8 / 52
8.往生際
しおりを挟む
光の文字で書いてあったのは、
『オールラウンダー』
目をこすってもう1度しっかりと見直すも、
『オールラウンダー』
やっぱりそう書かれているので見間違えではないのだろう。しかし、そうなると………。
うん?うん。うぅん。う~ん?うんうんうん。
「いや。うんうん言ったって結果は変わらないしさっさと受け入れろ」か。
うん。受け入れられるか!
って落ち着け、僕。叫んだところで出た結果は変わらないし、このクラスがまだそうだと決まったわけじゃない。それに僕は平凡な一般人で凡人でモブなんだから、まさかそんな僕にあのクラスが出るわけがないんだから。それに僕ってまだどんなクラスがあるか全部知ってるわけじゃないんだし、神父さんとかに聞いたら案外、普通の誰でも持っている平凡なクラスです、なんて言われるかもしれないし。
うん。そうだ。そうなんだよ。聞いてみないとわからないんだから大丈夫大丈夫。
そう自分に言い聞かせながら、とりあえずまずは周りの反応を見てみる。
みんな光の文字を見て驚きの表情で固まっていた。
あ~うん。みんな。なんでそんなに驚いてるのかな?なんで固まってるのかな?そんなおかしなクラスじゃないはずでしょ?一般的な平凡で普通のクラスだよね?ねぇ?誰がそう言ってよ!
「ククク。現実逃避乙」って。
現実逃避なんかしてない!みんなの反応がおかしんだ!
「やっぱり転生者に普通のクラスが出るわけなかったな」だと。
まだ結果を聞いたわけじゃないんだからわからないだろ!
「じゃあ聞いてみろ」か。
あぁ聞いてやるよ。
僕は立ち上がると固まっている神父さんを見上げた。
「神父さま。このクラスは?」
僕が問いかけると神父さんはハッとしてから再度光の文字を見つて少し考えたかと思うと、
「す、すいません。私は初めて見るクラスなのでわかりませんが、多分ですが、特殊系のクラスだと思います」
見たことないのに特殊系だと思わないでよ!ちゃんと調べてから言ってほしいな!
しかし、父さんや母さん、アル兄さんやカレン達は神父さんのその言葉に、わっ!、と盛り上がって喜んでいたが、僕の内心は落ち込み、周りの目がなければ膝をついて手を地面につけて落ち込んでいただろう。
せめて、せめて調べてから特殊系と言ってくれ~。
ホントに心の底からそう思うのだけど、せっかくみんな喜んでくれているのに、そこへ水をさすようなことなので流石にそう言えなかった。
「やっぱり転生者のクラスは特殊系か!」って。
僕はそんなの望んでないんだけどな~。
でも、わかっていた。ホントはわかっていたんだよ。この光の文字のオールラウンダーを見た時からこのクラスは特殊系だと。
でもさ、根っからの平凡で凡人でモブな一般人の僕にはこれは受け止めきれない結果だった。だからこそ現実逃避した。それだけのことさ。
「なにカッコつけてるんだ?」って。
別にカッコつけてるわけじゃないよ。ってか、別にカッコいいこと言ってたわけでもないし。さらにいえば、このクラスを受け入れたわけでもないと言っておこう!
「やっぱり往生際が悪い」ってか。
そうだよ。僕は往生際が悪いんだよ。
それに………。
僕はもう1度光の文字、オールラウンダーのその奥を見つめた。
どうやら父さん達には見えていないみたいだし、それについては放置でいいか。いちいち言ってこれ以上さらに混乱されても困るし。
なんて思いながら光の文字を見つめていると、母さんに抱きしめられた。
「やったわね。ルイ」
「いいクラスを引いたな」
父さんも頭を撫でてきた。
「おめでとう、ルイ」
『おめでとうございます、ルイ様』
僕としては認めたくもないのでおめでとうとは言われたくなかったのだけど、アル兄さんやカレン達にまで祝福されてしまったので、ヤケになりながら笑顔を作り、みんなの祝福に答える。
「ありがとう」
と答えつつも、やっぱり内心では落ち込む僕。
しかし、何を言ったところでオールラウンダーというクラスが変わることなんてありえないので、1度諦めて飲み込むことにして、オールラウンダーというクラスについて考える。
オールラウンダー。直訳すれば、万能、であり、何でも出来る職業、ということになるのだろう。
異世界転生モノや転移モノでは最強として描かれていたり、器用貧乏として描かれていたりと評価が分かれたりするクラスだが、それも僕次第だったりする気がする。
とりあえず、色んなクラスを見ていた神父さんが見たことないと言ったので、どんなクラスかは誰も知らないのだろう。
「神父よ。オールラウンダーとは一体どういうクラスなのだ?」
「先ほども申しましたが、私も初めて見るクラスなので、これから過去の記録を見返してみて、同じクラスを得た人が居ないかを探してみます。もし何か情報が得られれば侯爵様の屋敷に人を向かわせますので、少し時間をください」
「わかった」
頷いた父さんは僕の頭を撫でた。
「では、クラスについては神父に任せるとして、帰るとするか」
「はい」
『オールラウンダー』
目をこすってもう1度しっかりと見直すも、
『オールラウンダー』
やっぱりそう書かれているので見間違えではないのだろう。しかし、そうなると………。
うん?うん。うぅん。う~ん?うんうんうん。
「いや。うんうん言ったって結果は変わらないしさっさと受け入れろ」か。
うん。受け入れられるか!
って落ち着け、僕。叫んだところで出た結果は変わらないし、このクラスがまだそうだと決まったわけじゃない。それに僕は平凡な一般人で凡人でモブなんだから、まさかそんな僕にあのクラスが出るわけがないんだから。それに僕ってまだどんなクラスがあるか全部知ってるわけじゃないんだし、神父さんとかに聞いたら案外、普通の誰でも持っている平凡なクラスです、なんて言われるかもしれないし。
うん。そうだ。そうなんだよ。聞いてみないとわからないんだから大丈夫大丈夫。
そう自分に言い聞かせながら、とりあえずまずは周りの反応を見てみる。
みんな光の文字を見て驚きの表情で固まっていた。
あ~うん。みんな。なんでそんなに驚いてるのかな?なんで固まってるのかな?そんなおかしなクラスじゃないはずでしょ?一般的な平凡で普通のクラスだよね?ねぇ?誰がそう言ってよ!
「ククク。現実逃避乙」って。
現実逃避なんかしてない!みんなの反応がおかしんだ!
「やっぱり転生者に普通のクラスが出るわけなかったな」だと。
まだ結果を聞いたわけじゃないんだからわからないだろ!
「じゃあ聞いてみろ」か。
あぁ聞いてやるよ。
僕は立ち上がると固まっている神父さんを見上げた。
「神父さま。このクラスは?」
僕が問いかけると神父さんはハッとしてから再度光の文字を見つて少し考えたかと思うと、
「す、すいません。私は初めて見るクラスなのでわかりませんが、多分ですが、特殊系のクラスだと思います」
見たことないのに特殊系だと思わないでよ!ちゃんと調べてから言ってほしいな!
しかし、父さんや母さん、アル兄さんやカレン達は神父さんのその言葉に、わっ!、と盛り上がって喜んでいたが、僕の内心は落ち込み、周りの目がなければ膝をついて手を地面につけて落ち込んでいただろう。
せめて、せめて調べてから特殊系と言ってくれ~。
ホントに心の底からそう思うのだけど、せっかくみんな喜んでくれているのに、そこへ水をさすようなことなので流石にそう言えなかった。
「やっぱり転生者のクラスは特殊系か!」って。
僕はそんなの望んでないんだけどな~。
でも、わかっていた。ホントはわかっていたんだよ。この光の文字のオールラウンダーを見た時からこのクラスは特殊系だと。
でもさ、根っからの平凡で凡人でモブな一般人の僕にはこれは受け止めきれない結果だった。だからこそ現実逃避した。それだけのことさ。
「なにカッコつけてるんだ?」って。
別にカッコつけてるわけじゃないよ。ってか、別にカッコいいこと言ってたわけでもないし。さらにいえば、このクラスを受け入れたわけでもないと言っておこう!
「やっぱり往生際が悪い」ってか。
そうだよ。僕は往生際が悪いんだよ。
それに………。
僕はもう1度光の文字、オールラウンダーのその奥を見つめた。
どうやら父さん達には見えていないみたいだし、それについては放置でいいか。いちいち言ってこれ以上さらに混乱されても困るし。
なんて思いながら光の文字を見つめていると、母さんに抱きしめられた。
「やったわね。ルイ」
「いいクラスを引いたな」
父さんも頭を撫でてきた。
「おめでとう、ルイ」
『おめでとうございます、ルイ様』
僕としては認めたくもないのでおめでとうとは言われたくなかったのだけど、アル兄さんやカレン達にまで祝福されてしまったので、ヤケになりながら笑顔を作り、みんなの祝福に答える。
「ありがとう」
と答えつつも、やっぱり内心では落ち込む僕。
しかし、何を言ったところでオールラウンダーというクラスが変わることなんてありえないので、1度諦めて飲み込むことにして、オールラウンダーというクラスについて考える。
オールラウンダー。直訳すれば、万能、であり、何でも出来る職業、ということになるのだろう。
異世界転生モノや転移モノでは最強として描かれていたり、器用貧乏として描かれていたりと評価が分かれたりするクラスだが、それも僕次第だったりする気がする。
とりあえず、色んなクラスを見ていた神父さんが見たことないと言ったので、どんなクラスかは誰も知らないのだろう。
「神父よ。オールラウンダーとは一体どういうクラスなのだ?」
「先ほども申しましたが、私も初めて見るクラスなので、これから過去の記録を見返してみて、同じクラスを得た人が居ないかを探してみます。もし何か情報が得られれば侯爵様の屋敷に人を向かわせますので、少し時間をください」
「わかった」
頷いた父さんは僕の頭を撫でた。
「では、クラスについては神父に任せるとして、帰るとするか」
「はい」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
兄貴のお嫁さんは異世界のセクシー・エルフ! 巨乳の兄嫁にひと目惚れ!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
ファンタジー
夏休み前、友朗は祖父の屋敷の留守を預かっていた。
その屋敷に兄貴と共に兄嫁が現れた。シェリーと言う名の巨乳の美少女エルフだった。
友朗はシェリーにひと目惚れしたが、もちろん兄嫁だ。好きだと告白する事は出来ない。
兄貴とシェリーが仲良くしているのを見ると友朗は嫉妬心が芽生えた。
そして兄貴が事故に遭い、両足を骨折し入院してしまった。
当分の間、友朗はセクシー・エルフのシェリーとふたりっきりで暮らすことになった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる