524 / 536
エルフの森編
520.風を纏えば怖くない
しおりを挟む
シルヴィアは深く目を瞑る。
それはほんの一瞬の時間の筈なのに、頭の中に映像が浮かんだ。
シルヴィアは幼かった。
まだ上手く魔術が使えない頃。
シルヴィアは師匠と仰ぐ魔術師に魔術を教わっていた。
「うわぁ!」
シルヴィアは風を起こす魔術を使った。
けれど上手く扱えず、反動で吹き飛ばされる。
「い、痛いよ」
「シルヴィ、風を怖がってちゃダメだよ」
シルヴィアは反動で突き飛ばされ、お尻を強くぶつけた。
おまけに半ズボンだったせいで膝が擦り剝けてしまった。
「師匠、そんなこと言っても、私じゃ……」
シルヴィアの師匠は優しく言葉を掛けた。
柔らかい桃白色の髪。そこから伸びる白くて長い耳。
ソッと差し伸ばした手をシルヴィアに向けると、何度転んでも立ち上がらせた。
「師匠、私じゃ師匠みたいには上手くできないよ」
「そんなの当たり前だよ、シルヴィ。シルヴィと私は違うから」
「ん、うん……」
そうは言われても、シルヴィアには悔しくて仕方がなかった。
憧れている人に近付けない。
悔しくて悔しくて、つい涙を浮かべてしまった。
「あー、泣かないで。シルヴィは私じゃないんだから、自分なりにやってみればいいんだよ?」
「私なりって?」
「うーん、それはシルヴィ自身の手で見つけないとダメだから……そうだね」
師匠は腕を組んで悩んでしまった。
あまり考えたことが無いのだろう。
シルヴィアの記憶の中にある師匠も、神妙な顔付きになっていた。
「やっぱり、私は師匠には……」
「あっ、そうだ!」
再び涙を浮かべるシルヴィアに思い付いたような言葉を掛ける。
師匠なりに掛ける言葉を選び取り、肩をポンと叩いた。
「シルヴィ、風は常にそこに在るんだよ」
「えっ?」
「風は友達。私達のことを、ずっと見守ってくれているんだよ。耳をすませば声だって聞こえるでしょ?」
「声なんて聞こえません」
「想像力が足りないな。良い、シルヴィ、私達は風の魔術師。それでいつかは風の魔法使い……だったら、風を信じてみて。受け入れてこそ、風を信じたことになるんだよ」
師匠はシルヴィアに熱く語りかけた。
しかしシルヴィアにはよく分からない話だった。
ただ一つ、師匠は凄く楽しそうに話していた。
励ましてくれている、未来を示してくれている、その言葉が心に残り、シルヴィアを包み込んでいた。
「そっか、忘れてたわね……風は、常にそこに在る!」
シルヴィアは臆して泣き事を言っていた自分を蹴り飛ばす。
ダリアから受け取ったレイピアを握り締めると、目の前の鳥型を睨んだ。
「もう負ける気はしないわ。だって……」
シルヴィアが口を開くと、鳥型は再び単調な攻撃を始める。
それだけ強力な嘴攻撃で、きりもみ回転も相まってか、もはや手の付けようがない。
少しでも掠れば肉を抉られる。その危険性さえ噛み締め、シルヴィアは全身で風を受け止めた。
「確かに空を制したのは貴方かもしれないわね。でも、風を信じたのは私よ」
シルヴィアはそう言うと、レイピアを振り抜いた。
するとピタリと風が止み、鳥型とシルヴィアとの間を分ける。
「キュヤァラァ?」
鳥型は奇妙な声を上げた。
急に全身が重くなり、絶えず漏れ出ていた炎が弱まる。
揺ら揺らと燃える火柱が、火力を失い一瞬で消え掛ける。
「分からないでしょうね。でも、酸素が無いと、炎が勢いを増さないのよ」
単純な話しだった。如何してもっと早く気が付かなかったのか。
シルヴィアは、風を起こせば、“炎の勢いを増してしまう”とばかり考えていたが、本当にするべきはこっちだった。
「風を起こして炎の勢いを増すんじゃなくて、炎の勢いを殺すために、酸素を渡さなければよかったのよ。どうしてこんな簡単なことに気が付かなかったの? 本当に必要なのは、風で空気を分かつことだったのに」
シルヴィアはようやく勝機を見いだした。
鳥型炎獣は炎を失い、突然機動力を欠いた。
ソレだけで分かる。炎獣は炎が無いとダメ。体内に埋め込まれたリングが触媒の役割を果たせず。動かすためだけの核になり下がるのだ。
「後は岩だけね……でも、私には通用しないわ」
鳥型はもはや脅威じゃない。
ゆっくり飛んで落ちて来ると、シルヴィアは軽く蹴った。
鳥型の頭を足場に使うと、迷わずコールド・ストッパーを取り出した。
「これで、いいのよねっ!」
シルヴィアは鳥型の背骨辺りにコールド・ストッパーを刺した。
中に入っていた冷却材が少しずつ流し込まれる。
動きが悪くなり、炎が弱まると、鳥型炎獣は声なき悲鳴を上げ、苦しそうに落ちて行く。
もはや虫の息で、いつ途絶えてもおかしくなかった。
「後は……砕け散りなさい! 《ウィドン・スラッシュ》」
レイピアの剣身に風を集め束ねると、容赦なく振り下ろした。
鳥型は頭から真っ逆さまになって地面に落ちて行く。
暗がりの中、薄っすらと灯る灯りに照らされ、ドスン! と派手な音を立てると、鳥型はバラバラになってしまった。
「勝てたわね……師匠、ありがとうございました」
忘れていたものを思い出させてくれた情景。
そこに映る師匠の姿に感謝する。
今は一体何処で何をしているのか。きっとたくさんの夢を手紙と一緒に運んでいるんだろう。
いつか、いや、そのうち会える。会いたい。そんな懐かしむ気持ちを吐露しそうになるシルヴィアは、次の炎獣を仕留めに向かった。
それはほんの一瞬の時間の筈なのに、頭の中に映像が浮かんだ。
シルヴィアは幼かった。
まだ上手く魔術が使えない頃。
シルヴィアは師匠と仰ぐ魔術師に魔術を教わっていた。
「うわぁ!」
シルヴィアは風を起こす魔術を使った。
けれど上手く扱えず、反動で吹き飛ばされる。
「い、痛いよ」
「シルヴィ、風を怖がってちゃダメだよ」
シルヴィアは反動で突き飛ばされ、お尻を強くぶつけた。
おまけに半ズボンだったせいで膝が擦り剝けてしまった。
「師匠、そんなこと言っても、私じゃ……」
シルヴィアの師匠は優しく言葉を掛けた。
柔らかい桃白色の髪。そこから伸びる白くて長い耳。
ソッと差し伸ばした手をシルヴィアに向けると、何度転んでも立ち上がらせた。
「師匠、私じゃ師匠みたいには上手くできないよ」
「そんなの当たり前だよ、シルヴィ。シルヴィと私は違うから」
「ん、うん……」
そうは言われても、シルヴィアには悔しくて仕方がなかった。
憧れている人に近付けない。
悔しくて悔しくて、つい涙を浮かべてしまった。
「あー、泣かないで。シルヴィは私じゃないんだから、自分なりにやってみればいいんだよ?」
「私なりって?」
「うーん、それはシルヴィ自身の手で見つけないとダメだから……そうだね」
師匠は腕を組んで悩んでしまった。
あまり考えたことが無いのだろう。
シルヴィアの記憶の中にある師匠も、神妙な顔付きになっていた。
「やっぱり、私は師匠には……」
「あっ、そうだ!」
再び涙を浮かべるシルヴィアに思い付いたような言葉を掛ける。
師匠なりに掛ける言葉を選び取り、肩をポンと叩いた。
「シルヴィ、風は常にそこに在るんだよ」
「えっ?」
「風は友達。私達のことを、ずっと見守ってくれているんだよ。耳をすませば声だって聞こえるでしょ?」
「声なんて聞こえません」
「想像力が足りないな。良い、シルヴィ、私達は風の魔術師。それでいつかは風の魔法使い……だったら、風を信じてみて。受け入れてこそ、風を信じたことになるんだよ」
師匠はシルヴィアに熱く語りかけた。
しかしシルヴィアにはよく分からない話だった。
ただ一つ、師匠は凄く楽しそうに話していた。
励ましてくれている、未来を示してくれている、その言葉が心に残り、シルヴィアを包み込んでいた。
「そっか、忘れてたわね……風は、常にそこに在る!」
シルヴィアは臆して泣き事を言っていた自分を蹴り飛ばす。
ダリアから受け取ったレイピアを握り締めると、目の前の鳥型を睨んだ。
「もう負ける気はしないわ。だって……」
シルヴィアが口を開くと、鳥型は再び単調な攻撃を始める。
それだけ強力な嘴攻撃で、きりもみ回転も相まってか、もはや手の付けようがない。
少しでも掠れば肉を抉られる。その危険性さえ噛み締め、シルヴィアは全身で風を受け止めた。
「確かに空を制したのは貴方かもしれないわね。でも、風を信じたのは私よ」
シルヴィアはそう言うと、レイピアを振り抜いた。
するとピタリと風が止み、鳥型とシルヴィアとの間を分ける。
「キュヤァラァ?」
鳥型は奇妙な声を上げた。
急に全身が重くなり、絶えず漏れ出ていた炎が弱まる。
揺ら揺らと燃える火柱が、火力を失い一瞬で消え掛ける。
「分からないでしょうね。でも、酸素が無いと、炎が勢いを増さないのよ」
単純な話しだった。如何してもっと早く気が付かなかったのか。
シルヴィアは、風を起こせば、“炎の勢いを増してしまう”とばかり考えていたが、本当にするべきはこっちだった。
「風を起こして炎の勢いを増すんじゃなくて、炎の勢いを殺すために、酸素を渡さなければよかったのよ。どうしてこんな簡単なことに気が付かなかったの? 本当に必要なのは、風で空気を分かつことだったのに」
シルヴィアはようやく勝機を見いだした。
鳥型炎獣は炎を失い、突然機動力を欠いた。
ソレだけで分かる。炎獣は炎が無いとダメ。体内に埋め込まれたリングが触媒の役割を果たせず。動かすためだけの核になり下がるのだ。
「後は岩だけね……でも、私には通用しないわ」
鳥型はもはや脅威じゃない。
ゆっくり飛んで落ちて来ると、シルヴィアは軽く蹴った。
鳥型の頭を足場に使うと、迷わずコールド・ストッパーを取り出した。
「これで、いいのよねっ!」
シルヴィアは鳥型の背骨辺りにコールド・ストッパーを刺した。
中に入っていた冷却材が少しずつ流し込まれる。
動きが悪くなり、炎が弱まると、鳥型炎獣は声なき悲鳴を上げ、苦しそうに落ちて行く。
もはや虫の息で、いつ途絶えてもおかしくなかった。
「後は……砕け散りなさい! 《ウィドン・スラッシュ》」
レイピアの剣身に風を集め束ねると、容赦なく振り下ろした。
鳥型は頭から真っ逆さまになって地面に落ちて行く。
暗がりの中、薄っすらと灯る灯りに照らされ、ドスン! と派手な音を立てると、鳥型はバラバラになってしまった。
「勝てたわね……師匠、ありがとうございました」
忘れていたものを思い出させてくれた情景。
そこに映る師匠の姿に感謝する。
今は一体何処で何をしているのか。きっとたくさんの夢を手紙と一緒に運んでいるんだろう。
いつか、いや、そのうち会える。会いたい。そんな懐かしむ気持ちを吐露しそうになるシルヴィアは、次の炎獣を仕留めに向かった。
0
お気に入りに追加
188
あなたにおすすめの小説
婚約破棄され、聖女を騙った罪で国外追放されました。家族も同罪だから家も取り潰すと言われたので、領民と一緒に国から出ていきます。
SHEILA
ファンタジー
ベイリンガル侯爵家唯一の姫として生まれたエレノア・ベイリンガルは、前世の記憶を持つ転生者で、侯爵領はエレノアの転生知識チートで、とんでもないことになっていた。
そんなエレノアには、本人も家族も嫌々ながら、国から強制的に婚約を結ばされた婚約者がいた。
国内で領地を持つすべての貴族が王城に集まる「豊穣の宴」の席で、エレノアは婚約者である第一王子のゲイルに、異世界から転移してきた聖女との真実の愛を見つけたからと、婚約破棄を言い渡される。
ゲイルはエレノアを聖女を騙る詐欺師だと糾弾し、エレノアには国外追放を、ベイリンガル侯爵家にはお家取り潰しを言い渡した。
お読みいただき、ありがとうございます。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
王妃だって有休が欲しい!~夫の浮気が発覚したので休暇申請させていただきます~
ぽんぽこ@書籍発売中!!
恋愛
【書籍発売記念!】
1/7の書籍化デビューを記念いたしまして、新作を投稿いたします。
全9話 完結まで一挙公開!
「――そう、夫は浮気をしていたのね」
マーガレットは夫に長年尽くし、国を発展させてきた真の功労者だった。
その報いがまさかの“夫の浮気疑惑”ですって!?貞淑な王妃として我慢を重ねてきた彼女も、今回ばかりはブチ切れた。
――愛されたかったけど、無理なら距離を置きましょう。
「わたくし、実家に帰らせていただきます」
何事かと驚く夫を尻目に、マーガレットは侍女のエメルダだけを連れて王城を出た。
だが目指すは実家ではなく、温泉地で有名な田舎町だった。
慰安旅行を楽しむマーガレットたちだったが、彼女らに忍び寄る影が現れて――。
1/6中に完結まで公開予定です。
小説家になろう様でも投稿済み。
表紙はノーコピーライトガール様より
ざまぁ対象の悪役令嬢は穏やかな日常を所望します
たぬきち25番
ファンタジー
*『第16回ファンタジー小説大賞【大賞】・【読者賞】W受賞』
*書籍発売中です
彼氏にフラれた直後に異世界転生。気が付くと、ラノベの中の悪役令嬢クローディアになっていた。すでに周りからの評判は最悪なのに、王太子の婚約者。しかも政略結婚なので婚約解消不可?!
王太子は主人公と熱愛中。私は結婚前からお飾りの王太子妃決定。さらに、私は王太子妃として鬼の公爵子息がお目付け役に……。
しかも、私……ざまぁ対象!!
ざまぁ回避のために、なんやかんや大忙しです!!
※【感想欄について】感想ありがとうございます。皆様にお知らせとお願いです。
感想欄は多くの方が読まれますので、過激または攻撃的な発言、乱暴な言葉遣い、ポジティブ・ネガティブに関わらず他の方のお名前を出した感想、またこの作品は成人指定ではありませんので卑猥だと思われる発言など、読んだ方がお心を痛めたり、不快だと感じるような内容は承認を控えさせて頂きたいと思います。トラブルに発展してしまうと、感想欄を閉じることも検討しなければならなくなりますので、どうかご理解いただければと思います。
(完結)私は家政婦だったのですか?(全5話)
青空一夏
恋愛
夫の母親を5年介護していた私に子供はいない。お義母様が亡くなってすぐに夫に告げられた言葉は「わたしには6歳になる子供がいるんだよ。だから離婚してくれ」だった。
ありがちなテーマをさくっと書きたくて、短いお話しにしてみました。
さくっと因果応報物語です。ショートショートの全5話。1話ごとの字数には偏りがあります。3話目が多分1番長いかも。
青空異世界のゆるふわ設定ご都合主義です。現代的表現や現代的感覚、現代的機器など出てくる場合あります。貴族がいるヨーロッパ風の社会ですが、作者独自の世界です。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる