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◇358 アクアドラゴン? 何それ
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アキラは嘘偽りなく説明した。
しかしNightたちはポカンとしている。
信じてくれているのかいないのか、絶妙に定かではない。
「アキラ、突飛なことを言う必要はないぞ。正直に迷っていたと言えばいい」
「迷ってたけど、アクアドラゴンに遭ったのは本当だよ! 突飛かもしれないけど、嘘は付いてないよ!」
アキラは必死に訴え掛ける。
するとNightたちは四人で固まって「うーん」と唸り声を上げていた。
これは完全に信じられていない。最悪な状況に詰め込まれた。
「本当なんだよ! アクアドラゴンは本当に居たの。出遭って、話し合いになって、戦闘になって、それでこれを貰ったの!」
「アキラ、それだとお前はアクアドラゴンと戦った訳か?」
「戦った……訳じゃないよ。一方的に攻撃されたのかな?」
あの状況はまさにそうだった。
アクアドラゴンの一方的なまでの攻撃をアキラは全力で受けきったのだ。
これができたのも、みんなのおかげだと思う。
「一方的に攻撃されただと? アキラ、お前はこの世界に置いて龍がどんな扱いか知っているか」
「知らないよ?」
「だろうな。いいか、この世界に置いて龍種は高い知性と力を持った存在だ。レベルの様な甘いものを判断の物差しにしていても到底太刀打ちできない。そんな相手に、お前は負けなかった訳か?」
「向こうも本気じゃなかったのかもしれないよ。話し合いができたぐらいだから、きっと知能は桁外れだと思うけど」
搭載しているAIが凄いものなのかも。
アキラは漠然としたことをメタ的に考えてみた。
けれどNightはまだ不十分と言った様子で、アキラは困る。
「ほ、本当なんだよ! 信じてよ!」
「信じるも信じないも無いだろ。アクアドラゴン……そんなものが目の前に居るんだとしたら話は早いんだが……」
「実際に会えたりしないのー?」
「それは難しいかも。気難しそうだったから。すっごく疑われちゃったし、話しの折が合わない時もあって……」
「た、大変だったねー」
フェルノが弁護を図ってくれた。
しかし謎方向に進行するベクトルには付いて行けなかった。
適当な相槌だと悟るも、アキラはがむしゃらに説明する。
「アクアドラゴン、私が龍の髭の情報が欲しかっただけなのに、自分の髭を奪いに来たと勘違いしちゃったみたいなんだ。それでも、一方的なバトル展開になっちゃって」
「戦闘に入ったというわけですね。ちなみにどのような戦術だったのでしょうか? 参考までにお聞きしたいのですが」
雷斬は真面目に話を聞いてくれた。
アキラは嬉しくて、アクアドラゴンの戦術と言うか戦法と言うか、戦い方を思い出した。
「水を使って来たよ。口から吐いたり、額に集めて刃にしたり。後は背後から渦巻きが襲ってきたりするような。多分直撃したら死んでたよ」
「だろうな。それ以外に有り得ない」
実際、良く生き残れたと思った。
一撃も被弾しないで済んだ幸運と、【ユニゾンハート】に感謝した。
「でもね、間一髪のところで【ユニゾンハート】を発動させたんだ。多分、アレが無かったら私は回避も防御も徹底できなかったと思うんだ」
「【ユニゾンハート】……久々に聞いた名前だな」
「どんなスキルだっけ?」
「みんなの能力を借りるんだけど……今回は違ったよ。私も、龍になったのかな? そんな感じでアクアドラゴンの攻撃を無効にして切り抜けたんだ。凄いスキルだよね」
アキラは軽く口走った。
しかしながらNightたち当事者でもない者からすれば突飛すぎて信頼に値させるのが難しい。
やっぱり話の間に隙間を感じてしまい、アキラは如何したものかと悩んだ。
「でもね、この龍の髭とっても良いでしょ!」
「それはそうだ。フェルノの持っている龍の髭の完全上位互換……と言うべきなのか?」
「うわぁ、私の成果が霞むなぁー」
フェルノの目が遠くなる。
頭の上で腕を組みながらポツポツ呟く。
その姿を見たアキラは「大丈夫だよ!」と声を掛けた。
「今回のイベント、多分フェルノの持って来た方が当りだから!」
「そうかなー?」
「そうだよ。だって季節限定のアイテムがアクアドラゴンの髭な訳ないでしょ?」
アキラはしっくり来ていないフェルノに答えた。
しかしこの言い回しには一つ穴がある。
完全に墓穴を掘ってしまったが、本人は知る由もない。
「その言い方だと、お前の持って来たソレはハズレになるが?」
「うっ! そ、そんなことないよ。ハズレなんてこと……ないよね?」
アクアドラゴンに訴えた。
しかしここには居ないので何の反応もない。
自分で掘った穴の中に落っこちてしまったアキラだったが、Nightは「はぁー」とため息を漏らして一言呟いた。
「ともかくだ。とりあえず欲しいものは入手できた。真偽を確かめに行くぞ」
「「「真偽を確かめる?」」」
何を言い出したのかと思い全員困惑。
しかしNightは「何故分からない」と言いたそうだった。
しかしNightたちはポカンとしている。
信じてくれているのかいないのか、絶妙に定かではない。
「アキラ、突飛なことを言う必要はないぞ。正直に迷っていたと言えばいい」
「迷ってたけど、アクアドラゴンに遭ったのは本当だよ! 突飛かもしれないけど、嘘は付いてないよ!」
アキラは必死に訴え掛ける。
するとNightたちは四人で固まって「うーん」と唸り声を上げていた。
これは完全に信じられていない。最悪な状況に詰め込まれた。
「本当なんだよ! アクアドラゴンは本当に居たの。出遭って、話し合いになって、戦闘になって、それでこれを貰ったの!」
「アキラ、それだとお前はアクアドラゴンと戦った訳か?」
「戦った……訳じゃないよ。一方的に攻撃されたのかな?」
あの状況はまさにそうだった。
アクアドラゴンの一方的なまでの攻撃をアキラは全力で受けきったのだ。
これができたのも、みんなのおかげだと思う。
「一方的に攻撃されただと? アキラ、お前はこの世界に置いて龍がどんな扱いか知っているか」
「知らないよ?」
「だろうな。いいか、この世界に置いて龍種は高い知性と力を持った存在だ。レベルの様な甘いものを判断の物差しにしていても到底太刀打ちできない。そんな相手に、お前は負けなかった訳か?」
「向こうも本気じゃなかったのかもしれないよ。話し合いができたぐらいだから、きっと知能は桁外れだと思うけど」
搭載しているAIが凄いものなのかも。
アキラは漠然としたことをメタ的に考えてみた。
けれどNightはまだ不十分と言った様子で、アキラは困る。
「ほ、本当なんだよ! 信じてよ!」
「信じるも信じないも無いだろ。アクアドラゴン……そんなものが目の前に居るんだとしたら話は早いんだが……」
「実際に会えたりしないのー?」
「それは難しいかも。気難しそうだったから。すっごく疑われちゃったし、話しの折が合わない時もあって……」
「た、大変だったねー」
フェルノが弁護を図ってくれた。
しかし謎方向に進行するベクトルには付いて行けなかった。
適当な相槌だと悟るも、アキラはがむしゃらに説明する。
「アクアドラゴン、私が龍の髭の情報が欲しかっただけなのに、自分の髭を奪いに来たと勘違いしちゃったみたいなんだ。それでも、一方的なバトル展開になっちゃって」
「戦闘に入ったというわけですね。ちなみにどのような戦術だったのでしょうか? 参考までにお聞きしたいのですが」
雷斬は真面目に話を聞いてくれた。
アキラは嬉しくて、アクアドラゴンの戦術と言うか戦法と言うか、戦い方を思い出した。
「水を使って来たよ。口から吐いたり、額に集めて刃にしたり。後は背後から渦巻きが襲ってきたりするような。多分直撃したら死んでたよ」
「だろうな。それ以外に有り得ない」
実際、良く生き残れたと思った。
一撃も被弾しないで済んだ幸運と、【ユニゾンハート】に感謝した。
「でもね、間一髪のところで【ユニゾンハート】を発動させたんだ。多分、アレが無かったら私は回避も防御も徹底できなかったと思うんだ」
「【ユニゾンハート】……久々に聞いた名前だな」
「どんなスキルだっけ?」
「みんなの能力を借りるんだけど……今回は違ったよ。私も、龍になったのかな? そんな感じでアクアドラゴンの攻撃を無効にして切り抜けたんだ。凄いスキルだよね」
アキラは軽く口走った。
しかしながらNightたち当事者でもない者からすれば突飛すぎて信頼に値させるのが難しい。
やっぱり話の間に隙間を感じてしまい、アキラは如何したものかと悩んだ。
「でもね、この龍の髭とっても良いでしょ!」
「それはそうだ。フェルノの持っている龍の髭の完全上位互換……と言うべきなのか?」
「うわぁ、私の成果が霞むなぁー」
フェルノの目が遠くなる。
頭の上で腕を組みながらポツポツ呟く。
その姿を見たアキラは「大丈夫だよ!」と声を掛けた。
「今回のイベント、多分フェルノの持って来た方が当りだから!」
「そうかなー?」
「そうだよ。だって季節限定のアイテムがアクアドラゴンの髭な訳ないでしょ?」
アキラはしっくり来ていないフェルノに答えた。
しかしこの言い回しには一つ穴がある。
完全に墓穴を掘ってしまったが、本人は知る由もない。
「その言い方だと、お前の持って来たソレはハズレになるが?」
「うっ! そ、そんなことないよ。ハズレなんてこと……ないよね?」
アクアドラゴンに訴えた。
しかしここには居ないので何の反応もない。
自分で掘った穴の中に落っこちてしまったアキラだったが、Nightは「はぁー」とため息を漏らして一言呟いた。
「ともかくだ。とりあえず欲しいものは入手できた。真偽を確かめに行くぞ」
「「「真偽を確かめる?」」」
何を言い出したのかと思い全員困惑。
しかしNightは「何故分からない」と言いたそうだった。
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