僕は普通で平凡なモブ〜だって執事とメイドが最強なんだから〜

だらけたい

文字の大きさ
33 / 52

33.ギラついてる

しおりを挟む
 冒険者ギルドからもちゃんとダンジョンに入る許可がもらえた。ということで、翌日、早速ギルナキルのダンジョンに来たわけだけど。

「なんでルーファさん達がいるの?」

 なぜかギルナキルのダンジョンの前ではルーファさん達が待っていた。

「やっほー」

 ルーファさんがお気楽そうに手を振ってきたからとりあえず手を振り返しはするけど、しっかりと説明はしてほしいね。

「なんでいるの?」

 もう1度聞き直す。

「冒険者がダンジョンに居るのは別におかしいことじゃないだろ?」

 確かに。冒険者にとってダンジョンは一攫千金を狙える場所なのでおかしいことではない。
 しかし、それは実力にあったダンジョンでは、の話であって、

「ルーファさん達の実力にギルナキルのダンジョンはあってないでしょ?」
「久々に初心に戻ろうと思ってな」

 どうしてもはぐらかすような答えしか返してくれない。

 だったらと、

「そうなんだ。それじゃあお互いにジャマにならないように先に行くね。じゃあね」

 そう言ってルーファさんの横を通り過ぎようとしたが、肩を掴まれて止められた。

「なに?」

 止められる理由がわからないとばかりに不思議そうに首を傾げると、ルーファさんは大きくため息を吐いた。

「なんでって、新人が初めてダンジョンに入る時が1番危険で死亡率も高いから、ベテランがついて入るのが規則だからな」

「そうなのか?」って。

 わからないね。

「わからないってどういうことだよ」か。

 そもそも規則について事細かに書かれたルールブックとかがあるわけでもないから規則については昨日フィーナさんが説明してくれたこと以外はわからないからね。

「でも、そういった説明がなかったってことはルーファがウソをついてるってことじゃねーの?」か。

 その可能性もあるけど、昨日は僕達がダンジョンに行くとか言い出したり、ルーファさん達との模擬戦をやったりと色々バタバタしたから説明をし忘れていた可能性もあるからね。なんとも言えないよ。

「ウソだった場合はルーファが、説明のし忘れだった場合はお前が悪いというわけか」か。

 そういうことだね。

「なにウソ教えてるのよ」

 シファさんがルーファさんの頭を叩いた。

「シファ!」

 あっさりウソをバラされたことにルーファさんは怒っているが、ウソを教えられたことに僕は怒っているのでルーファさんを睨みつけた。

「ウソなの?」
「ウソよ」

 シファさんがしっかりと肯定してくれたので、ウソだということが確定した。

「ウソなのか~」か。

 そうみたいだね。

 しかし、なんでそんなウソをついてまでここに来たのかがナゾなのだけど。

「じゃあなんでいるの?」

 僕が首を傾げていると、ルーファさんは頭を掻いた。

「まず言っておくが、新人が初めてダンジョンに入る時が1番危険で死亡率が高いのは事実だぞ」

 初めて入るダンジョンに浮かれて死ぬなんて、新人にありそうなことだし、これはウソではないのだろう。

「でも、それ以上に昨日の模擬戦で興味がわいたからってのが強いからかな。あと、イサナミやフィーナが心配していたってのもあるしな」

 うん。なぜだろうか。今、ルーファさんが僕達を見る目は興味と言うより獲物を狙う目に見えるのだけど。

「奇遇だな。俺にもそう見えるな」か。

 そうだよね。目がギラついてるよね。

 興味があったり、イサナミさん達が心配してたから来たというのもウソではないのだろうけど、こんな目をされると他の理由もありそうに思えてくるのだけど。

 なんて思っていると、今度はシファさんだけじゃなくニーフさんもルーファさんの頭を叩いた。

「さっきから私の頭を叩きすぎじゃないか!」
「そんなギラついた目でルイくん達を見てるからよ」
「怯えてるじゃない」

 怯えてるというより、ルーファさんを警戒してカレンとキョウとオリフィスが僕に抱きついてきていた。

「おっと、ごめんごめん。まぁ、そういうわけで、心配と興味があったからこうして初ダンジョン探索に同行させてもらおうと私だけ待っていようと思ったんだけどね。なぜかアイス達までついてきてしまったんだ」
「そんなの当たり前でしょ」
「ルーファだけ行かせたら絶対ルイくん達に迷惑をかけるだろうからね」
「先輩冒険者なんだから迷惑かけるわけないだろ!」
「とうだか」

 全く信頼のないルーファさんはアイスさん達からジト目を向けられていた。
 その目に一瞬たじろいたルーファさんは、その目から逃げるように僕を見てきた。

「もちろん、後ろからついていくだけで基本手助けや邪魔をする気はないから、私達のことは空気だと思ってやりたいようにダンジョン探索をしてくれればいいから」

 そういうことなら別についてきてもらってもいいかな。

「いいのか?」って。

 いいよ。

 ルーファさん達がついてきてくれたらより安全にダンジョン探索が出来るし、ダンジョンでの心得や戦闘でのアドバイスを聞いたりもできるだろうからね。

「なるほど」だろ。

「わかりました。同行お願いします」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

兄貴のお嫁さんは異世界のセクシー・エルフ! 巨乳の兄嫁にひと目惚れ!!

オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
ファンタジー
夏休み前、友朗は祖父の屋敷の留守を預かっていた。 その屋敷に兄貴と共に兄嫁が現れた。シェリーと言う名の巨乳の美少女エルフだった。 友朗はシェリーにひと目惚れしたが、もちろん兄嫁だ。好きだと告白する事は出来ない。 兄貴とシェリーが仲良くしているのを見ると友朗は嫉妬心が芽生えた。 そして兄貴が事故に遭い、両足を骨折し入院してしまった。 当分の間、友朗はセクシー・エルフのシェリーとふたりっきりで暮らすことになった。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

処理中です...