21 / 85
21.鉄板に
しおりを挟む
「そういえば、僕の胸についてはどうするの?押さえつけるような道具僕は持ってないよ?」
男っぽいとは言われるものの、それでも僕の胸はしっかりとCカップあり、ちゃんとその存在を主張している。
そんな胸を見せつけるように胸を張ると、チョウちゃんは身長と同じくらい胸がないことを気にしているので僕を恨めしそうに睨んできた。
すると、それを見ていた僕より胸の大きなヒサコさんも胸を張った。
それに気づいたチョウちゃんはさらに恨めしそうにヒサコさんの胸を睨んだかと思うと、ヒサコさんの胸を叩いた。
「いたっ」
「あっ、暴力反対~」
すると、チョウちゃんは止まることなく何度もヒサコさんの胸を叩き始めたので、ヒサコさんは両腕で胸を隠してガードした。
「相手がコンプレックスに思っていることをするのもイジメだと思うけど」
ヒサコさんの胸を叩けなくなったチョウちゃんは僕を睨んできた。
もちろんその考えも理解出来るし、普段ならこんなことをすることはしないけど、今回は先にチョウちゃんがいたずらを仕掛けてきて迷惑をかけられた仕返しなので、チョウちゃんのコンプレックスも容赦なく攻めていく。
なので、そんなチョウちゃんにはこの言葉を送ろう。
「貧乳はステータスだ。希少価値だ」
「うぐぅ」
はい。チョウちゃんから「うぐぅ」いただきました!
この言葉は小学生の時によくチョウちゃんに言われていた言葉なのだけど、今にして思えば女子小学生の胸が無いのは普通なのだからイヤミにすらなっていない。
というか、元ネタをたどっていくと、負け惜しみの言葉なのでただの自虐だったりもする。
チョウちゃんはそこら辺のことは知らずに使っていたのだろう。
しかし、大人のチョウちゃんに対しては効果が抜群なので、こうして「うぐぅ」を引き出すことに成功した。
「昔、よくチョウちゃんが言ってきた言葉だよね」
ニヤニヤしながら見ていると、チョウちゃんは頬を膨らませた。
「そうだけど、今いうのはヒドくないかな?」
「小学生相手に言うのも十分ヒドいと思うけどね」
「うぐぅ」
反論すら出てこないチョウちゃんから2度目の「うぐぅ」いただきました。
「で、実際のところどうなの?」
すると、頬をしぼませたチョウちゃんはいつの間にか付いていたお腹の前ポケットから下着を取り出した。
「タララタッタッタン!補正下着~!」
「補正下着?」
ネタについては触れる気はないのでスルーで。
というか、このネタにツッコむと色々、面倒くさい感じがするので絶対にツッコまないよ。
「そう。補正下着」
スルーされても気にした様子のないチョウちゃんが机に置いた補正下着というものは、スポブラに近いように感じた。
「これは、女性コスプレイヤーが男装する際に胸を目立たなくさせるために使ってる下着なんだよ」
そんなものがあるのかと思いながら補正下着を手にする。
「なるほど。これをつけて胸を目立たなくさせて学校に通うってわけね」
「そういうことだね。
そしてコウくんは貧乳どころか鉄板に」
チョウちゃんはニヤニヤと笑っているが、結局のところそれは補正下着をつけている間だけのことで、取ったら元通りなので別に笑われてもなんとも思わない。
「流石に休日までつけろとは言わないよね?」
胸を目立たなくさせるということは、胸を潰すということだろうから、普段も付け続けるとなると色々と支障が出そうな気がする。
「高校で出来た友達と遊びに行かない限りはムリにつける必要はないよ。逆に休日は、タララタッタッタン!ロングヘアウィッグ!」
チョウちゃんは前ポケットからロングヘアのウィッグを取り出してきた。
うん。ネタについてはやっぱり触れるつもりはないけど、その小さな前ポケットにどうやったら補正下着とロングヘアのウィッグが入るのかは聞いてみたいかもしれない。
といつか、効果音までつけると絶対あの猫型ロボットのネタだよな、と思ってしまう。
「これをつけて女装するとよけいバレにくくなっていいんじゃない?」
元々女の僕に、女装する、か。
わかりやすいチョウちゃんの煽りどう対応してやろうか考えた結果、ウィッグをかぶって笑ってみせる。
「似合うかな?」
すると、ヒサコさんが少し頬を赤らめた。
「か、かわいい」
「ぷっ!やっぱり見慣れないから違和感半端ないわね!」
ヒサコさんからかわいいと言われるのは予想外だったけど、チョウちゃんが笑ってくることは予想通りだったのでイラッとすらしない。
「まぁ、実際問題補正下着をつけていなければ、同一人物だとバレることはないからウィッグはいらないでしょ」
そもそも学校では補正下着をつけて男装し、休日はウィッグをつけてさらに女性らしくとかめんどうで仕方がない。
「まぁ、男子達はそういうところ鈍感だからバレることはないだろうけど、一応念のためにウィッグは持っといてね~」
まぁ、あって困るようなモノでも邪魔になるようなモノでもないのでとりあえず受け取っておくことにしよう。
男っぽいとは言われるものの、それでも僕の胸はしっかりとCカップあり、ちゃんとその存在を主張している。
そんな胸を見せつけるように胸を張ると、チョウちゃんは身長と同じくらい胸がないことを気にしているので僕を恨めしそうに睨んできた。
すると、それを見ていた僕より胸の大きなヒサコさんも胸を張った。
それに気づいたチョウちゃんはさらに恨めしそうにヒサコさんの胸を睨んだかと思うと、ヒサコさんの胸を叩いた。
「いたっ」
「あっ、暴力反対~」
すると、チョウちゃんは止まることなく何度もヒサコさんの胸を叩き始めたので、ヒサコさんは両腕で胸を隠してガードした。
「相手がコンプレックスに思っていることをするのもイジメだと思うけど」
ヒサコさんの胸を叩けなくなったチョウちゃんは僕を睨んできた。
もちろんその考えも理解出来るし、普段ならこんなことをすることはしないけど、今回は先にチョウちゃんがいたずらを仕掛けてきて迷惑をかけられた仕返しなので、チョウちゃんのコンプレックスも容赦なく攻めていく。
なので、そんなチョウちゃんにはこの言葉を送ろう。
「貧乳はステータスだ。希少価値だ」
「うぐぅ」
はい。チョウちゃんから「うぐぅ」いただきました!
この言葉は小学生の時によくチョウちゃんに言われていた言葉なのだけど、今にして思えば女子小学生の胸が無いのは普通なのだからイヤミにすらなっていない。
というか、元ネタをたどっていくと、負け惜しみの言葉なのでただの自虐だったりもする。
チョウちゃんはそこら辺のことは知らずに使っていたのだろう。
しかし、大人のチョウちゃんに対しては効果が抜群なので、こうして「うぐぅ」を引き出すことに成功した。
「昔、よくチョウちゃんが言ってきた言葉だよね」
ニヤニヤしながら見ていると、チョウちゃんは頬を膨らませた。
「そうだけど、今いうのはヒドくないかな?」
「小学生相手に言うのも十分ヒドいと思うけどね」
「うぐぅ」
反論すら出てこないチョウちゃんから2度目の「うぐぅ」いただきました。
「で、実際のところどうなの?」
すると、頬をしぼませたチョウちゃんはいつの間にか付いていたお腹の前ポケットから下着を取り出した。
「タララタッタッタン!補正下着~!」
「補正下着?」
ネタについては触れる気はないのでスルーで。
というか、このネタにツッコむと色々、面倒くさい感じがするので絶対にツッコまないよ。
「そう。補正下着」
スルーされても気にした様子のないチョウちゃんが机に置いた補正下着というものは、スポブラに近いように感じた。
「これは、女性コスプレイヤーが男装する際に胸を目立たなくさせるために使ってる下着なんだよ」
そんなものがあるのかと思いながら補正下着を手にする。
「なるほど。これをつけて胸を目立たなくさせて学校に通うってわけね」
「そういうことだね。
そしてコウくんは貧乳どころか鉄板に」
チョウちゃんはニヤニヤと笑っているが、結局のところそれは補正下着をつけている間だけのことで、取ったら元通りなので別に笑われてもなんとも思わない。
「流石に休日までつけろとは言わないよね?」
胸を目立たなくさせるということは、胸を潰すということだろうから、普段も付け続けるとなると色々と支障が出そうな気がする。
「高校で出来た友達と遊びに行かない限りはムリにつける必要はないよ。逆に休日は、タララタッタッタン!ロングヘアウィッグ!」
チョウちゃんは前ポケットからロングヘアのウィッグを取り出してきた。
うん。ネタについてはやっぱり触れるつもりはないけど、その小さな前ポケットにどうやったら補正下着とロングヘアのウィッグが入るのかは聞いてみたいかもしれない。
といつか、効果音までつけると絶対あの猫型ロボットのネタだよな、と思ってしまう。
「これをつけて女装するとよけいバレにくくなっていいんじゃない?」
元々女の僕に、女装する、か。
わかりやすいチョウちゃんの煽りどう対応してやろうか考えた結果、ウィッグをかぶって笑ってみせる。
「似合うかな?」
すると、ヒサコさんが少し頬を赤らめた。
「か、かわいい」
「ぷっ!やっぱり見慣れないから違和感半端ないわね!」
ヒサコさんからかわいいと言われるのは予想外だったけど、チョウちゃんが笑ってくることは予想通りだったのでイラッとすらしない。
「まぁ、実際問題補正下着をつけていなければ、同一人物だとバレることはないからウィッグはいらないでしょ」
そもそも学校では補正下着をつけて男装し、休日はウィッグをつけてさらに女性らしくとかめんどうで仕方がない。
「まぁ、男子達はそういうところ鈍感だからバレることはないだろうけど、一応念のためにウィッグは持っといてね~」
まぁ、あって困るようなモノでも邪魔になるようなモノでもないのでとりあえず受け取っておくことにしよう。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
庭木を切った隣人が刑事訴訟を恐れて小学生の娘を謝罪に来させたアホな実話
フルーツパフェ
大衆娯楽
祝!! 慰謝料30万円獲得記念の知人の体験談!
隣人宅の植木を許可なく切ることは紛れもない犯罪です。
30万円以下の罰金・過料、もしくは3年以下の懲役に処される可能性があります。
そうとは知らずに短気を起こして家の庭木を切った隣人(40代職業不詳・男)。
刑事訴訟になることを恐れた彼が取った行動は、まだ小学生の娘達を謝りに行かせることだった!?
子供ならば許してくれるとでも思ったのか。
「ごめんなさい、お尻ぺんぺんで許してくれますか?」
大人達の事情も知らず、健気に罪滅ぼしをしようとする少女を、あなたは許せるだろうか。
余りに情けない親子の末路を描く実話。
※一部、演出を含んでいます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる