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47.こっちはモヤモヤ
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「結果発表~」
みんなのことを洗い終えたヒマワリちゃんが急にそんなことを言い始めた。
「何?」
「何の結果発表?」
訳がわからずに混乱しているユキさんやサクラちゃんを尻目に、ヒマワリちゃんは結果の発表をし始めた。
「1位イチョウさん。2位ユキさん。3位コウくん。4位リンさん。5位サクラちゃん。6位私。最下位チョウちゃん。以上」
結果を発表し終えたヒマワリちゃんは満足げな表情で「ふ~」と息を吐きながら一仕事終えたとばかりに額の汗を拭った。
結果発表を終えたヒマワリちゃんにとってはやりきったのだろうけど、勝手に訳の分からない順位をつけられて発表されたこっちはモヤモヤするだけだった。
「だから、なんの順位なの?」
気になったサクラちゃんが問いかけるも、ヒマワリちゃんはニヤニヤしているだけで答えようともしない。
ヒマワリちゃんと出会ってまだ1時間程だけど、そのニヤニヤが何かを企んでのニヤニヤだということは理解出来た。
結果発表とかしたし、今回の場合は企むといってもイタズラとかではなく、イジってるといった方向性なのだろうね。
そして、そのイジっている相手が自分でこの結果発表の意味を理解してツッコんできて欲しいからサクラの問いかけには答えない、って感じかな。
そうなってくると、今回のヒマワリちゃんのターゲットが誰なのか自ずとわかってくるね。
ターゲットは結果発表の順位で最下位にされたチョウちゃんだ。
となると、この結果発表の順位はチョウちゃんをイジるような順位になっているというわけで、会ったばかりの僕もその順位に入っているということは身体的な順位ってことだよね。
そうなると、選択肢は2つに絞られるわけで、その2つに注目して順位通りに見ていく。
1位はイチョウさんからユキさん、自分、リン、サクラちゃん、ヒマワリちゃんで最下位のチョウちゃん。
結果発表の順位通りに見ていった結果、なんの結果発表だったのか検討はついたけど、少しおかしな点も出てきたのでスッキリしていなかったりもする。
イチョウさんやリンもなんの結果発表か気づいたみたいだけど、やっぱりおかしな点があるのかなんともスッキリしない表情でヒマワリちゃんを見ていた。
しかし、それでも何も言わないのは、チョウちゃんをイジってることも理解しているからで、チョウちゃんのツッコみ待ちをしているからだろう。
ちなみに、ユキさんはニコニコしていてわかっているのかどうかがわからなくて、サクラちゃんは相変わらずヒマワリちゃんに詰め寄っている。
「ねぇねぇ、なんの結果発表なの?」
しかし、ヒマワリちゃんは答えない。
「ねぇねぇ」
サクラちゃんはヒマワリちゃんの肩を掴んで揺らし始めた。
しかし、それでもニヤニヤしながらチョウちゃんをチラチラと確認するだけのヒマワリちゃん。
「ヒマワリちゃん」
しびれをきらしたサクラちゃんはヒマワリちゃんの腰をつまんだ。
「イタっ」
「教えてよ」
「ちょっと待って。教えるから」
どうしてもチョウちゃんに気づいてツッコんでほしいヒマワリちゃんは、サクラちゃんの手を掴んで攻撃手段を封じようとしたが、今度は蹴りが飛んできだした。
「イタっ、イタいから」
「だったら教えてよ」
「待って、待ってって」
どうにかして避けようとするが、サクラちゃんの蹴りは避けられずに蹴られているヒマワリちゃんだが、それでも頑なに答えようとしない。
もうサクラちゃんには教えてもいいような気もするが、なぜそこまで頑なに教えようとしないのかがわからない。
そして、ターゲットにされたチョウちゃんはというと、僕達を見回してようやく結果発表の順位がなんの順位なのか理解したのか、「あっ」と声をあげたかと思えばすぐにヒマワリちゃんを睨みつけた。
「ヒマワリちゃん!さっきの結果発表の順位ってまさか胸の大きさの順位なの!?」
チョウちゃんの言葉でようやく何の結果発表なのかわかったサクラちゃんはみんなの胸の大きさを確認して「あっ」となった。
ちなみに、ユキさんはニコニコしたまま変わらないのでわかっていたのか、チョウちゃんの言葉で理解したのかがやっぱりわからない。
まぁ、どっちでもいいかと思ったので、結果発表について考えよう。
さっきの結果発表の順位でチョウちゃんをターゲットにした場合、身体的な特徴でチョウちゃんをイジるのなら胸か身長についてイジるのが1番だ。そこを1番気にしているからね。
そして、ヒマワリちゃんが言った結果通りに僕達が並んだ場合、身長だと僕が1番高いので3番にくるのはおかしいので胸の順位ということになる。
なるのだけれど、それでもやっぱり少しおかしな点が出てくるのだよね。
「正解」
チョウちゃんに気づいてもらえたヒマワリちゃんはニヤリと笑った。
「その順位おかしいでしょ!」
みんなのことを洗い終えたヒマワリちゃんが急にそんなことを言い始めた。
「何?」
「何の結果発表?」
訳がわからずに混乱しているユキさんやサクラちゃんを尻目に、ヒマワリちゃんは結果の発表をし始めた。
「1位イチョウさん。2位ユキさん。3位コウくん。4位リンさん。5位サクラちゃん。6位私。最下位チョウちゃん。以上」
結果を発表し終えたヒマワリちゃんは満足げな表情で「ふ~」と息を吐きながら一仕事終えたとばかりに額の汗を拭った。
結果発表を終えたヒマワリちゃんにとってはやりきったのだろうけど、勝手に訳の分からない順位をつけられて発表されたこっちはモヤモヤするだけだった。
「だから、なんの順位なの?」
気になったサクラちゃんが問いかけるも、ヒマワリちゃんはニヤニヤしているだけで答えようともしない。
ヒマワリちゃんと出会ってまだ1時間程だけど、そのニヤニヤが何かを企んでのニヤニヤだということは理解出来た。
結果発表とかしたし、今回の場合は企むといってもイタズラとかではなく、イジってるといった方向性なのだろうね。
そして、そのイジっている相手が自分でこの結果発表の意味を理解してツッコんできて欲しいからサクラの問いかけには答えない、って感じかな。
そうなってくると、今回のヒマワリちゃんのターゲットが誰なのか自ずとわかってくるね。
ターゲットは結果発表の順位で最下位にされたチョウちゃんだ。
となると、この結果発表の順位はチョウちゃんをイジるような順位になっているというわけで、会ったばかりの僕もその順位に入っているということは身体的な順位ってことだよね。
そうなると、選択肢は2つに絞られるわけで、その2つに注目して順位通りに見ていく。
1位はイチョウさんからユキさん、自分、リン、サクラちゃん、ヒマワリちゃんで最下位のチョウちゃん。
結果発表の順位通りに見ていった結果、なんの結果発表だったのか検討はついたけど、少しおかしな点も出てきたのでスッキリしていなかったりもする。
イチョウさんやリンもなんの結果発表か気づいたみたいだけど、やっぱりおかしな点があるのかなんともスッキリしない表情でヒマワリちゃんを見ていた。
しかし、それでも何も言わないのは、チョウちゃんをイジってることも理解しているからで、チョウちゃんのツッコみ待ちをしているからだろう。
ちなみに、ユキさんはニコニコしていてわかっているのかどうかがわからなくて、サクラちゃんは相変わらずヒマワリちゃんに詰め寄っている。
「ねぇねぇ、なんの結果発表なの?」
しかし、ヒマワリちゃんは答えない。
「ねぇねぇ」
サクラちゃんはヒマワリちゃんの肩を掴んで揺らし始めた。
しかし、それでもニヤニヤしながらチョウちゃんをチラチラと確認するだけのヒマワリちゃん。
「ヒマワリちゃん」
しびれをきらしたサクラちゃんはヒマワリちゃんの腰をつまんだ。
「イタっ」
「教えてよ」
「ちょっと待って。教えるから」
どうしてもチョウちゃんに気づいてツッコんでほしいヒマワリちゃんは、サクラちゃんの手を掴んで攻撃手段を封じようとしたが、今度は蹴りが飛んできだした。
「イタっ、イタいから」
「だったら教えてよ」
「待って、待ってって」
どうにかして避けようとするが、サクラちゃんの蹴りは避けられずに蹴られているヒマワリちゃんだが、それでも頑なに答えようとしない。
もうサクラちゃんには教えてもいいような気もするが、なぜそこまで頑なに教えようとしないのかがわからない。
そして、ターゲットにされたチョウちゃんはというと、僕達を見回してようやく結果発表の順位がなんの順位なのか理解したのか、「あっ」と声をあげたかと思えばすぐにヒマワリちゃんを睨みつけた。
「ヒマワリちゃん!さっきの結果発表の順位ってまさか胸の大きさの順位なの!?」
チョウちゃんの言葉でようやく何の結果発表なのかわかったサクラちゃんはみんなの胸の大きさを確認して「あっ」となった。
ちなみに、ユキさんはニコニコしたまま変わらないのでわかっていたのか、チョウちゃんの言葉で理解したのかがやっぱりわからない。
まぁ、どっちでもいいかと思ったので、結果発表について考えよう。
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そして、ヒマワリちゃんが言った結果通りに僕達が並んだ場合、身長だと僕が1番高いので3番にくるのはおかしいので胸の順位ということになる。
なるのだけれど、それでもやっぱり少しおかしな点が出てくるのだよね。
「正解」
チョウちゃんに気づいてもらえたヒマワリちゃんはニヤリと笑った。
「その順位おかしいでしょ!」
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