青を翔ける

中学野球最後の大会

全国大会出場を賭けた地方大会で完全試合という形で敗戦した福岡中央ボーイズ

メンバーだった花咲つぼみはその試合をきっかけに野球への熱を失ってしまう。

仲間から高校でも一緒に野球をやろうと誘われるも、なかなか気持ちの整理がつかなかったつぼみは誰とも違う高校を進学先に選んだ。

私立星翔学園高等学校、元々はお嬢様学校として福岡県内では有名だったが、最近になって理事長が変わり男女共学化が進められ、学校としても新たな歴史を作りつつあった。

高校では部活にも入らず勉強にバイトに華のない平凡な青春時代を過ごそうと考えていたつぼみであったが、とある転校生との出会いから事態は変わってしまう。

仲三河 宗介

中学最後の試合で敗れた相手、福岡スターボーイズのメンバーだった。

野球で進学した高校を辞め、野球部の評判を聞いた星翔学園へと転向してきた宗介は、早速新しい地で部活を始めようと考えていた。

しかし、この星翔学園に存在しているのは「女子」野球部であった。

勘違いから転向早々やらかしてしまった宗介を励ましたつぼみであったが、彼はすぐに立ち直る。

「そうだ!一緒に野球部つくろうぜ!」


その一言から、つぼみの止まった時計が少しずつ動き始める。

新たに出会う仲間とともに、それぞれの高校野球を通して成長を描く物語。

気が向いたら少しずつ話していくから、茶でも飲みながらのんびり付き合っておくれ

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