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第18章
馬上姦~発情するさく~
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帰り道、さくの背中を抱いた状態で馬の手綱を取りながら弥三郎が言う。
「そういえば、戦わずして香美郡を抑えよと、さくが父上に進言したそうじゃな。」
「はい。申し上げました。」
「弟を養子に送った。」
「秀通様が反対なさいましたでしょう?」
「うん。したな。」
「しかし、当主の親秀様がそれを弑した。」
「そうじゃ。」
「それはよう御座いましたな。」
さくは笑顔で膝をポンと叩いた。
「全てさくの計算通りか。見事なものじゃ。」
「いえいえ。大殿が上手く調略致したのです。私は何も・・・・・・。」
そこでさくは背後で馬の手綱を握る弥三郎の呼吸が荒いのに気付いた。ハアハアと息を荒くしながら、腰をさくの尻に打ち付けてくる。
「・・・・・如何しましたので・・・・。」
「私は賢きおなごが好きじゃ。さくの事が好きなのじゃ。」
弥三郎が好きじゃ好きじゃと言いながら、腰を打ち付けて来るので、さくは止めさせようと両手で尻を守ろうとした。すると、その手に熱い突起物が触れた。その瞬間、弥三郎は呻き声を上げた。
「キャッ!何をなさいます!」
さくは悲鳴を上げた。さくの尻に打ち付けられていたもの。それは弥三郎の勃起した矛、醜悪な肉塊であった。
「さく。さく。良いだろう。」
興奮した弥三郎はさくの体を求めた。さくの小袖の裾を捲ると、生尻に肉棒を擦り付けた。さくの腰を持ち上げると、背後から強引に挿入を図る。
「お止め下さい。何をなさるのですか!」
「さく。良いではないか。私と夫婦になってくれ!」
弥三郎の矛がさくの膣をなぞった。手籠めにされる事に恐怖心を抱くさく。こんな馬鹿殿に!しかも馬に乗りながら!犬の様な格好で!
「誰か!誰か!」
さくは助けを求めて悲鳴を上げた。いつもの気丈なさくらしくない行動であった。生娘のさくはおのこの醜悪な肉塊を心の準備なく膣に突き付けられ、混乱の極致にいた。だが、周りに助けはいない。絶体絶命の窮地を救ったのは、さくの賢さ。機転である。さくは背後に伸ばした右手で弥三郎の矛を掴むと、素早く前後に動かした。
「ウオッ、お、ほー。」
弥三郎が声にならない呻き声を上げる。なんとか挿入されない様に済ますには、弥三郎を逝かせるしかないと、さくは判断したのだ。
「ま、待て。待つのだ、さく。」
それに対してさくとのまぐわいを望む弥三郎は手淫を止めさせようとする。だが、必死さでまさるさくは、弥三郎の意向など関係なしに擦り上げた。
「い、逝く。逝ってしまう。」
「早う逝って下さいませ。」
「さ、さく~~。」
弥三郎が野太い呻き声でさくの名前を呼んだ。さくの生尻にぴゅっぴゅっと熱い飛沫が断続的に降りかかる。弥三郎は挿入を果たせず、さくの手淫に屈したのであった。弥三郎は精を放った充足感から、さくに背後からしな垂れかかる。この様子だと弥三郎が再度、二回戦を挑んで来る事は無いだろうと判断し、さくはホッと息を継いだ。尻に手を伸ばすと弥三郎が噴射した精の粘りがまだ熱い。さくは胸元から懐紙を出すとそれを拭った。拭き取ったそれをまじまじと見やると、色の濃い白濁液の量の多い事にびっくりする。この様なものを中に出されたら直ぐに孕んでしまうのではないか。さくは総毛立つ。だが一方で知識の乏しいさくでも男の興奮が多ければ多い程、放出される精の量が多い事は知っていた。これは弥三郎がそれだけ、さくに強い欲情を覚えていた事を意味した。さくは火処にキュンとした強い痺れを感じた。軽蔑する弥三郎にもう少しで手籠めにされる所だったというのに、弥三郎がさくに強い性的な欲情を感じているという事実に接し、自分でも抑えようとしても抑えようもない性的高揚を覚えるのだ。さくを後ろから抱きしめた状態でしな垂れかかる弥三郎に気付かれぬように、さくは平静を装い、精のこびり付いた懐紙」をしまうと、手綱を操り馬を城に向かわせた。
「あっ!戻って来た!」
弥三郎とさくの姿を認めた、はるが大声を出した。待ちぼうけを食らっていた面々はこちらを見て奇異な目を向けた。弥三郎がさくを後ろから抱きしめた状態で右肩に顎を乗せ、ぐたって戻って来たからである。
「姫様。弥三郎様はどうされたのですか?」
はるが訊ねた。
「ちょっと。お疲れの様です。」
弥三郎との間に何があったか悟られたくない、さくはその様に答えるしかなかった。不審そうに轡を取るはるを横目に弥三郎に呼び掛ける。
「弥三郎様。城に着きましたぞ。」
「う、う~ん。」
さくの手淫に寄り極楽に導かれた弥三郎は今だ桃源郷の域にいた。先程までは女てつはう隊をと息巻いていたのに。さくは弥三郎を振り払うとそそくさと下馬した。そして後をはるに委ね、自らはその場を離れる。
「姫様。どちらへおいでです?」
「ちょっと厠へ。」
はるにそれだけ言うと、足早に厠へ向かった。我慢が出来なかった。用便ではない。弥三郎に焚きつけられた官能の疼きにである。さくは厠に跳び込むと、懐から丸まった懐紙を取り出し、鼻を付けると、肺一杯に臭いを吸い込んだ。イカ臭い匂いが鼻孔一杯に広がる。それは先程、弥三郎の吐き出した精を拭き取った紙である。
「これが、おのこの臭い・・・・。」
何故、おのこの精の臭いはイカの臭いと同じなのか。さくはぼんやりとそんな事を考えながら、麗らかな花の匂いを嗅ぐようにうっとりとした顔で臭いを嗅ぎ続ける。すると、先程、馬に乗りながら、さくと交わろうとした弥三郎の一挙手一投足が、脳裏に鮮明に思い起こされた。弥三郎はさくに対して邪まな考えを持っていると断言できる。だが、さくの方は弥三郎の様な男になぞ、侮蔑の感情しか持っていなかった。のだが・・・・・・。弥三郎の教育係として接する内、何故か気になってしまう自分の感情にさくは戸惑った。さくはおのこと交わるのであれば、ひとかどの立派な武士に初めてを捧げたい。そう思っている。だが、馬鹿だと思っている弥三郎の豊富な知識や知恵を間近で見るにつけ、少しづつ印象が変わりつつあった。そこへ弥三郎の求愛。力づくでさくをモノにしようとする強引さにさくはキュンと来た。今まで恋愛経験がないさくは自慰によって性欲を発散して来た。火処を擦り上げながら頭の中で想像したのは被虐的な妄想。戦に敗れ、兵たちの乱取りに会い、皆に犯される自分の姿。さくは現代で言うのならば生まれながらのマゾ。犯され願望があったのである。弥三郎がさくの尻にぶちまけた精の臭いを嗅ぎながら、さくは小袖の裾を割ると、火処に指を這わせる。充血したそこには蜜が溢れていた。蜜で指を濡らしながら核を擦ると、体にゾクゾクとした寒気が走った。甘美な心地良さに包まれながらさくは逝った。その場にしゃがみ込み余韻に浸る。さくは逝くのが早かった。未だ核にあまり刺激を受けていない乙女故である。官能の波が引くまで暫く時間が掛ったが、直ぐに我に返る。弥三郎の教育係でありながら、その精の臭いに欲情して、厠で自慰に耽る等となんと浅ましい事かと自責の念に陥った。この時代は自慰をする人間は少ない。何故なら皆が常に誰とでもまぐあうからである。さくは周りの者たちを浅ましきかなと思いながらも、本質は自分も皆と変わらないのだと痛感した。まぐあうか自慰で済ますかの違いだけで人間は皆、浅ましい者たちなのであろう。その事を痛感したものの、弥三郎の教育係として身を慎まなければと考える真面目なさくは、自分の心中、つまり犯され願望を弥三郎には絶対知られる訳にはいかないと胸に深く刻んだ。もし、その事を知られる様な事になれば、これから毎日犯される事だろう。妄想の中では弥三郎に犯されても良いとは考えて見るものの、現実の事となるならば、お断りである。未だ海のものとも山のものともはっきりしない弥三郎。果たしてこの男はこの国を導く救世主なのか、国を亡ぼす甲斐性なしか、それを見極めることが、さくの使命。弥三郎の器次第で宮脇の家は、主家を変えねばならぬかもしれぬのだ。さくは懐から取り出した新しい紙で火処を拭いながら先程の事を考えている。女てつはう隊か・・・・・。なしだろうと思うものの、弥三郎の話を聞くとありなんじゃないかと思わされてしまう。口が上手いのだ。これは将としての才覚の一つなのだが、口を開くのはおなごだけと来た。これを何とか直さなくてはならない。もし宮脇の家が弥三郎を担ぐのであれば絶対だ。きっと何かしらの理由がるのだろうな・・・・。そう云えば、弥三郎の事をほっぽらかして厠に籠ってしまった。直ぐに戻らねば・・・・・。さくは火処を綺麗に拭き取ると、紙を便桝の中に放り込んだ。弥三郎の放出した精を拭き取った紙は懐に納める。これはしばらくの間、使えると思ったからである。さくは厠で自慰に耽った己を完全に消し去り、いそいそと弥三郎の様子を見に戻った。
「そういえば、戦わずして香美郡を抑えよと、さくが父上に進言したそうじゃな。」
「はい。申し上げました。」
「弟を養子に送った。」
「秀通様が反対なさいましたでしょう?」
「うん。したな。」
「しかし、当主の親秀様がそれを弑した。」
「そうじゃ。」
「それはよう御座いましたな。」
さくは笑顔で膝をポンと叩いた。
「全てさくの計算通りか。見事なものじゃ。」
「いえいえ。大殿が上手く調略致したのです。私は何も・・・・・・。」
そこでさくは背後で馬の手綱を握る弥三郎の呼吸が荒いのに気付いた。ハアハアと息を荒くしながら、腰をさくの尻に打ち付けてくる。
「・・・・・如何しましたので・・・・。」
「私は賢きおなごが好きじゃ。さくの事が好きなのじゃ。」
弥三郎が好きじゃ好きじゃと言いながら、腰を打ち付けて来るので、さくは止めさせようと両手で尻を守ろうとした。すると、その手に熱い突起物が触れた。その瞬間、弥三郎は呻き声を上げた。
「キャッ!何をなさいます!」
さくは悲鳴を上げた。さくの尻に打ち付けられていたもの。それは弥三郎の勃起した矛、醜悪な肉塊であった。
「さく。さく。良いだろう。」
興奮した弥三郎はさくの体を求めた。さくの小袖の裾を捲ると、生尻に肉棒を擦り付けた。さくの腰を持ち上げると、背後から強引に挿入を図る。
「お止め下さい。何をなさるのですか!」
「さく。良いではないか。私と夫婦になってくれ!」
弥三郎の矛がさくの膣をなぞった。手籠めにされる事に恐怖心を抱くさく。こんな馬鹿殿に!しかも馬に乗りながら!犬の様な格好で!
「誰か!誰か!」
さくは助けを求めて悲鳴を上げた。いつもの気丈なさくらしくない行動であった。生娘のさくはおのこの醜悪な肉塊を心の準備なく膣に突き付けられ、混乱の極致にいた。だが、周りに助けはいない。絶体絶命の窮地を救ったのは、さくの賢さ。機転である。さくは背後に伸ばした右手で弥三郎の矛を掴むと、素早く前後に動かした。
「ウオッ、お、ほー。」
弥三郎が声にならない呻き声を上げる。なんとか挿入されない様に済ますには、弥三郎を逝かせるしかないと、さくは判断したのだ。
「ま、待て。待つのだ、さく。」
それに対してさくとのまぐわいを望む弥三郎は手淫を止めさせようとする。だが、必死さでまさるさくは、弥三郎の意向など関係なしに擦り上げた。
「い、逝く。逝ってしまう。」
「早う逝って下さいませ。」
「さ、さく~~。」
弥三郎が野太い呻き声でさくの名前を呼んだ。さくの生尻にぴゅっぴゅっと熱い飛沫が断続的に降りかかる。弥三郎は挿入を果たせず、さくの手淫に屈したのであった。弥三郎は精を放った充足感から、さくに背後からしな垂れかかる。この様子だと弥三郎が再度、二回戦を挑んで来る事は無いだろうと判断し、さくはホッと息を継いだ。尻に手を伸ばすと弥三郎が噴射した精の粘りがまだ熱い。さくは胸元から懐紙を出すとそれを拭った。拭き取ったそれをまじまじと見やると、色の濃い白濁液の量の多い事にびっくりする。この様なものを中に出されたら直ぐに孕んでしまうのではないか。さくは総毛立つ。だが一方で知識の乏しいさくでも男の興奮が多ければ多い程、放出される精の量が多い事は知っていた。これは弥三郎がそれだけ、さくに強い欲情を覚えていた事を意味した。さくは火処にキュンとした強い痺れを感じた。軽蔑する弥三郎にもう少しで手籠めにされる所だったというのに、弥三郎がさくに強い性的な欲情を感じているという事実に接し、自分でも抑えようとしても抑えようもない性的高揚を覚えるのだ。さくを後ろから抱きしめた状態でしな垂れかかる弥三郎に気付かれぬように、さくは平静を装い、精のこびり付いた懐紙」をしまうと、手綱を操り馬を城に向かわせた。
「あっ!戻って来た!」
弥三郎とさくの姿を認めた、はるが大声を出した。待ちぼうけを食らっていた面々はこちらを見て奇異な目を向けた。弥三郎がさくを後ろから抱きしめた状態で右肩に顎を乗せ、ぐたって戻って来たからである。
「姫様。弥三郎様はどうされたのですか?」
はるが訊ねた。
「ちょっと。お疲れの様です。」
弥三郎との間に何があったか悟られたくない、さくはその様に答えるしかなかった。不審そうに轡を取るはるを横目に弥三郎に呼び掛ける。
「弥三郎様。城に着きましたぞ。」
「う、う~ん。」
さくの手淫に寄り極楽に導かれた弥三郎は今だ桃源郷の域にいた。先程までは女てつはう隊をと息巻いていたのに。さくは弥三郎を振り払うとそそくさと下馬した。そして後をはるに委ね、自らはその場を離れる。
「姫様。どちらへおいでです?」
「ちょっと厠へ。」
はるにそれだけ言うと、足早に厠へ向かった。我慢が出来なかった。用便ではない。弥三郎に焚きつけられた官能の疼きにである。さくは厠に跳び込むと、懐から丸まった懐紙を取り出し、鼻を付けると、肺一杯に臭いを吸い込んだ。イカ臭い匂いが鼻孔一杯に広がる。それは先程、弥三郎の吐き出した精を拭き取った紙である。
「これが、おのこの臭い・・・・。」
何故、おのこの精の臭いはイカの臭いと同じなのか。さくはぼんやりとそんな事を考えながら、麗らかな花の匂いを嗅ぐようにうっとりとした顔で臭いを嗅ぎ続ける。すると、先程、馬に乗りながら、さくと交わろうとした弥三郎の一挙手一投足が、脳裏に鮮明に思い起こされた。弥三郎はさくに対して邪まな考えを持っていると断言できる。だが、さくの方は弥三郎の様な男になぞ、侮蔑の感情しか持っていなかった。のだが・・・・・・。弥三郎の教育係として接する内、何故か気になってしまう自分の感情にさくは戸惑った。さくはおのこと交わるのであれば、ひとかどの立派な武士に初めてを捧げたい。そう思っている。だが、馬鹿だと思っている弥三郎の豊富な知識や知恵を間近で見るにつけ、少しづつ印象が変わりつつあった。そこへ弥三郎の求愛。力づくでさくをモノにしようとする強引さにさくはキュンと来た。今まで恋愛経験がないさくは自慰によって性欲を発散して来た。火処を擦り上げながら頭の中で想像したのは被虐的な妄想。戦に敗れ、兵たちの乱取りに会い、皆に犯される自分の姿。さくは現代で言うのならば生まれながらのマゾ。犯され願望があったのである。弥三郎がさくの尻にぶちまけた精の臭いを嗅ぎながら、さくは小袖の裾を割ると、火処に指を這わせる。充血したそこには蜜が溢れていた。蜜で指を濡らしながら核を擦ると、体にゾクゾクとした寒気が走った。甘美な心地良さに包まれながらさくは逝った。その場にしゃがみ込み余韻に浸る。さくは逝くのが早かった。未だ核にあまり刺激を受けていない乙女故である。官能の波が引くまで暫く時間が掛ったが、直ぐに我に返る。弥三郎の教育係でありながら、その精の臭いに欲情して、厠で自慰に耽る等となんと浅ましい事かと自責の念に陥った。この時代は自慰をする人間は少ない。何故なら皆が常に誰とでもまぐあうからである。さくは周りの者たちを浅ましきかなと思いながらも、本質は自分も皆と変わらないのだと痛感した。まぐあうか自慰で済ますかの違いだけで人間は皆、浅ましい者たちなのであろう。その事を痛感したものの、弥三郎の教育係として身を慎まなければと考える真面目なさくは、自分の心中、つまり犯され願望を弥三郎には絶対知られる訳にはいかないと胸に深く刻んだ。もし、その事を知られる様な事になれば、これから毎日犯される事だろう。妄想の中では弥三郎に犯されても良いとは考えて見るものの、現実の事となるならば、お断りである。未だ海のものとも山のものともはっきりしない弥三郎。果たしてこの男はこの国を導く救世主なのか、国を亡ぼす甲斐性なしか、それを見極めることが、さくの使命。弥三郎の器次第で宮脇の家は、主家を変えねばならぬかもしれぬのだ。さくは懐から取り出した新しい紙で火処を拭いながら先程の事を考えている。女てつはう隊か・・・・・。なしだろうと思うものの、弥三郎の話を聞くとありなんじゃないかと思わされてしまう。口が上手いのだ。これは将としての才覚の一つなのだが、口を開くのはおなごだけと来た。これを何とか直さなくてはならない。もし宮脇の家が弥三郎を担ぐのであれば絶対だ。きっと何かしらの理由がるのだろうな・・・・。そう云えば、弥三郎の事をほっぽらかして厠に籠ってしまった。直ぐに戻らねば・・・・・。さくは火処を綺麗に拭き取ると、紙を便桝の中に放り込んだ。弥三郎の放出した精を拭き取った紙は懐に納める。これはしばらくの間、使えると思ったからである。さくは厠で自慰に耽った己を完全に消し去り、いそいそと弥三郎の様子を見に戻った。
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