64 / 559
◇64 イベント来たァ!
しおりを挟む
ピコン! ——
スマホが鳴った。
するとSNSに『Creature Union』と公式からの告知だった。
するとそこには、『初イベントの予定。今週開催』と書いてあった。と言うか、明後日だった。
「イベント? イベントってなにをするんだろう」
アキラはうつ伏せになりながら、ベッドの上でスマホを眺めていた。
しかしスクロールしていくと、公式ホームページの特設コーナーに飛んでいた。
鮮やかな色合いで、読みやすかったけど、ルールがごちゃごちゃしていた。
「メダル集めってことだよね?」
と言うわけで、それだけはわかりました。
アキラはそれだけわかったので、早速ゲームにログインして皆んなで相談をすることにしました。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ギルドホームにやって来たアキラは、フェルノと一緒にNightの話に耳を傾けた。
明後日のイベントについて、聞きに来たんだ。
すると、Night曰く、今回のイベントは初イベントと言うことで熱いらしく、だけどやることは簡単なメダル集めだった。
「一応聞くが、理解はしているのか?」
「メダル集めってことぐらいは」
「ルールがややこしすぎてさー、難しそうじゃないのー?」
「理解で来たら簡単だ。とにかく今回のイベントは、メダル集め。正確にはメダルの表面に描かれた星の数を競うイベントらしい」
なるほど、星の数が重要なんだ。
アキラはほぇーとなっていた。
それからNightがコホンと咳き込んで、二人はピシッとなった。
「今回のイベントの概要はこうだ。開催期間は一週間。特定のエリア内に、メダルが出現する。そのメダルを集め、表面に描かれた星の最終スコアでイベントの順位が決まるという、かなりシンプルなものだ」
「それは理解してるけどー。細かいルールが多いんだよー」
「そうだな。今回は、細かなルールが制定されている。例えば、一日に個人が獲得できるメダルの枚数には上限があり、一度手にしたメダルは捨てることができないので、リセマラができないんだ」
つまり効率よく集めるなんて手法は使えない。
そもそもこの手の書き方だと、手にするまでいくつ星が書いてあるのかもわからないことになる。
それに加えて、パーティーが完全有利になる仕様でもないのが、難しさを際立たせた。
「今回のイベントではソロもパーティーも関係ない。獲得したメダルは、獲得した段階でそのプレイヤー、もしくはパーティーのものになるが、パーティーの場合、人数に応じて個人の得られるスコアが下がる仕組みになっている」
「つまり、ソロと変わらないんだね」
「そう言うことになるな。加えれば、イベント期間中は、パーティー加入や脱退はできない仕組みになっていて、仮にしたとしても、その分のメダルスコアは変わらない。その点がかなり難しい。つまりやれることの幅が狭まるんだ」
「でも公平だよね」
「運ゲーだがな」
確かに手にするまでわからないんじゃ運ゲー感が漂う。
しかし、今回のイベントは楽しそう。
「ちなみに、今夏のイベントではメダルの奪い合いや独占は禁止されているから、初心者でも安心していいらしいぞ」
「じゃあ安心して遊べるね」
「よっしゃぁー。PvPなら負ける気ないけど、それならそれでオッケー」
「ランキング報酬も旨そうだ。上手くいけばかなり、資金が稼げるぞ」
「ランキングには興味ないけど、目標にはなるよね」
かなり好感触だった。
そのためにも準備しないといけないなと思いつつ、三人は相談していた。
今回のイベントで何処を回るのか、そして何枚メダルが手に入るのか、アキラの運はかなり高い、と言うことで、様々な思考を重ねていたが、とにもかくにも楽しむのが一番だった。
スマホが鳴った。
するとSNSに『Creature Union』と公式からの告知だった。
するとそこには、『初イベントの予定。今週開催』と書いてあった。と言うか、明後日だった。
「イベント? イベントってなにをするんだろう」
アキラはうつ伏せになりながら、ベッドの上でスマホを眺めていた。
しかしスクロールしていくと、公式ホームページの特設コーナーに飛んでいた。
鮮やかな色合いで、読みやすかったけど、ルールがごちゃごちゃしていた。
「メダル集めってことだよね?」
と言うわけで、それだけはわかりました。
アキラはそれだけわかったので、早速ゲームにログインして皆んなで相談をすることにしました。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ギルドホームにやって来たアキラは、フェルノと一緒にNightの話に耳を傾けた。
明後日のイベントについて、聞きに来たんだ。
すると、Night曰く、今回のイベントは初イベントと言うことで熱いらしく、だけどやることは簡単なメダル集めだった。
「一応聞くが、理解はしているのか?」
「メダル集めってことぐらいは」
「ルールがややこしすぎてさー、難しそうじゃないのー?」
「理解で来たら簡単だ。とにかく今回のイベントは、メダル集め。正確にはメダルの表面に描かれた星の数を競うイベントらしい」
なるほど、星の数が重要なんだ。
アキラはほぇーとなっていた。
それからNightがコホンと咳き込んで、二人はピシッとなった。
「今回のイベントの概要はこうだ。開催期間は一週間。特定のエリア内に、メダルが出現する。そのメダルを集め、表面に描かれた星の最終スコアでイベントの順位が決まるという、かなりシンプルなものだ」
「それは理解してるけどー。細かいルールが多いんだよー」
「そうだな。今回は、細かなルールが制定されている。例えば、一日に個人が獲得できるメダルの枚数には上限があり、一度手にしたメダルは捨てることができないので、リセマラができないんだ」
つまり効率よく集めるなんて手法は使えない。
そもそもこの手の書き方だと、手にするまでいくつ星が書いてあるのかもわからないことになる。
それに加えて、パーティーが完全有利になる仕様でもないのが、難しさを際立たせた。
「今回のイベントではソロもパーティーも関係ない。獲得したメダルは、獲得した段階でそのプレイヤー、もしくはパーティーのものになるが、パーティーの場合、人数に応じて個人の得られるスコアが下がる仕組みになっている」
「つまり、ソロと変わらないんだね」
「そう言うことになるな。加えれば、イベント期間中は、パーティー加入や脱退はできない仕組みになっていて、仮にしたとしても、その分のメダルスコアは変わらない。その点がかなり難しい。つまりやれることの幅が狭まるんだ」
「でも公平だよね」
「運ゲーだがな」
確かに手にするまでわからないんじゃ運ゲー感が漂う。
しかし、今回のイベントは楽しそう。
「ちなみに、今夏のイベントではメダルの奪い合いや独占は禁止されているから、初心者でも安心していいらしいぞ」
「じゃあ安心して遊べるね」
「よっしゃぁー。PvPなら負ける気ないけど、それならそれでオッケー」
「ランキング報酬も旨そうだ。上手くいけばかなり、資金が稼げるぞ」
「ランキングには興味ないけど、目標にはなるよね」
かなり好感触だった。
そのためにも準備しないといけないなと思いつつ、三人は相談していた。
今回のイベントで何処を回るのか、そして何枚メダルが手に入るのか、アキラの運はかなり高い、と言うことで、様々な思考を重ねていたが、とにもかくにも楽しむのが一番だった。
0
お気に入りに追加
218
あなたにおすすめの小説
【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組
瑞多美音
SF
福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……
「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。
「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。
「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。
リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。
そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。
出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。
※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。
VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
後輩と一緒にVRMMO!~弓使いとして精一杯楽しむわ~
夜桜てる
SF
世界初の五感完全没入型VRゲームハードであるFUTURO発売から早二年。
多くの人々の希望を受け、遂に発売された世界初のVRMMO『Never Dream Online』
一人の男子高校生である朝倉奈月は、後輩でありβ版参加勢である梨原実夜と共にNDOを始める。
主人公が後輩女子とイチャイチャしつつも、とにかくVRゲームを楽しみ尽くす!!
小説家になろうからの転載です。
ビースト・オンライン 〜追憶の道しるべ。操作ミスで兎になった俺は、仲間の記憶を辿り世界を紐解く〜
八ッ坂千鶴
SF
普通の高校生の少年は高熱と酷い風邪に悩まされていた。くしゃみが止まらず学校にも行けないまま1週間。そんな彼を心配して、母親はとあるゲームを差し出す。
そして、そのゲームはやがて彼を大事件に巻き込んでいく……!
チート級スキルを得たゲーマーのやりたいことだけするVRMMO!
しりうす。
ファンタジー
VRゲーム【Another world・Online】βテストをソロでクリアした主人公──────雲母八雲。
βテスト最後のボスを倒すと、謎のアイテム【スキルの素】を入手する。不思議に思いつつも、もうこのゲームの中に居る必要はないためアイテムの事を深く考えずにログアウトする。
そして、本サービス開始時刻と同時に【Another world・Online】にダイブし、そこで謎アイテム【スキルの素】が出てきてチート級スキルを10個作ることに。
そこで作ったチート級スキルを手に、【Another world・Online】の世界をやりたいことだけ謳歌する!
※ゆるーくやっていくので、戦闘シーンなどの描写には期待しないでください。
※処女作ですので、誤字脱字、設定の矛盾などがあると思います。あったら是非教えてください!
※感想は出来るだけ返信します。わからない点、意味不明な点があったら教えてください。(アンチコメはスルーします)
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる