実はボク、ダメ人間だったんです。

実はボク、ダメ人間だったんです。2

ボールが来る。
教えて貰ったレシーブの形で受ける。
痛い。。ただ、痛い。。
何度も何度も受けると
腕は真っ赤になり嫌になった。
選手が打つためにボールを上げる事も、
やった事がないから上手くいかない。
ボールが上がってきた。
それを打とうとするがタイミングも
フォームもわからない。
つまんない。
心の中でそう思っていた。
でも、やっていたら
本当に一度だけ凄く綺麗に
ボールを上げる事ができた。
その時に周りから
「ナイスレシーブ！！」
などととても褒められた。
普段人から褒められるという事が
なかったボクには
それがとても嬉しかった。
ボールを拾えなくてもいい。
どんな不恰好でもいい。
ただ、ボールを追い続けた。
そしてその日は終わった。
数時間の間にボクの
バレーボールというスポーツに対しての
気持ちが変わっていった。
そしてボクは退部以来の決意をする。

続