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◇524 今年度最後の大イベント
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三月も終わりに近付いていた。
それはつまり、CUを始めてから約一年が経過したことになる。
時間の流れは早い。何となくそんな気がしてしまうと、アキラたちはギルドホームの中で作戦会議をしていた。
「いいか、今回のイベントは今年度最後だ」
「分かってるよー」
「おまけにイベントをほとんど開催しないCUが打ち出した、最大級のバトルイベントだ」
「そうですね。楽しみではありますが、恐らく他のプレイヤーの皆さんも相当準備をして来ているに違いありませんね」
「当り前だ。なんたって今回のイベント、勝てばそれだけでメリットになる」
公式が打ち出した今回のイベント。
既に優勝賞品は決まっていて、一年間、ネット配信を主軸にした公式のチャンネルで特集を組んで貰えるというものだった。
これが何を意味しているのか。
公式チャンネルに出演すると言うことは、それだけで繋がりができる。
加えて出演料として、印税が貰える。
未来に繋がる大きな一歩は躍進的で、気持ちの面で昂らせてくれた。
「公式かー、出たいなー」
「まあ、出るだけなら上位に入れば可能だが、年間確約の特集記事まではな」
「でもでも、ここに書いてあるよ?」
Nightが気持ちを悪気無く折ろうとする。
その脇をすり抜けるように、アキラはイベント詳細を表示した。
その中で注目するべきは※印。中訳としてこうも書かれている。
「公式の裁量により、公式配信の特別パーソナリティーとしてお声を掛けさせていただく場合がございます、だって! これに選ばれたら、私たちの株も上がるんじゃないかな?」
「いや、既にお前のおかげで株は上がっているぞ?」
「どういうこと」
「分かってないならいい」
アキラは真顔で訊ね返した。
しかしNightに呆れられてしまい、簡単に一蹴される。
「むっ、Night、私に秘密にしないでよ」
「別に私だけじゃない」
「えっ、どういうこと……まさか!」
アキラは仲間たちの顔を見る。
全員目が泳ぎ、そっぽを向いてしまう。
誰も目を合わせようとしてくれない。裏があるのは明らかだが、嫌われている訳じゃないらしい。
「そんなに私、有名なの?」
「有名も有名だよ。なんたって、《合成獣》だよ!」
「ん? 確かに私の固有スキルは【キメラハント】だけど、それがどうかしたの?」
アキラは今更ながらに忘れていた。
しかしよくよく思い返せば、会う人会う人から初見ではそう呼ばれていた。
あの日、アキラが初めてPvPをして、相手をメンタルブレイクした日だ。
それ以来、無視していたけれど、遠くからも《合成獣》の名前が呼ばれていたことを思い出す。
「もしかして、そういう意味で有名人?」
「絶対に相手にしたくないプレイヤーとしてもな」
「ううっ、それは分かるかも」
アキラは基本、喧嘩を売られない。それから喧嘩を買わない。
この間のブローズの一件が特殊だっただけで、ここまでほとんどPvPを受けていない。
それもアキラの異名と言うべきか、通り名とカッコ付けるべきか、非常に怪しいのだが、災いしている証拠だった。
「まあ、気にするな。結果で証明すればいい」
「結果で証明?」
「そのために今回のイベントに参加する意義がある。勝たないと面倒だろ?」
Nightは不敵な表情を浮かべていた。
アキラは思い起こされる。聖レッドローズ騎士団と戦わないといけないのだ。
「そうだね。負ける訳には行かないよね」
アキラたちに負ける選択肢は無い。
そのためにここまで入念な準備をしてきたのだ。
むしろ勝つことしか考えてはおらず、後は純粋にイベントを楽しめるかどうかだった。
「そう来たら、後は作戦よね? 当てはあるの」
「当てか、正直今回のイベントはフェーズ制。しかも第一、第二、に関しては、強力性がものをいう。ここで落とせば、聖レッドローズ騎士団との対決は無いだろうな」
「ううっ、できればそうであって欲しいけど……」
「まあ難しいだろうな」
「ですね。お話を伺った辺り、そのブローズと言う方は、かなりの手誰かと思います」
「剣と言うよりもスキルに恵まれているな。それを過信すれば、どうなるのか、身に染みた筈だ。次はこうも簡単には行かないぞ」
作戦の前に対策を練る。
それだけ今回のイベントで相手にすることになった聖レッドローズ騎士団はかなりの強敵と言うことだ。
きっと今頃入念かつ厳しい訓練を積んでいることだろう。
あれだけ執念深くアキラを狙うなら、それだけのことをして来ないとは言えない。
「まあ、第三フェーズに関して言えば。それぞれの地力が試されるな。心して掛かれよ」
「心して掛かれって、Nightは戦えるのー?」
「私はサポートタイプだ。正直前衛には出られない。おまけに準備も事前のみだ。それ以上のことを期待するな」
「……期待しちゃうな」
「期待はするな」
Nightは念押しをして言った。
目力が怖く、鋭く睨みを利かされる。
これはしっかりとした準備をするべきだ。アキラたちはそう確信し、Nightの指揮の下、作戦会議を順調に進めるのだった。
それはつまり、CUを始めてから約一年が経過したことになる。
時間の流れは早い。何となくそんな気がしてしまうと、アキラたちはギルドホームの中で作戦会議をしていた。
「いいか、今回のイベントは今年度最後だ」
「分かってるよー」
「おまけにイベントをほとんど開催しないCUが打ち出した、最大級のバトルイベントだ」
「そうですね。楽しみではありますが、恐らく他のプレイヤーの皆さんも相当準備をして来ているに違いありませんね」
「当り前だ。なんたって今回のイベント、勝てばそれだけでメリットになる」
公式が打ち出した今回のイベント。
既に優勝賞品は決まっていて、一年間、ネット配信を主軸にした公式のチャンネルで特集を組んで貰えるというものだった。
これが何を意味しているのか。
公式チャンネルに出演すると言うことは、それだけで繋がりができる。
加えて出演料として、印税が貰える。
未来に繋がる大きな一歩は躍進的で、気持ちの面で昂らせてくれた。
「公式かー、出たいなー」
「まあ、出るだけなら上位に入れば可能だが、年間確約の特集記事まではな」
「でもでも、ここに書いてあるよ?」
Nightが気持ちを悪気無く折ろうとする。
その脇をすり抜けるように、アキラはイベント詳細を表示した。
その中で注目するべきは※印。中訳としてこうも書かれている。
「公式の裁量により、公式配信の特別パーソナリティーとしてお声を掛けさせていただく場合がございます、だって! これに選ばれたら、私たちの株も上がるんじゃないかな?」
「いや、既にお前のおかげで株は上がっているぞ?」
「どういうこと」
「分かってないならいい」
アキラは真顔で訊ね返した。
しかしNightに呆れられてしまい、簡単に一蹴される。
「むっ、Night、私に秘密にしないでよ」
「別に私だけじゃない」
「えっ、どういうこと……まさか!」
アキラは仲間たちの顔を見る。
全員目が泳ぎ、そっぽを向いてしまう。
誰も目を合わせようとしてくれない。裏があるのは明らかだが、嫌われている訳じゃないらしい。
「そんなに私、有名なの?」
「有名も有名だよ。なんたって、《合成獣》だよ!」
「ん? 確かに私の固有スキルは【キメラハント】だけど、それがどうかしたの?」
アキラは今更ながらに忘れていた。
しかしよくよく思い返せば、会う人会う人から初見ではそう呼ばれていた。
あの日、アキラが初めてPvPをして、相手をメンタルブレイクした日だ。
それ以来、無視していたけれど、遠くからも《合成獣》の名前が呼ばれていたことを思い出す。
「もしかして、そういう意味で有名人?」
「絶対に相手にしたくないプレイヤーとしてもな」
「ううっ、それは分かるかも」
アキラは基本、喧嘩を売られない。それから喧嘩を買わない。
この間のブローズの一件が特殊だっただけで、ここまでほとんどPvPを受けていない。
それもアキラの異名と言うべきか、通り名とカッコ付けるべきか、非常に怪しいのだが、災いしている証拠だった。
「まあ、気にするな。結果で証明すればいい」
「結果で証明?」
「そのために今回のイベントに参加する意義がある。勝たないと面倒だろ?」
Nightは不敵な表情を浮かべていた。
アキラは思い起こされる。聖レッドローズ騎士団と戦わないといけないのだ。
「そうだね。負ける訳には行かないよね」
アキラたちに負ける選択肢は無い。
そのためにここまで入念な準備をしてきたのだ。
むしろ勝つことしか考えてはおらず、後は純粋にイベントを楽しめるかどうかだった。
「そう来たら、後は作戦よね? 当てはあるの」
「当てか、正直今回のイベントはフェーズ制。しかも第一、第二、に関しては、強力性がものをいう。ここで落とせば、聖レッドローズ騎士団との対決は無いだろうな」
「ううっ、できればそうであって欲しいけど……」
「まあ難しいだろうな」
「ですね。お話を伺った辺り、そのブローズと言う方は、かなりの手誰かと思います」
「剣と言うよりもスキルに恵まれているな。それを過信すれば、どうなるのか、身に染みた筈だ。次はこうも簡単には行かないぞ」
作戦の前に対策を練る。
それだけ今回のイベントで相手にすることになった聖レッドローズ騎士団はかなりの強敵と言うことだ。
きっと今頃入念かつ厳しい訓練を積んでいることだろう。
あれだけ執念深くアキラを狙うなら、それだけのことをして来ないとは言えない。
「まあ、第三フェーズに関して言えば。それぞれの地力が試されるな。心して掛かれよ」
「心して掛かれって、Nightは戦えるのー?」
「私はサポートタイプだ。正直前衛には出られない。おまけに準備も事前のみだ。それ以上のことを期待するな」
「……期待しちゃうな」
「期待はするな」
Nightは念押しをして言った。
目力が怖く、鋭く睨みを利かされる。
これはしっかりとした準備をするべきだ。アキラたちはそう確信し、Nightの指揮の下、作戦会議を順調に進めるのだった。
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