77 / 85
77.不満の声
しおりを挟む
お花見会が終わって再度集まった生徒達。そんな生徒へ向けて、
「これから君たちには山、畑、川、海の4箇所で食材取りをしてもらう」
学年主任がそう宣言すると、生徒達からは当然ながら『えー!』という不満の声があがった。
しかし、学年主任は生徒達の不満の声など気にした様子もなく話を続ける。
「取れた食材は全てポイントに変換され、クラスの合計ポイントによって今晩のご飯のランクが変わってくるから文句を言わずに頑張るように」
ご飯のランクが変わると聞いた瞬間、生徒達のやる気に火がついたのか、不満の声はすぐにやんだ。
「班の振り分けだけど、山に1班、畑に2班、川に1班、海に1班だから、どこに何班が行くのかはクラスで話し合って決めてね。
ちなみに、畑は食材を収穫しやすいけど1つ1つのポイントは低く、海は食材を収穫しにくい分1つ1つのポイントら高いから。
そして、各箇所に地元の人がインストラクターとしてついてくれるから必ずその人の指示に従うこと。
特に山に行く班は遭難する危険や毒キノコなどに気をつけないといけないから、食材を見つけても勝手に取ったりしないように。
時間は今から5時まで。班の振り分けが済んだところから動き出してもいいから。というわけでスタート!」
学年主任のスタートの合図に慌てた様子の他のクラスに対し、僕のクラスは当然のように僕の周りに集まってきた。
「この中で釣りの経験者はいる?」
僕の問いに3割くらいが手を上げた。
「はいはい」
「川釣りなら」
「俺は両方したことあるな」
「バス釣りなら経験あるぞ」
そういった情報を聞いた上で、
「じゃあ2班は海へ、3班は川へ行ってくれる?」
釣り経験者が多い2班と3班を海と川へ割り振る。
「OK!」
「早速行ってくる!」
時間が限られているということもあって、早速行動を始めてくれるのはありがたいね。
そうなると、残りの山と畑では当然だけど歩き回らないといけない山の方がキツいだろう。
なので、僕はユウ達を見た。
「山は僕達が行こうと思うけどいいかな?」
「いいぞ」
「うん」
「OK!」
ユウ達からはすぐに了承の返事が返ってきたので、僕は1班と4班の方を見た。
「というわけだから、みんなには畑の方に行ってもらいたいね」
「わかった」
「よし来た!」
1班と4班もすぐに動き出したので、僕達も動き出した。
ちなみに、この時点で委員長など決めていない他のクラスはまだ振り分けをしている最中であり、その様子を見ていたナツ先生からドヤ顔を向けられたのはウザかった。
「これから君たちには山、畑、川、海の4箇所で食材取りをしてもらう」
学年主任がそう宣言すると、生徒達からは当然ながら『えー!』という不満の声があがった。
しかし、学年主任は生徒達の不満の声など気にした様子もなく話を続ける。
「取れた食材は全てポイントに変換され、クラスの合計ポイントによって今晩のご飯のランクが変わってくるから文句を言わずに頑張るように」
ご飯のランクが変わると聞いた瞬間、生徒達のやる気に火がついたのか、不満の声はすぐにやんだ。
「班の振り分けだけど、山に1班、畑に2班、川に1班、海に1班だから、どこに何班が行くのかはクラスで話し合って決めてね。
ちなみに、畑は食材を収穫しやすいけど1つ1つのポイントは低く、海は食材を収穫しにくい分1つ1つのポイントら高いから。
そして、各箇所に地元の人がインストラクターとしてついてくれるから必ずその人の指示に従うこと。
特に山に行く班は遭難する危険や毒キノコなどに気をつけないといけないから、食材を見つけても勝手に取ったりしないように。
時間は今から5時まで。班の振り分けが済んだところから動き出してもいいから。というわけでスタート!」
学年主任のスタートの合図に慌てた様子の他のクラスに対し、僕のクラスは当然のように僕の周りに集まってきた。
「この中で釣りの経験者はいる?」
僕の問いに3割くらいが手を上げた。
「はいはい」
「川釣りなら」
「俺は両方したことあるな」
「バス釣りなら経験あるぞ」
そういった情報を聞いた上で、
「じゃあ2班は海へ、3班は川へ行ってくれる?」
釣り経験者が多い2班と3班を海と川へ割り振る。
「OK!」
「早速行ってくる!」
時間が限られているということもあって、早速行動を始めてくれるのはありがたいね。
そうなると、残りの山と畑では当然だけど歩き回らないといけない山の方がキツいだろう。
なので、僕はユウ達を見た。
「山は僕達が行こうと思うけどいいかな?」
「いいぞ」
「うん」
「OK!」
ユウ達からはすぐに了承の返事が返ってきたので、僕は1班と4班の方を見た。
「というわけだから、みんなには畑の方に行ってもらいたいね」
「わかった」
「よし来た!」
1班と4班もすぐに動き出したので、僕達も動き出した。
ちなみに、この時点で委員長など決めていない他のクラスはまだ振り分けをしている最中であり、その様子を見ていたナツ先生からドヤ顔を向けられたのはウザかった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
ハーレムに憧れてたけど僕が欲しいのはヤンデレハーレムじゃない!
いーじーしっくす
青春
赤坂拓真は漫画やアニメのハーレムという不健全なことに憧れる健全な普通の男子高校生。
しかし、ある日突然目の前に現れたクラスメイトから相談を受けた瞬間から、拓真の学園生活は予想もできない騒動に巻き込まれることになる。
その相談の理由は、【彼氏を女帝にNTRされたからその復讐を手伝って欲しい】とのこと。断ろうとしても断りきれない拓真は渋々手伝うことになったが、実はその女帝〘渡瀬彩音〙は拓真の想い人であった。そして拓真は「そんな訳が無い!」と手伝うふりをしながら彩音の潔白を証明しようとするが……。
証明しようとすればするほど増えていくNTR被害者の女の子達。
そしてなぜかその子達に付きまとわれる拓真の学園生活。
深まる彼女達の共通の【彼氏】の謎。
拓真の想いは届くのか? それとも……。
「ねぇ、拓真。好きって言って?」
「嫌だよ」
「お墓っていくらかしら?」
「なんで!?」
純粋で不純なほっこりラブコメ! ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる