
〉急な雄叫びは………
〉これは………
〉予想外………
みんなにとっては待ちに待ったことなので雄叫びをあげることは予想してたよ。だからこそ、耳栓代わりに音を遮断する結界を耳に張ったのでダメージはない。
「はいはい。嬉しいのはわかるけどまだ飛べたわけでもないし、叫ぶ前に練習するよ」
『うぉーーー!』
俺の言葉を聞いていたはずなのにまた叫びだすみんな。
《これは不治の病だったのか………》
〉また叫ばれてレインが遠い目をしてるwww
〉叫ぶ前に練習とか言ったのに叫ばれて遠い目をしてるwww
〉でも言いたいことはわかるwww
〉こうも連続で叫ばれるとなwww
〉ホントに鼓膜がヤベーよwww
〉ミミガー!
〉それは沖縄料理の豚の耳だろが!
リスナー達のボケも不治の病だろうな。
「まずは翼の形を作るところから。この時注意しないといけないのは翼の大きさだね。みんな翼は大きいほうがいいと思ってないかな?」
俺の問いに祖母様達を含むほとんどの騎士達が頷いている。
〉そりゃあ大きいほうがいいだろ?
〉大は小を兼ねるっていうだろ?
〉その方が羽ばたいた時により風を捉えて飛びやすくなるだろうからな
〉デカいは正義だぜ!
「確かに大きいほうが安定して飛べるだろうけど、翼を大きくするということはそれだけ多くの魔力を使うわけだから長く翼を維持することは出来なくなる。かといって小さすぎると飛ぶとこすら出来ない。とはいえ、俺もどれくらいの大きさの翼がベストなのか知らないし、人それぞれにあった翼の大きさがあるだろうから、それはこれから練習していって確かめていこう」
『はい!』
「それじゃあまずは伸ばした腕と同じくらいの翼を作ってみて」
『はい!』
〉えっと………
〉一糸乱れぬ返事が返ってくるって………
〉これってどこの軍隊の練習風景ですか?
〉なんかちょっと怖いんですけど………
〉もう少しにこやかに出来ませんか?
《元々騎士団の訓練の延長線上みたいなものだからしかたないだろ?》
〉そうだけど!
〉というか鬼教官のお前のせいじゃないのか!?
〉幼児が鬼教官ってwww
〉異常者だからそうなってもおかしくないかwww
〉そして鬼教官か異常者だから部下も異常者に育つ、と
〉ヤベーじゃんwww
〉ヤバすぎるなwww
何もヤバくはないというか、俺は鬼教官になったつもりもなければ騎士団を部下にしたわけでもないんだけどな。
まぁ、それを言ったところでリスナー達が止まるわけでもないしおなじみとなった無視でいいだろう。
「それじゃあ練習開始」
『はい!』
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした
せんせい
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
チート生産魔法使いによる復讐譚 ~国に散々尽くしてきたのに処分されました。今後は敵対国で存分に腕を振るいます~
クロン
ファンタジー
俺は異世界の一般兵であるリーズという少年に転生した。
だが元々の身体の持ち主の心が生きていたので、俺はずっと彼の視点から世界を見続けることしかできなかった。
リーズは俺の転生特典である生産魔術【クラフター】のチートを持っていて、かつ聖人のような人間だった。
だが……その性格を逆手にとられて、同僚や上司に散々利用された。
あげく罠にはめられて精神が壊れて死んでしまった。
そして身体の所有権が俺に移る。
リーズをはめた者たちは盗んだ手柄で昇進し、そいつらのせいで帝国は暴虐非道で最低な存在となった。
よくも俺と一心同体だったリーズをやってくれたな。
お前たちがリーズを絞って得た繁栄は全部ぶっ壊してやるよ。
お前らが歯牙にもかけないような小国の配下になって、クラフターの力を存分に使わせてもらう!
味方の物資を万全にして、更にドーピングや全兵士にプレートアーマーの配布など……。
絶望的な国力差をチート生産魔術で全てを覆すのだ!
そして俺を利用した奴らに復讐を遂げる!
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
貴族の家に転生した俺は、やり過ぎチートで異世界を自由に生きる
フリウス
ファンタジー
幼い頃からファンタジー好きな夢幻才斗(むげんさいと)。
自室でのゲーム中に突然死した才斗だが、才斗大好き女神:レアオルによって、自分が管理している異世界に転生する。
だが、事前に二人で相談して身につけたチートは…一言で言えば普通の神が裸足で逃げ出すような「やり過ぎチート」だった!?
伯爵家の三男に転生した才斗=ウェルガは、今日も気ままに非常識で遊び倒し、剣と魔法の異世界を楽しんでいる…。
アホみたいに異世界転生作品を読んでいたら、自分でも作りたくなって勢いで書いちゃいましたww
ご都合主義やらなにやら色々ありますが、主人公最強物が書きたかったので…興味がある方は是非♪
それと、作者の都合上、かなり更新が不安定になります。あしからず。
ちなみにミスって各話が1100~1500字と短めです。なのでなかなか主人公は大人になれません。
現在、最低でも月1~2月(ふたつき)に1話更新中…
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる