436 / 536
聖夜編
432.ドリアードは自分の足で
しおりを挟む
ドリアードは聖怪の森の中にいた。
トボトボ一本道を歩いていくと、その先には大きな木が伸び伸びと生きていた。
この森の中で、一番古くからこの場所で生きている。
背丈も随分と高く、見上げなくてはならない。
けれどドリアードは見上げる様子は一切無く、代わりに袂に置かれた石碑を凝視する。
「これで全てが終わってしまいましたね」
ドリアードは溜息を吐いた。
全てから解放されたというには、あまりにも顔色が悪い。
肩で息をするようで、全身にはまだ疲れが残っている。
それもそのはず、唐突に終わりを宣告されたからだ。
「私の主。一体、私はなにを如何すれば……」
ドリアードは悩みに悩んでいた。
石碑=墓石であり、ここにはドリアードの主が眠っている。
サンタ・ク・ロース。ドリアードは定期的にこの場に足を運び、冥福を捧げている。
もちろん近頃はそれすらできなかった。
それほどまでに自分の力が弱まっていて、あの姿を維持することができなくなっていたからだ。
けれどこうして元の姿で足を運んでみると、なんだか感慨深いものがある。
ここにサンタ・ク・ロースはもう居ない。
そんなこと、何十年、何百年と前から分かり切っていたはずなのに、今日に限ってドリアードは問いかける。
「私は、私はここまで頑張りましたよ。もう、疲れました」
ドリアードは吐露してしまった。
魔力は既に空っぽ寸前。崩れて行く体は、他者に魔力を与えられても、高価な薬を塗っても、一切効いてくれない。
もう限界で、魂の断片すら砕け散ってしまいそうだった。
「ルカさんは言っていましたよ。貴方はもう要らないと……ナタリーさんも似たようなことを言っていましたね。ですが私には分かりません」
ドリアードはサンタ・ク・ロースの墓石に語り掛けた。
けれど何も返って来ない。
それが空しくて、空っぽになった虚空の心に辛い刃物を突き付ける。
「私は与えられた役目を果たすだけ。それだけで良いはずなのに」
ドリアードは迷っていた。
自分は所詮はただの精霊。しかも土の精霊。
千年以上は余裕で生きて来たものの、それは今を生きる生物には伝わらないだろう。
もっとも、それはあくまで精霊としての立場からだ。偽りの姿を維持すればきっといつも通りになる。
けれどそれもなかなか難しい。もう残された猶予はない。あの姿は二度と使えなくなると、ドリアードは気が付いていた。
だからこそだ。古の存在であり、生きている者達とは違う存在の自分が受け入れられるはずないと悟っていた。
「ここまでこの町を守って来たのは貴方を偽った私。それは私の功績ではなく、人間だからこそ受け入れられたもの。この姿になった私を、再び信用してくれるのか。そんな心を薄汚い欲望を抱く人間達に伝わるのか……私には、私には分かりません」
ギュッと拳を握っていた。
ドリアードは悔しいとか空しいとかそんな虚無な感情は残っていない。
あるのはただの恐怖心だ。今までの自分を否定し、他者の心を動かせるのかどうか、未知だけが暗闇のように広がって、答えの無い迷路に今だ自分を取り残している。
そんな気持ちで耐え難く、奥歯を噛み締めていた。
「一体如何したら……」
顔を俯かせ表情を隠す。
唇を今度は噛んで、如何したら良いのか分からなくなる。
今にも涙が零れ落ちそうで、心の中に形成された螺旋の迷宮を真っ逆さまに落ちて行く。
『大丈夫じゃよ。ドリアードは儂の意志を継いでくれたんじゃからの』
何か聞こえた。何処からか聞こえた。
まるでドリアードに語り掛けるみたいだ。
「えっ?」
顔を上げて周囲を見回す。
今聞こえてきたのは男性の、しかもお爺さんの声だ。
しかも聞き馴染みがあり、まさしくサンタ・ク・ロースそのものだった。
けれどいくら目を凝らしても耳を澄ましても声はしない。
ドリアードは目尻が熱くなり、声が出なくなった。
空気だけが喉の奥から込み上げられると、「あっ、あっ」とか細く泣いた。
「あ、主……」
『だからの、これからはドリアードの意思で進んでいくんじゃよ。儂は期待しておるからの』
「ま、待って!」
手を伸ばしていた。けれど姿の無いものにいくら手を伸ばそうが掴まえることはできない。
答えの無い迷宮に光が射したかと思えば、それすら指の間をすり抜けてしまう。
掠めた筈。それなのに届かない後悔。ドリアードはついに涙を流した。
「如何して、如何してそんなこと……主、いえ、サンタ・ク・ロース答えて! 答えてくださいよ!」
子供のように泣き叫ぶ。
訴えを聞いて貰おうと必死になる。
けれど答えなんて返答なんて一切ない。だってそこにサンタ・ク・ロースは居ないのだから。
「ズルいですよ。ズルいんです。私のことなんて、誰も誰も……うっ、ぐすっ、くっ、あっ!」
ドリアードは拳を振り抜いた。
すると涙が光に反射してキラキラと眩しい。
吹きすさぶと、ドリアードの表情には凛々しさがあった。何かを吹っ切ったようにも見える。
「答えなんてない。答えなんて要らない。私は、サンタ・ク・ロースじゃないんですよ。今ここにいるのは……分かりました。私は、私らしい答えを見つけるために頑張ってみますよ」
ドリアードは墓石に語り掛ける。
賛成も否定もない。声だけが墓石を透き通ると、ドリアードは踵を返した。
墓石を後にする。何せそこにはなにも無い。想いだけの集合体なのだ。
ここから先は自分の足で進んでいくしかない。
答はその過程で見つければいい。
ドリアードは心の中で渦巻き構築を繰り返す迷宮に向き合い、互いに寄り添い合いながら進むことを選ぶ。
誰が決めた訳じゃない。誰かに与えられたわけでもない。
そこに契約の断片は無く、鎖は解けて散り散りになる。
自由になったドリアードはサンタ・ク・ロースの姿を失い、精霊ドリアードは前だけを見るのだった。
トボトボ一本道を歩いていくと、その先には大きな木が伸び伸びと生きていた。
この森の中で、一番古くからこの場所で生きている。
背丈も随分と高く、見上げなくてはならない。
けれどドリアードは見上げる様子は一切無く、代わりに袂に置かれた石碑を凝視する。
「これで全てが終わってしまいましたね」
ドリアードは溜息を吐いた。
全てから解放されたというには、あまりにも顔色が悪い。
肩で息をするようで、全身にはまだ疲れが残っている。
それもそのはず、唐突に終わりを宣告されたからだ。
「私の主。一体、私はなにを如何すれば……」
ドリアードは悩みに悩んでいた。
石碑=墓石であり、ここにはドリアードの主が眠っている。
サンタ・ク・ロース。ドリアードは定期的にこの場に足を運び、冥福を捧げている。
もちろん近頃はそれすらできなかった。
それほどまでに自分の力が弱まっていて、あの姿を維持することができなくなっていたからだ。
けれどこうして元の姿で足を運んでみると、なんだか感慨深いものがある。
ここにサンタ・ク・ロースはもう居ない。
そんなこと、何十年、何百年と前から分かり切っていたはずなのに、今日に限ってドリアードは問いかける。
「私は、私はここまで頑張りましたよ。もう、疲れました」
ドリアードは吐露してしまった。
魔力は既に空っぽ寸前。崩れて行く体は、他者に魔力を与えられても、高価な薬を塗っても、一切効いてくれない。
もう限界で、魂の断片すら砕け散ってしまいそうだった。
「ルカさんは言っていましたよ。貴方はもう要らないと……ナタリーさんも似たようなことを言っていましたね。ですが私には分かりません」
ドリアードはサンタ・ク・ロースの墓石に語り掛けた。
けれど何も返って来ない。
それが空しくて、空っぽになった虚空の心に辛い刃物を突き付ける。
「私は与えられた役目を果たすだけ。それだけで良いはずなのに」
ドリアードは迷っていた。
自分は所詮はただの精霊。しかも土の精霊。
千年以上は余裕で生きて来たものの、それは今を生きる生物には伝わらないだろう。
もっとも、それはあくまで精霊としての立場からだ。偽りの姿を維持すればきっといつも通りになる。
けれどそれもなかなか難しい。もう残された猶予はない。あの姿は二度と使えなくなると、ドリアードは気が付いていた。
だからこそだ。古の存在であり、生きている者達とは違う存在の自分が受け入れられるはずないと悟っていた。
「ここまでこの町を守って来たのは貴方を偽った私。それは私の功績ではなく、人間だからこそ受け入れられたもの。この姿になった私を、再び信用してくれるのか。そんな心を薄汚い欲望を抱く人間達に伝わるのか……私には、私には分かりません」
ギュッと拳を握っていた。
ドリアードは悔しいとか空しいとかそんな虚無な感情は残っていない。
あるのはただの恐怖心だ。今までの自分を否定し、他者の心を動かせるのかどうか、未知だけが暗闇のように広がって、答えの無い迷路に今だ自分を取り残している。
そんな気持ちで耐え難く、奥歯を噛み締めていた。
「一体如何したら……」
顔を俯かせ表情を隠す。
唇を今度は噛んで、如何したら良いのか分からなくなる。
今にも涙が零れ落ちそうで、心の中に形成された螺旋の迷宮を真っ逆さまに落ちて行く。
『大丈夫じゃよ。ドリアードは儂の意志を継いでくれたんじゃからの』
何か聞こえた。何処からか聞こえた。
まるでドリアードに語り掛けるみたいだ。
「えっ?」
顔を上げて周囲を見回す。
今聞こえてきたのは男性の、しかもお爺さんの声だ。
しかも聞き馴染みがあり、まさしくサンタ・ク・ロースそのものだった。
けれどいくら目を凝らしても耳を澄ましても声はしない。
ドリアードは目尻が熱くなり、声が出なくなった。
空気だけが喉の奥から込み上げられると、「あっ、あっ」とか細く泣いた。
「あ、主……」
『だからの、これからはドリアードの意思で進んでいくんじゃよ。儂は期待しておるからの』
「ま、待って!」
手を伸ばしていた。けれど姿の無いものにいくら手を伸ばそうが掴まえることはできない。
答えの無い迷宮に光が射したかと思えば、それすら指の間をすり抜けてしまう。
掠めた筈。それなのに届かない後悔。ドリアードはついに涙を流した。
「如何して、如何してそんなこと……主、いえ、サンタ・ク・ロース答えて! 答えてくださいよ!」
子供のように泣き叫ぶ。
訴えを聞いて貰おうと必死になる。
けれど答えなんて返答なんて一切ない。だってそこにサンタ・ク・ロースは居ないのだから。
「ズルいですよ。ズルいんです。私のことなんて、誰も誰も……うっ、ぐすっ、くっ、あっ!」
ドリアードは拳を振り抜いた。
すると涙が光に反射してキラキラと眩しい。
吹きすさぶと、ドリアードの表情には凛々しさがあった。何かを吹っ切ったようにも見える。
「答えなんてない。答えなんて要らない。私は、サンタ・ク・ロースじゃないんですよ。今ここにいるのは……分かりました。私は、私らしい答えを見つけるために頑張ってみますよ」
ドリアードは墓石に語り掛ける。
賛成も否定もない。声だけが墓石を透き通ると、ドリアードは踵を返した。
墓石を後にする。何せそこにはなにも無い。想いだけの集合体なのだ。
ここから先は自分の足で進んでいくしかない。
答はその過程で見つければいい。
ドリアードは心の中で渦巻き構築を繰り返す迷宮に向き合い、互いに寄り添い合いながら進むことを選ぶ。
誰が決めた訳じゃない。誰かに与えられたわけでもない。
そこに契約の断片は無く、鎖は解けて散り散りになる。
自由になったドリアードはサンタ・ク・ロースの姿を失い、精霊ドリアードは前だけを見るのだった。
0
お気に入りに追加
188
あなたにおすすめの小説
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。
「さようなら、私が産まれた国。
私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」
リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる──
◇婚約破棄の“後”の話です。
◇転生チート。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^
◇なので感想欄閉じます(笑)
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
婚約者に犯されて身籠り、妹に陥れられて婚約破棄後に国外追放されました。“神人”であるお腹の子が復讐しますが、いいですね?
サイコちゃん
ファンタジー
公爵令嬢アリアは不義の子を身籠った事を切欠に、ヴント国を追放される。しかも、それが冤罪だったと判明した後も、加害者である第一王子イェールと妹ウィリアは不誠実な謝罪を繰り返し、果てはアリアを罵倒する。その行為が、ヴント国を破滅に導くとも知らずに――
※昨年、別アカウントにて削除した『お腹の子「後になってから謝っても遅いよ?」』を手直しして再投稿したものです。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
殿下から婚約破棄されたけど痛くも痒くもなかった令嬢の話
ルジェ*
ファンタジー
婚約者である第二王子レオナルドの卒業記念パーティーで突然婚約破棄を突きつけられたレティシア・デ・シルエラ。同様に婚約破棄を告げられるレオナルドの側近達の婚約者達。皆唖然とする中、レオナルドは彼の隣に立つ平民ながらも稀有な魔法属性を持つセシリア・ビオレータにその場でプロポーズしてしまうが───
「は?ふざけんなよ。」
これは不運な彼女達が、レオナルド達に逆転勝利するお話。
********
「冒険がしたいので殿下とは結婚しません!」の元になった物です。メモの中で眠っていたのを見つけたのでこれも投稿します。R15は保険です。プロトタイプなので深掘りとか全くなくゆるゆる設定で雑に進んで行きます。ほぼ書きたいところだけ書いたような状態です。細かいことは気にしない方は宜しければ覗いてみてやってください!
*2023/11/22 ファンタジー1位…⁉︎皆様ありがとうございます!!
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
婚約破棄され、聖女を騙った罪で国外追放されました。家族も同罪だから家も取り潰すと言われたので、領民と一緒に国から出ていきます。
SHEILA
ファンタジー
ベイリンガル侯爵家唯一の姫として生まれたエレノア・ベイリンガルは、前世の記憶を持つ転生者で、侯爵領はエレノアの転生知識チートで、とんでもないことになっていた。
そんなエレノアには、本人も家族も嫌々ながら、国から強制的に婚約を結ばされた婚約者がいた。
国内で領地を持つすべての貴族が王城に集まる「豊穣の宴」の席で、エレノアは婚約者である第一王子のゲイルに、異世界から転移してきた聖女との真実の愛を見つけたからと、婚約破棄を言い渡される。
ゲイルはエレノアを聖女を騙る詐欺師だと糾弾し、エレノアには国外追放を、ベイリンガル侯爵家にはお家取り潰しを言い渡した。
お読みいただき、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる