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◇65 初日、森林1
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いよいよ、イベントがスタートした。
そこで最初に森林にやって来た。
如何してここなのか、それは比較的安全で、モンスターのレベルが低い。それに近いからだ。
「って思ってたけど」
「まさかこんなに人がいるなんてねー」
森林の中には、たくさんの人がいた。
しかも皆んなプレイヤーで、血眼になって探し物をしている。
木の上や草むらの中、地面の中と様々なところを探し回っている。その手には、キラキラと光る金色の縁取りのメダルが握られている。
「凄いね、皆んな血眼だよ」
「まさかここまでとはな。これは、相当参加者の数がいる」
「仕方ないよねー。私たち、学校帰りで部活終わりなんだもん」
「それはお前だけだろ」
「むっ。いいじゃんかー、別にー」
フェルノは怒った。
すると、Nightは周囲を見回すと、溜息を吐く。
「この辺りは既に狩りつくされているな」
「そうだね。皆んな移動し始めたよ」
「遅れを取るとこうなるか。よし、少し先に行くぞ。この先には確か川が流れていたはずだ。足下は緩くて、危険だがメダルの可能性は高いはずだ」
確かにそれならあり得るかもしれない。
普通人が行きたがらない場所にこそ、星の多いメダルは隠されているはずだ。
少し危険でも行ってみる価値はある。そう思った三人は、他のプレイヤーが東に行く中、西の方に向かって歩き出した。
西の方に向かうと、そこには流れの急な川が流れていた。
川の下には、大きな石がいくつも埋まっていて、落ちたら危なそうだ。
それに蔦なども生えていて、危なそうだった。と言うか、危ない森だった。
「なに、この明らかに危ない感じが見え見えな森?」
「なに言ってんのさー。別に問題ないでしょー?」
「だが煌めきはない」
「Night的に、煌めきはありなのかな?」
「私が煌めきと言うのは、不自然か? それとも、気に入らないか?」
「ううん。全然いいよ」
「どっちなんだ、お前の態度は」
と言うわけで、三人はそれぞれ別々にメダルを集めることにした。
アキラは川。Nightは、蔦の向こう側。それからフェルノは、木の上を見て回っていた。
「うーん、そう簡単には見つからないのかな?」
「こっちはあったぞ」
「早っ!」
アキラは顔を上げた。
するとNightの手の中には、黄金に輝く縁取りがされたメダルが握られている。
金色の縁に緑色の面の部分。ラメが入っていて、綺麗だったが、そこには星が一つだけだった。それもそうだよね、星は一つのが多いと思っていた。
「星は一つ。まあ妥当か」
「やっぱりそうだよね。いきなり星が多いのは、手に入らないよね」
「だが数を手にすれば、質にも勝ることもある。とりあえず、かき集めるぞ」
「わかった。こっちも探しているね」
「……転ぶなよ」
Nightはアキラに忠告した。
この辺りの地面は苔も生えていて、滑りやすくなっている。
下の方を見てからアキラに伝えたのはそのためだった。けれど、本人は……
「よーし、とりあえず川の中とかにあるかもしれないよね。頑張って探してみよう!」
一番危険な川の中を覗き込んでいた。
するとキラキラと乱反射するものが、水の中に見えた。
金色の縁取り、間違いないメダルだ。アキラは飛び跳ねる勢いだった。
「早速見つけられた。でも、流れも急だし、川の中は石で危なそうだし、如何しよう……」
とりあえず、落ちていた木の棒で拾い上げられないか試してみた。
しかし圧倒的に長さが足りていない。
そこでアキラはゆっくり、川の中に入る覚悟をしたのだが、ちょっとマズいことになっていた。
バクッ! ——
「あっ、ちょっと待ってよ!」
魚が食べてしまった。
こんな漫画みたいな展開ありますか? 私は別に待ってないのに。
アキラは如何しようかと悩みながら、仕方ないとばかりに川には入らず、インベントリから釣竿を出した。もう、釣るしかないでしょ。
そこで最初に森林にやって来た。
如何してここなのか、それは比較的安全で、モンスターのレベルが低い。それに近いからだ。
「って思ってたけど」
「まさかこんなに人がいるなんてねー」
森林の中には、たくさんの人がいた。
しかも皆んなプレイヤーで、血眼になって探し物をしている。
木の上や草むらの中、地面の中と様々なところを探し回っている。その手には、キラキラと光る金色の縁取りのメダルが握られている。
「凄いね、皆んな血眼だよ」
「まさかここまでとはな。これは、相当参加者の数がいる」
「仕方ないよねー。私たち、学校帰りで部活終わりなんだもん」
「それはお前だけだろ」
「むっ。いいじゃんかー、別にー」
フェルノは怒った。
すると、Nightは周囲を見回すと、溜息を吐く。
「この辺りは既に狩りつくされているな」
「そうだね。皆んな移動し始めたよ」
「遅れを取るとこうなるか。よし、少し先に行くぞ。この先には確か川が流れていたはずだ。足下は緩くて、危険だがメダルの可能性は高いはずだ」
確かにそれならあり得るかもしれない。
普通人が行きたがらない場所にこそ、星の多いメダルは隠されているはずだ。
少し危険でも行ってみる価値はある。そう思った三人は、他のプレイヤーが東に行く中、西の方に向かって歩き出した。
西の方に向かうと、そこには流れの急な川が流れていた。
川の下には、大きな石がいくつも埋まっていて、落ちたら危なそうだ。
それに蔦なども生えていて、危なそうだった。と言うか、危ない森だった。
「なに、この明らかに危ない感じが見え見えな森?」
「なに言ってんのさー。別に問題ないでしょー?」
「だが煌めきはない」
「Night的に、煌めきはありなのかな?」
「私が煌めきと言うのは、不自然か? それとも、気に入らないか?」
「ううん。全然いいよ」
「どっちなんだ、お前の態度は」
と言うわけで、三人はそれぞれ別々にメダルを集めることにした。
アキラは川。Nightは、蔦の向こう側。それからフェルノは、木の上を見て回っていた。
「うーん、そう簡単には見つからないのかな?」
「こっちはあったぞ」
「早っ!」
アキラは顔を上げた。
するとNightの手の中には、黄金に輝く縁取りがされたメダルが握られている。
金色の縁に緑色の面の部分。ラメが入っていて、綺麗だったが、そこには星が一つだけだった。それもそうだよね、星は一つのが多いと思っていた。
「星は一つ。まあ妥当か」
「やっぱりそうだよね。いきなり星が多いのは、手に入らないよね」
「だが数を手にすれば、質にも勝ることもある。とりあえず、かき集めるぞ」
「わかった。こっちも探しているね」
「……転ぶなよ」
Nightはアキラに忠告した。
この辺りの地面は苔も生えていて、滑りやすくなっている。
下の方を見てからアキラに伝えたのはそのためだった。けれど、本人は……
「よーし、とりあえず川の中とかにあるかもしれないよね。頑張って探してみよう!」
一番危険な川の中を覗き込んでいた。
するとキラキラと乱反射するものが、水の中に見えた。
金色の縁取り、間違いないメダルだ。アキラは飛び跳ねる勢いだった。
「早速見つけられた。でも、流れも急だし、川の中は石で危なそうだし、如何しよう……」
とりあえず、落ちていた木の棒で拾い上げられないか試してみた。
しかし圧倒的に長さが足りていない。
そこでアキラはゆっくり、川の中に入る覚悟をしたのだが、ちょっとマズいことになっていた。
バクッ! ——
「あっ、ちょっと待ってよ!」
魚が食べてしまった。
こんな漫画みたいな展開ありますか? 私は別に待ってないのに。
アキラは如何しようかと悩みながら、仕方ないとばかりに川には入らず、インベントリから釣竿を出した。もう、釣るしかないでしょ。
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